住宅設計への情熱と建築士への想い。地元の安定企業で技術職として歩む道を選択
大学では建築学科に所属し、設計製図、構造、建築基準法、施工、設備など、建築について幅広く学びました。中でも一番多くの時間をかけて取り組んだのが設計製図の課題です。住宅やビル、図書館など、小規模なものから大規模なものまでさまざまな課題がある中で、私は限られた規模の中に自分のこだわりや考えを詰め込む楽しさのある住宅系の課題に特に力を入れて取り組みました。このことが家づくりに携わる仕事に就いた理由の一つでもあります。
就職後は建築士の資格を取得したいという考えがあったため、建築系で技術職の募集がある会社に絞って就活をしていました。もともと住宅系の仕事に興味があったことに加え、ゼネコンやハウスメーカーなどさまざまな会社の説明会やインターンに参加し話を聞く中で、大規模な建築物よりも家づくりに携わる仕事のほうが魅力的に感じられたので、住宅を扱う会社に就職したいという思いが強まりました。
岡山県では有名な両備グループの会社の一つであり、設立70年以上という歴史を持つ会社であるということで、地元に根ざし、実績と安定感のある会社というイメージが強くありました。技術職での採用ということで内定をいただいたので、家づくりに技術職という形で携われること、そして将来的にも安心して働くことができると感じたことが入社の決め手となりました。
グループ全体の研修からOJTへ。先輩に学びながら現場を覚えた日々
入社して最初の2週間は、グループ全体としての新入社員研修がありました。マナーや社会人としての基本について学ぶ時間で、これから働いていく上での土台をつくる期間だったと思います。
その後、両備ホームズの住宅部に配属され、工務として働くこととなりました。工務というのは、住宅の現場管理を行う仕事です。基本的には先輩の現場監督と行動を共にして、進行中の現場を回ったり、事務作業を教わったりと、OJTを受けながら仕事を覚えていきました。入社してから現在まで、ずっとこの住宅の現場管理の仕事を続けています。
実は入社前、工務の仕事に対して不安がありました。外での仕事が多いイメージでしたし、現場の職人さんはなんとなく怖いという先入観もあったんです。でも実際に働いてみると、意外と事務作業も多くてずっと現場にいるわけではないこと、職人さんや大工さんも気さくに話しかけてくださる方や親しみやすい方が多いということにギャップを感じました。先輩たちのサポートのもと、少しずつ仕事に慣れていくことができたと思います。
図面の先を読み、職人さんと作り上げる。現場監督としてのやりがいと成長
現在は住宅部の技術グループで工務、いわゆる現場監督の仕事をしています。工程管理、予算管理、品質管理、安全管理という4つの管理業務が主な役割です。引渡しや売上月といった期限内に工事を終わらせることや予算削減のため工期短縮を図ることを念頭に置きながら、業者の手配を行っています。実際の利益率に関わる予算管理、お客さまに満足していただける仕上がりにするための品質管理、現場でけがや事故が起こらないようにする安全管理と、責任の大きな仕事ばかりです。
やりがいを感じるのは、図面上には描かれていない詳細な納まりや、大工さんや職人さんに聞かれそうなことを事前に考えておき、実際に思い通りに納まったり、きれいに仕上がったりしたときです。一方で失敗もありました。見積や詳細図を見ることに不慣れなうちは、材料発注の際に間違ったままの寸法で発注してしまうということが何度かあったんです。この経験もあり今は、注意してみるべきポイントや間違えやすい箇所についてはとくに重点的に確認することを心がけています。
学生時代までは自分で考えたものを自分の手でつくることしかなかったですが、今の仕事は設計者が考えたものが私を通じて職人さんや大工さんの手によってつくられます。学生時代までにはなかったものづくりの難しさや責任を感じていますが、悪戦苦闘しながらもなんとかこの仕事をやれていることに成長を感じています。また工程管理において、完成というゴールに間に合わせるために、いつまでに何が終わっていないといけないかや各業者の工事の前後関係を考えることが重要であり、物事を逆算して考える力が身についていると感じます。
1級建築士取得をめざし、より多くの経験を積んでいきたい
今後挑戦したいことについてお話しすると、私は入社1年目で2級建築士の資格を取得しましたが、今は1級建築士の資格取得をめざしています。将来的に持っていて損はない資格ですし、今後のキャリアの幅も広がると考えているからです。
3年目になった今、経験が足りないゆえに難しいと思うことや失敗することがまだまだたくさんあります。この仕事はより多くの経験を積むことが何よりも重要だと実感しています。そのため、今のところは今後も工務の仕事を続けて、もっと多くの経験を積んでいきたいと思っています。
最後に、採用候補者の方へメッセージをお伝えしたいと思います。設計にしても工務にしても、家がつくられていく過程で楽しさを見出せると仕事に対するモチベーションアップにもつながります。ものづくりを楽しいと感じることができる人が活躍できる場だと思いますし、建築士や施工管理技士等の資格取得をめざす人にとっても良い環境です。技術者として家づくりに関わりたいと考えている方、マネジメント能力を磨きたいと思っている方は、ぜひ一緒に働きましょう。
