「ここで働く自分」を描けたことが、入社の決め手だった
大学では数学を専攻し、統計学を中心に学んでいました。研究テーマは「スパース推定に対する情報量基準」に関する理論研究です。大量の候補の中から有効な情報を見つけ出す統計手法を対象に、その精度を高めるための評価方法について研究していました。この研究を通じて、複雑な問題を論理的に整理し、本質を捉える力を養うことができたと感じています。
アルバイトはそろばん塾の講師を担当していました。生徒一人ひとりの理解度に合わせて伝え方を工夫する必要があり、相手に合わせて言葉や教え方を変える工夫が必要でした。この経験を通じて相手に寄り添って伝える力やコミュニケーション力を身につけることができました。
データ分析に興味を持ったのは、大学で統計学を学んだことがきっかけです。もともと数字や数学が好きで、データの中から新たな傾向を見つけ出せることにおもしろさを感じていました。統計学を学ぶ中で、「データを使って課題を解決する仕事に携わりたい」という気持ちが強くなり、同期とチームを組んでデータ分析コンペティションに参加したほか、他学科の授業も履修し、PythonやRといったプログラミング言語の習得にも積極的に取り組みました。
就職活動では、数学や統計学の学びを活かせるデータ分析職の仕事を中心に検討していました。一方で、「データ分析に携わりたい」という思いはあったものの、その先に何を実現したいのかは明確ではなく、それが就職活動中の一番の悩みでした。
企業研究を進める中で、自社のデータを活用して事業やお客さまの課題解決に取り組む仕事と、分析を専門とする会社でさまざまな業界の案件を支援する仕事があることを知りました。その違いを理解する中で、自分は自社サービスや自社データに継続的に関わりながら、事業やお客さまに貢献できる働き方に魅力を感じていることに気づきました。
単に分析を行うだけでなく、分析結果がどのように事業やお客さまの役に立ったのかを実感しながら働きたい。そう考えるようになり、「自社データを活用して事業やお客さまに貢献する」という就職活動の軸が固まっていきました。
J:COMを知ったきっかけは、大学の先輩がインターンシップに参加していたことでした。当初はケーブルテレビ事業のイメージが強かったのですが、調べていく中で、テレビ・インターネット・電話・モバイル・動画配信など幅広いサービスを展開していることがわかりました。多様なサービスを展開しているからこそ、さまざまなデータを活用しながら幅広い課題解決に挑戦できるのではないかと感じ、興味が深まっていきました。
最終的に入社を決めた理由は大きく2つあります。1つ目は、自社データを活用しながら顧客満足度の向上や事業成長に貢献できる携われる環境に魅力を感じたことです。2つ目が、インターンシップの経験です。
実際に社員の方々が働いているオフィスで業務を体験し、配属先候補となる可能性が高い部署の方々と直接お話しする機会がありました。社員同士が積極的に質問や相談をしながら仕事を進めている姿を目の当たりにして、「成長しやすく、自分に合った職場だ」と強く感じました。担当してくださった社員の方がとても親身に接してくださり、質問もしやすい雰囲気だったことも、安心感につながりました。「ここで働く自分」の姿を具体的に思い描くことができたことが、J:COMへの入社を後押ししてくれました。
分析だけでは終わらない。実務で知ったデータ分析の本質
入社直後は、まず全体研修からスタートしました。ビジネスマナーや会社・事業に関する基礎知識を学び、社会人としての基盤を築く期間となりました。 その後、現在所属するデータソリューション推進部へ配属となりました。
配属後は、自社データの構造や業務知識を一から習得していきました。SQLというデータベースからデータを取り出すためのプログラミング言語の使い方や、Tableauというデータ可視化ツールを使ったレポート作成など、実務で必要となるスキルを先輩社員のサポートを受けながら習得していきました。
学生時代にも統計学やプログラミングを学んでいましたが、自社データの構造や事業知識など新しく学ぶことも多く、当初は試行錯誤しながら業務を進めていました。それでも、先輩方が丁寧にサポートしてくださる環境のおかげで、一つひとつ理解を深めながら、少しずつ業務の全体像を掴めるようになりました。
現在はコンテンツの視聴促進や顧客育成に関するデータ分析業務を担当しています。担当案件の分析設計や関係部署との調整も任せてもらえるようになり、業務の幅が着実に広がっています。
担当業務の幅が広がる中で、データ分析の仕事に対する印象にも変化がありました。入社前から、データ分析の仕事には一定のコミュニケーションが必要だとは考えていましたが、実際に働いてみると、想像以上に多くの人と関わりながら業務を進める機会が多くありました。
分析そのものに取り組むだけでなく、依頼内容の整理や分析方針のすり合わせ、結果の共有など、さまざまな場面でコミュニケーションが求められます。実際に働く中で、データ分析は一人で完結する仕事ではなく、多くの人と協力しながら価値を生み出していく仕事だと実感しました。
