英語への情熱と接客の喜び、先輩との出会いが導いた航空業界への扉
子どもの頃の私は、非常に活発で目立ちたがり屋の性格でした。スポーツが大好きで、小中学校では野球、高校と大学ではバレーボール部に所属していました。体を動かすことが何より楽しく、チームスポーツを通じて仲間と一緒に汗を流す時間が本当に充実していました。
勉強面では、中学校の頃から英語が好きでした。将来は英語を使った仕事に就きたいと思うようになり、
大学は外国語学部交流文化学科に進学。主にツーリズム産業について学ぶ一方で、教職課程も履修しました。また、男子バレーボール部に所属してリーグ戦で好成績を収めたり、学生スタッフとしてオープンキャンパスで高校生やその保護者に学科の説明をしたり、という活動にも注力しました。
さらに、語学力を活かして東京スカイツリーでのアルバイトにも励み、展望台に上るお客さまの誘導、案内業務を担当し、接客の楽しさややりがいを肌で感じました。この経験は、私のキャリアを考える上で大きな意味を持つことになります。
航空業界への興味が芽生えたのは、大学時代の先輩との出会いがきっかけでした。先輩からサービス産業やホスピタリティ産業の奥深さや面白さを教えてもらい、ツーリズム産業の根幹を担う航空業界に強く惹かれるようになりました。英語を使う仕事がしたいという想い、東京スカイツリーでの接客経験、そして先輩から学んだホスピタリティの魅力──これらすべてが重なり合って、航空業界で働きたいという決心が固まりました。
「愛される航空会社」を目指す志に共感。人の心を大切にする企業文化との出会い
私の人生における目標は、「私と出会った人の人生を少しでもプラスにする」です。この軸をもとに就職活動に取り組み、その中で「英語」を使って「グローバル」に、自身の強みでもある「献身性」を活かせる業種や職種を探しました。
JALについては、日本を代表する航空会社で、特にヒューマンサービスの面において他社には負けない強みがあるイメージを持っていました。そして、実際に就職活動を通して関わった社員の皆さまから「人の良さ」や「高いプロ意識」、JALの社員であるという「誇り」を持っている方が多いと感じたことが、入社の大きな決め手となりました。
さらに、JALが掲げていた「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社を目指す」という想いに深く共感したことも入社理由の一つです。私も人と人との「心のつながり」を大切にしていますし、この「愛される」はお客さまとのより深い情緒的なつながりを表していると感じました。主観的で正解のない指標で「世界一」を目指す、という高い志に感銘を受けたのです。効率や利益だけを追うのではなく、「人の心」という目に見えない価値をどこまでも追求する姿勢こそが、私自身の目指すべき姿であり、それを実現したいと強く思ったため、入社を決意しました。
入社後は約1カ月半の「新人訓練」を受け、JALの客室乗務員として求められる安全とサービスの知識を習得しました。その後、実機にてOJTを実施し、晴れて独り立ちとなりました。入社直後は国内線のみに乗務する部署に配属され1年3カ月の間、国内線の客室乗務員として素養を磨きました。
「空の安全」を社外へ広げ、新たな収益基盤を創出。組織全体のために最善を尽くす
現在私は、客室教育訓練部業務グループに所属しています。部署のミッションは、「安全を大前提として考えて行動する文化の醸成」、「プロフェッショナルサービスを実現するための現場との協働推進」、「自律型人財育成と組織風土改革」、「収入最大化・経費の最小化の追求」、「価値を生み出すための生産性向上の追求」という5つです。
私自身は、主に契約業務や対外窓口業務といった総務関連や訓練施設の維持・管理業務などを担当しています。また、現在は訓練施設の大規模な改修プロジェクトが進行しており、本プロジェクトに関わる稟議や発注といった事務面も取りまとめています。正確な知識に基づき、複雑な契約や稟議・発注業務に責任を持って取り組むことで、日々の業務が円滑かつスピーディーに進むよう立ち回っています。
特に印象に残っているのは、海外のビジネスジェット運航会社から安全教育プログラムを継続受託できたことです。私たちの部署にとって初めての取引先であり、私が先方とのやり取りの窓口役となって社内各部署との調整、複雑な各種事務手続きのすべてを担当しました。前例のない新規領域において、一から安全教育の実施体制を構築するプロセスには多くの困難もありましたが、一つ一つの手続きを着実かつ迅速に進めることで、無事に契約締結と教育実施を実現しました。実施後、先方からはインストラクターの高いスキルに加え、教育実施に至るまでの真摯な対応を含めたプロセス全体に高い信頼をいただきました。その結果、年間契約へとつなげることができました。
この取り組みにより、新たな収益基盤を創出しただけでなく、他企業の安全意識向上に寄与し、JALブランドの信頼性を一層高めることができたとして、客室本部長表彰をいただきました。チームのメンバーと一丸となって「空の安全」を社外へ広める仕組みを作れたことに、大きなやりがいと誇りを感じています。
