水泳一筋20年の経験を活かして、食との新たな出会い
2歳から始めた水泳一筋の生活は、私の人生の大きな部分を占めています。20年という長い期間、水と向き合い続けてきました。小学生の頃には関東大会で4位に入賞し、その後も努力を重ねて関東1位という成績を収めることができました。中学生になってからは、念願だった全国大会での優勝を果たすことができ、それは今でも私の誇りとなっています。
高校生になってからは身長の伸びが止まり、全国10位が最高順位という結果に甘んじることになりましたが、それでも諦めることなく水泳を続けてきました。大学4年生で迎えた最後の全国大会では、言葉では言い表せないような達成感と同時に、寂しさも感じました。20年間の水泳人生の集大成として、この経験は私にとってかけがえのないものとなっています。
水泳を通じて、私は自然と食への興味を持つようになりました。体づくりのために何を食べるべきか、食事が体にどのような影響を与えるのかを考える中で、食の重要性を強く実感するようになったのです。そのため就職活動では、食に関連する企業を中心に探していきました。
その中で出会ったのが株式会社たいらやでした。地域に根差したスーパーマーケットとして、笑顔の素敵な従業員の方々が明るい接客をされている印象が強く残っています。面接では、平典子社長と直接お話しする機会があり、一企業のトップと対話できる貴重な経験となりました。
入社を決めた大きな理由は、店舗の裁量権が大きいという点です。自分が売りたいものを売り、思い描いた売場づくりができる。お客様との会話を通じて、ニーズを把握し、それを商売に活かせる。そんな環境に強く惹かれました。また、スキルアップのための学習支援制度として、通信教育講座を受けることができ、その費用を会社が負担してくれるところも、自己成長を目指す私にとって魅力的でした。
小売業の他の企業も検討しましたが、面接を重ねる中で、より自分のやりたいことを活かせる会社であると感じ、最終的にたいらやを選択しました。水泳で培った粘り強さと、食への探究心を活かせる場所だと確信したからです。
期待と不安が交錯する入社後の日々
入社してまず迎えたのは、社会人としての自覚と責任を学ぶ研修でした。1か月ほどの座学研修では、お客様への接客の基本から、言葉遣い、電話応対まで、実務に直結する内容を学びました。特に印象に残っているのは、接客の基本です。お客様と向き合う仕事だからこそ、基礎をしっかりと身につけることが大切だと感じました。
その後、店舗での各部門の研修を経て、8月に青果部への本配属が決まりました。配属当初は商売の難しさに戸惑うことも多かったです。単純に商品を安く提供すれば売れるというわけではなく、お客様が何を求めているのか、何が必要なのか、さらには流行のトレンドまで、世の中の動きを敏感に察知する必要があることを痛感しました。
発注業務を任されたときのことは、今でも鮮明に覚えています。自分の判断一つで翌日の売場が決まってしまう。もし欠品が発生してしまえば、お客様にご迷惑をおかけすることになる。そんな責任の重さを感じながら、緊張感を持って取り組んでいました。ただそこには当時のチーフからの期待が込められていたのだと後日当時のチーフに言われ、その後の業務により一層やる気がみなぎりました。
本配属後~3年目のチーフになるまでは新店舗や改装店に多く配属され「期待の新人」と多くの方たちから期待されそれに応えられるように精一杯業務に取り組み、ついに入社3年目でチーフに昇格しました。数字の管理や店舗の青果部における売上、荒利の責任者として、プレッシャーも大きくなりました。今度は担当ではなく、チーフとしての「期待の新人」としてたくさんの人に支えられながら業務に取り組んでいましたが、現実はそう甘くはなく実際には昨年比や予算比を下回る結果になる月もあり、厳しい現実に直面することもありました。
そんな中で、お客様のニーズを理解するため、積極的にコミュニケーションを取ることを心がけました。ニュースにも常にアンテナを張り、世の中の動きをキャッチするように努めています。売れる商品があれば迅速に対応し、需要が落ちてきた商品は早めに手を引く。当たり前のことですが、その判断のタイミングを見極めることの難しさを日々実感しています。
