英語とサッカーに没頭した学生時代から、金融の道へ
私は大学時代、文学部英米文学科で米文学を専攻していました。この進路を選んだ背景には、中学時代の忘れがたい経験があります。地元・福岡の中高一貫校に通っていたのですが、その学校は英語教育に力を入れており、中学の修学旅行では1カ月間、ニュージーランドでホームステイを体験しました。一人で現地の家庭に滞在し、海外の文化や英語に触れたことで、「もっと英語を学びたい」という想いが芽生え、少人数制の授業を重視する大学へ進学しました。
大学生活における大きな転機は、サッカーサークルでの活動です。1つ上の先輩方が立ち上げたばかりの新サークルに、2期目のメンバーとして参加しました。すでに強豪のサークルがある中で、先輩たちと共にリクルーティングに力を注ぎ、実力のある仲間を集めることができました。私はプレーヤーとしての実力はそれほど高くありませんでしたが、代表として組織運営を任される立場になりました。
サークルの運営では、組織づくりに力を入れました。一人で抱え込むのではなく、学年やポジションごとにリーダーを配置し、責任感のあるメンバーを要所に抜擢。思いや目的を共有できる体制を整えたことで、情報の伝達がスムーズになり、チームの結束も強まりました。
もっとも、すべてが順風満帆だったわけではありません。3年時には、サークルの方向性をめぐって大きな岐路に立たされました。「思い出重視か、結果重視か」――部活動ではないからこそ、多様な価値観の調整は容易ではありませんでした。しかし、メンバーと共に悩み、対話を重ねた末に、一丸となって全国大会で過去最高の全国5位という成果を残すことができました。
就職活動では、「人の人生や意思決定に長く寄り添える仕事がしたい」という軸をもって企業を選びました。人生の転機には必ずお金が関わる——だからこそ、的確なアドバイスができる存在になりたいと考え、金融業界、とくに銀行を志望しました。業態の垣根を越えた幅広い商材提案ができる環境に魅力を感じ、最終的にメガバンクへの入社を決意しました。
信頼関係を築き、一家24件の保険契約を獲得した銀行員時代
入社後は、主に投資信託や保険など、リスク性のある金融商品の提案・販売を担当していました。とくに印象に残っているのは、入社4年目に、あるご家庭から24件もの保険契約をお預かりできた経験です。
お客さまは、いわゆる富裕層ではなく、ごく一般的なご家庭でした。1年目からお付き合いがあり、当初は主にお母さまとのやり取りが中心でしたが、次第にご主人やご子息とも関係を築いていくことができました。
ある日、お父さまの体調不良やご子息が帯状疱疹を患ったという話を伺ったことが転機となりました。ご家族の健康に対する不安が高まっていたタイミングで、保険の見直しをご提案する流れとなったのです。これまでの信頼関係があったからこそ、既存の保険証券を快くご提示いただき、社内の専任アドバイザーと協力して内容を精査。無駄な支出の見直しや、より適切なプランへの移行をお勧めし、最終的にご家族全体で24件の契約につながりました。
このような成果に結びついた背景には、「目先の数字よりもお客さまの優先順位を第一に考える」という姿勢があったと感じています。営業職である以上、成果は求められますが、振込や預かりなど、すぐに数字に表れない業務も将来的な信頼の基盤になると考え、誠実に対応を続けてきました。
6年目には証券部門に異動し、中堅社員として支店長同行の営業にも携わりました。数字は順調に伸びていましたが、次第に「これは本当に自分の実力なのだろうか?」という疑問が芽生えてきました。同世代の友人たちが、自治体を巻き込んだプロジェクトや社長案件に関わっている姿を見て、そのスケールの違いに大きな衝撃を受けたのです。
「自分は、目の前のお客さまへの対応にとどまり、より広い視点を持てていないのではないか」そんな疑問を抱くようになったことが、転職を考える大きなきっかけとなりました。
信頼関係を築き、組織の成長を導くリーダーとして
