システムエンジニアとしての第一歩
大学時代の研究と学び
私は大学で工学部・電気工学科に所属し、ビッグデータのセキュリティ向上を目的とした秘匿計算技術を研究していました。これは、暗号化したデータを復号せずに計算できる仕組みで、個人情報を守りながらデータ分析を可能にする技術です。 現代社会では個人情報保護が重要視されています。その中で「安全にデータを活用する」ための研究に取り組んだことは、技術の可能性を強く感じるきっかけになりました。
学業と両立したアーチェリー部での挑戦
研究と並行して、アーチェリー部の活動にも力を注ぎました。競技者としてだけでなく、全日本学生連盟の総務委員長として大会運営にも携わり、イベント全体をマネジメントする経験を積みました。 多くの学生や関係者と協力しながら大会を成功させる過程で、チームワークやプロジェクト管理の重要性を学べたことは、今の仕事にも大きく活きています。
就職活動で重視したこと
就職活動を始めた頃、私はプログラミングやシステム構築に強い興味を持っていました。研究を通じて技術に触れる中で、システムを作り上げる面白さを感じていたからです。 そのため、システムエンジニアとして働ける業界を中心に企業を探しました。自分の技術的な知識を活かしながら、実際にシステムを構築する仕事に就きたいという思いが強くありました。
J:COMとの出会いと入社の決め手
J:COMとの出会いは、大学のキャリアセンターでした。人事の採用担当が大学に来て説明を聞き、「聞いたことがある企業だな」と思い、エントリーしました。 調べてみると、J:COMは地域に密着しながら大規模なシステム開発を手がける企業であることが分かり、強く興味を持ちました。 入社を決めた最大の理由は、DevOpsやアジャイル開発に興味があったことです。要件定義からテストまで、開発の全工程を広く学べる環境に魅力を感じました。システムエンジニアとして成長するには、全体の流れを理解し、幅広い経験を積むことが重要だと考えていたからです。
内定の連絡を受けたときは本当にうれしく、迷いや不安はありませんでした。自分のやりたいことと企業が提供する環境が一致していると感じられたことが、迷わず入社を決断できた理由です。 こうして私は、J:COMでシステムエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
入社後の研修とキャリアの変遷、そして感じた意外なギャップ
入社後の研修と最初の挑戦
入社後はまず、サービスについての研修から始まりました。マナー研修やコンプライアンス研修など、社会人としての基礎を学ぶプログラムがあり、新入社員として必要な知識を身につけていきました。 その後、現在の部署に配属されてからは、約半年間にわたってプログラミング研修を受けることになります。当時取り組んでいたのは座席予約システムの開発でした。会社に出社した人がフリーの席を事前に予約して使えるようにするためのシステムです。 プログラミング経験がほぼなかった私にとって、この研修は非常に役立ちました。言語は後の業務とは異なりましたが、プログラミングの基礎を学べたことは大きな財産になりました。
初めての配属と不安
研修が終わった後、チームへの配属になりました。ITに関する知識もあまりなかった私は、配属が決まった時、期待よりも不安の方が大きかったことを覚えています。 最初に配属されたのはフロントエンド開発チームで、既加入者向けのお客さまサイト「マイページ」の開発を担当することになりました。初めての実務として、WEBサイトの開発に携わる日々が始まったのです。
試行錯誤の日々と達成感
最初の頃は右も左も分からず、用語一つにしても調べながら手を動かす毎日でした。特に困ったのは、ミーティングで飛び交う言葉が社内独自の略称なのか、一般的なIT用語なのかすら判断できないことでした。 それでも、任されたタスクを一つひとつこなしていく中で、少しずつ実装が形になっていく瞬間に確かな手応えを感じ始めました。特に印象に残っているのは、初めて自分が担当した機能が実際の画面で動いたときのこと。その小さな達成感が、大きな自信につながりました。
キャリアの広がりと新しい挑戦
その後、1年ほどしてチーム異動があり、フロントエンドからバックエンドのシステム開発へ異動しました。この時は普段から関わっていたチームだったこともあり、戸惑いはありませんでした。 しかし、さらに1年後、データ基盤チームへの異動が決まったときは驚きました。想像していなかった領域で、業務内容もプログラミングから大きく変わり、最初は戸惑いました。 ただ、データ基盤という視点から、社内システムや会社全体を俯瞰して見られるようになったことは、結果的に良い経験だったと感じています。
入社後に感じたギャップ
驚いたことはいくつかあります。まず、アジャイル開発のスピード感です。自分たちが作った機能が、想像以上の早さでサービスに反映されることに衝撃を受けました。改善のサイクルが目に見える形で回っていく様子は、学生時代の開発体験とはまったく別物でした。 そしてもう一つ、先輩方の優しさです。休憩時間に一緒にコンビニへ行き、お菓子を食べながら仕事の悩みを聞いてくれる先輩がいました。SEというと黙々と作業するイメージを持っていましたが、実際にはチームやお客さまとのコミュニケーションが非常に重要だと実感しました。技術職であっても、人との関わりが仕事を支えていることに驚きました。
