ITの力でクルマの新しい価値を創るために
私は現在、D2Cプロジェクトの「ジムニープロジェクトチーム」にて、ジムニーユーザー向けスマートフォンアプリ『JimJam(ジムジャム)』のUI/UX企画と分析・運用を担っています。JimJamは、ジムニーユーザーが自分の思い出を地図上に記録・共有できるサービスで、2026年2月にリリースされました。ジムニーならではの楽しみ方がまだつかめていない——そんなユーザーの"はじめの一歩"に寄り添うことを目指しています。
ITエンジニアとしての私の主な役割は、データ分析からアプリのUI/UXの企画・改善、アプリの運用です。アプリ内におけるユーザーの行動をデータで把握。そして「このボタンのタップ数が少ない。機能に気づかれていないのかもしれない」などの仮説をもとに、KPIや分析指標を打ち立てながら、UI/UXの改善案に落とし込んでいます。
一方で、「安心して楽しく使いつづけてもらう」ためのサービス設計も私の業務範囲です。JimJamはジムニーユーザーが写真や動画を記録し、共有できるサービスなので、不適切なコンテンツが表示されないよう、AIによる自動検知の仕組みも設計・導入しました。利用規約やプライバシーポリシーの整備から、問い合わせ対応のフロー設計、コンタクトセンターとの連携、管理者画面の要件定義まで含めると、技術職ながら私の業務領域は非常に幅広いと思います。
ですが、それぞれがJimJamというサービスを作り上げている要素であり、最新技術を用いながら仲間と協力して進める必要があるもの。ITの知見をベースに、企画・運用・分析を一気通貫で担えることは、この仕事の面白さだと感じています。
「人と関わることが好き」だから、前例のない仕事も怖くない
大学では生体情報処理を専攻し、心電図や人の行動データを計測・解析していました。進路はIT分野に決めていましたが、人に関するデータが一番イメージを持てたため、その道を選びました。時代のトレンドは、データの「収集」から「分析・活用」へ。データサイエンスのスキルは、どの業界にも活きるだろうと感じていました。
就職活動では、情報系の同級生の多くがITコンサルやSIerを目指す中、私はあえて自動車業界に飛び込みました。人と関わることが好きだからこそ、BtoCでお客様に直接貢献できる仕事がしたい。せっかくなら、もともと好きだったクルマに関わりたいと思ったのです。
ターニングポイントとなったのは、大学3年次に参加したスズキの5日間インターンシップでした。インターンの内容は、次世代モビリティのサービスを企画するというもの。ワークのたびに先輩社員がフィードバックをくれ、本部長とも直接話す機会がありました。
年次を問わず、社員の方々とフラットに議論できるチームの雰囲気に、「ここでサービス開発に取り組めたら理想的だ」と考え、スズキに入社。次世代モビリティサービス本部を志望したところ、当時立ち上がったばかりのD2Cプロジェクトに配属が決まりました。アプリの開発経験がなかった私は、右も左もわからない状態でしたが、検収・契約業務など自分にできることから始め、業務の幅を少しずつ広げていきました。
その時頼りになったのはスズキの「チーム力」です。壁にぶつかれば、役職関係なく部長や先輩が親身になって相談に乗ってくれます。IT本部の開発メンバー、法務部の皆さん、コンタクトセンターの担当者——周囲の知見も借りながら、一緒に形にしていくうちに、多様な業務をこなせる土台が築けました。
ナレッジを積み上げ、次の新規事業へつなげていく
今後の目標は、リリースしたばかりのJimJamの運用を安定させ、その中における内製での取り組みで得たナレッジを蓄積・マニュアル化することです。それはきっと、クルマを購入した後にもワクワクを届ける、他のサービス開発にも活きると思うからです。
また最近は、母校に自ら出向き、会社説明会を企画・実施するなど採用活動にも動くようになりました。それは、「IT技術とサービスの架け橋」となれる情報系人材の重要性を痛感しているためです。たとえばアプリの機能一つをとっても、企画側の要望と技術側のリソースが対立することはあります。この擦り合わせこそが最も困難なポイントですが、ここで活きるのがITの知識と対話力なのです。
技術的なリスクを理解した上で双方の意見を尊重し、お客様目線とシステム負荷の最適な落としどころを見つける。そのように技術的なノウハウをベースに多様な人々の思いを束ね、サービスを形にしていくための温かく強力なチームがスズキにはあります。
だからこそ私は、情報系の学生に向け、“「スズキ」という自動車メーカーの選択肢”を伝えていきたいですね。仲間の力を借りながら、次世代の価値を作り上げたい次世代の皆さんに、1人でも多く仲間に加わってほしいと思います。
“満員電車”を降りた先にあった世界
東京育ちの私にとって、浜松への移住は不安よりも安心が勝っていました。満員電車のない朝、ゆとりある生活、穏やかな気候——生活のストレスがずっと少ないのです。会社の皆さんもフレンドリーで、まるで家族や友達と接しているような感覚。そんな心の通った仲間の存在が、浜松での仕事や暮らしをワクワクさせてくれます。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。
