捕手として、チームとともに成長する日々
ポジションはキャッチャーです。
自分の強みは、ピッチャーとコミュニケーションをとって一緒にバッターを抑えていくところや、勝負強いバッティングだと思います。
今年の春季キャンプではキャッチャーとしてのスキル全体を磨いています。
スローイングやキャッチング、ブロッキングだったりをもう1回作り直すことに取り組んでいますし、体づくりのトレーニングにも取り組んできました。
また、「一流のトップ選手で走り方が悪い人がいない」と思い、走り方の改善にも取り組みました。
桑田さんには、スローイングの部分で、練習の工夫の仕方を教えていただきました。キャッチャーからセカンドに投げる練習の時に、「正規の距離だけではなく、少し近づいたり遠ざかったり距離を変えながら投げてみることで、指先の感覚を養えるよ」と言われて、そういう練習にも取り組んできました。
この練習はしっかりコントロールを身につけるためにも有意義だなと感じますし、スローイング面は昨年よりも成長していますし、課題も明確に見えているので春季キャンプからつぶすために取り組んできました。
新入団選手が多く入り、徐々に既存選手も新入団選手もみんなやりやすい雰囲気の中でやれるようになりました。
キャプテンとして歩んだ高校・大学と仲間たちとの絆
野球を始めたきっかけは、祖父が野球好きだったことです。幼稚園の頃から家ではテレビで野球が流れている環境でした。
そんな中で、2009年のWBCをテレビで見ていて、イチロー選手がタイムリーを打った場面を生で見ました。その姿がとてもかっこいいと思い、野球を始めました。
小学1年生からチームに入って、小学校はピッチャーとキャッチャーを守っていました。
遊びでも野球はもちろん、サッカーやバスケ、バドミントンなどいろんなスポーツをやっていました。でもやっぱり野球が一番楽しかったですね。ホームランを打ったりするのがおもしろくて、今まで続けてきました。
そして、中学以降もずっとキャッチャーです。中学校では厳しいキャッチャーのコーチがいて、朝の8時から昼の12時くらいまで延々とキャッチャーの苦しい練習をしていました。
当時は本当にきつかったですが、でもそこで厳しくしてもらえたことが、今があるなと思います。
そして八戸学院光星高校に進学しましたが、高校3年生の夏は甲子園が中止になった代で。
中止が決まった時はさすがにメンタルくらいましたね。
高校ではキャプテンだったので、コロナで大会が中止になり、自分自身もすごいやるせない気持ちになったのを覚えています。
でもキャプテンとして他のチームメイトを気遣いながら、「いい形で高校野球を引退するには?」というのをずっと考えていました。その期間で人間としても成長できたと思います。
当時3年生で話し合っていたのは、1、2年生に向けて、「甲子園が中止になっても最上級生として野球に取り組む姿勢を見せて、来年以降に繋げていこう」ということです。
腐らずにかっこいい姿を見せようと思っていましたね。
そして創価大学に進学しましたが、周りのレベルも高く、先輩に良いキャッチャーもいてなかなか試合に出られませんでしたが、3年生ぐらいから試合出られるようになりました。
大学4年生になってキャプテンになったのですが、4年の春に開幕から5連敗を喫し、5位に終わってしまい、"大学史上最悪"の結果になってしまいました。
その時はキャプテンなので苦しかったですね。
そこから秋まで厳しい練習の日々を過ごしたのですが、最後の秋でリーグ優勝、関東大会優勝、明治神宮野球大会全国準優勝まで行くことができ、よかったです(全国準優勝は歴代最高)。
大学はみんなそれぞれポテンシャルが高かったが、春はまとまり切れてなかったことが今思うと敗因だったかなと。でも秋まで苦しく練習して、チーム内でも厳しく言い合ってお互いを高めていく練習をしていく中で、最初は反発もありましたが、技術もそうだがチーム力、団結力が上がって、元々のポテンシャルに加わり、良い結果が出たと思います。
上村さん(上村知輝選手 大学の3個上)とは、自分が1年生の時の4年生で、試合中のブルペンで一緒になることが多くて。最初は後輩と話すイメージはなかったのですが、紅白戦で上村さんのスライダーをヒットにしてから、喋るようになりましたね。
ズッキーさん(鈴木颯人選手 大学の2個上)は、大学時代から今と変わらず真面目でずっと練習していましたね。当時も今もリスペクトしています。
安城さん(安城健汰選手 大学の1個上)は良い意味で先輩って感じがあまりしないですね。雰囲気が柔らかい人なので、当時からバッテリー組んでましたが、接しやすい先輩です。
上原(上原裕樹選手 大学の同級生)は6年目なので、一緒にいて何を意識するもなく、気を使わずにいられる仲ですね。お調子者なんですけど根はいいやつですし、一緒に頑張りたいと思っています。
石田(石田陵馬選手 大学の1個下)は自分が4年生の時にバッテリーを組んでいました。
自分のことをなめているんじゃないかと思うくらい仲良いですし(笑)、バッテリーをオイシックスでも組めたらと思っています。春季キャンプでは、大学よりもコントロールがまとまっていて、良くなっていると感じました。
