事業の成長を“技術の力”で下支えする。AI導入で見据える次世代のシステム基盤
決済イノベーション事業部 第五担当に所属する根本。2023年に新卒入社し、現在は主任として、社会インフラであるクレジットカード会社向けの業務代行サービスを技術面から支えています。
「現在のメインの役割は、システムの可用性、信頼性向上を技術面から担うSRE(Site Reliability Engineering)というポジションです。具体的には、業務横断での非機能試験の実施や、性能観点でのアプリケーションレビューなどを担当しています。
また、案件内のAI導入支援や環境整備、さらにはモダナイゼーションの一環として、お客さまの業務改善に向けた商用MCP(Model Context Protocol)サーバーの開発などにも携わっています」
機能試験が要件通りに動くかを確認するのに対し、非機能試験はパフォーマンスや信頼性など機能以外の部分を検証する工程です。根本は、ここにAIという新たな武器を持ち込みました。
「金融系の決済システムは、わずかな障害が社会に多大な影響を与えるため、非機能試験には膨大な時間と労力がかかります。私はこのプロセスにAIを導入し効率化を図り、従来12人月かかっていた作業を、1人月にまで短縮することに成功しました。高度なセキュリティと安定性が求められる金融インフラにおいて、最新技術を使ってブレイクスルーを起こせる点にこの仕事の大きなおもしろさを感じています」
若くして劇的な成果を生み出す根本ですが、技術者として最も大切にしている価値観は事業戦略の理解だと言語化します。
「エンジニアとして最終的に行き着くのは、『企業としての事業戦略をしっかり理解する』ことだと思います。今はAIの台頭により、課題解決のスピードが圧倒的に速くなりました。これからのエンジニアは、言われたものをただ実装するのではなく、『いかにして課題を見つけ、自発的に解決していくか』が求められます。
では、身の回りに落ちている課題の源泉は何かとたどっていくと、それはずばり『事業戦略を阻害するもの』なんですよね。ビジネスとしてどういう戦略を実現したいのかを理解していれば、本当にクリティカルで本質的な価値を生み出すことができます。そして、課題解決など本来あるべきことに集中するために、他の業務を意識しなくて済む状態を作る。それが私の大きなモチベーションになっています」
圧倒的な探究心と行動力。若手の熱量が技術コミュニティを加速させる
常にスピード感あふれるキャリアを歩む根本。その原動力は、学生時代から培ってきた技術への純粋な好奇心にありました。
「大学時代は情報科学科で、1年生の頃からJavaなどのプログラミング言語を学んでいました。自分が『こういうものが欲しい』と思ったものを形にするのが好きだったんです。
入社して配属された部署は、金融系でありながらクラウドなどの最新技術を積極的に追いかける先進的なカルチャーがありました。周囲のレベルの高さに感化されながら、ますます技術への興味を深めていきました。現在もJavaやアーキテクチャ周りの技術が好きで、プライベートで外部カンファレンスに登壇したりもしています」
技術が好きすぎるあまり、プライベートの自己研鑽では時にはアプローチが逆転することもあると根本は笑います。
「とにかく技術が好きなので、個人で勉強するときは『この技術を使いたいから、こういうものを作ってみよう』と手段を起点にチャレンジすることもあります。仕事でのプロフェッショナルな視点と、個人での純粋な技術への探求心の両方を楽しんでいます。
その上で事業戦略の視点を持つと、『ここをもっとこうした方がいい』という課題がいっぱい見えてくるので、気づいたものからどんどん手を出して解決していく。そのサイクルが、今の成長スピードにつながっているのだと思います」
根本は現在、2024年に設立された全社のソフトウェアアーキテクチャの技術コミュニティでリーダーを務めています。
「2025年から参加したのですが、直接的なきっかけは『NTTグループセキュリティコンテスト研修』として開催されたCTF(Capture The Flag)の大会でした。研修という名の競争ゲームなのですが、私たちは若手中心の専門外のメンバーでチームを組んだところ、NTTデータグループ内で1位になれたんです。 その時、『俺たち、結構いけるんじゃね?』と一気に盛り上がりまして(笑)。
そして、たまたまメンバー全員がソフトウェアアーキテクチャに興味を持っていたので、この勢いのままコミュニティに参加し、そこから中心となって活動を牽引するようになりました。言ってしまえば、若手の集まりではあるのですが、そのボトムアップの熱量が活動の大きなベースになっています」
多忙な本業とコミュニティ活動の両立についても、明確なルールを設けています。
「タイムマネジメントは常に課題です。社外のコミュニティ活動はプライベートの時間を充てるため、やることを時間で区切ってメリハリをつけるようにしています。
