ドラマや小説、漫画などにも登場することのある「編集者」。聞き馴染みのある仕事かと思いますが、書籍や出版社、Webメディアと幅広い場所で活躍しています。
本記事では、主にテキストコンテンツを取り扱う編集者の仕事内容について、また実際に編集者として働いたことのある方々が感じたやりがいをご紹介していきます。就職活動の情報収集にぜひ活用してみてください。
「編集者」の仕事とは?
ニュースやオリジナル記事の企画・編集を担う編集者。その活動の場は書籍や雑誌などの紙媒体やWebメディアなどが挙げられます。
▶︎編集者の活躍する場所
・出版社
書籍や雑誌の企画/編集/出版の進行やその管理を担います。小説やエッセイ、漫画などの場合は著者とともに構成やストーリーなどを磨き、より良い作品になるように取り組みます。
また、雑誌の場合は企画立てからはじまり、ライターやカメラマン、イラストレーターやデザイナーとともに誌面づくりを行います。
なお、紙媒体に留まらず、出版社がWebメディアを運営していることも多々あります。
・編集プロダクション
クライアントの要望に応じて、コンテンツの制作/編集を行います。企画段階から参加するケースもあれば、企画後の制作段階から参加するケースもあります。
・Webメディア
報道機関やプレスリリース配信サイトなど、一次情報が掲載されている一次メディア、一次メディアの情報受け、再配信したり編集して配信したりする二次メディア、それらのコンテンツをキュレーションしたり、再配信したりする三次メディアなどがあります。なお、二次メディアや三次メディアであっても、オリジナルのコンテンツを制作していることも多々あります。
そのほか、企業や団体が運営するオウンドメディアでも編集者が必要です。オウンドメディアでは自社の製品やサービスにまつわる情報を発信することで、ブランディングや顧客との接点づくりなどのマーケティング活動の一環として運営されています。
では、こうしたメディアで編集者はどのような業務を行っているのでしょうか?
▶︎編集者の業務
・コンテンツの企画/構成
一般的に書籍や雑誌、Webメディアともに読者を想定してコンテンツ作りが行われています。読者にどんな情報をどのように編集し、どのような形で提供すると読者に価値を届けられるのかを考えながら特集やオリジナルコンテンツの企画を行います。
・ニュースの選定
ニュースサイトの場合もどのようなニュースを読者に提供すべきなのかを踏まえて、コンテンツ化するニュースを選定します。
・著者やライター、カメラマン、デザイナーなど関係者の取りまとめ
企画やスケジュールなどに合わせて、クリエイターへの依頼や調整などを行います。なお、編集者自身がインタビュアーやライター、カメラマンを兼ねるケースもあります。
・コンテンツの編集
著者やライターが執筆したコンテンツの文章や内容が正確か、読みやすいか、読者に伝えたいことがしっかりと伝わるかなどを確認します。
・スケジュールの管理
コンテンツの納期や発行、公開のスケジュールを管理します。
・SEO(検索エンジン最適化)やSNSでの発信などのマーケティング活動
Webメディアの場合、想定する読者にしっかりと届けたり、より多くの方に読んでもらうために、SEOを意識しながらキーワードの選定やタイトルづけなどを行います。また、作成したコンテンツの拡散なども行います。
「編集者」の仕事の魅力
・クリエイティブな仕事
企画や文章、写真など細部にこだわり、コンテンツを仕上げていくのが編集者の仕事です。媒体の属性にもよりますが、読みやすい文章、読者の心に残るコンテンツなどを追求できるクリエイティブな仕事です。
・さまざまな情報に触れることができる
トレンドや市場を読み、流行を作り上げるきっかけにもなる仕事です。読者はどんな情報を求めているのか、どのような情報が読者の興味を引くのかなど、リサーチを重ねたり、過去の作品や情報なども踏まえながら、コンテンツ作りをしていくため、多様な情報に触れることができるでしょう。また、専門的な書籍や雑誌、メディアに携わる上では、いずれかの分野の専門知識も得ることができます。
・多くの人と一つのものを作り上げることができる
コンテンツを作る上では、自身やクリエイターに留まらず、多くの人の協力を得る必要があります。その分、大変なこともありますが、コンテンツができあがったときのやりがいは大きいのではないでしょうか。
・多くの読者に影響を与え、反応を受け取ることができる
編集者として自分自身の企画したものや携わったものを世の中に発信する仕事ですから、そのコンテンツが多くの人に影響を与えることもあるでしょう。その分、正確性や信頼性も求められます。また、アンケートやSNSなどでコンテンツに対する反響を目にすることもできるでしょう。
編集者として働く方々の仕事とやりがい
