「なんで?」「どうして?」が原動力──好奇心が導いた「AI」の世界
──幼少期はどのような性格で、どんなことに取り組まれていましたか。
比較的好奇心が強い子どもでした。いろんなことに興味を持っていて、サッカーをやっているひとを見たらサッカーをやりたくなったり、野球をやっているひとを見たら野球をやりたくなったりしていましたね。また世の中で不思議に思うことを「なんで?」「どうして?」とよく親に質問していて、「うるさい!」としかられたこともあります(笑)。
実際に小学校の低学年の頃は地域の野球クラブやバスケクラブ、サッカーチームなどで複数のスポーツを経験し、中学校からは水泳をしていました。いろんなことを浅く広く経験してきたと感じています。
──大学・大学院では情報システム工学を専攻されていますが、この道に進まれた理由を教えてください。
親の影響が大きかったです。意識の高い親で「これからはインターネットの時代だから、そういうものにちゃんと触れておけよ」と、昔からよくパソコンに触れさせてもらっていました。その流れで高校も情報系のコースに入り、大学でも当時からのトレンドだったAIを学ぶことにしました。
大学院ではAIの画像認識の研究に取り組んでいました。具体的には、画像に映るひとがどれだけ集中しているかなど、数字で表すことが難しい内容をAIで定量的に表現する研究です。人間にはわからないことをAIが断定する仕組みがおもしろく、持ち前の好奇心がくすぐられました。
──就職活動ではどのような軸で企業を選ばれたのですか。
AIを専攻していたので、まずは自分の専攻分野に合った仕事をしたいと考えていました。また、自身の研究室の教授が企業への推薦を取りまとめる立場だったので、推薦で行ける企業の中から自身の専攻内容と合致する企業を探していました。
働き方の面では、当時は新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが多い状況でしたが、ずっと家にいるのはあまり好きではないので、出社がメインの仕事をしたいと考えていました。みなさんと顔を合わせて仕事できる環境を求めていましたね。
その面でいうと当社は、職場にもよりますが、自分の希望する働き方に合わせて出社やリモートワークを柔軟に選べるという点が良かったです。
「100年に一度の転換期」に挑む。AI技術で現場を支えるデータエンジニア
──当社との出会いから入社の決め手まで教えてください。
推薦の候補の中に当社があり、企業規模や事業内容から応募することに決めました。もともとはモビリティ業界に進みたいという思いはありませんでしたが、クルマ自体には興味があり、時代的にもこの業界が100年に一度の転換期を迎えていることからおもしろそうだなと思いました。
またAI技術を活用できる業務内容だったこともあり、第一志望で当社に応募。無事内定が決まり、非常にうれしかったです。
──現在所属されているデータエンジニアリング部では、どのような業務を行っているのでしょうか。
当社の部署は車載部品を作る部署がほとんどですが、私たちデータエンジニアリング部は少し特殊な部署で、設計をしているエンジニアたちのデータを見える化する仕事をしています。たとえばプロジェクトの進み具合やプログラムのバグ数などのデータを分析し、現場の方にお伝えすることで業務効率を改善していくんです。
私は現在、生成AIを活用した業務効率改善・DXをめざすシステムを開発しています。現在は社内の情報がいろんな場所に保存されていて、検索に時間がかかってしまうことも。そこでデータをひとまとめにして、AIに質問すると該当データを教えてくれる社内情報システムを開発中です。
──研修や業務のキャッチアップはどのように進めましたか。
2024年の4月に入社して半年ほどの研修の後、現在の部署に配属されました。私が配属された部署は2023年にできたばかりで、配属当時はメンバーがたったの4人。少数精鋭の現場だったため、初めは課長がつきっきりで業務を教えてくれたことを覚えています。
AIという観点では、学生時代に学んでいた画像認識の分野とは少し離れましたが、ものの考え方は似ているため、学生時代の知識を十分に活かせていると感じています。
──仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
DXは現場の方ありきの業務なので、常に現場の方にとって便利になることを追求するようにしています。ただ自分の仕事を進めるために現場の方に負担をかけては本末転倒なので、いかに負担をかけずに楽になるシステムを作るかを常に意識しています。
そのためにもっとも大事なことは、現場の業務の全体像を把握することです。社内業務に詳しい上司に質問したり、重要なところは直接現場の方に伺ったりして、現場で活用できるシステム作りをめざしています。今開発しているシステムは、ひとまず2025年10月に自身の部署で使ってもらえることを目標に開発中です。
