留学とバックパッカー経験から学んだ「視る」ことの大切さ
私は幼少期より諸外国の文化や政治に深い興味を持っており、地図帳や新聞の国際面を読むことに熱中していました。その興味関心に導かれるように、大学では国際関係論を専攻しました。大学生活では、これまで関心を抱いていた国際関係論を学問として深く探求できる喜びに満ちていました。 また、在学中はシンガポールと台湾への留学の機会を得ました。シンガポールでは、中華系、マレー系、インド系など多様な学生に囲まれた環境で外交について学び、世界情勢を海外から見るという貴重な経験を得ることができました。国際的な視点から世界情勢を観察する貴重な体験を通じて、これまで日本からしか見えなかった世界がいかに一面的であるか気づかされ、さまざまな立場からの物事の捉え方が存在することに衝撃を受けました。以後、「自分にとっての常識や視点は、他の人にとっては必ずしもそうではない」ということを肝に銘じるようになりました。台湾への留学では中国語の学習を通じて台湾社会や文化に関する理解を深めました。
学生時代の長期休暇中はバックパッカーとしてアジアやヨーロッパを中心に計30か国ほど旅し、教科書の中でしか見たことのない世界を自身で目の当たりにすることの大切さを学びました。とくにネパールを訪れた際、山がちな地形ゆえに交通・電力・通信インフラが未整備であり、教育や経済活動が妨げられている現状を目にしました。この経験が、総合的な社会インフラの構築に携わりたいという想いの原点となっています。
こうした海外での経験を通じ、「百聞は一見に如かず」という言葉の意味を痛感しました。現地に実際に訪れて、自身の目で見て・または話を聞いて初めて理解できるという学びは、現在の業務でも活かされています。
上記の海外経験をもとに、日本の強みである製造業を通じて世界に影響を与えたいと考え、グローバルに事業展開するメーカーを中心に就職活動を始めました。とくにインフラ関連のメーカーに注目し、留学やバックパッカーとしての経験を活かせる営業職を志望しました。
工場実習と国内営業業務で再確認した、現地を訪れて初めてわかること
入社後、私は2ヶ月弱にわたって工場実習に参加しました。工場実習では実際の生産ラインに入り製造の一端を担います。そこで学んだのは、安全への意識の重要性と工場で採用されている安全と効率を両立した工夫です。特に、安全については工場実習以前にも学ぶ機会はありますが、実際に現場に入り多くの設備に囲まれて作業することで、「安全はすべてに優先する」というのが単なるスローガンではなく、日常業務の中に深く根付いていることを実感しました。どのような場合に事故が起きうるのか、そして事故を防ぐためには何が求められているのか、どのような対策が採られているのか等、座学だけでは学びきれない生産ラインの工夫や現場ならではの苦労を体験できたことは、その後の会社生活の基礎となっています。
工場実習を経て、私は通信キャリア営業部に配属されました。同営業部は国内の通信事業者や工事業者向けに、基地局内設備や光ファイバーケーブル、ファイバ同士を接続する融着接続機の拡販を担当します。私は東日本を中心に各地の工事業者を訪れ、現地で作業をする方々が抱いている課題をヒアリングしながら融着接続機を中心とした製品を提案しておりました。訪れる地域によって課題は多岐に渡りましたが、現場に足を運ぶからこそ聞けるニーズがありました。例えば、寒冷な地域では作業時に融着機のバッテリーがダウンすることがあります。そのような地域では特に弊社の寒冷地対応バッテリーを搭載した融着接続機が力を発揮します。このような顧客ニーズを細かく製品に反映するという活動の積み重ねにより価値を提供することができるということを学びました。
これまでの業務とまったく異なる企画業務部での挑戦
私は現在営業部から異動し、光機器事業部の企画業務部に所属しております。企画業務部には事業全体の将来像を描き、その実現に向けた旗振りを行い、円滑な事業活動を支えるというきわめて重要な役割が求められています。私はそのような企画業務部にて主に2つの業務に取り組んでいます。
