「こんなふうに、人を支えたい」小学生の頃に芽生えた、保育士になる夢
──もともとは保育士をされていたとのことですが、どのようなきっかけで保育士になろうと思ったのでしょうか。
学童に通っていた小学生の頃、3年生になってから下級生のお世話をすることが増えたんです。それがすごく楽しくて、両親に「これは職業で言うと何?」と聞いたときに、保育士だと教わって。そこからずっと、保育士になりたいと思っていました。
小さい子って、着替えるだけでも嫌がったりしますよね。そういうときに「一緒に着替えようよ」と声をかけたら、スムーズに動いてくれたことがあって。自分の一言で相手の気持ちによい影響を与えられることに、やりがいを感じていました。
──保育士を目指す中で、特に影響を受けた存在はありますか?
保育園の頃にお世話になった先生に、ずっと憧れていました。ユーモアがあって、注意するときはしっかり注意する先生で、「すごいな」「大好きだな」と子どもながらに思っていました。今でも、その先生みたいになりたいと思っています。
進路を選ぶときも、とにかく早く現場に出て働きたかったので短大を選びました。実習では憧れの先生のもとで学ぶことができ、「この道で間違ってなかった」と改めて感じました。絵本の読み聞かせ一つでも、「その角度だと見えにくいよ」と教えていただいて、そこまで工夫していたのだと感動しました。
──憧れの先生のもとで実習ができるなんて、素敵な経験ですね。保育士として働く中で、やりがいや楽しさを感じたのはどんな場面でしたか。
子どもたちの成長を近くで見守れたことです。「お野菜は嫌い」「着替えたくない」という子も多いんですけど、「先生が見てないうちに、ブロッコリー無くなっちゃってないかな?」というように言い方を工夫すると、「ちょっと食べてみようかな」って前向きになってくれたりするんです。
どうしたら楽しい時間にできるかを考えるのが好きでしたし、自分の声がけで子どもたちが成長していく姿を見られたのは幸せでした。
──きっと、一緒に過ごした子どもたちもとても楽しかったのではないかなと思います。保育士としてやりがいを感じる一方で、もどかしさを感じていたこともありましたか?
年長さんを担当したとき、なかなかうまく関われない子がいました。最初は「どうして叩いたりしちゃうんだろう」と表面的な部分ばかり見てしまっていたんです。でも実際は、ご家庭の事情でつらい思いを抱えている子だと後からわかりました。園での様子だけでは見えていなかったんです。
そこからしっかり向き合って、「つらかったよね」と話ができるようになって。4月は喧嘩ばかりでしたが、卒園の頃には「行ってらっしゃい」と送り出せる関係になれたので、自分自身も成長できた1年だったと思っています。
そのような経験もあったので、「園の中だけではなく、おうちでの時間まで支えてあげたい」という気持ちもずっとありました。子どもたちも園で頑張っていますし、保護者の方も仕事で疲れて帰ってきて、その中で子育てをされています。園の外まで支える難しさは、ずっと感じていましたね。
──別の仕事に挑戦しようと思うまでに、どのような気持ちの変化があったのでしょうか。
保育以外の世界を見てみたくなったんです。ネガティブな理由ではなく、「保育の仕事を、一回離れてみようかな」という好奇心が湧いてきた形ですね。
子どもが好きな気持ちも変わらないので、転職活動をするときも、「子どもに関係ある仕事」という軸を大切に、放課後デイサービスや習い事の先生、勉強を教える仕事などを見ていきました。
「子育て世帯を支えたい」という想いが生んだ、意外な転職
──イオンネクストデリバリーの仕事を知ったとき、どんなところに惹かれたのでしょうか。
もともとは、エージェントさんに提案していただいた仕事でした。最初は「子どもと関係のある仕事なのかな?」と思ったんですけど、資料を読むうちに、「私がやりたかったことってこれかもしれない」と腑に落ちたんです。
というのも、保育園のお迎えをした後のご両親って、食事やお風呂、家事もあり本当に忙しいはずなんです。その中で、私たちが商品を届けることで、少しでも子育て世帯の支えになれる。私は保育園でのお世話の仕事をしていましたが、家庭での子どものお世話まではできませんでした。
でも、イオンネクストデリバリーなら、保育とは違う形で、子育て家庭を支えられると思ったんです。今振り返っても、あのご提案には本当に感謝しています。
──どのようなことが入社の決め手になりましたか?