当社の「生産性」向上を支えるAI基盤構築。伸びしろ豊富な領域で挑戦するやりがい
──入社してみて職場の雰囲気はどうでしたか。
初めは正直、社会人になることへの不安がありました。私自身、コミュニケーションを取ることがそれほど得意ではなかったので、周囲のひととうまくやれるか、この厳しい社会できちんと業務を全うできるか不安だったんです。
しかし、当社に入って不安は払拭されました。私が配属されたデータエンジニアリング部のメンバーはみな優しく親切で、わからないことがあっても丁寧に教えてくれます。年齢的には20歳以上離れたメンバーばかりなのですが、共通の趣味の話題もでき、公私ともによくしてもらっているなと感じます。
──印象に残っていることがあれば教えてください。
アルバイト経験などはありましたが、社会人になってあらためて自身の未熟さを感じることもありましたね。たとえば、情報の取り扱いに対する意識が足りておらず、AIにどこまで情報を伝えていいかという判断で、上司から注意を受けたことも。もしも情報が漏れてお客さまに損害を与えてしまったら会社全体の問題になるため、情報の取り扱いにはとくに注意すべきだと肝に銘じました。
また、AIサーバー用のパソコンの設置では「1人でできるだろう」と高をくくっていたところ、あまりの重量に結局先輩方の力を借りることに。自分の見通しの甘さを反省しました。
このような失敗を機に、物事を始める際にはしっかり準備を行うことを意識しています。現在開発している生成AIで社内情報を取りまとめるシステムについても、プロジェクト開始時にしっかりと要件定義を行い、プロジェクトの目的、誰にどんな依頼をするか、情報をどこまで載せていいのかなどをしっかり確認した上で開発に臨むようにしています。
──現在の仕事のやりがいはどこにありますか。
当社のAI活用の基盤を自身が担っているんだという実感が、大きなやりがいにつながっています。当社のAI活用にはまだまだ伸びしろがあります。
当社が大切にしているバリューの一つでもある「生産性」を高めるためにも、今開発しているシステムをより便利なものにしたいと考えています。
まだ実際にシステムを活用してもらう段階には至っていませんが、実際に活用してもらったときに「このシステムのおかげで業務効率が上がった」と言ってもらえたら、これほどうれしいことはありません。
「未知に、駆け出せ」を体現する行動力。積極的に手を挙げ続けるデータエンジニア
──パナソニック オートモーティブシステムズの魅力について教えてください。
当社に限らず、100年に一度の転換期を迎えているモビリティ業界で働けるのは刺激的だと思います。私自身は直接車載部品を作るわけではありませんが、車載部品を作るひとたちの業務効率に貢献できていることにやりがいや喜びを感じています。
また当社は福利厚生も充実しています。有給も取りやすく、フレックス制度もあるため、自身のライフスタイルに合わせた働き方で幅広い業務に挑戦できます。
──今後のビジョンや目標について教えてください。
「究極のDX」について上司と話す中で、最終的なゴールは、私たち自身のいまの仕事が不要になることではないかと感じています。今ある業務を徹底的に見直し、改善し尽くした先には、社会の変化に柔軟に対応しながら、常に進化し続けられる組織がある。そしてその先には、新たな価値を生み出すチャンスが広がっているはずです。そんな未来を思い描きながら、日々の業務に取り組んでいます。
また、どんなに便利なシステムを作っても、使い手がうまく使いこなせなければ意味がありません。そこでAIシステムを作ってリリースするだけでなく、社内のメンバーが実践的に活用できるように、DX人材・AI人材を育成することも部の1つのミッションだと思っています。
──当社で輝けるひとはどんなひとだと思いますか。
もちろん知識があればあるだけよいのですが、知識は入社してからでも研修や日頃の業務を通じて得られるものだと思っています。それより、もっとも大切なのは行動力だと私は思います。当社のコンセプトに「未知に、駆け出せ。」というものがありますが、何か生じた際にすみやかに行動に移せるひとや、一番に手を挙げるひとは当社で非常に活躍できると感じます。
私の部署にはさまざまな部署から「こういう問題があるんだよね」と困りごとの相談がきます。そこで私は「AIを使ったらこんなふうに解決できそうです」「試してみますか?」と積極的に話し合いに参加し、手を動かすことを意識しています。ぜひ自身のスキルを活かして、積極的に手を挙げられるひとと一緒に働きたいですね。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです

