メンバーを輝かせるリーダーシップと、製品に意思を込める営業への志
学生時代は、アカペラサークルに所属していました。自分でバンドを立ち上げ、メンバーとして歌いながら、リーダーとしてバンド全体をマネジメントする役割を担っていました。正直に言えば、私自身には特別な音楽的才能があったわけではありません。至って凡人レベルの実力でした。でも、だからこそ気づけたことがあります。リーダーに求められるのは、自分が一番優れていることではなく、メンバーそれぞれの得意性を見抜き、適切に割り当て、取り纏める力なのだと。バンドメンバーそれぞれを一番輝かせるためには、どういった構成にすべきか。そんなことを常に考えながら、周りを巻き込む力や本当のリーダーの在り方を学んでいきました。全国大会にも出場し、つらいこともたくさんありましたが、今ではとても良い思い出です。
就職活動では、BtoBメーカーの営業職に絞って企業を探していました。文系である私は技術職ではありませんでしたが、どうしても自分が販売する製品に「自分の意思を込めたい」という思いがありました。BtoCメーカーでは、出来上がった製品に自分の意思を吹き込むことはできません。しかしBtoBであれば、顧客がこんな事を望んでいるから、こんな工夫をして提案したいという「意思=ソリューション」を製品に込めることができる。そう考えたのです。
住友電工については、幅広い事業領域で多くの事業の柱がある会社だという印象を持っていました。だからこそ将来的には、もっと横のつながりを持って、シナジーを発揮できるような「オール住友電工」のソリューション提案ができることを期待していました。入社の決め手となったのは、社員の人柄です。この会社で働く自分の姿を想像しやすかったこと、そして自分のやりたい事と会社がめざしているビジョンが同じベクトルを向いていたことが、私の背中を押してくれました。
充実した研修と1年目からの大型案件への挑戦
入社後の研修は、想像以上に充実した内容でした。社会人に必要な基本的な知識として、問題解決方法やわかりやすい文章の作成方法、財務諸表の読み方などを学びました。中でもとくに印象に残っているのは「無敗営業」という研修です。この研修で学んだ内容は、現在の営業活動の中で非常に役立っており、日々の業務において欠かせないスキルとなっています。
研修を終えた後、私はエレクトロニクス部門の機器内配線電線の営業担当として配属されました。そして入社1年目から、全体需要が月間100百万円以上の大型案件を任されることになったのです。この市場はこれまでも注目されていたものの、なかなか参入できなかった好調市場であり、まさに超重要案件でした。大きな企業では新人の裁量権は限られていると思っていましたが、予想に反して1年目から責任ある仕事を任されることになりました。仕様の交渉、納期の交渉、キャパシティの交渉と、あらゆる面で課題がありました。事業部全体を取りまとめることも、新人の私には非常に難しい挑戦でしたが、上長の協力を借りながら、本案件の立上チームで舵取りを担当しました。苦労も多かったものの、この経験を通じて大きな成功体験を積むことができました。
論理的思考と感情のバランスを取りながら、過去最大の実績を達成
現在、エレクトロニクス部門の電子・情報機器営業部で、民生用の電線とFFC(フラットコンポーネント)という製品の営業を担当しています。更には、営業チームの枠を超えて、グローバル拠点も交えたロボット市場拡販チームのリーダーとして舵取りを担う役割も任されています。
私にとって最も印象深い成功体験は、冒頭でもお話した、入社1年目に達成した実績です。新規引合案件で120百万円/月という売上を上げることができました。これは民生電線の売上市場において過去最大の記録でした。もちろん簡単に達成できたわけではありません。
一方で、苦い経験もあります。ある案件では、競合他社が価格だけでなく品質・供給能力・対応スピードのすべてにおいて優れた提案をしていた中、当社の参入が出遅れてしまいました。しかし、諦めることなく、先方の研究開発本部や購買部などさまざまな部門にアプローチを続け、今もキーマンへの交渉を継続しています。
こうした経験を通じて、学生時代と比べて論理的に思考する力が大きく成長したと感じています。数字や事実は何よりも説得力があります。ただし、数字ばかりで心がない営業担当にはならないように心がけています。論理的思考と人としての温かさ、このバランスこそが営業として最も大切だと、日々の仕事を通じて実感しています。
グローバルな視点を持ち、会社の未来を切り拓く
現在、国内営業を約4年半経験してきましたが、今後は海外営業にもトライしてみたいと考えています。そう考えたきっかけは、2024年に当社のトレーニー制度を活用して3か月海外に行った経験です。海外は場所が違うだけではなく、文化や営業スタイルが大きく異なります。国内で販売していた製品と同じものを売るにしても、戦略がまったく異なることを肌で感じました。非常に学びになりましたし、更に色々な国の文化の中で当社製品の拡販を進めていきたいと思っています。
今は国内営業しか経験していないため、まだ見ている世界が狭いと感じています。海外での営業経験も生かして、グローバルな視点でこの会社を客観的にとらえ、全社的な成長のために「住友電工として何ができるのか。この会社にしかない付加価値は何か」を考えていきたいです。その先に、想像もしなかった良い意味での変化が生まれると信じています。
一緒に働きたいのは、自分の意思や信念が強くある人です。凝り固まった古い考えを崩したいと思ってくれるような方が、会社を変えてくれると期待しています。言われたことをやるだけではなく、その枠を超えた発想の転換を是非してほしいです。向上心があり、馬力があり、前向きで素直で愚直な人。そんな仲間と一緒に働きたいと思っています。