女性が活躍している環境だと知ったことです。私は小柄で力も強いほうではないので、最初は「自分にできるのかな」という不安もありました。実際に女性も活躍していると聞いて、「それならやってみようかな」と前向きになれました。
──実際に働いてみて、入社前とのギャップはありましたか。
最初の1ヶ月は本当に大変でした。覚えることも多くて、「なんじゃこりゃ」っていう感じでしたね。でも、配送先でお子さまと関わる場面も多いので「私の腕の見せ所だぞ」と気合いを入れました(笑)。
お子さまでも持てる軽さの荷物を選んで「お手伝いお願いしてもいい?ちょっと重たいけど、持てるかな?」と声をかけたり、「また来るね」とやり取りしたり、そういう時間はすごく楽しいですね。
3月からはチームリーダーになり、教える立場にもなっています。その面でも、保育士時代の経験が活きていると感じます。伝え方ひとつで印象は大きく変わるので、何かを指摘するときも「こうしようとしてたの、伝わったよ」というように、できるだけポジティブに伝えることを意識しています。
子育て世代も高齢世代も。「届ける」ことで人と暮らしを支えられる
──Oさんらしい前向きな接し方は、お届け先にもチームにも明るい空気をもたらしていそうですね。配送の仕事を通して、「誰かの役に立てている」と実感するのはどんな瞬間ですか。
特に感じるのは、子育て中のご家庭への配送です。赤ちゃんを抱っこしながら、小さいご兄弟のお世話をしているお母さまもいらっしゃるので、「スーパーに行くのは本当に大変だろうな」と思うんです。 玄関先までお届けすることで、少しでも負担を減らせていたら嬉しいですね。
ご高齢の方への配送でも、同じように役に立てている実感があります。玄関まで来るのも大変そうな方もいらっしゃるので、買い物の負担を減らせていたら嬉しいですね。「重いのに、ありがとう」と声をかけていただくこともあり、とてもやりがいを感じます。
保育士と今の仕事は内容こそ違いますが、「誰かを支える」という部分はすごく共通しているなと感じています。
──リーダーに昇進されたときは、どんなお気持ちでしたか。
リーダーのお話をいただいたのは、入社の約1年後でした。マネージャーである4名全員が「推薦したい」と言ってくださったと知り、本当に嬉しかったです。
私は、配送が特別早いタイプでも、力に自信があるタイプでもありません。でも、自分の中では「マニュアル通りにしっかりやる」ことを大切に頑張ってきました。そこを見ていただけていたのだなと思えて、「ぜひやらせていただきたい」という気持ちでした。
──現在はリーダーとしてチームをまとめられていますが、どんなことを大切にされていますか。
私が見ているのは、4つある便帯のうちの1チームで、約16名の構成です。チームメンバーには、「営業所で一番いいチームになろう」という話をしています。事故やミスが少ないことはもちろんですが、お客さまからのお褒めの言葉をたくさんいただけるチームを目指したいと思っています。
リーダーになってからは、チーム目標と、ドライバーの一人ひとりの月間目標を設定する取り組みも始めました。配送は一人で回る時間が長く、頑張りが周りから見えにくい仕事なんです。だからこそ、目標を掲示することで、お互いによい刺激になればと思っています。
とはいえ、私自身もリーダーになってから3ヶ月も経っていないので、まだ結果が出ているわけではなく手探りです。「まずは一歩、動いてみよう」と思って始めた、リーダーとして最初のチャレンジですね。
入社前の自分に伝えたい。「この仕事、向いてるよ!」
──配送のお仕事をする中で、特に意識していることはありますか?
特に気合いが入るのは、新規のお客さまへの配送ですね。当然ながら、すべてのお客さまが等しく大切ですが、新規のお客さまにとって、私は「初めて会う、Green Beansのドライバー」という第一印象になります。私たちにとっては数あるお届け先の1件でも、お客さまにとっては「初めまして」なので、特に意識しています。
そうして、新規のお客さまはもちろん、継続して利用いただく方にも「グリーンビーンズって素敵だな」って思っていただけるように、笑顔や接遇は特に大切にしています。「次も頼みたい」って思っていただける印象を残して帰りたいなという気持ちは、すごく強いですね。
──現在、特に力を入れていることはありますか。
営業所全体として力を入れているのが、新規のお客さまを増やしていくことです。以前はクーポンのポスティングなどが中心でしたが、今はなるべく対面でお声がけをしたり、個人のお宅だけではなく、保育園や幼稚園などの施設にもご提案をしたりしています。給食やおやつで活用していただき、毎日の時間に少しでもゆとりを作れたら嬉しいですね。
大変さもありますが、「自分たちの手でお客さまを増やしていこう」と、みんなで地道に頑張っています。将来的には、この地域で「当たり前に使ってるよね」と言っていただける存在になれたらと思っています。
──振り返ってみて、イオンネクストデリバリーへの転職は、ご自身に合っていたと感じますか。
転職するときから、迷いはありませんでした。もともと新しいことに挑戦するのが好きなタイプで、「やってみようかな」って前向きに飛び込めるほうなんです。
実際に働いてみても、自分に合っているなと感じます。配送は、1件ごとに仕事の完了がわかりやすい仕事なんです。一つひとつ丁寧に取り組むことや、マニュアルを守って仕事をすることが好きなので、それが私にはすごく合っているんです。
入社前の自分にも、「この仕事、あなたに向いてるよ!」と、声をかけたいですね。