それに比べて、当社の良いところは、社内の技術コミュニティ活動を『業務の一環』として勤務時間内に行えることです。会社として学びの時間をしっかりサポートしてくれるため、無理なく高いモチベーションを保てています」
「ゼロイチ」の視点を養う。実務に直結する知見共有とチームへの還元
根本がリーダを務めるソフトウェアアーキテクチャのコミュニティは、既存システムの保守とはまったく異なる視点が求められるチャレンジングな場です。
「ソフトウェアアーキテクチャとは、システム全体の前提となる基本構造、いわば『骨格』です。そのため、既存システムの保守や機能追加の局面ではなく、ゼロから作り起こす『ゼロイチ』のタイミングで議論されることがほとんどなんです。
普段の業務はどうしても既存システムの保守・運用が多くなるため、ゼロイチで求められる視点や議論のトーンに触れる機会が限られます。だからこそ、机上の空論にならないよう、メンバーが現在所属している案件の実際の設計を持ち寄り、みんなでガヤガヤとツッコミを入れる実践的な活動をしています」
コミュニティでの自由な対話は、メンバーに強烈な刺激と気づきを与え、実務にもダイレクトに役立っています。
「最近とくに盛り上がったのは、事業戦略を踏まえた上で、各々が自分のプロジェクトで『どんな工夫をしているか』を共有し合ったときです。『自分はこういう要件を達成するために、こんな設計にしている』というリアルな知見が飛び交い、『じゃあ、うちの部署でもこうすべきじゃないか』と、お互いの視座がグッと上がる素晴らしい場になりました。
私自身も他部署や他社の事例に触れることで、圧倒的に視野が広がったと思います。自分の案件の中だけにいると『この状態が当たり前だ』という固定観念に縛られがちですが、さまざまな設計思想を知ることで『本当はこうあるべきだ』という理想の姿がはっきりとイメージできるようになったんです」
理想の姿が明確になることで、日々の業務におけるアクションにも劇的な変化が生まれたと言います。
「システムを修正・改修する際の『引き出しの数』が格段に増えました。理想の姿がバシッと決まっていれば、アクションに移る際に迷いがなくなり、自信を持って決断できます。このスピード感の向上は、実務への大きな還元だと感じています」
さらに、若くして主任としてチームを牽引する立場になったことで、根本の心境にも変化が訪れています。
「入社当初は、自分が見つけた課題を自分でどんどん解決していくスタイルでした。しかし今は、チームとしてのバリューを最大化することや、他のメンバーのモチベーションを深く考えるようになりました。
『この人はこれが得意だからここは任せつつ、でも新しいタスクにもチャレンジしてもらおう』といったように、属人化している業務をいい方向へ持っていく采配を意識しています。また、チーム全体にアウトプットを前提とした学習サイクルが浸透してきた手応えがあります」
技術力で対外的に勝負し、業界全体に貢献できるプロフェッショナルをめざして
コミュニティの枠を超え、ひとりの技術者として根本が描くキャリアの到達点。それは、高度な専門性で会社を牽引する存在です。
「私がめざしているのは、当社の『スペシャリスト・グレード』という職位です。純粋な技術力で対外的にも勝負できる立場なのですが、現在は全社で、私の所属する決済イノベーション事業部に1名しかいません。
新しいシステムを作る際、骨格となるソフトウェアアーキテクチャの良し悪しで、後の機能追加の難易度が劇的に変わります。見えないリスクに事前に対処できる設計力を持つエンジニアは本当に一握りです。私がそうした土台を作れる技術者になり、『技術的なことは根本に任せておけば絶対に大丈夫だ』と誰もが頼れるような、圧倒的なプロフェッショナルになりたいと強く思っています」
そんな高い志を持つ根本を、NTTデータフィナンシャルテクノロジーという組織が強力に後押ししています。
「当社の魅力は、多様な価値観が尊重され、自分に合った働き方ができる点です。私のようにプライベートまで技術に染まっている人間もいれば、趣味やライフイベントを大切にする人も柔軟に活躍できます。
また、若手の成長を支える土壌も厚く、カンファレンス参加への支援やハードだけれども確実に力がつく実践的な技術研修など、会社が本気でエンジニアの成長に投資してくれています」
最後に、これから共に働く未来の仲間へ向けて、根本は熱いメッセージを送ります。
「エンジニアは専門職であり、常にトレンドを追い続けなければならない職業です。だからこそ未来の仲間に伝えたいのは、『技術を好きになる努力をしよう』ということです。勉強時間を無理やり確保するのではなく、技術が得意な同期と話したり、コミュニティに参加したりして、技術を楽しむマインドを育ててほしいと思います。
私自身、今後も外部カンファレンスへの登壇やOSS(Open Source Software)への貢献などを通じて、会社という枠を飛び越えてIT業界全体の発展に価値を還元していきたいと考えています。技術を愛し、社会インフラを支えながら、ITの未来を一緒に創っていける方と今後共に働けるのを楽しみにしています」
※ 記載内容は2026年8月時点のものです

