「自分だけ困らなければいい」から「みんなのために」へ変われた吹奏楽の日々
小さい頃の私は、とにかく人見知りでした。お正月に親戚が集まって10人ほどの前で話すだけでも、いつも緊張してしまうような子どもでした。自分から積極的に発言したり、誰かに意見を伝えたりすることは、当時の私には本当に難しいことだったんです。
そんな私が小学校4年生から始めたのが吹奏楽でした。高校3年生まで続けたので、実に9年間にわたって楽器と向き合い続けたことになります。小学校と高校ではマーチングバンド部に所属していて、全国大会を目標に毎日練習する日々を送っていました。
特に高校時代は、部員が100人ほどいる大きな部活で、大会メンバーになるにはオーディションに合格しなければなりませんでした。できないことはできるようになるまで練習するしかない。夏休みは毎日12時間の練習が続くこともありましたが、それでもメンバーの座をつかむために必死に取り組みました。そして全国大会で金賞を受賞できた瞬間は、本当にうれしくて、今でもはっきりと覚えています。
100人規模の集団で活動していると、メンバー同士で意見をぶつけ合う場面も当然出てきます。人見知りだった私も、否応なしに自分の考えを言葉にしなければならない状況に置かれるようになりました。各楽器ごとのリーダーを任されたことで、「ただ伝えるだけ」ではなく、「どう伝えれば相手に届くか」「相手の気持ちになって考えるとどう言えばいいか」を意識するようになっていきました。
そのなかで、自分の中に大きな変化が生まれたと感じています。中学生の頃までの私は、面倒なことは避けてしまうことが多く、習い事の水泳も親に言われるから続けているような状態でした。自分さえとりあえず困らなければいい、という気持ちが正直あったんです。でも部活動を通じて、「自分の意見を伝えることが、チーム全体の助けにもなる」ということを実感するようになりました。誰かのために行動することで、みんなが頑張れる。その感覚を初めて知ったのが、この吹奏楽部での経験でした。
卒業してから10年以上が経った今でも連絡を取り合う仲間がいることも、あの日々が本物だったと証明してくれているような気がしています。
「一緒に働きたい」と思えた人との出会いが、飲食業界への一歩を後押しした
就職活動をはじめた当初、私が目指していたのはブライダル業界でした。ウェディングプランナーとして、人生の大切な節目に関わる仕事がしたいという思いが強くあったんです。ところが、就職活動を本格的に進めようとしていたちょうどそのタイミングで、コロナウイルスの感染拡大が起きました。
5月頃には外出禁止の状態になり、リモートでの就活もまだ一般的ではなかったあの時期、就職活動そのものが止まってしまいました。何もできないまま時間だけが過ぎていく日々は、鬱になりそうなくらい不安でしたね。ブライダル業界は特にコロナの影響を大きく受けていたこともあり、志望を続けることが難しい状況になってしまいました。やむを得ず、という気持ちもありながら、改めて就職先を見直すことにしたんです。
そんな中で出会ったのが、今の会社でした。最初に飲食業界と聞いたときは、店長として現場に立つことが多いイメージや、研修や社内イベントが充実している会社というイメージを持っていました。正直なところ、自分が描いていたキャリアとは少し異なる業界ではありましたが、面接を受けてみると、その印象は大きく変わりました。
面接官の方が、とても話しやすい雰囲気を作ってくれたんです。厳しく言うべきところはしっかり言ってくれる。でも、できていることはきちんと褒めてくれる。私が困って答えに詰まっているときも、「なんでできないの」と否定することなく、最後まで一緒に考えてくれました。楽しそうに仕事の話をするその姿を見て、「この人と一緒に働きたい」と素直に思えたんです。それが、入社を決めた一番の理由です。
もう一つ大きかったのが、研修制度の充実さでした。他社と比較したときに、この会社には研修の機会が多く、入社後にしっかり成長できる環境が整っているという印象を受けました。社内イベントの存在も、会社の雰囲気の良さを感じさせてくれる要素でした。
実際に入社してからは、代表から「勝ち癖をつけることの重要性」についての研修があったり、現場で即戦力として動けるようになるための実践的なトレーニングがあったり、会社の企業理念・企業精神に関する研修があったりと、多様な学びの機会がありました。入社前に感じていた「成長できそう」という予感は、研修を通じて確かなものになっていきました。
店舗配属でスタートした私は、現場勤務をこなしながら、徐々に新人採用や部下の育成、社内イベントの実行委員といった役割も任されるようになっていきました。入社当初はイベントや研修の頻度、現場業務の内容に少しギャップを感じることもありましたが、役職が上がるにつれてそのギャップも自然と薄れていきましたね。
「私たちも手伝います」の一言が変えた、店長としての仕事のやり方
