独立せずに経営者体験ができる。そんな新しいキャリアの選択肢が、中古車販売大手のIDOMにあることをご存知でしょうか。今回は大阪・長居公園通り店を舞台に、STOREPRO事業部の齋藤 兵衛とSTOREPRO事業制度を活用してエリア責任者として活躍中の平井 拓弥に話を聞きました。
IDOMの社員でありながら経営者にもなれる。STOREPRO事業とは?
──まずSTOREPRO事業について教えてください。
齋藤:ひと言で申し上げると「IDOMの社員でありながら経営者になっていこう」という、結構変わった制度なんです。実際にIDOMとエリア責任者で業務委託契約を結んで、エリア責任者には個人事業主になってもらいます。IDOMの社員であることは変わらないんですが、主たる収入が業務委託契約に基づく収入に変わってきます。
──つまり、お店の収益が上がるとそのままエリア責任者の報酬も上がるということですね。
齋藤:そうです。売上だけではなく、あくまで経常利益で見ているので、売上以外の販管費なども、経営者としてシビアに管理していくことが大事になりますね。
──なぜこの制度が生まれたのでしょうか?
齋藤:2018年の立ち上げ当時、経営者を育てたいという会社の意向があり、社内で公募を実施。最初は6人でスタートしました。当時はベテランの店長に声をかけたんですが、まだどんな制度かよくわからないということで、そこまで手を挙げる人がいなかったんですね。
でも、その6人が素晴らしい成果を残して、どんどん拡大して現在に至ります。平井は4期目に公募で手を挙げたメンバーの1人です。
──平井さんが4期目のタイミングでSTOREPROに挑戦された理由は?
平井:以前からマネージャーやSVと呼ばれる方々が成功されているのを聞いていて、興味を持っていました。そこで「自分もやってみたい」と当時のマネージャーに直接伝えたら、推薦してくれたんです。
店長時代から比較的自分がやりたいようにやらせてもらってはいたんですが、対応できる範囲が今より狭くて。自分のお店、ひいてはお店のあるこの地域にもっと専念したいなと思っていました。
店舗への愛着もありますし、自分を信頼してくださるお客さまもすごく多いので、私から買ってもらったり、車を見てもらったりしたら成功するんじゃないかなと思い、手を挙げました。
──まちの車屋として店舗経営していきたいという思いがあったんですね。
齋藤:まさに平井が話したように、地域に根ざし、その土地のお客さまを大事にして中長期の視点でお店を発展させていただけるようなメンバーをエリア責任者として選出しています。あと「こういうお店をやりたいんだ」という思いが明確にある人が非常に向いていますね。
経営者としての意識変化と店舗運営の楽しさ・難しさ
──エリア責任者になってから、仕事で変わったことはありますか?
平井:「自分のお店」という気持ちが強くなり、意識するところは変わりました。具体的には物事を細かいところまで見るようになりましたね。
たとえば、私は無駄が嫌いなので、今の運営に無駄なところがないかどうかはよく確認するようにしています。逆に新たに増やした方がよい部分も見えてくるので、よいと思ったことはどんどん取り入れるようにしています。
また、うちの店舗は今10人ほどスタッフがいるんですが、みんなに仕事を楽しいと思ってもらえるような店舗運営を心がけています。
──この長居公園通り店には高級車がたくさんありますが、どういった戦略で自動車を仕入れているのですか?
平井:「中古車屋さん」のイメージがあまりよくないお客さまもいらっしゃるので、上質な車や珍しい車、希少な車を中心に取り扱うことで中古車屋のイメージをあらためていただけるよう心がけています。輸入車のほか、国産車でもレクサスなどを置くことで、「ここで買ったら安心だ」というイメージをつけてもらいやすくしています。
もともと私のお客さまはリピーターが多くて、皆さんいい車に乗ってるんです。法人の方や社長なども結構いらっしゃるので、そういう方に販売させてもらうと下取りとしていい車が入ってくる。そういう好循環が生まれています。
独立との違い、STOREPROの強み。地域密着の取り組みとコロナ禍での経験
──自分で車屋を立ち上げることもできる中で、STOREPROで経営するメリットは?
