フィールドワークで磨いたコミュニケーション力を武器に、IT業界への挑戦を決意
学生時代、私が最も力を入れていたのはコミュニケーション能力の向上でした。所属していた研究室では、盆踊りや流鏑馬といった地域に根差した祭りの現状と、その祭りに関わる人々や組織について記録し考察する研究をしていました。フィールドワークをメインに研究材料を集めていたため、神社の宮司さんや氏子の方々、伝統芸能を継承する一家の方々、保存会の方々など、さまざまな組織や立場の人と会話する機会に恵まれていました。保存会には社長から小学生、主婦まで、実に多様な立場の方が所属されていたのです。
基本的に取材する方々は初対面ばかりでしたので、不信感を持たれたり心理的負担をかけたりしないよう、笑顔でハキハキとしゃべることを意識していました。また、相手の表情やしぐさをよく観察しながら、掘り下げて良い話題かどうかを考えて質問することで、会話が快適でスムーズに進むよう心がけていました。初対面でも必要な情報を聞き出せるよう、こうして日々コミュニケーション能力を磨いていったのです。
そんな経験から、就職活動では学生時代に磨いたコミュニケーション能力を生かせる現場があるかどうかを軸としていました。文系出身の私でしたが、IT業界に興味を持ち、プログラミング等の経験がなくてもコミュニケーション能力を重視していただける企業を中心に見ていました。そして何より重視したのは、教育制度が充実している点でした。IT関連の知識が不足していると考えていたため、研修等の教育制度がしっかりしているかどうかが重要だったのです。
弊社については、お客さまと自社との関係性を重視する会社というイメージを持っていました。人との関係性やコミュニケーションを大切にする自分の価値観とマッチするのではないかと感じていました。実際に面接を受けたとき、弊社は終始穏やかな雰囲気で、入社後の勤務地の希望等についても真摯に聞いてくださったのが印象的でした。この温かい対応と充実した教育制度が、最終的な入社の決め手となりました。
先輩との別れが導いた、予期せぬ成長の機会
入社後、私は基本的な研修を経て、実際のプロジェクトに配属されることになりました。最初の頃は、同じ会社の先輩がチームリーダーとして同じチームにいてくれたこともあり、わからないことがあればすぐに相談できる環境でした。その安心感の中で、私は少しずつ実務に慣れていったのです。
その後、既存システムを再構築するプロジェクトにアサインされ、基本設計や要件定義といった上流工程を担当することになりました。それまで経験の少なかった領域だったため、最初は戸惑うことばかりでした。そこで私が取った行動は、自分の担当とは別の機能ですでにレビューが通った成果物を確認することでした。どのような書き方がされているのか、どこで指摘を受けているのかを細かく見て、自分の成果物に活かせるものはないかを探していきました。また、それぞれの領域で詳しい有識者の方を把握しておくことで、確認が必要な箇所を素早く聞いて解決できる体制を整えていました。
以前は自チームの先輩に確認してもらってからレビューに出すことが多かったのですが、その先輩が別チームに異動してしまったこともあり、自分の判断でレビューに出すことが増えていきました。慣れない作業の中、精一杯挑んだ結果を有識者の方に褒めていただいたときは、自分の努力が認められた気がして本当に嬉しかったです。その達成感は今でも鮮明に覚えています。
先輩が別チームに行ったことは、最初は不安でしたが、振り返ってみると私にとって大きな転機となりました。他社メンバーとの折衝や自チームのメンバー管理をある程度担わなければならない状況になり、それまで先輩が担っていたリーダーとしての仕事を少しずつ引き受けるようになったのです。その過程で、リーダーの仕事の大変さを知り、少しでも負担を軽減したいという思いから、進んでリーダーの代わりに行動するようになっていきました。
お客さまと共に課題を解決し、成長を実感する日々
現在は、オンサイト先で開発案件の設計やプログラム製造、テスト設計などを担当しています。この仕事で最もやりがいを感じるのは、設計やプログラム製造を進めていく中で発見した課題について、お客さまと協力して解決に導くことができた時です。お客様に喜んでいただけた瞬間は、何物にも代えがたい達成感があります。
