社会に出ると、同期や配属先、お客様、パートナー企業など、仕事をする中ではさまざまな出会いがあり、コミュニケーションを取る必要があります。しかし、中には人見知りであることに不安を感じている方や、思うようにコミュニケーションが取れていない……という方もいるでしょう。
一方で、社会人になったことやキャリアを重ねる中で人見知りを克服した方、人見知りであることとうまく付き合えるようになったという方も少なくありません。
そこで本記事では、以前は人見知りであった方がどんな経験を経て人見知りを克服したのかをご紹介します。
人見知りを克服する方法とは?
人見知りといっても、初対面の人とのコミュニケーションが苦手な方や、大勢の人が集まる場所、人前で話すことが苦手や不安を感じる方、一人でいる方が好き、とさまざまなタイプがあります。
そのため、克服するための方法もそのタイプに合わせていく必要がありますが、ここでは一般的に言われる人見知りの克服方法をご紹介します。
もちろん、すぐに変わることは難しいかもしれません。しかし、一歩を踏み出してみようかな?という方はヒントにしてみてはいかがでしょうか?
・なぜ人見知りなのかを深堀りしてみる
どんな場所、どんなシーン、どういうタイプの人が苦手なのかや、何がきっかけで苦手意識を抱いてしまったのかを考え、自分自身の認識を理解することが、克服するヒントになるかもしれません。
また、自分自身に自信が持てず、人と関わるのが苦手という方という方も。自分の強みや弱みを理解し、自信を持てるように意識がけるのも一つのきっかけになりそうです。
・積極的に話しかけてみる
積極的に話しかけるのが苦手なのに!という方もいるかもしれませんが、挨拶をするだけでもその後の話しやすさは変わってきます。そうした経験を積み重ねることで、話しかけることへのハードルを低くすることができるかもしれません。
・相手に興味を持ってみる
相手の仕事内容や趣味、興味があることなどをきっかけにすると、話が広がり、相互理解を深めるきっかけになります。もし共通の話題が見つかれば、会話もしやすくなるはずです。
・新しいことに挑戦してみる
新しいコミュニティに参加してみたり、新しいプロジェクトに参加すると、必然的にコミュニケーションの機会が生まれます。
・コミュニケーションスキルを磨いてみる
言葉の選び方や間の取り方、話の聞き方、対人関係の構築方法などは、スキルとして身につけることも可能です。身近な人の立ち振る舞いを観察して、真似してみるのも良いでしょう。
・人見知りを受け入れる
一見、人見知りに見えない人が「自分は人見知りで……」と話しているのを耳にしたことはないでしょうか?人見知りな面があっても、その特性とうまく付き合いながら過ごしている人はたくさんいます。また、人見知りの自覚がなくとも、初めての人に会ったり、大勢の前で話したりすることに緊張を覚える人もたくさんいるものです。そうした自分を受け入れ、ではどうするか?を考えてみてはいかがでしょうか?
いくつかの方法をご紹介しましたが、前に進むことや挑戦することは大切である一方、その分、心の負担も大きいものです。一人で過ごす時間を確保したり、一緒にいると安心できる人との時間を作ったり、心身を休める用意もしておくと良いかもしれません。
社会人になってから人見知りを克服した人の経験談
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎SBC メディカルグループ(湘南美容クリニック)
事業内容:病院経営、専門医療、美容医療、商品開発、保険診療から自由診療までのトータル医療サービス
・仕事内容:湘南美容クリニック名古屋院で看護師 副主任を務める
SBCに入社して初めて経験した後輩指導。周りの力を借りながらも、役職者として自ら意識していることがあります。
新留さん 「大きくは二つあります。一つは前向きに物事を考えること。やはり役職に就いて不安でしたし、いっぱいいっぱいになった瞬間もあります。でも、ネガティブに考えても何も変わりません。SBCのスタッフはみんなポジティブで明るい方ばかり。そんな社風に触れる中で、“何とかなる”という考えに至りました。ピンチの時もチャンスの時も、前向きに働いていたら絶対に何とかなります(笑)。
もう一つは、できるだけ自分からコミュニケーションを取ること。もともと人見知りな性格でしたが、スタッフが100人以上在籍するクリニックで、人見知りではやっていけません。自ら話に行かなければ会話をする機会がないので、同じ看護師の仲間だけではなく受付カウンセラーや看護助手に対しても、積極的にコミュニケーションを取るようになりました。
内容は挨拶とか雑談でいいと思っていて、私から声をかけることで後輩たちが“自分のことを見てくれているんだ”と気づいてくれることが大切。忙しい毎日で心がすり減ってしまう後輩もいるのかなと思うのですが、“少なくとも私は気にかけているよ”、“いろんな先輩が見ているんだよ”と思ってもらえるような接し方をしています」
→ストーリー:誘われたらやってみる。役職者にチャレンジして感じた大きなやりがいと自己成長