齋藤:まず、「Gulliver」の看板がものすごく強いことです。知名度が高いので、お客さまはGulliverの看板を見て「買い取りをしてください」「車探してるんです」と扉を叩いてくれます。
あと、車屋をやろうと思った時に一番大事なのがキャッシュなんです。たとえば1,000万の車を仕入れようと思ったら、「その1,000万をどこから持ってくるか」から始まる。車屋の経営には多額の借入が必要で、それを売り上げるまでずっとそのお金が眠ってしまう。
STOREPROの場合はIDOMの会計の中でやっているので、そこに関して神経を尖らせる必要がないのが強み。思い切った経営ができるのです。
──お客さまとのつながりで普段から取り組まれていることは?
平井:スタッフには常に言っているんですが、「お客さまがお客さまを呼んできてくれる仕組み」を作りたいと思っています。中古車といってもすごく高い金額を出してご購入いただくので、車を買ってもらっても買ってもらえなくても、お店から帰る時に「利用してよかった」と思ってもらえるような店舗づくりを常に心がけています。
──エリア責任者になって、とくに苦労されたことはありますか?
平井:業界不振や新型コロナウイルス感染症の流行などでは悩みました。でも、そういう時にこそお客さまに助けていただけたんです。コロナ禍には「お車の購入を考えていたらぜひ」とお客さまに声をかけたところ、来店してもらうこともなく電話で車を買ってもらえたこともありましたね。この時は、地域密着でやってきたからこその強みを感じました。
──今回、IDOM CUPのフューチャークリエーション部門で受賞されたそうですね。
平井:はい。基本的にアフターというと車検や修理、物販がメインですが、ちょっとした利用でもお客さまからお車をお預かりすれば必ず洗車しますし、代車も極力きれいなものをお渡しし、「この代車いいな」と思ってもらえるような対応を心がけています。
齋藤:この点は非常に素晴らしいと思いますね。われわれは買い取り事業からスタートしている背景もあり、実はアフターが苦手分野だったりするんです。そこに自ら目を向けて、お客さまの体験を高めてもらえたのは素晴らしいことです。
──エリア責任者になって、収入面で生活に変化はありましたか?
平井:そうですね。一度は乗ってみたいなって思う車を購入することができましたし、何かしたいなと思う時の実現できる数が増えていきました。有名な寿司屋さんや焼肉屋さんにも行くことができるようになりましたね(笑)。
STOREPROのエリア責任者になるための条件とIDOMが求める人物像
──STOREPROのエリア責任者になるための条件はありますか?
齋藤:まず店長として経験を積むことが第一条件です。その上で「ステップアップしたい」「こんなお店をやってみたい」というビジョンが明確になってきたタイミングで、年1回のチャレンジ申請をしてもらいます。
実績はもちろん、お客さまに対してのCS面、従業員に対してのES面など、マネージャーがいない環境でお店をお任せできるかという、あらゆる面でのスキルが必要です。
──新卒入社者はもちろんですが、中途採用者としてはどういった方を募集していますか?
齋藤:もともと車屋さんをやっていた方はもちろん大歓迎ですし、車屋の経験がなくても管理職やマネジメントの経験があり、独立志向がある方であればめざしていただけると思います。
実は長居公園通り店では、今年7月に中途入社したメンバーが同年12月に店長格試験まで取得しました。このように車屋さん未経験の方でも、しっかりとキャリアアップできるフォロー体制があります。
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
平井:地域のお客さまにより愛される店舗にしていきたいですし、スタッフ一人ひとりが成長できる環境をさらに整えていきたいと思います。
齋藤:STOREPROは独立のリスクを負わずに経営者としてのやりがいを感じられる制度です。思いのある方にはぜひチャレンジしていただきたいですね。
──IDOMでは、このSTOREPRO事業を通じて新しいキャリアの可能性を提案しています。経営者として地域に根ざした店舗運営に興味のある方は、ぜひ詳細をご覧ください。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです

