順調に就活を進めた周りの友人と比較してしまったり、選考を思うように通過できなかったり、第一志望の企業の選考に落ちてしまったり、内定が取り消しになってしまったり──。
就活を進める中で、「うまくいかない」、「失敗した」と感じてしまうことは、多々あるかと思います。
そうした際に先輩はどのように乗り越えてきたのでしょうか。今回は、就活がうまくいかない原因や対処法、実際に就活での失敗や苦労を乗り越えた先輩社会人の体験談をご紹介します。
目次
・就活がうまくいかないとき、考えられる3つの原因
・就活がうまくいかないときに試したい方法4選
・先輩は就活での失敗経験をどう乗り越えた?6人の経験談から学ぶ教訓
・まとめ
就活がうまくいかないとき、考えられる3つの原因
就活がうまくいかない・失敗したと感じた場合、次のような原因が考えられます。
自己分析が不十分
自分の強み・弱み、仕事において求めること・環境など、自己理解が深まっていなければ、そもそも自分に合った企業に出会えていなかったり、選考の場でも自分自身をアピールできなかったりする可能性があります。
企業・業界研究が不十分
自己理解と合わせて、企業・業界研究も欠かせません。自分自身が求めていることやものが、そもそもその業界にあるのかどうか、その上で自分がその業界・企業に合うのかどうかを知るためには、企業や業界の理解を深める必要があるでしょう。
準備が不十分
就活においては、ESや面接などの対策が欠かせません。自分の考えを言葉でうまく伝えられなかったり、その企業への理解が薄いためにそもそも自分が伝えたい内容が適切ではなかったりすると、選考は通りづらいです。また、緊張することもありますが、そうした実践経験も含めて、事前に対策や準備をしておく必要があります。
就活がうまくいかないときに試したい方法4選
就活がうまくいかない原因を見てきましたが、ここからは4つの対処法をご紹介します。
自己分析をする
自己理解を深めることで、自分の強みや弱み、自分に合った職場環境、自分が仕事で求めるものなどが見えるようになるはずです。すでに自己分析をしている方もいらっしゃると思いますが、就活を通じてさまざまな情報に触れたり、選考を経験したりする中で、価値観や企業に求めるものが変化している可能性もあります。
自己分析について解説している記事もありますので、参考にしてみてください。
・就活で「自己分析」が重要な理由とは?就活を成功に導く自己分析のやり方5選
企業・業界研究をする
自己理解をした上で、企業や業界研究を改めて実施することで、自分に合った企業を見つけられる可能性が上がるかもしれません。また、OB/OG訪問などを通じて、実際に社員から話を聞くことで、よりその業界や企業の仕事、働く人の雰囲気、環境が掴みやすくなります。
業界研究や企業研究、OB/OG訪問について、解説している記事もありますので、こちらも合わせて、参考にしてみてください。
・業界研究を始める前に知っておくべきことは?業界研究のやり方やポイントを解説
・企業研究のやり方とは?就活に必要な情報収集のコツとポイントを解説
・OB/OG訪問のやり方とは?時期や質問例、訪問相手がいない時の方法も解説!
