技術の専門知識とコミュニケーション能力を活かして。国内外大手自動車メーカーを担当
モビリティカンパニー Sensor Beyondビジネスユニットの製品設計課に所属するM.U.技術的な専門知識を活かし、製品の提案やアフターサービスを行う営業技術職として活躍しています。
「私たちの部署では、国内外のお客さま向けに酸素センサの営業活動を行っています。海外市場への提案は基本的に現地法人を介するため、英語で技術的な要点を伝え、グローバル市場での拡販を推進しています。その中で私は、国内と欧州の大手自動車メーカーさまを担当しています。国や企業文化によってお客さまのご要望はさまざまです。
たとえば以前担当していたアジア圏のお客さまは、短納期を重視されていたため、社内の関係各所に協力を依頼して難しい要望に対応していました」
こうして社外との折衝だけでなく、社内の調整役も担う営業技術職。M.U.は関係部署と丁寧にコミュニケーションを取りながら、提案活動に取り組んでいます。
「新規の酸素センサを提案する際は、まず事業管理部や営業部門と連携し、生産のキャパシティや収益性を精査するところからスタートします。その上で、お客さまのニーズに最適な仕様を提案します。提案後は、製品の耐久性や特性値に関するお客さまからの質問に対し、社内の各技術部隊と何度も議論を繰り返して回答をご提出します。
そして採用が決定した後は製造部門に仕様を共有して、生産を依頼するところまでが私たちの役割です。このように営業技術職は社内の調整役も担うため、技術に関する専門知識はもちろん、コミュニケーションスキルが重要になります。
たとえば何かを依頼する際には、メールを送るだけでなく、直接顔を見て『お願いします』と伝えるなど、人間味を出すことも心がけていることの1つです」
社内外の多くの関係者をつなぐハブとして、難しい折衝を日々重ねているM.U.お客さまとの交渉では、ぶれない軸を持つようにしていると話します。
「私が大切にしているのは、原理原則に基づいた説明を行うことです。その場の雰囲気や感情に支配されて理論が揺らぐようでは、営業技術職として介在する価値がなくなってしまいます。ぶれない軸を持った上で、状況に応じて伝え方の枝葉を変えていく。そういう姿勢が大切なのだと、お客さまとのやり取りの中で学ばせていただきました」
先輩社員の人柄に惹かれて入社。若手の強みを引き出し、挑戦を支えてくれる風土で成長
大学院時代は、材料系を専攻していたM.U.セラミックスと微生物を用いた水質浄化の研究に取り組んでいました。
「教授と対話を重ねる中でセラミックスの多様な可能性に魅力を感じ、研究テーマとして選びました。水質浄化に興味を持ったのは、琵琶湖がある滋賀県に住んでいたことが関係しています。私にとって未知の分野だった微生物を組み合わせた水処理の研究は、新鮮で挑戦しがいのある試みでした」
やがて就職活動の時期を迎え、自身の専攻を活かせる領域に絞り込みながら、M.U.は企業選びを進めていきます。
「東海道新幹線沿いに拠点がある会社を探していました。実家は滋賀県にあり、かつて東京で暮らした経験があったため、その間にある会社ならアクセスがしやすいと考えていたからです。
もう1つ重視していたのは、職場の雰囲気です。毎日前向きな気持ちで出社できる職場を選びたいと考えていました。そのため多くの座談会に足を運び、先輩社員へのヒアリングにも力を入れました」
そうしてさまざまな企業を見ていく中で、最終的にM.U.は日本特殊陶業を選びます。決め手となったのは、選考を通じて出会った先輩社員の人柄でした。
「座談会で4人の先輩社員と話したのですが、非常に魅力的でおもしろい方ばかりでした。自分と波長が合うのを感じ、こういう方々がいる職場で働くことができたら理想的だと思い、入社を決めました」
2021年に入社したM.U.は、設計評価課に配属。新製品を開発するプロジェクトに抜擢されました。
「入社1年目から、新規酸素センサの立ち上げに携わらせてもらいました。試験の手順が確立されていない状況での評価方法の立案や、開発部隊へのフィードバックが主な業務内容です。若手のうちから挑戦の機会をいろいろと与えてもらい、部長に報告する重要な役割も任せていただきました。
私の性格を見て、前に出るのが得意そうだと上司が判断してトライさせてくれたのだと思います。社員の強みを引き出し、活躍できる舞台を用意してくれる会社だと日々感じています」
要望の背景まで考え、自ら提案の機会を創出。海外プロジェクトの現場でつかんだ手応え
設計評価課で経験を積んだM.U.は、2024年に製品設計課へ異動。その背景には、技術者として視野を広げたいという想いがありました。
