サークルの裏方経験から学んだ「支えること」へのやりがい
学生時代は経営学部で管理会計やコスト・マネジメントを学びながら、アカペラサークルの活動に最も注力していました。毎年全国大会で優勝者が出るようなサークルで、実際にライブに出演することができるのは200人中30人にも満たず、ライブに出演できないサークル員のモチベーションの低下と退部者数の増加が課題でした。私自身、ライブに出演していた先輩方に憧れて入部しましたが、サークルで過ごす中でどうしても埋められない実力差を感じ、退部を考える側の一人でした。しかしアカペラがうまくない私でも、サークルのイベントに行くと明るく声かけてくれる先輩や同期に対して、「何かできることをしたい」と考えるようになり、サークルを支える裏方をメインで活動するようになりました。ライブの出演有無に関わらず、「サークル員全員が楽しいと思えるサークルしたい」「一人一人が輝けるサークルにしたい」という思いで、ライブ運営やイベント企画、裏方の仕事を特集したSNSの運営など様々な活動を行いました。結果、4年間表舞台で歌うことはありませんでしたが、仲間と協力しながらライブを作り上げていく過程、一人一人が楽しいと思える本来あるべき「サークル作り」に、大きなやりがいと達成感を得ることができたため、非常に良い経験だったと感じています。
またこの経験が、就職活動での軸を決める大きなきっかけになりました。元々家族の仕事の影響もあって、昔から「電力」という人々の生活に欠かせないインフラに興味と憧れを持っていたというのはありますが、サークルでの経験を通じて、「人々の生活を支える、豊かにする仕事をしたい」と強く考えるようになりました。最初は「インフラ」に捉われるあまり、電力・ガス・鉄道会社等といったTheインフラ企業を受けていました。しかし就活を進めていく中で、「どのように働きたいか」を考えるようになり、「仲間と協力して『形あるモノ』を作りたい」「モノをお客さんに届けることで、より直接的に『生活を支えている』という実感を得たい」という軸が加わり、最後はインフラ関係のメーカーを探していました。
当社に対しては、恥ずかしながら就職活動を始めたころは全く存在を知らず、就活イベントで知り、軽い気持ちでエントリーしました。最初はよく言えば「まじめで堅実」、悪く言えば「少し地味」という印象でした。しかし、実際に面談で社員の方々とお話しする中で、そのイメージは大きく変わっていきました。幅広い事業領域と国内外初の高い技術力。日々やりがいを持って働くパワフルな社員。また業務で忙しいはずなのに、私の志望動機やガクチカを何度もブラッシュアップし、面接前には激励のメッセージを送ってくださる面倒見の良すぎる社員の人柄に感銘を受け、「こんなすてきな人たちと一緒に働きたい」という思いが、入社を決める最大の決め手になりました。
充実した研修と、想像以上に意見を言いやすい職場環境
入社後は、まず全体研修として当社の歴史や中期経営計画の概要といった会社に関わる講義から始まり、社会人としてのビジネス基礎研修、DX研修、そして工場実習など、様々な研修プログラムが用意されていました。その中でもとくに印象に残っているのが工場実習です。当社のモノづくりの現場を直接知ることができたこの経験は、私にとって非常に貴重なものとなりました。
「安全は全てに優先する」というスローガンが、単なる標語ではなく現場に深く浸透していることに感銘を受けました。他部署の人が集まり各々の視点から工場作業者に安全に対する指摘を行う「コミュニケーション巡回」や、3人以上が集まる会議ではまず安全に対する講話を行う「安全対話」など、日常的に安全意識を向上させる取り組みがありました。これらを通じて、住友電工は「人=安全」を大切にする会社だと改めて実感しました。
配属先は電線・エネルギー事業本部 企画業務部でした。インフラのインフラである「電力関連事業」に関わりたいという希望通りの配属で、嬉しかったのを覚えています。配属先ではまず業務で扱う財務3表の読み方や当社管理会計の仕組み、事業部の製品・製造工程や営業との関わりに関する研修を受けました。全体研修でもそうでしたが、当社は新人教育プログラムが充実しており、受入れ体制が確立されているように感じます。
入社後に感じたギャップは、予想以上に自分の意見やアイデアを言いやすい職場環境だったことです。現在の部署では、月次で「手間がかかる仕事」を洗い出して、その改善策をメンバー全員で議論する打ち合わせを実施しています。1年目の時、私が担当していた「間接費計画の事業部への配賦額計算業務」について、複数のエクセルで、転記及び関数を駆使して算出するハンド作業に問題意識を感じ、その打ち合わせで提案したところ、主担当として本業務のシステム化を任せてもらえることになりました。一年目のうちから、システム関係者・経理・間接費立案担当者と多くの関係者を巻き込んで仕事をするという、非常に貴重な経験をさせてもらうことができました。若手のうちから多くの関係者を巻き込みながら、仕事を進めていけるこの環境は、入社前の想像を超えるものでした。
配属から4年目、自己成長と組織貢献をめざして
