高校時代の経験から育まれた探究心が、キャリアの礎となる上昇志向の源泉に
決して唯一解があるわけではない問いと向き合い、アイデアを探究して問題を解決することに強い関心があると話す山口。その素養が培われたのは、高校時代のことでした。
「私は当時、女子校の合唱部に所属していました。チームは80名を超える大所帯。私を含む部員の多くが高校から合唱を始めたメンバーでしたが、コンクールでは全国金賞をめざす高い志を持った組織でした。
当時、私が任されていたのは、部員の意見を集約し、取りまとめる役割です。部活動の効率的な運営方法や、全国優勝に向けた戦略、後輩の育成方針などについて、学年問わず頻繁に議論する機会がありました。
大勢と議論し、意見を取りまとめるのは一筋縄ではいきませんでした。しかし、全国金賞という目標の達成のため、仲間とともに最適解を模索する日々は自分を大きく成長させてくれました。
そのかいあって全国大会出場が決まった時は、『初心者であっても、努力を重ねれば高い目標に手が届く』という大きな自信がつきました」
3年生の大会では、惜しくも全国銀賞。その時に味わった悔しさを糧に、大学では政策学を専攻するかたわら、学術系のサークル活動を通じて課題解決力を磨きました。
「大学入学を機に新たな挑戦がしたいという気持ちから、模擬国連のサークルに入会しました。各国の大使役となり、環境問題などのテーマについてそれぞれの立場や国益を考慮したり、他国との交渉戦略を練ったり。異なる意見をとりまとめ交渉の場での最適な対応を模索するプロセスは、高校時代に培った課題解決力をさらに高めてくれたと感じています。
大会で良い成績を残したいという目標はありましたが、専攻は政策学だったため、サークルで必要な国際関係の知識は自力で身につける必要がありました。
諦めずに続けられたのは、高校時代の学びや経験があったからこそ。金賞を取れなかった悔しさと、『努力を続ければ着実に力がつく』という自信が私の原動力となっていました」
一方、サークル活動で培った経験は、学業にも大きく貢献。山口は充実した学生時代を過ごしました。
「経済政策を研究する大学のゼミでは、政府の政策効果について仮説を立て、関係者へのインタビューや情報収集、データ分析を通じて、改善提案を考えるという一連のプロセスに取り組みました。高校時代の部活や、サークル活動で培った思考プロセスが大いに役立ったと実感しています」
コンサルティングへの関心から、武蔵野銀行へ。等身大の支援で地域課題の解決に挑む
政策学やデータ分析の知識、そして課題解決力など、学生時代に培った強みを活かしたいと山口が志したのがコンサルタント。コンサルティングファームやシンクタンクを探る中で、武蔵野銀行と出会いました。
「学生時代を通して、複雑な課題に取り組み、解決策を練り上げていく過程は知的にも体力的にも挑戦的ながら、非常に充実感があると学びました。就職する際には、顧客が抱える課題に対して最適なソリューションを提案する仕事に携わりたいと考えていました。
銀行業界に関心を持ったのは、ファイナンスに特化したコンサルティングの可能性に魅力を感じたからです。事業計画の策定から融資の実行、経営支援に至るまで、幅広くお客様をサポートできる点に強く惹かれました。
中でも武蔵野銀行を志望したのは、その地域密着型の経営方針に共感したからです。埼玉県は大都市圏でありながら、過疎化や後継者不足などさまざまな課題を抱えています。お客様の経営支援に加え、ビジネスとして地域課題に直接取り組める環境に関心を持ちました」
選考の過程で自己実現の可能性を強く感じた山口。入行を決意した経緯を次のように説明します。
「メガバンクや大手コンサルティングファームが大企業特有の戦略を展開する一方で、武蔵野銀行では埼玉県の中小企業に対して等身大の支援を行っています。より大きな裁量を持って自分の地元企業の成長に直接貢献できることは、私にとって非常に魅力的でした。
また、面接官が私の高校時代の経験に深い関心を示してくださったことが印象に残っています。高校時代の体験が自己形成の重要な軸となっていると自覚していたため、企業の方針と私の価値観が合致すると確信し、入行を決めました」
2023年の入行後、研修を経て山口は上尾支店 営業課へ。現在はリテール業務を担当しています。
「現在はまだジョブローテーション期間中で、お客様を直接担当する段階には至っていません。近隣の店舗への営業訪問を通じて、キャッシュレス端末の導入を提案するなど、新規取引のきっかけをつくることが現在の私の主な業務です。
経験不足を痛感する日々が続いていますが、先入観を持たずに訪問し、結果にかかわらず、一つひとつの経験から学びを得ることを心がけてきました。うまくいかない場合は、その原因を分析し、次回の改善点を考えるという仮説検証のサイクルを自分の中で確立することが、成長につながると信じています」