とくに印象に残っているのは、プログラム製造を進めている最中にバグを発見した時のことです。調査を進めると、そのバグは設計段階から混入したものだと判明しました。設計から詰め直す必要がありましたが、お客さまも忙しそうにされていたので、いくつか対応案を考案し、それぞれの案の良い点と懸念点を整理したうえで、おすすめ順に提案してみました。この対応が迅速な問題解決につながったと、お客さまから喜んでいただけた時は、本当に嬉しかったです。
入社時と比べて、お客さまへの対応が大きく変化したと感じています。入社当初は、社内を通じてお客さまからの指示に沿った作業をするので精一杯でした。しかし現在では、お客様の指示や要望を踏まえたうえで、お客さまにとっての最善が他にないか考え、もしあればそれを提案するところまでできるようになりました。状況に応じて自分で考え、行動する力が身に付いたと実感しています。
仕事をするうえで大切にしているこだわりは、「大事なところは必ず自分で確認する」ことです。どれだけ信頼している人からの情報や指示であっても、失敗したら自分以外にも影響がある場合はとくに、必ず自分自身の目で確認するようにしています。もし確認せずに失敗したとき、百パーセント自分自身の責任として受け止められないからです。作業を担当するからには、自分の責任でしっかり作業を遂行したいという思いがあります。
このこだわりが生まれたのは、過去の失敗経験からです。大きなプロジェクトではとくに、情報がいろんな人を介して、伝言ゲームのように変わってしまった状態で自分のもとに届くことがあります。間違った情報を取得して、それを鵜吞みにして作業をしてしまい、チームメンバーに迷惑をかけてしまったという失敗がありました。それからは、チャットの履歴や議事録など、確実に形として残っている情報のみに基づいて行動するように心がけています。
お客さまと協力して課題解決に取り組む際には、お客さまと自分自身とで、認識している前提に差異はないかを最初に確認するようにしています。問題解決に取り組むうえで、双方の認識がずれていないかどうかは話し合いの土台となる部分なので、とても重要だと考えています。急いでいる時は少々手間に感じますが、話をする際に、一番初めに大枠の前提を確認したうえで、さらに本題や細かい話に入っていくよう意識しています。こうした地道な積み重ねが、信頼関係の構築と確実な課題解決につながっていると感じています。
多彩なスキルを磨き、信頼される人材へ。率直なコミュニケーションを大切にする職場
今後のキャリアについては、いろんなチーム、現場で経験を積み、対応できる分野や案件を広げていきたいと考えています。具体的には、今まで経験したことがない言語での開発案件や、昨今話題のAIに関連した案件に携わってみたいです。実務経験を伴って、どんどん新しい分野に挑戦していきたいと思っています。
そうした経験を積むことで、多彩なスキルを持ち、どんな案件にも参画できる人材になりたいです。新しい案件にアサインされるとき、実務経験があるかどうかで参画しやすさが変わってくると思うので、今のうちにいろいろな分野の経験を積み、実績から信頼してもらえる人材になりたいと思っています。
候補者の方に伝えたい当社の魅力は、教育・スキルアップ制度が充実している点と、いろんな分野の現場で働くことができる点にあると思います。人材育成基金という制度を活用してきましたが、この制度は自身のスキルアップにかかる費用や自己啓発費用を年間1万円まで会社に補助してもらえるもので、自分が取得したい資格のテキストや、興味のあるIT関連の分野の本を購入するのに使用してきました。資格取得の際にかかる費用を負担してもらえることで、今まで気になっていたけど費用面で先延ばしにしていた資格に挑戦するきっかけとなり、大変助かっています。また、資格取得奨励金支給制度を活用して資格へのモチベーションも維持できています。
一緒に働くうえで、立場に関係なく、思っていることを臆せず伝えてくれる人と一緒に働きたいです。私自身も比較的先輩やお客さまに意見を述べる方なのですが、お客さまから「言いづらいことも言ってくれる方がありがたい」と言っていただいたことがありました。私も働いていて、自分の間違いや見落としに気が付けない時もあるので、先輩・後輩関係なく、間違っているかもしれなくても、思っていることを率直に言ってもらえるのはありがたいと感じます。
最後に、これから当社を受ける候補者の方へメッセージをお伝えします。私は、大学時代は文系で、研究内容もITにまったく関係ない分野でしたが、入社後、たくさんの先輩に支えられながらここまで来ることができました。教育制度も充実しているので、今のスキルに関係なく、人と関わりながらモノを作ることに興味があるのであれば、ぜひ弊社や、この業界に挑戦してみてください。