実際に編集者として働く方々は、具体的にはどのような業務をしていて、どんなやりがいを感じているのでしょうか?編集者として働いた経験のある方々の声をピックアップしました。
※記載の情報は記事公開当時の内容です
▶︎小学館集英社プロダクション
事業内容:メディア事業、エデュケーション事業
・仕事内容:書籍編集者
・やりがい:
澤田さん 「業務は多岐にわたりますが、ひとつの本をつくり上げるまでには、さまざまな関係者が関わるので、いわば『集団の旗振り役』となるのが編集者ですね。本好きにはこれ以上ないくらいおもしろい仕事だと思います。(中略)
旗振り役としてのプレッシャーは常にあります。企画については自分が心からおもしろい!と思う提案ができなければ皆さんを不安にさせてしまいますし、進行管理で言えば、スムーズに制作が進むようディレクションしていかなければなりません。
スケジュールが間に合うか、本当にこれでおもしろいのか、著者さんもデザイナーさんも頑張ってくれたのに売れなかったらどうしよう、と本を一冊つくるたびに寿命の縮まる気がします。
でもその分、つくった本が売れ、読者から評価をいただけると、とても嬉しいんですよね。個人的には、企画を組み立てている瞬間に一番アドレナリンが出るので、『これおもしろい!いける!』という瞬間を味わいたくて、また次の企画を考えている気がします。地獄のスパイラルですね(笑)」
→ストーリー:やっぱり編集者になりたい──編集者になって見つけたやりがいと、仕事にかける想い
▶︎株式会社大丸松坂屋百貨店
事業内容:百貨店業
・仕事内容:メディアコマース「DEPACO(デパコ)」の編集長
・やりがい:
そんなDEPACOのターゲットは、デパートのブランド化粧品に興味はあるけれど、どれを選んでいいか分からない、といったデパコス初心者のお客様です。素敵なデパコスとの出会いの架け橋になりたい、とMさんは願っています。
Mさん 「私たちのミッションは、“いつでもどこでもコスメを選ぶワクワク感を提供すること”です。なかなか店舗に足を運べない方や、カウンターに座りながらの接客よりも、もっと気軽に買い物をしたいお客様も多いと思います。私たちは、そんなお客様に代わって知りたいことを取材し、情報を発信することを心掛けています」
他社との差別化を図るため、DEPACOではさまざまな取り組みを実践しています。
Mさん 「単純に商品を並べるだけでは既存のECモールなどにはかないません。DEPACOがもともと掲げていた“身近なプロに教わっちゃおう”というコンセプトは変えずに、お客様の身近な存在であることを常に意識しています。そのため編集部のメンバーは顔を出して記事に登場していますし、みんなでブレストしながら、時代に合わせて距離の近い、顔の見える関係を目指しています」
→ストーリー:お客様とデパコスの架け橋になりたい。「DEPACO」編集長の挑戦
▶︎株式会社乃村工藝社
事業内容:空間創造における、調査・企画・コンサルティング、デザイン・設計、制作・施工 ならびに運営・管理
・仕事内容:プランナーとして空間の企画・調査・コンサルティングなどに携わりながら、オウンドメディア“ノムログ”の副編集長も務める
・やりがい:
市川さん 「編集部員は、記事の企画だしから、執筆依頼・編集・リリースまで一気通貫で担当します。私は取材したり文章を書いたりすることが好きなので、いけばなに関することや、歌舞伎の展覧会レポートなど、自分で記事を書くこともあります。
たとえば、『乃村工藝社にこんな人がいるのなら、この仕事を頼んでみたい』となるきっかけを、メディアが提供できればという想いがあるんです。実際、『このプランナー、こんなことに興味があるんだ』となって声がかかったケースもあって。社内外のコミュニケーションツールのようになっていけばいいと思っているので、今後はさらに書きたい人が書けるような仕組みづくりをしていく予定です」
→ストーリー:好きに触れられる──乃村工藝社で大好きな日本伝統文化を発信する喜び
創造性、そして責任を持ち合わせる編集者という仕事。書籍や雑誌、Webメディアという違いだけではなく、コンテンツの内容も報道やエンターテインメント、ビジネス、健康や美容、家電、教育などの幅広いジャンル、また一般消費者向けなのか、ビジネスメディアなのかという観点でも選択肢はたくさんあります。
自分自身がどんなコンテンツに携わりたいのか。どんな価値を生み出していきたいのかなどを考えながら、企業選びをしていくのが良いでしょう。ストーリーをきっかけに編集者という仕事を知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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