一方で、着任当初は、これまで現場で培ってきた経験と、現在の業務で求められる知識のギャップに非常に苦労しました。部内での打ち合わせでも、聞き慣れない専門用語が飛び交い、会話についていくのが精一杯という日々が続きました。知識不足から、本来踏むべき手続きの手順を誤り、スムーズに業務を進められない苦い経験もしました。
そんな時は傷つくことを恐れるのではなく、日頃から大切にしている「地味な努力を積み重ねる」というJALフィロソフィを体現すべく、一つ一つの業務の背景やルール、マニュアルなどを改めて一から学び直しました。周囲の支えもあり、今ではその苦労を糧に、正確かつスピーディーに業務を遂行できています。
学生時代や新入社員の頃は、「個」のパフォーマンスや周囲から自分がどう見られているかという評価を気にしがちでした。しかし、リードキャビンアテンダントとしての乗務や現在の訓練部での業務を通じて、 「組織の一員として、いかにチーム全体のパフォーマンスを最大化させるか」という広い視野で物事を捉えられるようになりました。責任のある業務を担う中で、ただ周囲に合わせるのではなく、「安全や品質を守るために、言うべきことは誠実に、かつ毅然と伝える」ことの重要性を日々感じています。周囲の目を気にするのではなく、組織にとって、ひいては会社にとってプラスとなることに最善を尽くす──その責務を全うしようと思えたことに、自分自身の大きな変化を感じています。
「諦めずやりきる力」と「自律性」。花が根を張るように積み重ねた努力が未来を拓く
短期的な目標は、現在携わっている訓練施設の大規模改修プロジェクトを無事に完遂させることです。単に施設を刷新するのではなく、客室乗務員として培ってきた知識と経験を活かし、インストラクターや訓練受講生が「より安全に、効果的に学びを深められる環境づくり」を事務面から支え、その実現に貢献したいと考えます。
訓練部での業務を全うした後は、現場に戻り、客室乗務員としてさらなるステップアップを目指します。まずは国内線の中・大型機の先任客室乗務員(客室のサービス・安全を統括する責任者)の資格取得を直近の目標とし、将来的にはチーフキャビンアテンダントとして、国際線の先任業務を担当できるようになりたいです。訓練部で学んだ「組織全体のパフォーマンスを最大化させる視点」や「安全を支える仕組みの重要性」を現場に還元し、後輩の育成や、より安全で高品質なフライトの実現に貢献し続けることが、私の中長期的な目標です。そして、私との出会いを通じて少しでもお客さまの心を豊かにし、世界中に「JALファン」を増やしていくことにも挑戦したいと思います。
客室乗務員として活躍するためには多様なスキルが求められますが、私は「自律的に考え、行動できる力」が最も必要だと感じます。機内という限られたリソース、限られた時間の中で、安全を守りながら最高のサービスを提供するためには、目の前の状況に対して「今、自分に何ができるか」を自ら問い続け、判断する力が必要です。誰かの指示を待つのではなく、勇気を持って自らの意思で一歩を踏み出し、責任を持って完遂する。この「自律性」こそが強固なチームワークを生み出し、お客さまに心から満足していただけるフライトにつながると信じています。
また、JALには客室乗務員として専門性を磨くだけでなく、さまざまな業務に挑戦できる環境が整っています。自律的にキャリアを切り拓く意欲があれば、未知の分野でも知見を広げ、自身の成長につなげていくことができます。変化を恐れず、自律して歩み続けていくことは、自分自身の可能性を広げ、JALでのキャリアをより充実したものにできるはずです。
最後に、これからJALの仲間になってくださる皆さまへ、私から伝えたいことがあります。それは「小さな努力を積み重ね、諦めず、最後までやりきる力を持った人」に、ぜひ仲間になってもらいたいということです。安全とサービスのプロフェッショナルを目指す道は、決して華やかなものではありません。むしろ、JALフィロソフィにある「地味な努力を積み重ねる」ことの連続です。
私がずっと大切にしている言葉に、「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」というものがあります。大きく満開の花を咲かせるためには、水や太陽の光が必要です。そして、雨風に負けないほど深く、強い根を伸ばす時間も必要です。仕事も同じだと思います。結果を出すためには、周囲のサポートに感謝する「素直さ」を持ち、見えない努力をコツコツと積み上げていく必要があります。
すぐには結果が出ず、もどかしく感じ、焦る日もあるかもしれません。でも、花が土の中で静かに根を広げるように、積み重ねた努力は目に見えないところで必ず「しなやかな強さ」に変わっています。だからこそ、自分を信じて、仲間を信じて、諦めず最後までやり遂げる力を持った方と、JALの新しい未来を一緒に創っていけることを、心から楽しみにしています。