現在は営業統括部に所属し、いしがまやハンバーグ業態の中で一番大きい店舗の店長を務めています。日々の業務では店舗全体の運営・管理が中心で、営業の段取りを決めてスタッフに指示を出したり、社員が次のステージへ昇格できるよう育成したり、アルバイトスタッフ(社内では「パートナー」と呼んでいます)のスキルアップや採用、シフト作成なども担当しています。一番大きい店舗を任せていただいているからこそ、売上を最大化することはもちろん、店舗の雰囲気づくりや声かけを通じて、みんなが楽しく働ける環境を整えることも大切な役割だと思っています。
店長になりたての頃、私には一つの大きな失敗がありました。最初に出会った上司がとても素晴らしい方で、常にポジティブで周囲を引っ張るような存在だったんです。その姿に憧れて、店長になった自分も「弱音を吐いてはいけない」「自分が一番頑張らないといけない」と思い込んで突き進んでいました。でも次第に疲れが積み重なり、うまくいかないことが増え、気づいたら全部が中途半端になってしまっていたんです。
そんなとき、同じ店舗のパートナーから「ひばりさんはいつも一人で頑張りすぎですよ。私たちも手伝いたいけど、何を手伝えばいいか分からなかったんです」と声をかけてもらいました。正直、最初は「じゃあみんなももっと頑張ってよ!」という気持ちが湧いてきました(笑)。でもよく考えると、自分が「こんなことをしたい」「目標はこれだ」とちゃんと伝えていなかったことに気づいたんです。声をかけてくれたその子には、本当に心から感謝しています。
それからは、「今こんなことに困っている、だから助けてほしい」と素直に伝えるようにしました。すると店舗の改善がどんどん進み、パートナーたちも自分たちで考えて動いてくれるようになりました。チームの雰囲気も明るくなり、仕事以外のプライベートな話もしてくれるようになって、「こんなことできました!」「もっとこうするのはどうですか?」と自発的に提案してくれるメンバーも増えていきました。異動後もヘルプに来てくれたり、「ひばりさんに会いに来ました!」とお店に食べに来てくれたりする存在になったことは、何よりうれしかったです。
チームとして取り組んだ結果は、数字にも表れました。店舗改善の取り組みが社内コンテストのフォーラムで2位を受賞でき、また人前で話すことが苦手だった私が、発表が上手な先輩の話し方やスライド構成を参考にしながら練習を重ねた結果、報告会で連続して個人賞を受賞することができました。さらに、入社当時からずっと憧れていた社員総会の表彰式の壇上に、ゴールドの受賞者として自分が立てた瞬間は、本当に胸がいっぱいになりました。
部下やパートナーの成長を感じる場面も増えてきました。以前は「いないと不安です」と言っていたメンバーが、今では「任せてください、ゆっくり休んできてください!」と言ってくれるようになって。休憩から戻ると「実はドキドキしてたんですけど、頑張りました!」と報告してくれる姿を見ると、この仕事のやりがいを改めて実感します。学生時代は「あの人すごいな」と見ている側だった私が、今では「この人と一緒に頑張りたい」と思ってもらえる存在になれていることが、自分自身の一番の成長だと感じています。
「大好きがいっぱい」の会社で、次は自分が誰かの道しるべになりたい
短期的な目標は、今いる店舗をいしがまやナンバーワン店舗として、中身の伴ったお店にしていくことです。売上という数字だけではなく、スタッフ一人ひとりの成長や、お店全体の雰囲気づくりも含めて、本当の意味で「一番」と呼べる店舗を目指していきたいと思っています。
中長期的には、複数の店舗を統括する立場に挑戦したいと考えています。そしてもうひとつ、ずっと心に持っている夢があります。それは、採用担当になることです。
私が入社を決めたきっかけのひとつに、面接で出会った方の存在があります。その方は、私が自分では「わかっているつもり」になっていた強みや弱さを、言葉を通じて気づかせてくれました。あの出会いがなければ、今の自分はいなかったと思えるほど、大きなターニングポイントになりました。だからこそ、今の自分なら、就職活動で悩んでいる人に対して、道しるべとして声をかけられるのではないかと感じています。誰かの人生の転機に寄り添える存在になりたい、そんな思いが採用担当を目指す原動力です。
この会社で働いて感じるのは、企業理念にある「大好きがいっぱい」という言葉が、本当に体現されているということです。社員総会でゴールドに選んでいただいたとき、自分よりも喜んでくれている人がたくさんいることに驚きました。頑張りを見ていてくれる人がいて、応援してくれる人が増えて、それが成果につながっていく。そういう環境が、この会社にはあると思います。
これから入社を考えている方に伝えたいのは、最初はできないことが多くて当然だということです。困難にぶつかることもあるし、近くにいる人には言いづらいこともあるかもしれません。でも、尊敬できる人や一緒に頑張りたいと思える人は必ず出てきます。誰と働くかがいかに大切か、働く中で少しずつ実感できると思います。
活躍できるのは、特別なスキルを持った人だけではありません。スキルがなくても、誰かのために動ける人、自分や周りの成長に貪欲な人が、この会社では力を発揮できます。成長したい、誰かに影響を与えたい、チームで一緒に頑張りたい、そう思っている方にはぴったりの環境だと思います。そんな方と一緒に働いて、互いに成長できたら、これ以上嬉しいことはありません。
