志を持って働く社会人との出会い
ーー現在の仕事と役割を教えてください。
HRパートナーとして企業の人・組織課題に向き合い、人事施策を企画・開発・実施する業務を担っています。
「なぜこの施策をやる必要があるのか」という目的から考えることを大切にしながらお客さまと向き合っています。
ーーどのような学生時代を送られていましたか?
大学に入学したタイミングがちょうどコロナ禍で、思うように行動できない日々でした。
それでも、何もしない4年間はもったいないという思いが強く、活動が制限される中でもサークルのオンライン交流会や学園祭実行委員会などに積極的に参加しました。
対面で学校に通えるようになってからは、大学の職員のみなさんや学生と協力しながら、地域の方々にも楽しんでもらえる学園祭づくりに取り組みました。
もともと人とつながることが得意だったというよりも、何か形に残ることがしたいという気持ちが強くありました。
ーー“働く”ことへのイメージはどのようなものでしたか?
高校生までは、「いい大学に入り、大手企業に就職をして、結婚をして幸せな人生を送る」というのが理想だと思っていました。
一方で、働くことをお金を稼ぐ手段ととらえていた母の姿や、電車で見かける疲れた表情の社会人を目にする中で「仕事は大変なもの」という印象も持っていました。
そんな中、大学二年生の時に就職活動を始めている友人に感化され、さまざまなコミュニティやインターンを探す中で、ある企業が主催するイベントに参加しました。
そこで出会った社会人のみなさんは、本当に楽しそうに仕事をされていました。
新しいことに挑戦する目はキラキラしていて、「なんでこんなに楽しそうなんだろう」と惹かれたことを覚えています。
イベントへの参加を通じて出会ったのが、「志」という考え方でした。
志をもって仕事をしている人は生き生きしていることに気づいたのです。
大きな会社かどうかよりも自分で考えて挑戦できる環境や、手触り感を持って仕事ができる環境のほうが、自分には合っているのではないかと思うようになりました。
一人の人として本気で向き合う
ーーNEWONEを選んだ決め手を教えてください。
決め手は二つあります。
一つ目は自分と向き合ってくれる会社だったことです。
選考では、志望動機や学生時代の経験を一問一答するのではなく、「なぜそこに興味を持ったのか」「何に難しさを感じたのか」と対話を重ねながら、自分自身の根本欲求を一緒に考えてくれました。
評価されているというよりも、私という人を知ろうとしてくれている感覚がありました。
また、面接でフィードバックをもらえたり、次の選考までに成長できるよう向き合ってくれたりと、一人の人としてみてもらえていることが嬉しかったです。
二つ目は、仕事の進め方です。
私は、自分で考えて工夫できる余白のある仕事がしたいと思っていました。
NEWONEでは、パッケージ型のコンテンツを提供するのではなく、お客さまが抱える課題に合わせてコンテンツをカスタマイズしていく。そんな仕事の進め方を知り、自分の考えを活かしながら価値を届けられると感じました。
一方で、「研修を実施するだけで、本当に組織は変わるのだろうか」という不安もありました。その思いを面接で素直に伝えた際に、「これからコンサルティング事業を立ち上げ、より上流から組織の課題解決に関わっていきたいと考えている」という展望を聞きました。
組織そのものをより良くしていこうという考えに共感し、「この会社なら、目の前の研修だけでなく、根本から変化をつくっていけそうだ」と感じました。
ーーNEWONEで、実際に働いてみていかがでしたか。
本当に楽しそうに仕事をされていて、「私もこんな社会人になりたい」と思い、入社をしました。
しかし、実際に働いてみると想像以上の厳しさがありました。
お客様が本当に解決したい課題は何か、受講者に何に気付かせる必要があり、どう行動の変化を促すのか。
一つの施策にも、たくさんの思考と責任が求められる仕事でした。
自分では良いと思った提案も、「それだとお客さまにはこう伝わるかもしれないね」とフィードバックをされることが何度もあり、顧客視点で考える難しさを痛感しました。
ーーそのギャップを、どう受け止めていったのでしょうか。
最初は落ち込むこともありましたが、少しずつ「これこそが、成長できる余白なんだ」と思えるようになりました。
例えば、お客さまへの提案では、「お客さまにとって解決したい課題は何か」「どう伝えれば、より良いものとして届けられるか」という視点から、先輩やチームメンバーと一緒に考えを深めていきます。
一方で、社会人としての仕事の向き合い方についても、たくさんのフィードバックをもらいます。
自身の行動が周囲にどう影響するのかを考えられていなかった時には、「なぜそうなったのか」「どういうとらえ方をしていたのか」「相手はどう感じるのか」などを一緒に考えてくれました。
入社前に感じていた働くことの楽しさは、たくさんの葛藤や積み重ねの先にあるもの。
今では目の前の一つひとつを「面白がる」視点で捉えられています。
課題の本質を探し、価値を届けるHRパートナー
ーーHRパートナーとして意識していることは何ですか?