プレゼン力で拓く未来。ビジコンを通じて広がる行内ネットワークとキャリアの可能性
武蔵野銀行では、地域課題の解決につながる新事業のアイデアを行内から募集するビジネスコンテスト「むさしの未来創造プロジェクト『みらいのたまご』」を2023年に創設。山口は入行1年目からこの取り組みに参加してきました。
「私が提案したテーマはデータバンクビジネス。当行が保有するビッグデータを行内で利用するだけでなく、匿名加工し、外部企業や自治体への提供を通じて、企業のマーケティング戦略の向上や行政の地域課題解決に貢献できると考えました。
このビジネスアイデアを着想したのは、支店でマーケティングリストを作成したことがきっかけです。どんな属性の人が、どんなものに関心があるというデータは、当行にとってはもちろん、地元企業や自治体にとっても有益なマーケティングデータなのではないかと考えました」
経営職クラスを含むさまざまな世代の行員のチーム参加も多くある中、単独でエントリーした山口。その挑戦の過程は、想像していた以上に困難なものでした。
「運営側からのサポートはありましたが、企画の根幹となる、類似サービスを展開している金融機関の事例研究や、当行での実現可能性の検討など、アイデアの核心部分や事業性の検証については、自分自身で取り組む必要がありました。
銀行業務の全体像をまだ十分に把握できていない中、自分が提案するビジネスモデルが銀行の既存システムの中で機能し得るのかという根本的な疑問と向き合う、暗中模索の日々でした」
努力のかいあって10組の最終選考に選ばれ、最終選考プレゼンテーションに臨んだ結果、山口は優秀賞を受賞。悔しさをにじませながらも、大きな手ごたえがあったと振り返ります。
「挑戦するからには最優秀賞を取りたいと考えていました。金融業の経験はまだ浅い私にとって、人前で物怖じせず堂々と話せることが最大の強みだと思って入念に準備をしました。原稿に頼らず壇上を歩き回りながらのプレゼンテーションは好評で、『ジョブズのようだったよ』と評価してくれた方もいました。
惜しくも最優秀賞には届きませんでしたが、支店の同僚や支店長から労いの言葉をいただきました。本店での研修時に本部の方々から『ビジコンでの活躍を見ましたよ』と声をかけられるなど、行内の人脈拡大にもつながっています。
また、デジタル推進部の方から、データの利活用とマーケティングに関する進行中のプロジェクトについて情報をいただきました。私の提案したデータバンク構想に関連した取り組みが実際に進められていると知り、デジタル分野への関心が一層高まりました」
「諦めない」を貫く。理想のキャリアと組織づくりを追い求めて
銀行員として地域の課題解決をめざす山口にとって、その挑戦はまだ始まったばかり。理想とする組織像と、その中で実現したい自身の姿があります。
「やりたいことを何一つ諦めることなく追求し続けたいと考えています。今後、結婚したり子どもが生まれたりと、さまざまなライフイベントに直面する可能性がありますが、何かを犠牲にして別のものを得るのではなく、すべてを調和させ実現することが私の目標です。
私だけでなく、全行員が理想とするキャリアパスを追求できるような環境を、自ら率先して実現していきたいと思っています。
今後直面するであろうさまざまな課題に対して、環境を言い訳にすることなく、自己の努力次第で目標を達成できるような風土の醸成に尽力していきたいです」
それが実現できるのは、行員の挑戦を奨励する風土が根づく武蔵野銀行だからこそ。当行で働く魅力に触れながら、これからの新しい仲間に向けて山口はこんな言葉で呼びかけます。
「当行では、人事部門との定期的な面談や、支店長との月1回程度の面談など、若手行員がキャリアについて相談できる機会が豊富に設けられています。私自身、コンサルティング業務への関心や将来のビジョンについて、支店長と何度も率直な対話を重ねてきました。自分の考えや意見を表明できる環境が整っていると感じます。
また、当行では経験の多寡を理由に挑戦の機会が制限されることがありません。たとえば、私がビジネスコンテストに参加するか迷っていた際も、周りの方は力強く後押ししてくれました。『1年目にしては良くできている』といった条件付きの評価ではなく、『ここはさらに改善できる』『この点が優れている』など、フラットな目線で建設的なフィードバックをいただいたことも印象に残っています。
熱意を持って新たな挑戦に取り組みたい方にとって、当行は自信を持ってお勧めできる環境です。皆さんの可能性を最大限に発揮してください」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
