ITで便利を広めたい—文系・未経験から始まった就職活動
私は、「世の中に便利を広めたい」という軸を持ってシステムエンジニアを志しました。きっかけは、高校生の時に授業でタブレットが導入されたことです。入学当初は勉強がそこまで得意ではなかったのですが、タブレット導入後は勉強方法が劇的に変わり、効率が上がりました。その結果、卒業する頃には成績も上がり、すっかり勉強にハマっていました。勉強に取り組む中で意識していたのは、ただ覚えるのではなく、常に「なぜそうなのか」を考えることでした。あらゆる物事の結びつきや因果関係を把握しようとするうちに、問題を分析したり、どう対応すればいいかを考えたりすることが得意になっていきました。こうして、物事を自分に落とし込んで考える姿勢が、自然と身についていったんです。
また、大学生になりアルバイトをしていた時には、食材の在庫計算ができるエクセルの表をつくったこともあります。作業時間の短縮や計算ミスの減少につなげることができました。ITの力で人々の生活や仕事を便利にできる。そんな可能性を実感し、ITを駆使して社会に価値を提供できる職に就きたいと強く思うようになりました。
ただ、就職活動中は不安でした。大学の専攻は文系でIT未経験だったため、入社できるところはあるか、入社後にうまくやれるか。そんな気持ちから、研修制度が整っている企業を条件の一つとして考えていました。また、IT・システムエンジニアについて調べていく中で、コーディングができるだけでなく、要件定義などクライアントの要望をシステムに落とし込む作業も担いたいと考えるようになり、上流工程から下流工程まで一貫して取り組める企業かどうかも重要視していました。加えて、制度がしっかり整っていて安心して長く働ける環境であること、それでいて和やかな雰囲気がある会社なら、ルールとコミュニケーションのメリハリがあって気持ちよく働けると思い、会社の雰囲気も大切にしたかったんです。今の会社はまさにその3つがそろっていました。
実際の選考でも、自分に落とし込んで考える姿勢が出た場面がありました。他の会社にはない「生い立ち」を話す面接で、苦手な人はどんな人かと問われ、とっさに「本質的ではない人」と答えました。詳しい説明を求められ、「姿勢が悪くて腰が痛いのに接骨院に行くような人」と答えたところ、面接官に響いたようでした。用意していた言葉ではなく、日頃から物事の本質を考えてきた自分らしい答えが、自然と出てきた瞬間だったと思います。
充実した研修とプロジェクトの中で得た実践力
入社後の2カ月間は、Javaをベースにしたシステム開発の基礎を学ぶ研修に取り組みました。IT未経験での入社だったこともあり、この研修期間は本当に充実したものでした。プログラミングの基礎から丁寧に教えていただき、その密度の濃さは、プログラミングする夢を見るほどでした。同期の一人は「プログラムの一部になる夢を見た」と言っていて、変数を右から左に渡したり計算したりする夢だったそうです。笑い話のようですが、それだけ皆が没頭していたということだと思います。中部の社員はその後さらに1カ月間、OutSystemsというローコードツールの勉強をして資格を取得します。未経験からのスタートでしたが、この充実した研修のおかげで、問題なく実務にも参画することができました。
2023年7月、いよいよプロジェクトへの配属です。最初のプロジェクトは図面の改訂データベース運用システムで、C#を使った開発でした。設計から製造・テストまで一貫して担当し、検索結果テーブルのカラム追加や、メール通知先の追加、子画面の作成など、基本的な機能実装を経験しました。10月からはバーコード読み取りシステムの開発に携わりました。専用機械からスマホで使えるようにする案件で、ここではOutSystemsを使いました。普段使用しているスマホアプリのレイアウトを参考にモックを作成したところ、それが採用されたことは嬉しい経験でした。
2024年4月からは、部品加工工程管理システムの新システム化プロジェクトに参画し、現在も継続しています。Javaを使用し、設計・製造からテスト、データ移行バッチの作成、既存機能の不具合修正・改善要望対応まで、幅広い工程を担当しています。
入社前は、コーディング能力を身につけることが何より重要だと考えていました。しかし実際に働いてみると、コミュニケーションの重要度の高さに驚きました。システムや案件を理解するための説明を聞くこと、問題が発生したときに自分から状況を説明すること——どの工程においてもコミュニケーションが必須であることを痛感しました。このギャップに対しては、重要であることを常に意識し、丁寧に対応することで能力を付けていこうと心がけています。