分析技術だけでなく、相手の課題を理解する力や、わかりやすく伝える力も同じくらい重要です。こうした経験を通じて、分析スキルに加え、コミュニケーション力や課題整理力も少しずつ身についてきたと感じています。
分析の先にある、課題解決という価値
現在は、データソリューション推進部でコンテンツ視聴促進や顧客育成に向けたデータ活用を担当しています。具体的には、マーケティング施策の対象者リスト作成や効果検証、レポート作成、顧客分析などが主な業務です。データを通じて顧客の傾向や課題を明らかにし、その結果をもとに事業部門の意思決定や施策立案を支援しています。
これまでの業務の中でとくに印象に残っているのは、1年目の後半に担当したチャンネルレポートの作成です。チャンネルレポートとは、テレビサービスにおける各チャンネルの視聴状況や視聴者の傾向などをまとめたレポートで、チャンネルの状況を把握したり、社内外での検討資料として活用されるものです。
この業務では、要件整理から分析、レポート作成、結果の報告まで、一連のプロセスを主体的に担当しました。当時はチャンネルに関する知識や自社データへの理解も、データ集計のスキルも、まだ十分ではなく、試行錯誤の連続でした。
さらに難しかったのは、依頼部署との要件整理です。「先方が求めていること」と「データとして実現できること」の間にはギャップがあり、それをどう埋めるかで悩む日が続きました。漠然と「できません」と伝えるのではなく、データの制約を説明しながら代替案を提示するといったコミュニケーションは、当時の私にとって大きな挑戦でした。
そんな中で意識したのは、わからないことを一人で抱え込まないことです。「どこまで理解できていて、何が課題なのか」を明確にした上で、上司やチームメンバーに相談するよう心がけていました。すると、状況に応じてアドバイスやサポートをいただくことができ、一つひとつ課題を解決しながら業務を進めることができました。また、必要に応じて他チームの専門知識を持つ方から直接教えていただく機会もあり、多くの方に支えていただきながら成長することができました。
試行錯誤を重ねながらレポートを作成し、依頼元のチームへ共有した際に、「ここまで詳細なデータは見たことがなかったので、とても参考になります。取引先ともデータをもとに話ができるようになり、本当に助かっています」という言葉をいただきました。その瞬間、自分の仕事が実際の交渉の場で役立っていることを実感でき、これまでにない達成感を得ることができました。
この経験を通じて、仕事への向き合い方も変わりました。以前は「正しい分析を行うこと」が重視していましたが、現在は「相手の課題解決に役立つアウトプットを提供すること」を意識しています。
依頼者が本当に知りたいことは何か、その背景にはどのような課題があるのか。そうした視点を持ちながら分析に取り組むようになったことが、自身の大きな成長だと感じています。
期待を超える気づきを届けられるアナリストへ
直近の目標として、分析やアウトプットの精度をさらに高めることです。そのためには、自社データの構造や特性への理解を深めることが欠かせないと感じています。データ分析とは、単に数字を処理するだけでなく、扱うデータがどのような背景を持ち、どのような特性があるかを理解してこそ、意味のある示唆を導き出せると思っています。そこに加えて、J:COMの事業やサービスへの理解を広げていくことが欠かせないと考えています。
現在は依頼内容に応じた分析を進めることが中心ですが、今後は依頼の背景や目的まで深く理解し、新たな気づきや改善の提案まで含めて提供できるアナリストになることが、目の前の目標です。
また、中長期的なキャリアについては、データ分析のスキルを磨きながら、より広い視点で事業全体に貢献できる人材を目指しています。これまでは分析の手法や自社データについて学ぶことに力を注いできましたが、今後は各部署が実際に抱えている課題や事業そのものへの理解も深めていく必要があると感じています。
J:COMには部署の垣根を越えて気軽に相談できる文化があり、多様な知識や経験に触れられる環境があります。そうした環境を活かしてさまざまな領域の知識や経験を積み重ねていきたいと思っています。それぞれの部署が何を課題としているかを肌感覚で理解できるようになれば、分析の質そのものも変わってくると信じています。
将来的には、データ分析を通じて意思決定や事業の成長を支援できる、信頼されるアナリストになることが大きな目標です。「この人に頼めば、自分たちが気づいていなかったことまで教えてもらえる」と思ってもらえる存在をめざしていきたいと思っています。
最後に、社員訪問を検討している学生の皆さんへ。就職活動では「何をしたいか」を考えることはとても大切ですが、同じくらい「どんな環境で働きたいか」を知ることも重要だと、私は自分の経験を通じて感じています。私自身、インターンシップや社員訪問を通じて実際の職場の雰囲気や社員のかたがたの人柄に触れたことで、入社後の働くイメージを具体的に持つことができました。気になることや不安なことがあれば、遠慮せずにどんどん質問してみてください。多くの社員と話すことで、きっと自分に合った会社を見つけるためのヒントが見えてくるはずです。皆さんの就職活動を、心から応援しています。