お客さまと一緒に課題を整理し、これから目指したいものをつくっていくことです。
「なぜそれをやりたいのか」「本当に解決したい課題は何なのか」をすり合わせるようにしています。そのため、お客さまの要望をそのまま形にすることはしません。
対話を重ねる中で、「あれもやりたい、これもやりたい」と話が広がることがありますが、すべてを一度に実現することは現実的ではないからです。
だからこそ、「本当にやるべきことは何か」をつかみにいくことが大切です。
お客さまの要望の背景にはどんな事情があるのか、社内の誰が困っているのか、これからどんな組織を目指していきたいのか。
そう言ったことを細かくすり合わせながら、認識や行動を変えるべきポイントやその実現方法を一緒に考えていくことを心がけています。
ーーHRパートナーとしてのこだわりを教えてください。
私は研修コンテンツを作るのが好きなのですが、受講者が内容を自然に理解できるように、どうすれば違和感なく届けたいメッセージが伝わるかを考えながら、語尾や文言、ワークの流れまでとてもこだわって設計しています。
例えば、二つの指示を一度に伝えるのか、それとも「まずは二人組を作ってください」「次に、このテーマについて話してください」というように、一つずつ段階を分けて伝えるのか。
同じ内容でも、受講者の動きやすさや理解のしやすさは大きく変わります。
また、研修全体のゴールや各セクションのゴールにもこだわりを持って設計しています。
例えば、新入社員研修の企画では、「主体的に行動できる人材になってほしい」という企業側の期待が語られる場面があったとします。しかし、受講者に「主体性を身に付けましょう」とそのまま伝えても、自分事として捉えづらいかもしれません。
そこで、「周囲から安心して仕事を任せてもらうために、自分に意識行動できることを見つける」といったように、受講者自身が学ぶ意味を実感しやすいゴールに置き換えて設計しています。
企業が実現したいことと、受講者が目指したいと思える状態をつなぐゴール設計を大切にしています。
また、先輩が開発したコンテンツ を実際に見る機会もあります。「この伝え方分かりやすいな」「こういう設計すてきだな」と学ぶ中でも、自分の引き出しを増やしています。
責任が仕事を面白くする
ーー仕事に対する取り組み方が変化した、ターニングポイントはありましたか?
自ら接点を持ったお客さまに、ご提案し、受注し、研修をお届けするまで一貫して担当した経験です。
入社当初は、先輩がメインで担当するお客さまに一緒に関わることが多く、「自分のお客さまという意識より、先輩の仕事のサポーター」という感覚でした。
しかし、初めて一貫してお客さまのメインの担当者として伴走する中で、このお客さまについては誰よりも理解しているという実感が、自分が頑張らなければ課題は解決されないという責任感につながりました。
また、自分が一番お客さまのことを知っているという感覚がとても楽しかったのです。
この経験を機に、どのお客さまであっても「私ができることは私がやる」というマインドに変わりました。
社内メンバーが知っている情報は聞きに行けば良いですし、自分でもそのお客さまのことを知ろうと行動していけば、どのお客さまでも誰よりも理解を深めることはできます。
そうすると、自然とこのお客さまのために頑張ろうと思えるようになりました。その頃から、仕事への向き合い方が変わっていったように思います。
ーー経験や知識の差を乗り越えるために大切にしていることはありますか。
お客さまにまっすぐ向き合うことです。
もちろん、先輩のほうが経験や知識が豊富なことは多いですが、「先輩が言ったこと=正解」とは限りません。「できる・できない」の基準は一つの物差しで測れるものではないと思っています。
だからこそ、先輩はこう思う。私はこう思う。その中で、なにがお客さまの課題解決につながるのか、どうすれば期待を超えられるのかを考えていきます。
お客さまにとって何が最善なのかを軸に考えること。それが、経験や知識の差を乗り越えることにつながると思います。
ーーこれから、HRパートナーとしてどのような存在を目指していきたいですか。
お客さまの未来を一緒に描けるパートナーを目指しています。
ただ施策を提案・開発するだけではなく、HRパートナーとしてお客様の未来を考え、「これからどうしていきたいか」を話せる存在でありたいです。
そのためには、もっと開発力を磨かなければならないですし、その会社がこれからどう成長していくのか、未来を語れる視点を身につける必要があると感じています。
また、当日の研修の場を届けるファシリテーターにも挑戦したいです。
これまで企画内容や人事担当者さまの思いを参加者にお届けする役割を持つ、いわば価値提供の最高責任者だからです。
ーーこれから社会人になる方へのメッセージをお願いします。
社会人は楽しいです。
もちろん、不安なことや大変なこともあります。良くも悪くも自己責任だからこそ、自分がどうしたいのか、どんな働き方をしたいのかを考えながら行動すれば、仕事は絶対に楽しくなっていくと思います。
どんな時も面白がれたり、楽しむ方法を考えたりできる人と一緒に働けたら嬉しいです。
※記載内容は2026年6月時点のものです
