学生時代の経験をきっかけに世界へ目を向け、製造業に特化した商社への道を選ぶまで
私が大学に入学したのは2011年、東日本大震災が起きた年でした。法学部に所属していた私は、震災の出来事をきっかけに復興支援活動に携わるようになりました。同時に、国際政治学のゼミに参加していたこともあり、留学や課外活動など、興味のあることには参加するようにしていました。これは学生時代のモラトリアム的な自分探しではなく、知らない国や場所、そこでの文化や人々への純粋な興味から行動していました。
就職活動を始めた際、私の軸は海外に関係する仕事、そして日本らしい会社で働きたいという思いをもっていたので、世界と日本をつなぐ仕事に携われるのであれば、商材にはとくにこだわりはありませんでした。そのため、商社含め、幅広い業界を見ていました。
今の会社と出会ったとき、製造業に特化した商社というイメージを持ちました。印象的だったのは、当時モビリティ関係以外も伸ばそうという流れが当社にあり、今後の成長と機会、どの分野でもいいので、その一端になれたらなという思いはありました。
入社の決め手となったのは、商材にこだわりがなかった私にとって、商社という立場が魅力的だったことです。さまざまな製品を扱える可能性があるという点に魅力を感じました。世界と日本をつなぐ仕事という軸を持ちながら、この会社でなら、自分のやりたいことが表現できると感じたからです。
入社直後から全部やればいいと背中を押されて広がった世界
入社時は現在のメタル+本部に所属し、国内でステンレス鋼板のトレーディングに携わることからキャリアがスタートしました。その後、2年目には扱う商材も変わり、鋼管やH型鋼へと領域が広がり、輸出業務にも関わらせていただくようになりました。4年目にはSBU異動で鋼板の輸出部隊に所属し、マレーシア、南アフリカ、トルコ向けの輸出業務や業績管理のお仕事を担当しました。そして7年目には社内制度を活用してライフスタイル本部に異動し、穀物トレーディング部署でコーンなどの穀物輸入と販売というまったく違う業界で働き始め、現在4年目を迎えています。
入社後に感じたギャップがありました。所属する部署によっては、想像していたより、いろんなことをやらせていただけるという点です。1年目の時から当初の上司に「やれる仕事は全部やればいい、俺が責任取ったるから」と言っていただき、目の前の仕事をとりあえず必死にやっていた記憶があります。自分の枠にとらわれず、前向きに仕事ができているルーツはここが原点だと思います。この言葉があったからこそ、失敗を恐れずにさまざまなことにチャレンジできる環境が整いました。また2年目に営業と事務を一気通貫で携わることになり、営業に関する原理原則を学ぶことができました。例えば物流一つにしても、そこに誰が関わり、どのような制約やプロセスを経るか知ることで、何か問題が起きたときに問題点や、解決の糸口が見つかりやすくなりました。
そして7年目に社内異動制度を活用し、入社時から所属していた鉄鋼業界から穀物というまったく違う業界へ移ることになりました。自動車業界・原価積立の世界から、デリバティブ取引・コモディティ商品といった新たな分野に入ることに不安5割、期待5割といったところでした。これまで培ってきた知識や経験が活かせるのか、新しい業界の専門知識を身につけられるのか、不安はありましたが、同時に新しい世界への挑戦に対するワクワク感もありました。この異動は、自分のキャリアの幅を大きく広げる転機となったのです。
市況を読み、お客さまに最適な提案を届ける日々
現在は飼料用コーンを輸入し、国内の飼料メーカーのお客さまに営業販売する仕事を担当しています。同時に、部とグループの業績管理、そしてDX推進にも携わっています。
私たちの部署が扱うのはコモディティ商材です。だからこそ、為替を含めた市況をしっかりと把握することが求められます。日々変動する相場の中で、お客さまに良い提案ができたときには大きなやりがいを感じます。また、入社4年目から業績管理を発端に、会計を学ぶために仕事と並行して専門学校に約2年半通っていました。現在はその経験を活かし、ヘッジ会計の内容を分解するプロセスには、やりがいを感じています。
子育てをしながらの勤務ですが、サイロ研修や輸出港であるアメリカへの出張など、現地現物の精神を常に大切にしてくれる組織です。それぞれの期間が終わるときには、いつも組織や家族への感謝と、個人としての達成感があります。仕事も育児も、両立できているかはともかく、何かのために何かを諦めるものではないと思っています。またそれは遠方から駆けつけてくれる義母やベビーシッター、パートナー、そして職場・現場のみなさまのサポートがあって成り立っています。子育ても働き方も三者三様で、色々な働き方があって良いと思っているので、わが家は同業他社で働くパートナーとお互いの仕事の性質・時間などを話し合い、結果、保育園の送りが私、お迎えがパートナーの担当になりました。2歳の娘が「ママお仕事頑張って!」と送り出してくれる姿に、一緒にいる時間をより濃いものにして返そうと考えています。
一方、仕事ではトレーダーとしての知見が低く、今でもマーケット知識が追い付かず苦労しています。それでも、前例を意識しすぎないことを心がけています。状況はいつも変わります。そもそもなぜこれはこうなっているのかを考えるようにすることで、何かしらの答えは出るものだと信じています。多くの異動経験から、一つの思考にとらわれないことや、初心に返る機会が増え、実務に生かす学びを得るモチベーションも高まっています。
失敗を恐れず、柔軟に挑戦し続ける仲間と共に歩んでほしい
短期的な目標として、私はまず来期から関わるDXを活用したマーケット分析の業務で、組織に貢献できる結果を残したいと考えています。定量的なデータから傾向やクロス分析などの手法を習得し、グループにいるトレーダーたちの一助になることをめざしています。穀物事業に貢献できるようさまざまな業務に関与したい気持ちがありますが、その前に基礎固めは必須だと感じています。まずは自分の実践に落とし込み、活用法を見いだすことから始めたいと思います。
中長期的には、これまで穀物事業で横に広がるアサイメントを多く経験してきたので、次は縦に伸ばせるようなキャリアを積みたいと考えています。数値スキルを伸ばしながらマーケット感覚を養い、また機会があれば海外での経験も深め、穀物業界をグローバルな視点で見られる人材になりたいです。同時に、子育てと仕事の両立をどの段階でも臨機応変に対応できるようにしていきたいと思っています。
採用候補者の皆さまには、この会社の魅力をぜひ知っていただきたいです。弊社には商社ならではのたくさんのフィールドがあり、業務を通してあらゆる経験が積めます。またグローバルに働く会社なので、地域や商材も豊富です。ここで活躍できるのは、挑戦することを恐れずに明るく、前向きに、目の前の仕事を大切にできる人だと思います。
私自身、入社してから周囲の活躍に比べて、できる社員となれているという実感はありません。しかし10年の歳月の中で、異動や子育てを経ても、自然体のままで多くの経験を積むことができました。関わってきたすべての部署に各々の魅力があり、そこには一緒になって考えてくれる同僚・上司がいます。反省する機会と新しい業務の機会を同時に与えてくださる環境に、少しでも恩返しができるように働いています。また娘から母がこんな仕事をしているんだと興味を持ってもらえたらという思いもあります。失敗を恐れず、ポジティブな方に、ぜひジョインしていただきたいです。

