パソコンとの出会いからネットワークエンジニアへの道
子供の頃の私は、どちらかというと物静かな性格で、自分から前に出ることはほとんどありませんでした。そんな私の人生を大きく変えたのは、両親が家に持ち帰ってきたパソコンとの出会いです。
電源ボタンを押すという単純な行為だけでしたが、その時の体験が私の好奇心に火をつけました。パソコンへの興味は日に日に強くなり、図書館に通っては関連する本を手に取り、夢中で読みふけるようになりました。
その後、自宅でファイルサーバーを立ち上げることに挑戦しましたが、これが私にとって大きな学びとなりました。インターネット上には様々な情報が溢れていましたが、自分の環境とは異なることが多く、また相談できる相手もいない中で、どうすれば自宅の環境で実現できるのか、試行錯誤の日々が続きました。この経験を通じて、情報の調べ方や取捨選択の重要性を学びました。
このような経験から、ネットワークインフラへの興味が芽生え、将来は通信インフラを支える仕事に就きたいという夢を持つようになりました。その思いを実現するため、大学では通信を専攻することを決意しました。
大学時代には、学生ボランティアとしてイベントネットワークの構築に携わる機会を得ました。7日間という限られた期間で、機器のコンフィグ作成から、イベント会場全体へのケーブル設置、そして撤収までを行う経験は、非常に充実したものでした。
特に印象に残っているのは、複数メーカーの機器を使用する中で直面した困難です。事前に用意していたコンフィグが使えないことや、メーカーごとの仕様の違いに悩まされました。しかし、チームメンバーと相談を重ね、他のチームとも連携しながら問題を解決していきました。この経験を通じて、技術的なスキルだけでなく、様々な人とのコミュニケーション能力も磨くことができました。
物静かだった私が、パソコンとの出会いをきっかけに、積極的に技術を追求し、周囲と協力しながら課題を解決していく存在へと成長していきました。そして、通信インフラという自分の進むべき道を見つけることができたのです。
インフラを支える企業との出会い
就職活動を始めるにあたって、私は通信インフラに関わる仕事がしたいという明確な軸を持っていました。大学で通信を専攻していたこともあり、特に物理インフラを保有している企業を中心に探していました。そんな中で出会ったのがJ:COMでした。
正直に申し上げますと、最初はCATV事業者というイメージから、保守的で新しいことにはあまり積極的ではない会社なのではないかと思い込んでいました。しかし、その認識は見事に覆されることになります。
転機となったのは、オープンカンパニーへの参加でした。4日間にわたるプログラムで、J:COMがお客さまにサービスを提供するためのインフラについて、アクセス回線からインターネットへの接続まで、幅広く学ぶ機会をいただきました。特に印象的だったのは、L3スイッチを使用した実習や設備の運用の自動化についての説明です。
実際に機器に触れ、配線や設定の実習を行う中で、J:COMが想像以上に先進的な取り組みを行っていることを知りました。既存のインフラを単に保守するだけでなく、数年先を見据えた設計や、自動化やプロビジョニングなど、最新のテクノロジーを積極的に導入していることに驚きました。
他のISPと比較して特に魅力的だと感じたのは、アクセス網からインターネット接続まで、すべてを1社で提供している点です。その規模は国内でも有数のものです。さらに、全国規模で既存設備を大きく刷新するプロジェクトが進行中であることを知り、これはJ:COMでしか経験できない貴重な機会だと確信しました。
入社を決意した後、私は全国から集まった同期とともに1ヶ月間の初期研修を受けました。この研修で特に印象に残っているのは、企業理念に基づいて今後のJ:COMの展望を考え、プレゼンテーションを行うというプロジェクトです。2週間という期間の中で、チームメンバーと終業時間ぎりぎりまで議論を重ね、最適な方向性を模索しました。
その後の技術部門での研修では、1ヶ月間、研修施設で実際の設備やサービス提供の仕組みについて学びました。ネットワークやインフラについて初めて学ぶ人にも配慮された、わかりやすい説明と実践的な内容に感銘を受けました。実際の通信局舎の見学や、お客さま宅での設置工事のOJTなど、現場での経験を通じて、理論と実践の両面から学ぶことができました。