1つ目は、事業全体の計画立案と実績分析を通じた損益管理です。特に、近年生成AIの登場により目まぐるしく発展する情報通信分野においては通信機器等の需要が日々拡大し続けていることから、需要に応えるためにはこまめな計画の立案と見直しが必要となります。できる限り精度の高い計画を立案するとともに、実績を分析し計画とどれだけの差異が生じているのか、また差異要因は何なのかを分析・共有し、製品の拡大・安定供給と効率性の両立を図るべく事業部内外の関係者と密接なコミュニケーションを図っています。営業出身ということもあり、当初は損益表の見方を学ぶところからのスタートで苦労しましたが、周囲の力を借りながら業務内容への理解を深めることで次第に会社というものがどのように回っているのかイメージできるようになり、業務を楽しむことができるようになりました。
2つ目は、国内外の生産拠点の統括・コンサルティング業務です。私は現在日本国内及びメキシコの製造拠点を担当しており、製造時のトラブルから契約関係に至るまで包括的に統括しています。特にメキシコでの生産活動には隣国である米国が密接に関係することから、メキシコのみならず米国含めた情勢や政策への理解とフォローが重要です。そのためには、日々の会議やニュースを通じた情報収集はもちろんのこと、実際に現地に足を運ぶことが必要不可欠です。先日、メキシコの生産拠点へ出張し、現地での課題のヒアリングを行いました。これまで会議等を通じて課題を大まかには把握していたものの、現地にいる方々から話を伺いながら実際の生産ラインを見ることで、課題の背景や気候・文化をはじめとしたメキシコならではの事情を把握することができました。このように、過去に聞いた話であっても、実際に現地に赴くことで初めて理解できることが多々あります。
上記2つの主担当業務を並行して行うのは至難の業ですが、事業部の将来への旗振りという役割を担うべく責任感を持って取り組んでいます。
グローバル市場への更なる挑戦と、探求心ある皆さまへのメッセージ
今後は国内外の生産拠点の拡大に向けた旗振りにより強く関与したいと考えています。とりわけ、メキシコでの生産活動の円滑化と拡大支援が私の短期的な目標です。そのために、更なる現地への訪問の機会を通じ、メキシコの文化やそこで働く方々への理解を磨きたいと考えています。国際関係に関するニュースは現在でも趣味の一環として追い続けているため、それらの知識をリンクさせ、メキシコを始めとする諸外国の政策や国際情勢に柔軟に対応できる方法を提示できればと存じます。他方で、スペイン語の習得にも挑戦し、現地の方々と円滑にコミュニケーションを取れるスキルを培っていきたいです。
中長期的には、海外市場の拡大に貢献する国際的なプロジェクトのリーダーや、海外駐在員としてより現地と密接に関わっていきたいです。各国の市場特性やニーズに素早く対応できる力を養い、インフラの発展に寄与することで社会に貢献できる人材になることが私の目標です。
最後に、採用候補者の皆さんには「興味関心を抱き続けること」が最も大切であるとお伝えしたいです。弊社の製品は普段生活するなかでは目につきにくいものも数多くあるため、時にはイメージが湧きにくいこともあります。そのような場合でも、製品に用いられている技術や市場の動向など、さまざまな切り口で興味を抱き続けることで、自分ごとと捉えて仕事に打ち込むことができます。自分ごとと捉えて打ち込む仕事は、きっと楽しいはずです。
だからこそ、第一にご自身が何に興味を抱いているのか明確にすることに多くの時間を割いてほしいと思う一方で、どのような分野も興味を抱く切り口は無数にあるということをぜひ知ってほしいです。私がこれまで述べてきたように、自らの目で視ること・聞くことで初めて気づく興味・関心もあるでしょう。さまざまな分野に興味関心を抱く、探求心ある皆さまと働ける日をお待ちしております。