選考対策をする
自己理解も、企業や業界研究もできてるけど、選考がうまくいかないという場合には、対策をすることが大切です。まずは、選考過程のどの部分でうまくいかないことが多いのか分析してみましょう。就活イベントなどで、ESの書き方や面接、グループワークなどの対策を教えてくれるセミナーもあります。また、キャリアセンターや就活エージェントなどを活用し、アドバイスをもらうのも良いでしょう。
就活から離れる
うまくいかない場合には就活を中断し、翌年度に仕切り直すのも1つの方法です。一度就活から離れることで、モチベーションを回復できたり、今回の経験を次の就活に活かせたりします。もちろん、1週間程度など短期間離れてみるだけでもリフレッシュできるでしょう。
また、就活に割いていた時間を用いて、企業での長期インターンなどを経験することで、より仕事に対する理解度、自己理解を深めることもできます。
先輩はどう就活での失敗経験を乗り越えた?6人の経験談から学ぶ教訓
ここでは、就活での失敗・挫折経験を乗り越えた6人の事例をご紹介します。各事例のハイライトをお伝えしますので、詳細はそれぞれの記事をご覧ください。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎スタッフサービス・エンジニアリング
事業内容:機械、電気・電子、情報、化学等の分野における技術者、およびITエンジニアの派遣・紹介事業(常用型派遣)
就活での挫折・失敗経験:
大石さん 「『IT業界で働きたい』『プログラミングをやりたい』という思いを胸に、約30社の選考に挑みましたが、結果は全敗。とにかく緊張してしまう性質で、次第に面接自体が怖くなってきました。最後は「自分はIT業界には向いてないのかも」という気にさえなり、就職活動を中断…。
友達の就職が次々に決まる中、なんとか気持ちを立て直して4年の10月に再開しましたが、やっぱりうまくいきませんでした。就職活動がコロナ禍だったこともあり、難易度が上がっていた影響もあると思いますが、『面接がイヤ』『緊張したくない』という気持ちに負けてしまったのかもしれません」
乗り越えた方法:
大石さん 「結局、4年の1月に就職をあきらめ、ひとまずアルバイトをしていたファストフード店でそのまま働くことにしました。リーダーを務めたり、社員に誘われたりもしましたが、「やっぱりITの仕事に就きたい」という思いから、卒業後の5月頃に退職。
それからは新聞配達で生活費を稼ぎ、趣味でHP制作を続けながら、就職をめざしました。もう新卒ではないので、転職サイトでIT業界の仕事を探していましたね。
そんな中、4〜5社目に出会ったのがスタッフサービス・エンジニアリングです。新聞配達の『深夜2時出勤』や『雨の日がつらい』という状況を変えたいという思いも原動力になり、面接に対する恐怖感も少し薄らいではいたのですが、スタッフサービス・エンジニアリングのWeb面接はとくにフランクな雰囲気で、まったく緊張せずに臨めました。
面接からほどなくして内定をもらったときは『あれ、受かったの?』と不思議な気持ちでした。それでも3年の春から不合格続きだった僕にとって、初めての内定です。じわじわと喜びがこみ上げ、同時に『もう面接を受けなくていい』という安心感に浸りました」
→ストーリー:「研修つき採用」で未経験から念願のITエンジニアに
▶︎富士通株式会社
事業内容:サービスソリューション、ハードウェアソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューション
就活での挫折・失敗経験:
2021年、富士通Japan株式会社に新卒入社した佐藤さん。その就職活動は、決して順風満帆とは言えなかったと振り返ります。
佐藤さん 「実は大学院に進むつもりだったのですが、入試に落ちてしまったんです。受験に失敗する経験がそれまでなかったので、とてもショックでした。就職も考えましたが、中途半端に始めるよりは翌年に仕切り直そうと思い、大学の在籍期間を1年伸ばして就職浪人をすることにしました」
乗り越えた方法:
今後の進路について改めて真剣に考えた佐藤さんは、身近にいた起業家の影響を受け、「将来は起業したい」という結論に至ります。そこで、自分でイチからサービスを作って発信できるエンジニアになることを目指し、翌年から就職活動を始めました。
佐藤さん 「そう決めたものの、未経験からのエンジニア職への就職は難しくて。条件を見直し『ゼロイチの開発ではなくてもITに関われる職種』『自分にとって身近な領域の仕事』という軸で探すことにしました。そして出会ったのが、富士通マーケティング(現富士通Japan)でした」