所属している電線・エネルギー事業本部 企画業務部のミッションは「各事業部の状況や市場環境を把握し、進むべき方向性を指し示し、トップが描く経営計画達成に向けた先手管理を行う」です。私は、本部全体の利益管理業務や設備投資管理業務、DX推進を中心とした業務基盤整備を担当しています。特に利益管理業務では業績整理やデータ分析の主担当として、経営幹部が意思決定に必要な情報を整理・提供する役割を担っており、DXでは業績・重要経営指標の可視化や品種別損益管理のシステム化のリーダー的な役割を務めています。4年目に入り、実際に手を動かすプレイヤーという立場から、他部署との連携、後輩の指導など、求められる役割が変化しているのを感じています。
現部署で上げた特に大きな成果として、 BIツールCognosを用いて当事業本部の独自の業績管理基盤を構築したことがあります。従来エクセルで整理していた業績データをシステムで自動で整理・可視化するダッシュボードを作成しました。本取り組みは、業績情報の関係者への展開が遅く、各事業部の改善活動の見直しが遅れている現状に問題意識を感じ、上長に「業績の早期可視化」の重要性を訴え始めたものです。ツールの検討や可視化情報の検討はスムーズに進んだものの、実際のダッシュボードの作成には非常に苦労しました。2023年冬の時点では、社内にCognosのマニュアルや研修動画が全く揃っておらず、ネットで検索して英語での解説動画を見たり、実際に操作画面を触りながら各種機能を理解していかなければなりませんでした。またどうしても一人では対応できないものについては、システム関係者に相談しながら進めましたが、事業構造や組織再編、連結決算の仕組みなど、当事業本部の特徴を理解してもらう必要があり、その説明や認識のすり合わせに苦労しました。各種説明資料を15種作成し、週2~3回個別説明を行い、試作・数値検証を半年間繰り返した結果、2025年3月にダッシュボードを完成させ、運用を開始することができました。本ダッシュボードにより、従来整理に時間がかかっていた業績情報を効率的・視覚的に提供できるようになり、関係者への情報展開を約15日短縮することができました。幹部や事業部企画からは、業績概況の迅速な把握や分析深堀に役立ったという声をいただいています。今まで0から何かを生み出すという経験があまりなかったので、実際にリリースできた時は非常に大きな達成感を得ることができました。また先述の通り、現在品種別損益管理のシステム化にも取り組み中です。本部全体で陸上/海底ケーブルの生産/施工能力や国内外の顧客毎の需要動向を考慮した品種毎の戦略立案が可能な管理基盤を構築し、中期経営計画の達成に貢献していきたいと考えています。
学生時代と比べて、データを整理して物事を客観的に分析する力が少し身に付いたのではと感じています。全般的に整理と分析のスピードが上がり、上司から頼られる機会が増えました。作成した資料が、ほぼ修正なしで経営幹部の会議に展開されたりすると、自身の成長を実感します。現在の部署に配属され約4年経った心境の変化ですが、配属当初は「部署の役に立ちたい」という気持ちで仕事をしていましたが、今では、その思いに加えて、「成長したい」「もっと電線・エネルギー事業本部の発展に貢献したい」という気持ちが強くなっています。自己のスキルアップが部署全体や会社への貢献につながっていくと思うので、引き続き前向きに努力していきたいです。
企画から営業まで幅広く経験し、事業本部の成長を支える存在へ
今後の挑戦として、まず短期的には、現在の部署でマーケティングや新規プロジェクト立ち上げ支援に携わり、企画業務としての仕事の幅を広げていきたいと考えています。中期経営計画立案の際、経営幹部の考えを聞く中で、顧客や競合の動向を的確に把握し、それを踏まえた成長戦略ストーリーをはっきりと描くことの重要性を学びました。現在、市場分析や競合分析はまだ携われていない分野なので、次のステップアップとして挑戦したいと考えています。また当事業本部では、欧州市場の活況な需要を確実に捕捉するべく、英国に海底ケーブル工場を設立、独陸上ケーブルメーカーを買収するなど、大型投資による事業拡大を推進しています。投資をやって終わりではなく、確実に立ち上げて増産体制を確立すること、欧州受注体制を確立することが中期経営計画達成に向けた重点取り組み事項となっています。このような大規模な新拠点の立ち上げは、今後の会社人生で経験できるかわからない貴重な機会だと思うので、ジョインしてみたいと考えています。
中長期的には、より深く製造活動の支援ができる事業部企画や、お客さまと直接関わることができる営業を経験し、多くの知識を蓄えていきたいと考えています。さまざまな立場から事業を見ることで、最終的には、より広い視野と深い理解を持って、電線・エネルギー事業本部の更なる成長を支えることができる人材になることが目標です。
採用候補者の皆さんにお伝えしたいのは、当社は「人と一緒に成長し続ける会社」だということです。それは社員だけでなく、「社会」も含みます。社員や社会の要請に応えて、良い方向に変わり続けることができる会社だと思います。多くの製品や技術を持っているため、それらを掛け合わせて、世の中の役に立つ製品を生み出し続けることができる企業です。もし「社会の役に立ちたい」「影響力のある仕事をしたい」という気持ちがあれば、当社を検討してみてください。
活躍できる人の特徴として、自ら考え行動できる「積極性」と困難があっても前向きに仕事ができる「ポジティブ思考」が重要だと感じています。またチームで協力して仕事を進めることが多いので、チームワークを大切にし、積極的にコミュニケーションが取れる方に是非とも入社いただきたいです。一緒に楽しく仕事ができるのを楽しみにしています。