論理的思考を武器に、チーム全体を見据えた開発へ
現在は部品加工工程管理システムの新システム化プロジェクトで、主に既存機能の不具合修正や改善要望への対応を担当しています。日々、システムの品質向上に取り組んでいます。
この仕事で最もやりがいを感じるのは、思わぬ既存不具合を発見できた時や、実装方法を検討している瞬間です。機能を実装する作業そのものも楽しいですし、満足のいくコーディングができた時の達成感は格別です。とくに嬉しいのは、上司やベテランメンバと対等に検討し合えていると感じられる時です。よく検討した点について問題なく動作したり、上司や顧客から評価されたりすると、この仕事を選んで本当に良かったと思います。
印象に残っているのは、案件リーダが立て続けにプロジェクトを抜けてしまい、管理が滞るという困難な状況に直面した時のことです。できる部分を共通化してメンバの作業負担を減らしつつ、削減できた時間で処理全体の規格化を積極的に自ら行い、リーダ不在の中でもやり切ることができました。この経験は、個人の技術力だけでなく、チーム全体を俯瞰する視点の重要性を教えてくれました。
入社してから最も成長したと感じるのは、得意な「検討する力」をさらに磨けたことです。必要な部分を適切に抽出し、論理的に組み立てて比較・検討することは学生時代から得意でした。入社後は処理単位の論理的な組み立てはもちろん、全体の整合性を考慮すること、不具合改修時に問題の根本を解決すること、改善要望対応時に横展開が必要な箇所を意識することなど、得意を活かしながらさらに能力を伸ばしています。
一方で、コミュニケーションはもともと苦手な部類でした。論理的に考えることは得意でも、他の人がどう感じるか、どう伝えれば伝わるかという視点は、意識しないと抜け落ちてしまいます。しかし、プロジェクトメンバとのやり取りを重ねる中で、論理性は損なわず、理解しやすい言葉や受け入れられやすい表現を使えるようになってきました。技術力とコミュニケーション力、両方を磨きながら成長を続けています。
上流工程を担える人材へ―全体を見渡す力を、ここで育てたい
今後のキャリアとしてめざしているのは、上流工程を担える人材になることです。現時点で私が考える上流工程を担える人材とは、下流工程の進め方をしっかり理解していて、作業内容に応じて適切な人に割り振れる存在です。ただ、まだ解像度が低いと感じている部分もあります。顧客の要望を適切に要件に落とし込むこと、要件を設計に落とし込むこと、設計を下流工程に展開すること——これらについては、これからさまざまな案件に携わっていく中で、より具体的に見えてくると思っています。
そのために具体的に取り組もうと考えているのは、実際に上流工程を担っている人の作業を追って確認し、自分ならどのようにやるかを考えて、そのギャップを埋めていくことです。短期的には、今取り組んでいる案件の全体像を把握し、各機能の相互作用を理解することから始めたいと考えています。考慮すべき内容を幅広く把握しておくことで、関連した作業が発生したときに適切に対応できるスキルを身につけたいです。社内には、要求が複雑なクライアントとのやり取りでも冷静に整理して対応でき、考慮が深く、説明がわかりやすい先輩がいます。そういった姿を目標にしています。
候補者の方にぜひ伝えたい当社の魅力は、会社の雰囲気の良さです。入社時には重視していなかったのですが、実際に働いてみて、これが本当に重要だと実感しています。皆穏やかで、重々しい雰囲気がありません。コミュニケーションを取る機会は入社前に思っている以上に多く、それが働くモチベーションやメンタルの安定性を保つ重要な要素になっています。また、発言しやすい雰囲気は情報共有を活発にし、よいシステムづくりにも直結します。上流から下流工程まで一貫して担える点も魅力で、キャリアアップのロードマップが描きやすく、実際にスキルを身につけていける環境です。
一緒に働きたいのは、技術力はもちろんのこと、言われたことだけに取り組むのではなく、影響範囲を考慮して全体として最適な形になるよう気を配れる人です。コミュニケーションを大切にでき、そしてそうしたスキルを磨くことに前向きな人と、ぜひ一緒に成長していきたいと思っています。当社の魅力を一緒に高めていける方の入社を、心からお待ちしています。