生成AI環境構築への挑戦と、働く中で見つけた成長の実感
現在の業務について
私は現在、IT企画部のデータ基盤チームに所属しています。主な業務は次の3つです。
・ 生成AIを用いたデータ分析環境の構築(Azure上)
・BI基盤/視聴率システムの運用保守におけるベンダ管理
・社内でのデータ民主化を目指すセルフ分析プロジェクトにおけるデータ連携開発におけるベンダ管理や運用保守
現在は、BI基盤、視聴率システム、セルフ分析、生成AI、金融新規事業といった複数の領域を担当し、それぞれでベンダー管理や運用保守等を行っています。 特に生成AI領域では、開発からリリース、運用保守までを内製で進めるというチャレンジを行っています。
印象に残っているプロジェクト
最も印象に残っているのは、生成AIの環境構築プロジェクトです。 Microsoft社のAzure AI Studioという新しいAIサービスを使えるようにするため、クラウド上でのサーバ構築を担当しました。 これは私にとって完全に未経験の領域でした。特に困難だったのは、チーム内にAIに関する手順書やドキュメントが一切なく、有識者もいない状態だったことです。 LLMやプロンプトフローといったAI関連の知識がなかったため、まずは自学からスタートしました。さらに、個人情報を扱うシステムだったため、セキュアな設計をどう実現するかという課題もありました。 Microsoft社への問い合わせ、公式ドキュメントの読み込み、社内の詳しい人へのヒアリングなど、あらゆる手段を尽くし、トライアンドエラーを重ねながら最後まで業務を完遂できたことは、大きな成功体験となりました。
失敗から学んだこと
もちろん、順調なことばかりではありません。ある時期、業務量の増加にうまく対応できず、気持ちの余裕を失ってしまったことがあります。 自分だけで何とかしようと抱え込み、上司や周囲に相談できなかった結果、チームに負担をかけてしまいました。 この経験から学んだのは、状況を正しく共有することの大切さ、そして助けが必要なときに遠慮せず声を上げることが、結果的に自分だけでなくチーム全体を守るということです。 この失敗は、主体性とコミュニケーションのバランスを考えるきっかけとなり、今の仕事の姿勢を形作る大きな学びになりました。
成長とやりがい
学生時代と比べると、IT知識やシステム開発スキル、外部ベンダのマネジメント経験など、多くの面で成長を実感しています。 入社前は「若手のうちは与えられた仕事をこなす」というイメージを持っていましたが、実際には自分から情報を取りに行き、積極的に動かないと置いて行かれることが多いと感じました。 主体的に動くことの重要性を、身をもって学んだのです。 現在の仕事でやりがいを感じるのは、頑張って調整したり作ったものがリリースされた瞬間です。 ユーザである他部署の方に「ありがとう」と言われた時、この仕事をやっていて良かったと心から思います。 困難を乗り越えて得られる達成感と、誰かの役に立てているという実感が、日々のモチベーションになっています。
クラウド技術を極め、信頼されるエンジニアへ
短期的な目標
現在、私はクラウド環境構築のスキルを深めることに力を入れています。業務でクラウドに関わる機会があり、その奥深さに魅了されてから、もっと専門性を高めたいという思いが強くなりました。 今はAzureの認定資格取得に向けて勉強を進めており、体系的な知識を身につけることで、より高度な環境構築に携われるようになりたいと考えています。 クラウド領域は技術の進化が著しいため、常に学び続ける姿勢が求められる世界です。それが自分の成長にも直結していると実感しています。
長期的な目標
長期的には、技術とビジネスの両面から組織の課題を捉え、最適な仕組みを設計し、最後まで責任を持って推進できるエンジニアになることを目指しています。 技術力だけでなく、ビジネスの視点を持つことで、本当に価値のあるソリューションを提供できると考えているからです。 プロジェクトの上流から下流まで一貫して関わり、「この人に任せれば安心だ」と信頼される存在を目指していきたいです。 そのためには、技術的なスキルはもちろん、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメント力も磨いていく必要があると感じています。
求める人物像
当社で活躍できるのは、変化を恐れずに新しいことに柔軟に対応できる人、そして素直に学び、吸収できる人だと思います。 IT業界は技術の変化が激しく、昨日まで当たり前だったことが明日には古くなることもあります。だからこそ、新しいことを取り入れる姿勢が何より大事です。 完璧な知識や経験を持っていなくても、学ぶ意欲と柔軟性があれば、この環境で大きく成長できるはずです。 一緒に新しい技術に挑戦し、組織の未来を創っていける仲間との出会いを楽しみにしています。