▶︎株式会社かんぽ生命保険
事業内容:生命保険業
・仕事内容:高山郵便局かんぽサービス部で保険営業に携わる
常盤井さん 「もともと人前に立つことが得意ではなく、人見知りで内向的な性格だったんです。大学時代、学部に何百人もの同級生がいた中で、仲が良いのは数人。サークル活動でも、自分から周りに積極的に働きかけるようなタイプではありませんでした。
営業職は、自分から積極的に人とコミュニケーションをとりにいく、“輪の中心にいるような人たちが向いている職種”というイメージを持っていたので、自分には務まらないのではと思っていたんです」
しかし、常盤井さんが実際に配属されたのは、渉外(営業)のコース。各ご家庭を訪問し、初対面のお客さまへ商品をご提案することへの不安を抱えながら、キャリアをスタートすることになりました。(中略)
かつて営業職への不安を抱え、それを日本郵政グループで克服できた常盤井さんだからこそ、同じ不安を抱えて就職活動を行う方々に届けたいメッセージがあります。
常盤井さん 「保険営業と聞くと、『外向的になれない私には務まらないのでは』と難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、シンプルに捉えてみてほしいんです。
人見知りで、人前で話すことが苦手な方でも、おしゃべりすることは好きだし、人との会話を楽しめるという方は多いのではないでしょうか。保険を販売しようと気構えるのでなく、お客さまに寄り添い、一緒に人生を考えたいという気持ちで接していれば、結果は後からついてきます。
内向的な自分に営業は向いていない、と決めつけてしまわず、ぜひ前向きな気持ちで保険営業の世界に飛び込んでみてください」
→ストーリー:大切なのは“寄り添う気持ち”──内向的な私が営業職で見つけた、やりがいと自分らしさ
▶︎トライアロー株式会社
事業内容:通信・IT・建設業界を中心とした人材派遣・紹介事業
・仕事内容:営業を担当
現在は営業として活躍するも、かつては重度の人見知りだったと語る椎原さん。克服した驚きの方法とは。
椎原さん 「当時、『今後の長い人生を生き抜くために、なんとかこの人見知りを直さなくては』という気持ちをすごく強く持っていました。
そこで新聞の訪問販売員の仕事に就きました。個人を相手にする仕事で、場数もこなせるため、最短で人見知りを治せるのではと思ったんです」
人見知りを克服するために驚きの行動を取った椎原さん。実際に訪問販売の仕事をしていく中で、どのような心境の変化があったのでしょうか。
椎原さん 「私が人見知りを克服できたかもしれない、と思えた瞬間は2つあります。1つは、先輩と一緒に販売先まわりをしたときのこと。職場の先輩から販売員としての心構えから仕事のコツまでいろいろなことを教わりました。歩合制の仕事なので、後輩に構っていたら自分の収入だって減ってしまうのに、その先輩は何時間も付き合ってくれたんです。自分のために一生懸命になってくれる人がいるというのを見たとき、自分の中で変化のきざしを実感しました。
もう1つは、私の人見知りは、『自分に自信がないこと』が原因だったんじゃないかなということに気づいたこと。仕事が上達していくのを強く実感し、自信がついていく過程で、次第に人見知りの性格も改善されたように思います」
仕事選びの際、苦手なことに挑戦し、あえて苦手を克服するという選択をした椎原さん。訪問販売員の仕事を経て、トライアローに営業として入社します。
→ストーリー:自称「人見知り」の営業!?苦手を克服し、「求職者の人生に寄り添うやりがい」に辿り着いた軌跡
▶︎パーソルキャリア株式会社
事業内容:人材紹介サービス、求人メディアの運営、転職・就職支援、採用・経営支援、副業・兼業・フリーランス支援サービスの提供
・仕事内容:doda全体のサービスデザインや転職実現(マッチング)の最大化をめざすdodaプロダクト統括部でエグゼクティブマネジャーを務める
福島さん 「入社後2年ほどは求人広告の法人営業を経験しました。いずれビジネスを立ち上げるなら、営業の経験は必須だと考えたからです。ただ、かつての私は人見知りで、人と仲良くなるのにも時間がかかるタイプでした。『営業のイメージが全然ない』『やめておいたほうがいい』と周りから言われてしまって。自分でも向いていないと思いましたし、実際に仕事を始めてからも、なかなか結果が出なくて苦労しました。
でも不思議なことに、そんな状況でも『やめたい』と思ったことは一度もないんです。人に止められるとむしろ挑戦したくなるほうで(笑)。もともと逆境が好きなんですよね。コミュニケーションに苦手意識がある分、お客さまにアプローチする数を増やしたり、論理的な提案を心がけたりして、少しずつですが日頃の小さな行動が成果に結びつくようになりました」
→ストーリー:めざすは「圧倒的な利便性」。企画の力で社会にインパクトを与える
昔は人見知りだったという方の中には、現在は人と接する機会の多い営業職の方も多いようです。人見知りを克服したいという方、またまずは人見知りと上手に付き合ってみようかなという方はヒントにしてみてはいかがでしょうか。
