独自のアイデアと視点で期待以上の提案を。自分たちだからこそ生み出せる新たな価値
畠山が所属する商環境研究所は、商業施設を中心に企画・設計・デザインに特化した部門。大型プロジェクトが多く、長期スパンで業務を遂行しています。
「商環境研究所では、企画設計部門の強化に取り組んでいます。主に商業施設開発を手がけていますが、新しい業態開発や複合型開発、さらには街づくり構想も行っています。
案件によってはゼロベースから、どのような施設や場所を作るかという企画を立ち上げることもあります。それだけに担当する期間は短くても1年。他の部署と比べると長いスパンで取り組みます。『商業のよさを生かした場づくり』に重点を置き、人々の生活を変えたり、刺激したりするような新しい価値の創造をめざしています」
商環境研究所の所長を務める畠山。セクションのサポートはもちろん、ときには自ら新規顧客にコミュニケーションを図ることもあると言います。
「セクションや個人が活躍できるようにサポートすることが私の役割です。また、未開拓の業務や新規顧客の場合は、私も積極的にコミュニケーションを図るようにしています。対話することでニーズや温度感を把握し、どのようなアプローチならクライアントの本当にやりたいことを実現できるかを判断しています」
スペースの中では、商環境研究所はクリエイティブ部門に位置付けられていると話す畠山。仕事をする上で大切にしていることがあります。
「企画・設計・デザインの仕事において、自分たちで理想の場を描くことは必要です。一方で、依頼の時点からクライアントが思い描いているものもあります。そのイメージをヒアリングしながら、本来の目的は何か?他に課題はないか?まったく違うアイデアはないか?など、前提に立ち戻って検討することも忘れないようにしています。
理想の場を描きながら別角度の視点も同時に持つことで、クライアントにとって新たな気づきとなるような、想定以上の提案ができるようにということを意識しています。それが自分たちの提供価値でもあると感じています」
ブレない軸としてあった商業施設への想い。前職で培った経験と肌感覚が強みに
大学では建築学科に進んだ畠山。商業に対する興味は、当時から持ち続けていました。
「学生時代から建築をやりたいと漠然と考えていました。同時に、店舗やショッピングモールなどの商業施設が好きで。学校が終わった後や休日は街中をブラブラして楽しんでいましたね。また、飲食店でアルバイトをしていたことがあり、その経験も商業や商売への興味、愛着を高めるきっかけになったと思います」
就職活動ではゼネコンを志望した畠山。当時の想いをこう振り返ります。
「建築を学んだからには建築のプロになりたいという想いと、建築に対する開発・設計・施工など建物をつくることのすべてに携わりたいという気持ちから、ゼネコンに入社しようと決めました」
入社後、主に施工業務に携わる中で、畠山は内装のおもしろさに気づきます。
「当時担当した物件は、研究施設や教育施設、共同住宅などでした。建物の構造や設備といった見えない部分において、高い技術に触れることはとても勉強になりました。一方で、私自身の興味はインテリアやディスプレイといった見える部分、『演出』に対して強くなるのを感じていました」
そうして転職を考え始めた畠山は、スペースと出会います。
「スペースに興味を持った大きな理由は、もともと好きだった商業領域を得意としていることでした。どの部門でも店舗や商業に携われる点がとても魅力的でしたね。
また、当時面接していただいた役員の方がスペースの実績や自分が担当してきた物件、これから取り組みたいことについて楽しそうに話してくださったことも印象的で、人々が生活の中で楽しむ空間をつくる仕事のおもしろさを感じました。面接後も声をかけてもらい、自分への期待や熱意が感じられたことも決め手になりましたね」
さまざまな案件に携わる中で、前職の経験が活きていると感じる瞬間について畠山はこう話します。
「建築とディスプレイの中間領域を理解する人は少なく、建築知識に裏付けされた計画ができることは売りになります。また、プロジェクトの組み立てなどは、実際に肌で感じてきた経験が活きていて、リアルをイメージしながらスキームやスケジュールを組む力が自然と養われたと思います」
