地元への想いと人とのつながりが導いた、沖縄の翼・JTAへの入社
学生時代は部活動に力を注ぎ、副キャプテンとしてチームをまとめる役割を担いました。キャプテンと「どうすればチームが良い方向に進むか」を話し合い、仲間とコミュニケーションを取りながら楽しく頑張ることを意識していました。こうした経験を通じて、チームワークや協力することの大切さを学びました。
また、アルバイトでは人との関わりや接客、仕事の難しさを実感し、社会に出る前の貴重な学びとなりました。
就職活動では、沖縄県内や地元である宮古島で働きたいという強い想いがありました。宮古島は自然豊かでスポーツも盛んで、人と人とのつながりも多く楽しく過ごせる環境が好きだったので、島内で働ける可能性のある警察官や消防士になることも考えました。
一方でJTAという航空会社は、離島出身の私にとって特別な存在でした。小さい頃からJTAの航空機に乗って沖縄本島へ行っていたため、「県内の離島や沖縄と本土を結ぶ、県民にとって重要な交通機関」というイメージを持っていました。地元沖縄に根ざした企業であり、選考でお会いした面接官や役員の方々の雰囲気も良く、ここで働けば自分自身の成長にもつながると確信し、入社を決めました。
「宮古空港で働く」という夢を叶えるために。猛勉強の末に勝ち取った難関国家資格
入社してまず、新入社員訓練が3か月ありました。そこでは整備士としての基礎を座学、実技含めしっかりと学びました。航空機のことを知らない中で訓練がスタートし、日々新しいことを学んでは復習し、テストに合格しなければならないというプレッシャーや勉強量の多さに苦労しました。
訓練修了後は、車でいう「車検」や「定期点検」を主に行う点検整備課に配属されました。そこで先輩整備士の方々と整備作業を行いながら、日々航空機の勉強をしました。その部署ではエンジンなど主要部品の交換といった、通常のフライト中にはできない大規模な整備を主に担っていました。
入社後に驚いたのは、資格を持っている先輩や、資格取得に向けて勉強している先輩たちの知識・技量です。特に一等航空整備士という難関の国家資格を持つ方に憧れ、「私も先輩方のようになんでもやってのける整備士になりたい」と、必死に勉強しました。航空機は整備作業を終えた後、安全に飛行できる状態であることを確認し、整備士が署名して保証することが義務付けられています。この確認・署名を行うにも一等航空整備士の資格が必要で、それがなければ整備後の最終確認という重要な業務を担うことができず、私が希望する宮古島勤務も資格取得が必須条件でした。
猛勉強の末に無事合格した時は、大きな達成感を感じ、諦めずに乗り越えられた安堵感は今でも忘れられません。そして念願だった宮古空港への転勤も叶い、かつての友人や先輩・後輩と同じ職場で再会し、力を合わせて一便一便を安全に飛ばすことができたのは、本当に嬉しかったです。
この経験を通して感じたのは、どんな仕事や職種にもいえることだと思いますが、「勉強に終わりはない」ということです。整備士は日々さまざまな内容の整備作業を行い、仕事のノウハウを学んだり、システムトラブルの修復作業の勉強をしたりします。そして、必要な資格を取得するために仕事をしながら勉強をします。一等航空整備士資格の勉強をした時も、覚えることの多さに驚きましたが、宮古島で働きたいという強い意志があったからこそ、諦めずに努力できたと思います。
「この部品を交換すれば」的確な判断とチームワークで、安全安心なフライトを実現する
現在は運航整備課に所属し、那覇空港を離発着する航空機の整備を担当しています。私自身は副整備長として、管理職と若手の間の中堅層として、会社や管理職の期待に応えられるようにスキルアップすることを意識しています。また、若手整備士に対してこれまでの経験やノウハウを伝えていき、組織として高いパフォーマンスを生み出せる職場を目指しています。
特に印象に残っているのは、航空機のシステムトラブルが発生した際のことです。「この部品を交換すれば修復できそう」と計画を立てて整備作業を行い、実際に航空機が無事に復旧し、遅延や欠航便を出さずに済んだことがあります。整備の仕事は単に航空機を修理するだけではなく、的確な判断、時間効率やコスト面も考慮しながら進めますが、それら全体がうまく機能してフライトを提供できた時、大きなやりがいを感じました。
一方で、航空機を整備する上で欠かせないマニュアルは全て英語なので、読み取りや理解に時間がかかる、という苦労もあります。時には周りの仲間を巻き込み、納得がいくまで読み込むことと、同じ失敗や苦労をしないようにメモや情報共有を欠かさないことを大事にしています。
入社後、自分が一番成長したと感じたのは、やはり資格取得を諦めなかったことです。前述したように、それは「宮古島で働きたい」という強い意志があったからだと思います。学生時代と比べて、最後まで諦めずにやり遂げる力や、客観的に判断する力が身についたと感じています。
変化を恐れず挑戦を続ける。DXと語学を学び、沖縄の空の未来に貢献したい
今後の短期的な目標としては、新たな資格取得や、外国航空会社(カスタマーエアライン)の受託業務増加に対応するために英語でのコミュニケーション力向上を目指します。そして、国内外の沖縄路線拡大に貢献したいという想いがあります。
中長期的には、DXをはじめどんどん変化していく世の中で会社が発展していけるように、整備職にとらわれずさまざまな部門の業務にも挑戦してみたいと考えています。航空整備業界においても、新しいシステムの導入など変化が目まぐるしいですが、柔軟に対応して自身のスキルアップやキャリアにつなげたいと思っています。また、違う立場、視点でもう一度宮古島で働くのも面白いかもしれません。
JTAを志望する皆さまに伝えたいのは、航空機や機械が好きでやる気と向上心がある方なら、今整備に関する知識がなくても大丈夫ということです。私たちは安全で快適なフライトを支えるために、整備部門も運航部門も一丸となって働いています。興味がある方は、インターンシップや航空教室などを通して当社の雰囲気を肌で感じてもらえたらと思います。沖縄JTAでお待ちしております。