→ストーリー:新卒1年目、「不安」をきっかけに立ち上げた社内変革プロジェクト「すごい組織図」
▶︎ビーモーション株式会社
事業内容:企業の販売促進活動の企画・製作・コンサルティング、企業の営業・販売部門のアウトソーシング事業
就活での挫折・失敗経験:
古川さん 「大学3年生で就職活動をしていた時は、周りの人と同じように言われたまま就職活動をしていました。そもそも大学も名前で選んでしまったのですが、その傾向は就職活動でも健在。業界などを何も知らないまま、とりあえず名前を知っている食品企業などを受けていました。
しかし、あるチョコレート会社の説明会で人事の方が、「自分の会社のチョコレートを目の前の人が食べているのが幸せ」と言っているのを聞いて、共感できないと思ってしまいました。自分がつくっているわけではなくその人は人事の仕事をしているだけなのに、自分の会社のチョコレートを食べている人を見て嬉しいと思うことに疑問を抱いてしまったのです。
その経験もあり、エントリーシートを書くときに『食品業界に行きたいのではなく、食品業界しかわからないから応募しているのだ』と気付きます。そこで、1年間休学してやりたいことを見つける決断をしました」
乗り越えた方法:
古川さん 「休学の1年間でインターンをしようと決意し、6~10月にホームページ製作の企業で働き始めます。主にテレアポをして、アポが取れたら訪問するという仕事です。続けるうちにやり方をつかんで成果が出せるようになり、違う企業でもチャレンジしたいと思うようになりました。
次にインターン先として選んだのは、不動産のシステムをつくる会社。11月~3月まで、働くことにしました。ホームページとは違い、もともとない概念のものを広める仕事をやっていたので最初のインターン先とはまた別の大変さがありました。営業のインターンは私ひとりでしたが、社会人の方と一緒に泥臭く営業しました。
1年間のインターンを通して、私は将来ITの営業をしたいと思うようになります。そうして無事に2回目の就職活動でIT企業の内定を獲得。提案力を磨くべく家電量販店で働いてみたいと思い、6月からビーモーションで働き始めました」
→ストーリー:お客様の願いをかなえる商品をご提案する──大学生家電販売員の挑戦と奮闘
▶︎株式会社ポニーキャニオン
事業内容:音楽、教養、文芸、スポーツ、映画、娯楽など各種オーディオ・ビジュアルコンテンツ、及び書籍の企画、制作、販売、映画配給、イベントの企画制作、地方創生事業
就活での挫折・失敗経験:
古川さん 「当時めざしていたのはラジオ局の番組制作。ラジオ局、テレビ局など、いわゆるマスコミ系企業への就職活動を始めたのですが……なかなかうまくいかない。そこで大学3年の夏からあらためて自己分析を集中的にやり直し、在学中に他の情報系スキルも磨いておこうとアプリケーション開発のプロジェクトに参加しました」
そこで古川さんは、自分が本当にやりたい仕事とは何かを考え直すことになります。
古川さん 「企業や学内にプレゼンし、フィードバックを続けて……とアプリ開発を続けているうちに、自分の中で違和感を抱くようになったんです。
確かに、人に役立つアプリを企業や組織を通じて世の中に提供するのは、価値の創出になると思います。でも僕自身は、何かを媒介して価値を届けることより、顔の見える誰かに直接感動を届けることがしたいんじゃないかと気づいたんです」
その違和感は、それまで古川さんが志していた顔の見えない人へと番組や情報を伝えるメディアへの就職を考え直すきっかけにもなりました。
乗り越えた方法:
古川さん 「今までの人生で、最も喜びを感じた出来事はなんだろうかと自己分析をしてみると、小学校の先輩の卒業式を思い出しました。ピアノを習っていた僕は退場曲の伴奏を担当したのですが、生演奏の音楽のパワーが感動を呼び、その感動の渦を支える中心に自分がいた経験が強烈な印象として残っていたんです。
大学時代、アカペラサークルの代表を務めていたときもそうです。ステージに立って歌う楽しさ以上に、みんなで協力しながら音楽を楽しむ場を作り上げることに喜びがありました」
自分を振り返ることで「一番にやりたいことは、みんなが音楽を楽しめる場を作る裏方だ」と確信した古川さんは、それに当てはまるであろうあらゆるエンターテイメント業界への就職活動へと舵を切ります。コンサート制作、テーマパーク事業、コンサートのプロモーター、チケット販売のプレイガイド……。
目的意識がはっきりとした就職活動が功を奏し、複数企業から内定をもらうことができた古川さんですが、最終的に選択したのはポニーキャニオンでした。
→ストーリー:ファンとアーティストをつなぐ“ライブ制作”のやりがい
▶︎株式会社ウェルカム