ゼネコン経験が気づかせてくれた、ライフスタイルにアプローチできる楽しさとやりがい
スペースに入社後、自身のターニングポイントにもなる印象的な出来事がありました。
「入社後すぐ、大型商業施設の計画に携わったときのことです。スペースの担当は内装の一部でしたが、仕事を進める中で、内装全体を考えて建築計画へ踏み込むことができれば、より良いものを提供できるのではないかと考えていました。
この経験から自分のやりたいことや生かせること、役割が明確に見えてきて。もっと商業設計の幅を広げるべきではないかという考えに至るきっかけになりました」
スペースで働く上で意識していることや醍醐味について、畠山はこう話します。
「クライアントの先にいるエンドユーザーのことを考え、自身が手掛けた物件がどのような使い方をされるのかを、より鮮明にイメージするようになりました。前職では建築を作ることを目的としていましたが、今はその先の、人々が集まって楽しむ様子など、人々が生活の中で作り出すシーンを空間で実現することまでを目的にしています。
誰が、どんな風に、どんな思いで過ごすかまで、リアリティを持って空間を構想できることが、スペースならではの醍醐味だと思います」
仕事に対する考え方が変わっていくことで、やりがいにも変化を感じるようになった畠山。
「建築というスケールの大きいものとはまた違って、人々の生活や感覚にアプローチできることにやりがいを感じるようになりました。また、思考する内容が変わるとともに、スペースでできること、携わる範囲が一つひとつ広がっていき、商環境研究所のさらなる進化に貢献できることにも、楽しさを感じています」
スペースの魅力は営業機能を兼ねるため仕事全体が見えることだと語る畠山。
「一貫した業務体制を売りにしているスペースの中で、商環境研究所は特化型の部門です。ただ、そうは言ってもやはりスペース、営業機能も兼ねています。自分たちの仕事を売り込む、仕事を請ける、積算・見積りの交渉をする、契約を交わす。そして、企画・設計・デザインの領域でクライアントの満足を得る。
そういった一連の営業活動をしています。ゼネコンでの業務に比べて扱う金額は小さくなりますが、クライアントとの接点や意思決定をする範囲、自身の裁量で行動することの多さは、前職と大きく異なる、スペースの魅力です」
根底にあるのは「人の役に立ちたい」という想い。それを原動力に幅広い知識を
人の感覚にアプローチできる空間づくりに、おもしろさとやりがいを感じていると話す畠山。その根底には、ある想いがあると言います。
「人の役に立ちたいという想いが根底にあると思います。人々の生活を便利にすることはもちろん、心から暮らしを楽しむことができて、人生を少しでも豊かにする。人々の楽しみや生きがいのきっかけとなる、後押しできる、そんな場をつくっていきたいです」
そんな畠山には、ある目標があります。
「今後は建築領域をさらに広げていきたいと考えています。商環境研究所が独立したデザイン部門として、業務の幅を広げ、クオリティを上げていくことをめざしています」
2013年には中小企業診断士の資格を取得。資格を取得した背景には、畠山の強い想いがありました。
「商業施設を作るだけでなく、その運営や経営面も含めて広く理解したいと考えました。自ら経営ができるレベルまで知識を深め、全体像を理解した上で売上や集客を増やせる提案、また業態や出店形態など全方位でサポートができるようになれたらと思いました。
資格取得には時間がかかりましたが、その過程や内容が勉強になりました。また、クライアントとの会話のレベルを上げることができたり、提案プランに学んだ知識を入れて理論に厚みを持たせたり、と幅広く活かせています」
商業施設を通じて、人々の生活を変化させ、より良いものにしていく。そんなアプローチを実現していくことが畠山の目標です。
「スペースでは人が集まって楽しんでもらえる空間づくりに関われます。ゼネコンの経験を活かせる環境もありますし、建築もディスプレイも携わりたいと思える人が増えると嬉しいですね」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