「設計評価の業務は社内における検証が主軸となるため、お客さまのニーズに直接触れる機会がどうしても限られていました。お客さまをより深く理解し、高い視座から事業の方向性を捉えられるようになりたい。そう考えていたところに部長から異動の話があり、自分の領域を広げるチャンスだと捉えて挑戦を決めました」
新たな一歩を踏み出したものの、業務の大きな変化に最初は戸惑ったとM.U.は振り返ります。
「設計評価課のレビューや報告はすべて、社内に向けて行われていました。しかし、今の部署で相対するのは社外のお客さまです。自身の発言がそのまま組織の判断として受け取られることになるため、言葉一つひとつに対する責任の重さを痛感しました」
また、グローバルな業務を展開する上で必要となる、語学力の習得も課題の1つでした。
「英語に苦手意識があったため、会社の語学研修制度や福利厚生を活用し、1年間集中して学習に取り組みました。今では英語を話すことへの恐怖心はほとんど感じなくなり、会社の手厚い教育サポートのおかげだと感謝しています」
英語の習得という新たな課題と向き合ってきた一方、設計評価課で培った確かな技術知識と持ち前のコミュニケーション能力は、難易度の高いお客さまの要望に応じる上で大いに活かされました。
「お客さまから既存の酸素センサを超える高い性能を要求されることがあります。その際に重要なのは、背景にある意図を汲み取り、本当にその性能が必要なのかを検討することです。
既存の製品で対応が可能だとわかれば、酸素センサで世界トップシェア(※)を誇る日本特殊陶業の豊富な実績をもとに、自信を持ってそちらを提案することもあります。もちろん実際に高い性能が必要であれば、社内調整に動きます」
※2025年3月末時点の当社推計
常にお客さまの真意をつかみ、それをかなえようとするM.U.の姿勢は、海外プロジェクトの現場でも発揮されました。
「あるお客さまから既存製品を継続したいというご要望があり、社内もその意向に沿う方針でした。しかし、私は新製品を提案すべきだと考えました。対話を重ねる中で、既存製品の継続を希望されている背景には、評価工数を抑えたいという想いがあり、さらにコスト削減も重要な課題だと気づいたからです。
それならば、大幅なコストダウンが可能な新製品が最適だと社内を説得し、自ら提案の機会を創出しました。この経験は、営業技術職としての成長につながったと感じています」
営業技術のやりがいを胸に新領域にも挑戦。変革期を迎えた組織で、キャリアを広げる
異動を経て、営業技術職として着実に成長を重ねているM.U.この仕事ならではのやりがいやおもしろさを実感しています。
「お客さまの反応をダイレクトに肌で感じられることが、この仕事のやりがいです。新製品に対するお客さまのリアルな温度感を社内に共有し、関係各所がアクションを取りやすいようにうまく根回しすることにもおもしろさを感じます。
日頃から、社内の仲間に気持ちよく仕事をしてもらえるようなコミュニケーションを意識しているため、自分の伝え方1つで協力のスピードや回答の質が変わるとうれしくなります」
お客さまのニーズを汲み取り、社内での調整を図って成果につなげていく──そうしたM.U.の姿勢が評価され、新たな領域への挑戦が始まります。
「今の部署に籍を置きつつ、今年の6月から市場戦略を担うマーケティング部門にも参画することになりました。業務の幅をさらに広げ、新たな視点を得られる好機だと捉えています。
今後もさまざまな経験を積み、主任に昇格することが直近の目標です。マネジメントを担う立場となった際には、自分の軸をしっかり持って判断できるリーダーになりたいと考えています。
自分が次のステージをめざすにあたり、ロールモデルになる上司が多いことは、この会社の大きな魅力だと感じます。仕事ができるだけでなく、温厚な人が多いのも特長です。困ったらいつでも相談できる雰囲気があり、自分で考えて問いを立てれば、誰もが嫌な顔をせずに親身になって答えてくれます」
質問や相談がしやすい雰囲気があるだけでなく、働きやすい環境があることも魅力だとM.U.は続けます。
「労働時間の管理が徹底されているため、繁忙期でも無理な働き方をせずに済むことは自分としてはとてもありがたいと感じます。福利厚生が整っていて働きやすい環境です。そうした安定した基盤があるからこそ、新しい挑戦に積極的に取り組むことができています。
現在、当社は大きな変革期を迎えており、スパークプラグや酸素センサをはじめとする既存の強固な事業を推進しつつ、新しい種を植えることが求められています。若手の意見を積極的に吸い上げる文化が根付いているため、何かを変えていくことが好きな人にとっては非常におもしろい環境です。
世界を相手に仕事がしたいというチャレンジ精神のある方が、新たな仲間として加わってくださるのを楽しみにしています」
※ 記載内容は2026年6月時点のものです。