事業内容:小売及び飲食業を通したライフスタイル事業、輸入食品および加工食品などの製造・販売、カフェの運営
就活での挫折・失敗経験:
西山さんは子どものころに見た料理研究家と同じ、食から美容へアプローチをしている会社を志望していました。
西山さん 「食材を使って化粧品を作っている会社でした。食品から美容にフォーカスを当てていて、食の可能性の広げ方にとても魅力を感じたんです。ここに就職したいと思い、その会社一本で受けていました」
しかし最終面接の緊張感の空気に呑まれ自分の想いをうまく伝えることができず、悔しい結果となりました。 めざしていたゴールがなくなり就職活動は振り出しに。先の見えない不安に襲われたと言います。
乗り越えた方法:
その後は食品メーカーから野菜の競りの会社まで幅広く企業説明会を回りそのたびに自問自答していた西山さん。
西山さん 「管理栄養士としての道もありましたが、自分を見つめ直した時に『自分のしたいことってなんだろう』と思い始めました。『なぜ食の道に行きたいのか。それは、食べることが好きだから。そもそもなんで食べることが好きなんだろう。』と考えた時に、誰かと食卓を囲み、食事への感想を言い合い、そこから生まれる楽しい会話や雰囲気がとても好きだということに気づきました。
おいしいものを食べるとみんなが笑顔になることも好きです。そんな『食と人』をつなげる仕事に携わることが私のしたいことだと感じました。
就活サイトで偶然、ウェルカムを見つけ企業説明会を受けた時、直感的に『ここだ!』と思いました。私はとくに『感性の共鳴』というグループミッションの言葉に共感したんです。つくり上げられたモノやコトに対してたくさんの想いを持ち、すてきだなと思ったことをまた誰かにつなげていく。私が思っていたことは『感性の共鳴』なんだとわかりました」
→ストーリー:「食と人」をつなぎたい。「なんでも自分事」として成長を続けるアシスタントマネージャーの想い
▶︎talentbook株式会社
事業内容:キャリア学習サイト「talentbook」の企画・開発・運営、採用マーケティング支援
就活での挫折・失敗経験:
草柳さん 「大学3年生から4年生にかけての就職活動が思うようにいかず、思い切って就職浪人をしたんです。どこでもいいから自分を選んでくれるところに入るのではなく、自分が納得できる会社を選ぶことにこだわっていました」
周りが次々に就職を決めていきますが、行き先が決まらないことはあまり気にならなかったといいます。
草柳さん 「人と違う道を選んできたのは今に始まった話じゃありませんから(笑)。それよりも、妥協してしまうことのほうが嫌でしたね」
乗り越えた方法:
仕事へのやりがいと、自分の存在意義を追い求めての就職浪人。その中でインターン先として選んだのがPR Tableでした。
草柳さん 「2017年11月に入社後、マーケティングチームに配属されました。最初の仕事はメルマガの企画・デザイン。その後は、顧客獲得向けのマーケティング施策立案など、業務範囲が徐々に広がっていきました」
インターンとして勤めた2年間だけでも、得られたものは大きかったと当時を振り返ります。
草柳さん 「インターン時代は、怒られてばかりだった印象があります。なぜなら任せてもらえる裁量範囲が広かったから。でも、PR Tableで手を動かしながら学んだことは、すべて今の仕事に活きていますね」
PR Tableのインターンとして働きながら、草柳さんは2度目の就職活動にチャレンジします。累計40社近くにエントリーし、その中である大手企業と、インターン先であるPR Tableから内定を受けました。
※ 株式会社PR Tableは、2024年11月にtalentbook株式会社へ社名変更しました
→ストーリー:「人と同じ道は歩かない」。今もこれからも、僕がPR Tableを居場所に選ぶ理由
まとめ
ここまでご紹介したように、就活でうまくいかなかったり、挫折を経験したりしながらも、それを乗り越えて今、社会人として活躍している方々もいます。
今回の内容が、就活への向き合い方を考えるヒントになっていたら嬉しく思います。talentbookではほかにも、キャリア、仕事をテーマにしたさまざまな働く人の事例が掲載されています。ぜひ、他の記事も見てみてください。
【参考リンク】
・就活のやり方・選考対策・インターンシップに関連する記事
・就活のよくある疑問に関連する記事
・学生・社会人のキャリアの悩みに関連する記事
・就活・転職の企業の選び方に関連する記事
・成長・スキルアップに関連する記事
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