高校・大学とキャプテンを任されましたが、自分のことを考えられないくらいチームのことを考えなければいけないので、「キャプテンじゃない方が正直自分のことに集中できるな」と思ってしまったこともありますね。キャプテンであることに苦しむこともありました。
大学の時は大人なので、強制するとかではなく、みんなが気づいて動いてくれるように自分が率先して動いたり、でも時には厳しく言ったりしていました。
春負けてから、夜の掃除だったりをしっかりしようとなり、自ら一番掃除をやるようにしてて、隅々まで掃除をするとかゴミを拾うとかをやっていました。
そのおかげで視野が広くなったと思いますし、キャッチャーとして試合の配球とかにも生きているんじゃないかなと思います。
初ホームランと完封の喜び、そしてパスボールが教えてくれた本質
オイシックスには、プロに行きたかったのはもちろん、社会人などの選択肢がある中で、プロの選手を相手にできるので、自分の実力もわかるし、一番NPBに近いと思って選びました。
安城さんには事前にどんな感じなのかは相談したのですが、「チームの雰囲気もやりやすいし、プロ相手だからやりがいもある」ということを聞いて背中を押されましたね。
オイシックスで印象的だったのは「①初ホームラン」と、「②能登さん(現阪神 能登嵩都選手)と完封勝ちした試合」と、「③西武戦で3つパスボールした試合」の3つです。
①入団してから本当にバッティングが通用しなくて、試行錯誤していたので、初ホームランを打てた時はやってきたことが実った1本だと思い嬉しかったですね。
②この試合(2025年6月8日 巨人戦)は能登さんもすごい調子良かった(8回途中までを投げ、被安打6・無失点と好投)し、プロ相手に完封勝利できたのが、捕手としてはゼロに抑えることが一番嬉しいことなので、9イニングをゼロに抑えられたのはよかったですね。
③この日は、スローイングや配球など、シーズンを通してうまくいかないことが多かったシーズンの中でも、とくに何もかもうまくいかなかった試合でした。
ブロッキングには自信があるのですが、その試合ではパスボールを3つもしてしまい、本当に悔しかったのを覚えています。
バッティングでも守備でも、自分の核となるものがないといけないと思っています。
「あれもいいな、これもいいな」と次々に手を出してしまうと、自分の軸が定まらなくなるからです。
まずは木の幹のような土台をしっかり作り、そこに枝葉をつけていく。
基本を固めてから応用を身につけていくことが大事だと感じ、今はそのことを意識して取り組んでいます。
昨年1年間を振り返って、大学まででは経験できないような、たくさんのサポーターがいる前でプレーできたのはいい経験でしたね。
とにかく、現状にはまったく満足できていなくて、 悔しいなって思うことの方が多かったシーズンだったのですが、今年に生きてくるシーズンだったと思います。
学生の頃は自分の身体のピークを試合に持ってくることができますが、オイシックスでは「身体が疲れているのが当たり前、どこか痛いのが当たり前」で試合に出ているので、年間通して試合するのは体力的にもしんどいことがわかりました。
その中でのコンディションの整え方や、24時間ある中で野球にどのくらい時間を費やして生活できるか、食も睡眠も野球につながるよう意識することが結果を出す要因だとわかりましたね。
フレッシュオールスターゲームにも出場できましたが、周りの選手も若くてレベルの高い選手が多かったので、負けてられないなという気持ちが芽生えましたね。
昨年は能登さん、牧野さん(現中日 牧野憲伸選手)とはバッテリーを組んでいましたし、知念さん(現巨人 知念大成選手)とも仲良くしてもらっていたので、3人がドラフトで指名されてとても嬉しかったですね。今年は自分もという気持ちはもちろんあります。
サポーターとともに、新潟の未来を創っていきたい
今季の目標は、二桁ホームランと盗塁阻止率4割、そしてピッチャーに一つでも多く勝ち星をつけてあげることです。
バッティングは打率も大事だと思っていますが、ホームランを二桁打てるようなバッティング技術を身につければ打率も残るという考えでやっています。長打を打って、OPSを上げていきたいと思っています。
「俺のここを見ろ!」というポイントは、ピッチャーとのコミュニケーションですかね。
マイナスなことは言わないようにしてますし、ピッチャーの状況を見て、余裕がない投手にバッターの状況をもう一度しっかり説明してあげたり、ピッチャーの気持ちを落ち着かせる言葉を言ったり。何かを言う訳ではなく、間をとるためだけにピッチャーの元に行ったりすることもあります。
新潟県を一緒に盛り上げてくれる方々ありきのオイシックスだと思うし、オイシックスの野球だと思うので、サポーターの方々に喜んでもらう、今日球場来て良かったと思って帰ってもらえるように、どんな状況、劣勢でもグラウンドで全力でプレーし続けたいなと思っています。
家族にはいつもありがとうと伝えたいですし、家族含めて自分に関係してくださってるすべての皆さんが良かったなと思ってもらえるように頑張るので、ぜひ試合を観に来ていただきたいです。
応援よろしくお願いします!
