飽くなき探究心と裏方としての経験が導いた事務職への道
大学では日本文化学科に所属し、民俗学や日本美術、文学作品など、興味のある講義は必要単位を超えても積極的に受講していました。最終的には古典文学を専攻し、先行研究の少ない作品にテーマを絞って卒論を作成しました。また、茶道部に入部し、実体験として日本の伝統的な文化に触れながらそれを習得していったことも、充実した学生生活の一部でした。
就職活動では、自分の適性を見極めることから始めました。表に立つことより裏で誰かをサポートすることが向いていると感じていたため、事務職をメインに考えて企業を探していました。この考えに至った背景には、茶道部で部長を務めた経験がありました。文化祭などのイベント運営にあたり、企画から役割決め、当日までの段取りを計画し、トラブルなく実行することができた経験が大きいです。適材適所、部員へ仕事を割り振り時々フォローをしながら運営していく影の実行役という経験から、裏方に回って仕事の地盤を固める役割が自分に向いていると実感しました。
小泉については、住宅設備の総合商社であり小泉で買える商材だけで家が建つと聞いていたので、覚える商品が沢山あるんだろうなと身構えていました。また営業所では来店対応があり、職人さんを直接相手にすること少し不安もありました。
入社の決め手となったのは、大学で開催された会社説明会でした。OGの方が説明会に参加しており、出社から退勤までの実際の一日の流れを詳しく説明してくれたことで、働く環境についてイメージがしやすかったです。電話対応が多いことも事前に聞いていたため、入社前後でのギャップはそこまで大きくはありませんでした。ほかにも同じく商社や小泉の仕入先となっているメーカーの選考も受けましたが、最終的に小泉を選んだ理由は、会社としての規模感と福利厚生面の充実はもちろんのこと、扱う商品が多種多様で何年働いても新しいことを学ぶわくわくを得られる会社なのではないかと感じたからです。
コロナ禍での入社と営業事務としての日々
入社したのはちょうどコロナ禍の真っ只中で、本来なら1ヶ月の新入社員研修があるはずでしたが、残念ながら実施されませんでした。その代わりに配属された子会社で、商品研修や社内システムの研修を受けることになりました。最初の配属先は営業所で、営業サポートとして電話対応や来店対応、伝票入力、発注書入力、荷受けなどを担当していました。
事務職として入社したものの、実際に働き始めて驚いたのは、想像以上に体を動かす仕事が多かったことです。来店対応の際には倉庫まで商品を取りに行く必要があり、意外と力仕事もあるんだなと感じました。夏は倉庫がとても暑く汗だくになり、冬は極寒の中で室内外を行き来するため、体温調節が何気に大変でした。事務職というデスクワークのイメージとは少し違う、現場感のある働き方に戸惑いながらも、日々の業務を通じて少しずつ仕事に慣れていきました。
補助金サポートで磨いた伝える力と、失敗から学んだ仕事の本質
現在私は環境事業部で、得意先の補助金活用をサポートする業務を担当しています。具体的には、住宅関連の補助金について、活用できる制度の紹介や補助金額の試算、申請のサポートを行っています。また、営業担当が得意先に補助金を案内するためのチラシや、申請に必要な書類一覧などの資料作成も私の重要な役割です。
この仕事で特にやりがいを感じるのは、作成した資料やチラシに対して営業から「わかりやすくて良い」と好評の声をいただいた時です。補助金は年単位で制度が切り替わるため、毎年更新が必要です。お褒めの言葉をもらえると、前年よりも良いものを作ろうという意欲が俄然湧いてきます。資料作成では、重要な情報を目立たせる、イラストで親しみやすさを出す、事前知識がない人でも理解できるよう難しい言葉を避けるといった工夫をしています。
一方で、繁忙期には苦労も経験しました。圧倒的な依頼量に対して人員が不足し、業務時間内に仕事が終わらない日々が続きました。余裕のなさから試算を間違えてしまったり、申請締切ギリギリに書類の不備が発覚するといったハプニングもありました。この経験から、どんなにその道に精通していても人間が行う作業はミスが起こりうること、だからこそ第三者チェックの実施だけでなく自己チェックの徹底が重要だと改めて感じました。また、ミスに気づいた時はなるべく早く報告し、同じミスを繰り返さないための対策を考えることを心がけるようになりました。
社会人になって最も成長したと感じるのは、自分の行動一つ一つに責任が伴うことを理解し、常に今の行動にどんな意味があるのかをよく考えるようになったことです。必要最低限の動きで最大限のパフォーマンスを発揮できるよう努力を重ね、それを実現できるようになってきたと感じています。
諦めない姿勢を持って、自分らしいキャリアを切り拓いてほしい
現在の部署に異動してから2年半ほど経過し、ある程度の知識と経験を得ることができました。はじめは回答に時間を要していた問合せも、今では自信をもってその場で回答できることが多くなりました。補助金の活用は今後さらに重要視される分野でもあるので、より一層回答精度を高めて営業サポートに尽力していきたいと考えています。また、今年は何か資格を取ろうと思っています。最近は社内AIやシステム的な取り組みが多くあるので、それらへの理解を深めるためにIT系の資格取得にチャレンジしてみようかなと考えています。
元々、社内で行われている様々な仕事を経験してみたいという気持ちが強くあります。自分の所属する会社が行っている業務を幅広く知ることで、より多角的に物事を考え発信する力を身につけていきたいと思っています。
入社を迷っている方へお伝えしたいのは、どんな会社に入ってもはじめは不安や心配事は付きまとうということです。私自身、入社前に不安に思っていたことは大体杞憂に終わることが多かったので、働く前からマイナス面について色々と考えすぎない方が良いと思っています。それよりも、入社後の楽しみなことや挑戦してみたいことへのイメージを膨らませておくことをおすすめします。
当社では、入社時の職種を極めるもよし、ある程度の経験を積んだ後に別の職種にチャレンジするもよし、自身のキャリアアップのために様々な道が用意されています。諦めない気持ちを持って、新しいことを学ぶときに訪れる壁を乗り越えてください。ぜひ自分に合った仕事は何なのかを見極めて、何事にも積極的に挑戦してほしいと思います。

