中大規模建築の施工管理、顧客のニーズに応えることを信念に
私は現在、不動産事業本部 建築事業部に所属しています。チームのミッションは中大規模建築をメインとした施工管理で、私自身は現場代理人として1つの現場を担当しています。現在担当しているのはRC造の地上5階建ての賃貸マンションで、プロジェクト全体の安全管理、品質管理、工程管理、環境管理、コスト管理を行っています。
現場代理人として仕事をする上で、私が何より大切にしているのは「顧客のニーズに応えること」、そして「より良い建物を作る、またはより良い結果を残す」ということです。この2つは私の仕事のモットーであり、日々の業務の中で常に意識している価値観です。建物は完成したらそこで終わりではありません。その後、長い年月にわたって人々の暮らしや事業を支える存在となります。だからこそ、お客様の期待を超える品質の建物を作り上げることが、私たち施工管理者の使命だと考えています。
安全管理、品質管理、工程管理、環境管理、コスト管理の中で、私が特に力を入れているのは品質管理です。建物の瑕疵に繋がらないように、まず綿密な施工計画を立てることから始めます。そして協力業者さんとの打ち合わせを密に行い、品質の良い建物を作ることに注力しています。現場では施工計画や図面にのっとった施工がなされているか、相違がないかを細かく確認します。また、図面上では表現しきれない部分については、現地で設計事務所などと直接打ち合わせを行いながら進めています。
顧客のニーズに応えるという点では、顧客との打ち合わせや会議の中で出された要望を確実に実践することを心がけています。そのために社内はもちろん、協力業者さんとも念入りに打ち合わせを行い、より良い建物を作ることを常に意識しています。施工管理という仕事は、多くの関係者をまとめ、一つの目標に向かって進んでいく調整力が求められる仕事です。お客様の声を正確に理解し、それを現場で形にしていく。このプロセスを大切にすることで、お客様に満足していただける建物が完成するのだと信じています。
こうした価値観を持つようになったのは、初めて現場代理人を務めた時の経験がきっかけでした。その時、お客様から建物の精度や仕上げに対してお褒めの言葉をいただきました。それまでも一生懸命に仕事には取り組んでいましたが、お客様から直接感謝の言葉をいただいた瞬間、より良い建物を作ることの本当の意味を理解できたように思います。建物は単なる構造物ではなく、そこで生活する人々、働く人々の人生の一部になるものです。その重みを実感してから、より一層「より良い建物を作る」という意識を強く持つようになりました。現場代理人として、この価値観を胸に、日々の業務に取り組んでいます。
小規模現場での成長と、新たな挑戦への決意を固めるまで
前職は、ゼネコンに勤めていました。S造やRC造の物件を中心に、現場代理人などの役割を担当してきた経験があります。現場では日々様々な課題に向き合いながら、一つひとつの業務を確実に遂行していくことが求められていました。その中で、特に印象に残っているのが、初めて現場代理人を務めた時の経験です。この経験は、私の施工管理としてのキャリアにおいて、大きなターニングポイントとなりました。
初めて現場代理人を任された時のことは、今でも鮮明に覚えています。右も左もわからない状態でのスタートでした。それでも、自分なりに標準仕様書などを用いて必死に勉強しました。疑問点や不明点があれば、上司や先輩に相談し、協力業者の方々にも助言をいただきながら、一つひとつの業務を遂行していきました。全ての業務が初めて一人で取り組むものばかりで、不安は常につきまとっていました。しかし、その分、建物を完成させた時の達成感は格別なものがありました。お客様から感謝の言葉をいただいた時には、これまでの苦労が報われたような気持ちになりました。この経験が、施工管理という仕事の本当の面白さを教えてくれたのです。
前職では、業務上の成長だけでなく、人とのつながりの大切さも学びました。同世代の若手社員が少ない環境ではありましたが、だからこそ、できる限り横のつながりを作ろうと努力しました。密にコミュニケーションを取り合い、お互いの業務を共有し、相談し合える関係性を築くことができました。この経験は、チームで仕事を進めていく上で非常に貴重な学びとなりました。
そうして経験を積んでいく中で、次第に新たな挑戦への思いが芽生えてきました。前職では主にS造やRC造の小規模案件ばかりを担当していましたが、木造を含めて、もっと大規模な建物の施工管理にも挑戦してみたいという思いが強くなっていったのです。自分の技術の幅を広げたい、もっと多様な現場を経験したいという気持ちが日に日に大きくなっていきました。そして転職を決意するに至りました。
転職先を探す中で、現在の会社と出会いました。昨今、脱炭素社会という言葉が社会全体のテーマとなっている中で、この会社が中大規模の木造建築をメインとした事業を展開していることに強く魅力を感じました。環境への配慮と建築技術の革新を両立させる取り組みは、これからの時代に必要とされるものだと確信しました。ここでなら、自分が求めていた新しい挑戦ができる、そしてより大きなスケールで社会に貢献できると感じ、入社を決めたのです。