お客様の声に耳を傾け、日々進化する売場づくり
現在、たいらや緑店の青果部チーフとして働いています。朝一番の仕事は売場の鮮度チェックです。新鮮な野菜や果物を求めてご来店されるお客様のために、一つ一つの商品をしっかりと確認していきます。その後、売場づくりと品出し、荷下ろしと続きます。午後になると発注業務を行い、もう一度鮮度チェックと売場の手直しを行って一日を終えます。
チーフとしての大きな役割は、売上と荒利益の管理です。特に夏場は商品の鮮度劣化が激しいため、売り切れる数量を見極めた発注と、売場に出し過ぎない工夫を心がけています。常にお客様と向き合い、何を求めているのかを考えながら商品を提案することで、売上アップにつなげています。
最近、特にやりがいを感じた出来事があります。小玉スイカを30玉ほど発注したところ、きれいに完売。後日、お客様から「甘くておいしかった」「みずみずしくて、また入らないの?」といった声をいただき、大きな達成感を味わいました。
もちろん、すべてが順調というわけではありません。自分が売れると確信して仕入れた商品が、まったくお客様の反応を得られないこともあります。そんな時は積極的にお客様に声をかけ、率直な意見を伺うようにしています。その声を次の売場づくりに活かすことで、少しずつですが改善につなげています。
例えば、レタスや葉物類の商品について「常温売場に出していると葉っぱがしなびて見た目が悪い」というご指摘をいただいた時は、定番売場の冷ケースでの展開を広げました。その結果、売上と荒利益の大きな改善につながりました。また、昨年の秋から冬にかけては、火曜・水曜の七の市でキノコ類を大きく展開したところ、「火水はキノコの日」として定着し、予算を大きく上回る実績を残すことができました。
チーフとしてパートナーさんをまとめる際には、一人ひとりの意見にしっかりと耳を傾けることを大切にしています。誰か一人の意見だけを重視するのではなく、チーム全員の声を聞いた上で最善の方法を見出すように心がけています。
新たな挑戦と次世代へのメッセージ
これからの目標として、より売上の多い店舗で働きたいと考えています。売上の多い店舗では必然的により多くのお客様との関わりが生まれ、そこでのコミュニケーションを通じて、お客様のニーズに合った売り場づくりができると考えているからです。私にとって、商品を通じてお客様に満足していただくことが何よりの喜びなのです。
将来的には、お客様や、お取引先様、従業員など、みんなから愛される存在になりたいと思っています。そのために最近特に意識しているのが、他部門の業務を少しずつ手伝うことです。他部門の仕事を知ることで、その部門で働く方々のことも理解できるようになり、より良い関係が築けると実感しています。
たいらやの魅力は、一人一人が活躍できる場所が必ずあることです。日々の業務は一見すると同じことの繰り返しのように見えるかもしれません。しかし実際には、気温や湿度、日にち、曜日などによって、やるべきことが変化していきます。例えば、夏場の暑い日にはスイカのブロックが良く売れ、寒い冬の日には鍋商材の需要が高まります。そんな変化に対応しながら、日々考え、時には悩みながら仕事ができることが、この会社の大きな魅力だと感じています。
これから一緒に働く仲間に求めるのは、特別なスキルではありません。一番大切なのは元気です。元気があれば部門が盛り上がり、店舗全体が活気づき、それが売上や利益の向上にもつながっていきます。また、商売を楽しむ心も大切にしてほしいと思います。私自身、商品が売れることはもちろん嬉しいのですが、売れない経験からも学びがあります。例えば、ネギ3本138円で売れなかったものが、2本99円だと売れる。計算上は2本の方が高いのに、なぜお客様はその価格帯を選ぶのか。そういった「なぜ?」を考え、試行錯誤することも、商売の醍醐味だと感じています。
日々考えながら商売を楽しむことができる方、元気いっぱいな方と一緒に働けることを楽しみにしています。

