教員志望から見えてきた「本当にやりたいこと」
大学では国語の教員免許取得をめざして教育学部に進学し、ゼミでは短歌を専攻。並行して4年間、塾講師のアルバイトにも全力で取り組みました。小学4年生から高校3年生まで、さまざまな年齢・個性を持つ生徒たちと向き合う中で、勉強だけでなく、悩みや不安にも寄り添う経験を積んでいきました。
とりわけ印象に残っているのが、高校受験前に「先生に教わりたい」と指名してくれたある中学生との出会いです。その後も大学受験まで伴走し、人との信頼関係を築いていく手応えを、彼女との時間から強く感じました。
体験授業に訪れる生徒にも、「まずは味方であることを伝える」ことを心がけた結果、入塾率はほぼ100%を記録。勉強を教えるだけでなく、子どもたちの背中をそっと押すその瞬間に、大きなやりがいを感じていました。
しかし、大学3年の教育実習では、自分の中にある“迷い”に気づく出来事がありました。複数学年の授業を任され、慣れないながらも一つひとつ真剣に取り組む日々。「教えることそのものが、自分のやりたいことなのか?」とふと立ち止まる瞬間があったのです。
生徒と接する時間にはやりがいを感じながらも、指導にまつわる葛藤や戸惑いに直面する中で、「もっと視野を広げ、人として成長したい」という気持ちが芽生えていきました。そうして気づけば、心は教職から企業でのキャリアへと向かっていました。
突然の進路変更に、家族は少なからず驚いていましたが、自分の想いや考えを丁寧に伝えることで、最終的には背中を押してもらうことができました。就職活動では、広告業界と人材業界のどちらに進むべきか悩みましたが、「困っている人に直接寄り添いたい」という思いこそが、自分の原点であるとあらためて実感し、人材業界に進む決意を固めました。経験もスキルもない中で、「がむしゃらに努力しながら成長できる環境で働きたい」という思いが強くありました。
ネオキャリアとの出会いも、選考過程で出会ったメンターや社員の方々の温かな人柄に触れ、「ここでなら、自分らしさを大切にしながら挑戦を続けられる」と強く感じました。誰かの挑戦を後押しする風土が、自分の価値観とも深く重なったことが、入社の決め手となりました。
初配属で得た「支える仕事」の本質
入社後は本社での約1カ月間の新人研修からスタート。ビジネスコミュニケーションの実践を通じて、名刺交換やプレゼンなど、会社のカルチャーや事業への理解を深めていきました。競い合い、励まし合いながら過ごしたこの時間が、社会人としての第一歩を力強く後押ししてくれました。
初めての配属はナイス!介護事業部の大宮支店で、介護職専門の人材派遣に関わる業務を一貫して担当しました。介護施設への営業や新規開拓、求人広告経由の応募者対応、求職者との面談、そして就業後のフォローまで幅広く携わりました。介護業界は人の入れ替わりが激しいため、施設の状況をこまめに確認しながら、的確なサポートを心がけていました。
求職者に対しては、希望条件の丁寧なヒアリングや求人のご紹介はもちろんのこと、就業が決まった際には「どのような業務環境になるか」といった詳細の説明を行い、施設側にも「こういった条件で働く方が入職します」と事前に共有することで、双方の理解と安心につなげていました。また、未取引の施設に対しては自らご挨拶に伺い、新たな関係構築にも取り組んでいました。加えて、施設との相性が合わず悩むスタッフの方への対応も重要な業務の一つでした。一人ひとりの状況を丁寧に把握し、必要に応じて施設側へ事情を伝えることで、働きやすい環境を整えるサポートを行っていました。
入社してすぐは、与えられた業務をこなすのに精一杯で、毎日が“走りながら覚える”状態。営業としての成果は決して目立っていたわけではありませんが、多くの人と向き合う中で得られた気づきは何よりの財産です。とくに印象的だったのは、「求職者の希望をすべて叶えることが、必ずしもその方の幸せにつながるわけではない」と気づけたことです。条件を優先してご紹介した結果、職場とのミスマッチが起こるケースもありました。こうした経験を通じて、「この方にとって本当に良い選択とは何か?」を常に自問し、可能なこと・難しいことを率直にお伝えしながら、期待値を調整することも営業の重要な役割だと実感するようになりました。