誠意と計画性が生んだ成功、そして大きな名前を背負う責任
入社後、最も印象に残っているのは、タイトな工期の案件で初めて取引する業者さんたちと協力し、予定通りの引き渡しを実現できたときのことです。この経験は、私に仕事における大切な価値観を教えてくれました。
初見の業者さんと仕事をするというのは、想像以上に難しいものでした。お互いの仕事の進め方も分からない状態に加えて、非常にタイトな工期でした。そんな状況下で私が心がけたのは、綿密な打ち合わせと丁寧な段取りでした。工事を円滑に進めるために、何度も足を運び、細部まで確認を重ねました。こうした地道な働きかけが、相手に誠意として伝わったのだと思います。結果として、業者さんたちは惜しみない協力をしてくださり、無事に予定通りの引き渡しを達成することができました。この経験を通じて、仕事というのは人と人とのつながりであり、誠意を持って向き合うことでその思いは必ず伝わるのだという、かけがえのない学びを得ることができました。
一方で、苦労した経験も数多くありました。特に印象深いのは、限られたコスト管理の中で付加価値率を維持するという課題です。不要な工事を避け、無駄な支出を抑えることが求められる環境で、私は施工計画の立案と図面の精度向上に注力しました。具体的には、設計図面を徹底的に精査し、詳細を検討することで、やり直しの発生しない管理を心がけたのです。一度の施工で確実に仕上げる。そのためには、事前の準備と計画性がすべてでした。こうした取り組みの結果、コストを抑えながらも付加価値率を維持することができ、プロジェクトを成功に導くことができました。
入社して最も大きく変わったのは、背負っている名前の重さです。前職と比べて、会社の規模や社会的な影響力が大きくなり、それに伴って環境に対する意識が劇的に変化しました。自分の行動一つひとつが会社の看板を背負っているという自覚が、日々の業務への向き合い方を変えてくれたのです。
前職での経験は、現在の仕事に全般的に活きていると感じています。施工管理という仕事は、現場が変わっても基本的にやるべきことに大きな違いはありません。これまで培ってきた知識や技術、そして現場での経験が、今の業務の土台となっています。同時に、新しい環境での挑戦を通じて、さらなる成長を実感する日々です。誠意を持って人と向き合い、計画性を持って仕事を進める。この姿勢を大切にしながら、より大きな責任を果たしていきたいと考えています。
多様性を大切に、次世代を担う存在として成長を続ける
短期的には、部署として掲げている中大規模木造に携わり、脱炭素社会等に少しでも貢献していきたいと考えています。環境に配慮した社会づくりが求められる中で、木造建築というのは非常に重要な役割を果たします。中大規模木造という分野は、これからの建築業界において欠かせない存在になっていくと信じていますし、その一端を担えることに大きなやりがいを感じています。
また、中長期的な目標としては、次の世代の者として、現在どんな思いで部署を進めているかなどを会議等の中で認識していき、同世代をまとめられる実力をつけていきたいと思っています。今は先輩方から多くのことを学ばせていただいている立場ですが、いずれは自分が後輩を導く立場になります。その時に、今の上司や先輩方がどのような考えで組織を運営し、プロジェクトを進めているのかをしっかりと理解しておくことが重要だと考えています。
最後に、私が入社後に感じている、この会社の魅力をお伝えしたいと思います。昨今、環境に配慮した脱炭素社会の斡旋が進む中で、木造を主軸とした企業で仕事をしております。当部署では中大規模木造という事で、さまざまな建物種別や特殊な物件の施工管理に携われるのは大きな魅力だと考えます。中大規模木造と掲げていますが、中にはハイブリッド構造というS造プラス木造やRC造プラス木造という物件もあるため、木造以外の構造も勉強ができるのはとても良いと思います。一つの構造に特化するのではなく、幅広い知識と技術を身につけられる環境があるのです。
この会社で活躍できるのは、何事にもアグレッシブな方だと思います。新しいことに挑戦する姿勢、困難に立ち向かう勇気、そして常に学び続ける意欲が求められます。特に、中大規模木造という分野での仕事に興味と情熱がある方に、ぜひ入社していただきたいと考えています。この分野はまだまだ発展途上であり、一緒に新しい可能性を切り開いていける仲間を求めています。
これから当社でキャリアを築いていく上で、私が大切にしていきたい価値観があります。それは、多様性が重視される中で、多くの方と交流を持つことで、感受性を高めていき、時代に合わせた働き方を目指していきたいということです。建築という仕事は、多くの人々との協働によって成り立っています。設計者、施工管理者、職人、発注者など、様々な立場の人々と関わりながら一つのものを作り上げていく。その過程で、相手の立場や考え方を理解し、尊重することが何より重要だと考えています。時代とともに働き方も変化していきますが、人と人とのつながりを大切にしながら、柔軟に対応していきたいと思っています。