現在は、若手人材に特化した人材紹介サービスを展開するリーベルキャリア事業部にて、法人営業のリクルーティングアドバイザーを務めています。東京拠点の営業責任者として、18名のチームをマネジメントしています。私たちのミッションは、「すべての求職者にジョブオファーが届く時代を実現する」こと。その実現に向け、企業の採用成功を全力で支援しています。
とくに印象深いのは、施工管理職を派遣する企業さまへのご支援です。面接の進行方法から内定までのフロー構築に至るまで、単なる人材紹介にとどまらない提案を行ったことで、通期で全国50名以上の採用を実現することができました。企業からの信頼も厚まり、結果として単価アップにもつながるなど、チームとして確かな成果を出すことができました。
もっとも、こうした成果に至るまでには挫折も経験しました。2022年3月の入社後、同年9月から12月までは、4カ月連続で目標未達という厳しい状況が続いていたのです。振り返ると、当時の私は「どうすれば採用してもらえるか」ばかりに意識が向き、本質を見落としていたように思います。
転機となったのは、キャリアアドバイザーや求職者の存在でした。企業の求人が彼らの目にどう映るのか、その視点を徹底的に意識するようになってから、求人票の書き方や福利厚生の提案にも変化が生まれ、企業とともに採用成功をめざすパートナーとして向き合えるようになりました。
マネジメントにおいては、常に意識している軸が二つあります。一つは「相手の立場に立つこと」。高い成果を挙げているメンバーと苦戦しているメンバーでは、抱える悩みや課題も異なるため、それぞれに寄り添い、適切な声かけを意識しています。もう一つは「高い視座を持ち続けること」。ときに親身に寄り添いながらも、めざすべき方向性はぶらさずに示し続ける——それこそが、チームの成長を導くリーダーの役割であると信じています。
新たな挑戦と未来への展望
今期の短期目標は、東京拠点として通年の営業目標をチームで達成することです。非常に高い数値ではありますが、それだけに達成する意義は大きく、実現できたときにはメンバー一人ひとりの自信に直結するはずだと信じています。
そのためには、これまでと同じやり方では通用しません。思考も行動もアップデートしていく覚悟を持ち、その先にある成果を信じて、日々挑戦を続けています。
中期的には、事業部長のポジションにチャレンジしたいと考えています。その実現に向けては、中長期的な視点で「事業・サービス・人」を見極める力、そして本質的な課題を抽出する力を磨くことが今後のテーマです。現在は目の前の課題対応に奔走している状況ですが、より高い視座を持ち、未来を見据えた行動ができるよう、自己変革を続けていきたいと思っています。
そして長期的には、入社当初から抱いている「この会社で長く貢献していきたい」という強い想いを貫きたいと考えています。紹介事業本部の役員か、会社全体の経営に関わる役員か——具体的な形はまだ定まっていませんが、自ら限界を設けず、常に新たな挑戦を重ねていきたいと願っています。
当社には、『人と本気で向き合い、未来を切り拓く。』というPURPOSEが根付いています。それはお客さまに対してだけでなく、社内の人間関係にも深く息づいています。成果の有無だけで評価されるのではなく、正しい行動を誠実に見守り、困難な状況にも仲間と共に立ち向かう文化があります。
前職ではトップダウン型の指示が中心でしたが、今の職場では、たとえ苦しんでいるメンバーであっても、真摯に向き合い、共に前に進もうとする風土があります。そうした環境だからこそ、一人ひとりが自らの意思で道を切り拓く力を身につけていけるのだと思います。
素直で、当事者意識を持ち、スピード感をもって行動できる方であれば、たとえスタートがゆっくりでも、必ず成長できる環境です。私自身、学生時代にはサッカーで思うような成果を出せなかった悔しさを胸に抱き、その想いを原動力に変えて、今も挑戦を続けています。そんな熱意を持った方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。