就職前に抱いていた業務イメージとのギャップはほとんどなく、内定者研修で現場に近い情報を得られていたことが大きかったと感じています。ただ、実際の現場では、年齢や価値観の異なる多様な人々と向き合う難しさに直面しました。正解のない問いに対し、ひとつひとつの関係に真摯に向き合う中で、“ただの営業”ではなく、人として寄り添う力が自然と培われていったように思います。「人の心に寄り添うとは何か?」という自分の軸につながる、大切な原点となった経験です。
全社の変革を支える人事の現場で
現在は人事部企画グループに所属し、評価制度の運用や人的資本経営に関する業務を担当しています。3名という少人数体制ながら、制度設計から実運用、全社的なタレントマネジメントシステムの導入、さらには健康経営の推進に至るまで、多岐にわたるテーマに取り組んでいます。
中でも主に担っているのが、社員の目標設定から評価までの一連のプロセスです。新たな評価制度が始動した2024年には、その設計・運用の中心メンバーとしてプロジェクトを推進しました。会社全体に影響を及ぼす制度だからこそ、どの業務にも細心の注意を払っています。
たとえば、対象者の抽出ひとつをとっても、単純な条件設定に頼るのではなく、複数の要素を慎重に組み合わせながら、公平性と納得感のある判断を心がけています。社員一人ひとりの人生に関わる制度だからこそ、その根底には「誠実に、丁寧に向き合いたい」という想いがあります。
また、組織ごとに抱えている事情や取り組み方に違いがある中で、制度を一方的に押しつけるのではなく、まずは「なぜそうした声が上がってくるのか」に耳を傾けることを大切にしています。立場や背景を尊重しながら、共に歩む姿勢を持つことで、制度への理解や浸透が着実に進んでいくと実感しています。
大きな成果として目に見えるものはまだ限られているかもしれませんが、社内のどこかで自分たちが関わった制度が自然に使われている様子を見るたびに、「人事に言われたから」ではなく、「自分たちのものとして活用されている」手応えを感じる瞬間があります。そうした小さな実感の積み重ねが、確かな前進につながっていると感じています。
人と組織の“つなぎ役”として、未来を描く
今後の短期的な目標は、人事制度のさらなる定着と運用体制の構築です。Q&A設置による情報の一元化や、制度変更時の動画発信など、社員が必要な情報にすぐアクセスできる環境づくりを進めていきたいと考えています。
とくに力を入れたいのが、目標設定と評価の領域。現在、評価者向けの研修は定期的に実施していますが、被評価者への支援はまだ十分ではありません。また、目標のブレイクダウンを可視化し、組織の上から下まで一貫性のある運用をめざしていく予定です。
中長期的なキャリアとしては、特定の役職にこだわりはありません。ただ、「頼られる存在でありたい」という思いは常に胸にあります。そのために、知識や経験を積み重ね、論理的に整理し、相手にわかりやすく伝える力を磨いている最中です。図やチャートを使って構造化するなど、日々の実践の積み重ねが、自分を少しずつ成長させてくれています。
ネオキャリアには、素直で前向きな人が本当に多くいます。誰かが「会社を良くしたい」と手を挙げた時、その声に真摯に耳を傾けてくれる風土があります。だからこそ、新しく入社される方にも、“素直さ”という資質を大切にしてほしいと思っています。
ここでいう素直さとは、ただ従順であるという意味ではありません。相手の言葉や考えを誠実に受け止められるかどうか。その姿勢こそが、成長と信頼を築く土台になるはずです。
責任感と、前向きな気持ちを持った方なら、きっとこの会社で活躍できます。経験やスキルは、あとからいくらでも付いてくる。私たちと一緒に、より良い組織をつくっていく未来を描いてくれる仲間との出会いを、心から楽しみにしています。