新たな挑戦への期待 〜基幹ネットワーク部での可能性〜
これから私が配属される部署は、基幹ネットワーク部という、組織全体のネットワーク構成を計画し、最適なネットワーク環境を構築する部署です。また、ピアリングやトランジットなど、インターネットに関わる重要な業務も担当しています。まだ実際の業務は始まっていませんが、その責任の重さと、やりがいの大きさを感じています。
実は、配属前にOJTという形で、部署の業務を見る機会がありました。その際に印象に残っているのは、先輩社員の方々の仕事に対する姿勢です。特に、部署内での打ち合わせを聞かせていただいた時のことが、今でも鮮明に記憶に残っています。
議論の中で常に出てくるのが「お客さまにとってどうなのか」という視点でした。技術的な課題や運用上の効率性ももちろん重要なのですが、その前提として、必ずお客さま目線での検討がなされていました。それが当たり前のように、自然に会話の中に組み込まれていて、企業としての理念や価値観が、現場レベルまでしっかりと根付いているのだと実感しました。
通信インフラを支える仕事は、普段の生活ではあまり目立たない存在かもしれません。しかし、私たちの社会における重要性は計り知れません。日々何億という通信がこのネットワークを通じてやり取りされ、人々の生活や企業の活動を支えています。
そのような重要なインフラに関わる仕事に携わることができることへの期待と、同時に責任の重さも感じています。特に、インターネットに関わる業務では、常に最新の技術動向をキャッチアップしながら、安定性と効率性の両立を図っていく必要があります。
先輩社員の方々を見ていると、技術的な専門性はもちろんのこと、幅広い視野を持って業務に取り組んでいらっしゃいます。私も、技術力を磨くことはもちろん、お客さまの視点を大切にする姿勢を忘れずに、成長していきたいと考えています。
まだ実務経験はありませんが、OJTでの経験を通じて、この職場で働くことへの期待がより一層高まりました。特に、先輩社員の方々の真摯な仕事への取り組み方は、私自身の目標となっています。これから始まる新しい挑戦に、今からわくわくしています。
技術を極め、安定稼働に貢献する
現在は、研修期間ということもあり、自己研鑽に力を入れています。特に、高校時代から続けてきた自宅サーバーの運用経験を活かしながら、より実践的なスキルを磨いています。
具体的には、EVE-NGというネットワークシミュレーターを活用して、研修で学んだ内容の理解を深めています。研修で使用しているベンダーやプロトコルについて、実際にEVE-NG上で構築してみることで、座学だけでは得られない実践的な知識を身につけることができています。研修で学んだことを、すぐにシミュレーション環境で試してみることで、『なぜそうなるのか』『どうすれば改善できるのか』といった考察も深められています。
今後は、提供しているサービスの安定稼働に貢献していきたいと考えています。サービスを利用されているお客さまの数を考えると、一瞬の停止も許されません。そのため、日々の運用・保守業務において、高い技術力と責任感を持って取り組んでいく必要があります。
多くのお客さまに支えられているサービスだからこそ、安定稼働への意識を常に持ち続けたいと思います。そのためにも、技術力の向上はもちろんのこと、予防保守の視点やトラブル対応力も磨いていきたいですね。
また、ネットワークエンジニアとして、新しい技術にも積極的にキャッチアップしていきたいと考えています。技術の進化は日進月歩であり、常に最新の知識をアップデートしていく必要があります。
高校時代からのネットワークへの興味を、仕事を通じてより専門的に深められることを嬉しく思います。これからも、好奇心を持って新しい技術に触れ、お客さまにより良いサービスを提供できるエンジニアを目指していきたいです。また、研修を通じて、チームでの協働の大切さも実感しています。個人の技術力も重要ですが、チームとして成果を出していくためには、コミュニケーション能力やチームワークも欠かせません。
J:COMは一人一人が持っている知識や経験を共有し、高め合える環境があることは大きな魅力です。これからも、チームの一員として、互いに刺激し合いながら成長していきたいと思います。

