中大規模建築の統括管理者として、チームと共に“逸品”を創り挙げる日々
私は現在、不動産事業本部の建築事業部において、建築部の工事グループと設計グループの統括管理を担当しています。建築部長として、工事チーム34人、設備電気チーム2名、安全・品質チーム5名、設計チーム16名、合計57名のチームをまとめる立場にあります。工事グループでは担当部長とグループマネージャーを兼任し、現場の進捗管理から施工管理の確認まで、幅広い業務を担っています。
私たちの部署のミッションは、中大規模木造、S造、RC造のハイブリッド化を実現し、ゼネコン機能を持って逸品ものをつくることです。同じ建物を量産するのではなく、それぞれが形、大きさ、仕様も異なるオンリーワンの建築物を手がけています。現在は約15物件を同時に進行させており、設計施工の案件が多いため、設計グループとの調整事項を確認しながら業務を進めています。
最も大切にしているのは、周りの人、とくに部下たちが何を考えて、そして何にやりがいを感じて仕事をしているのかを理解するためのコミュニケーションです。相手の様子を見ながら、その人の思いを汲み取り、それぞれが発言しやすい場をつくることを心がけています。
現場の人たちの評価は、受注のような目に見える成果だけではありません。現場の利益、つまり安全と品質を確保することも、「私はしっかりと見ているよ」ということを伝えるようにしています。時代が変わっている今だからこそ、話しやすい環境をつくることに注意を払っています。これは大変なことでもありますが、チーム全体のパフォーマンス向上のために欠かせないことだと考えています。毎月1on1も実施し、現場所長とだけでなく、各現場の一人ひとりと話せるよう組織運営に取り組んでいます。
ゼネコン、管理職をへて現場で培った確かな技術と人脈
私のキャリアは20歳でゼネコンに入社したところから始まりました。そこで10年間、現場施工管理の基礎を徹底的に叩き込まれました。多くの現場を経験する中で、4現場では2人現場の次席として対応させてもらいました。この10年間で得た経験は、後のキャリアを支える大きな財産になったと確信しています。
30歳で前ゼネコンを離れてからは、別の会社で現場施工に携わるようになりました。さまざまなゼネコンの現場を渡り歩く中で、各社の良し悪しを肌で感じることができました。この期間は12年間続き、多くの職人さんたちとの付き合いも深めることができました。現場は人と人との関係で成り立っている世界ですから、この人脈は今でも私にとって大切な財産です。
とくに印象に残っているのは、1社目のゼネコンから転職した直後の経験です。別の会社で初めての案件を、1人でS造3階とRC造8階のマンション+オーナー邸の建物案件を施工管理しなければならない状況に直面しました。まだ若かったこともあり、普通なら戸惑ってしまうような大きな責任でしたが、不思議と苦になりませんでした。それは前ゼネコンでの10年間の経験があったからこそだと思います。基礎がしっかりしていれば、どんな困難な状況でも対応できるということを実感した瞬間でした。
現場施工管理という職業は、厳しい世界です。だからこそ、自分のいる場所をしっかりと確保することが何より重要でした。安全管理、品質管理はもちろんのこと、人付き合いやコミュニケーションも含めて、一つ一つを丁寧に積み重ねていく必要があります。私は学生時代にスポーツをやっていたこともあり、仲間を大切にする姿勢が身についていました。これがコミュニケーション能力の向上にもつながったと感じています。
その後、1社目、2社目とは異なるゼネコンの東京支店で支店長を務める機会をいただきました。ここでは協力会を一から作り直すという大きな仕事から始めました。各業者を一つ一つ誠意を持って接し、きちんと施工協力をして頂ける会社を選別していく作業は骨が折れましたが、やりがいのある仕事でした。この時に築いた人脈や信頼関係は、現在の仕事にも大きく活かされています。
入社後の挑戦と目標
当社の入社きっかけは、自分が建築施工に携わる礎を築かせて頂いた方からのお誘いで入社させていただきました。当社に入社してから最も印象に残っているのは、当社施工中の木造建築の色々な現場をまわり、木造にも色々な工法があり、S造、RC造とのハイブリットの施工を行っているということに新しい世界が開けたことを実感しました。現在の部署に配属され最初に取り組んだのは安全・品質管理のマニュアル作成です。当部署の基盤を築く重要な課題でした。誰もが同じレベルの品質・安全を保てる仕組みを策定する事が、組織全体の底上げにつながると思いました。これまでの現場経験で培った知識の中から、本当に使いやすい部分を厳選し、ISO9001(品質)マネジメントシステムを活用しながら体系的にまとめ、工事グループで共有し運営しています。現在も品質・安全に関しては問題点を随時洗い出し改善していくことを行い、木造建築に対する品質マニュアルを策定し木造建築の経験がない現場監督のサポートし、当社のクオリティを維持するため現場施工管理を全員頑張っています。一人ひとりがスキルアップできるようなサポート体制を整えることの重要性を学びながら日々奮闘しております。
また前職では管理者として、見積もりから現場管理まで自分が先頭に立って進めていました。しかし、当社に入社してから大きく変わったのは、仕事の進め方に対する考え方です。10億円~80億円規模の大型物件は、決して一人でできるものではありません。周囲の協力を得て、メンバーを巻き込みながら一体となって進めることが重要だと感じました。そして、一昔前のように厳しいだけでは人は付いてきてくれないということを、身をもって学びました。
こうした協力体制を築くうえで、信頼関係は欠かせません。前職で培った人とのつながりも、現在の仕事に大いに活かされています。 色々な現場で出会った協力会社との関係は、転職後も貴重な財産となり、今でも協力して頂いております。
新しい挑戦を楽しめる仲間と共に、次世代への技術継承を目指して
短期的な目標として最も重要視しているのは、当部署の施工基盤・ルールを固めることです。建築事業部は設立から5年が経ちましたが、リピートのお客さまを獲得することに課題があります。新しいお客様を探すことと、リピートのお客さま を作ることで、次年度の売上目標が見えてくると感じています。また、施工部隊のスキルアップを図ると共に、統率がとれた組織として成長し、現場営業にてリピートのお客様を獲得していかなければならないと感じております。
中長期的目標に対しては、年間売上高の増強し目標を達成するために、組織構築、人員増強が不可欠です。次の世代に何を残すかということも常に意識しながら取り組んでいます。
とくに深刻な課題として感じているのが、技術継承の問題です。安全・品質担当担当者がが定年退職を迎えます。知見のある人がどんどんいなくなっている状況の中で、その技術を継承する人材の確保が急務となっています。だからこそ、木造、S造、RC造、安全・品質、それぞれの知識・経験が豊富な人材に是非来ていただきたいと思っています。
活躍できる人材像として求めているのは、純木造の建物、S造(木ぐるみ),RC造、ハイブリッドなど、すべての知見をバランス良く身につけ、スキルアップしていける人材です。ゼネコン建築の基本はS造、RC造ですが、そこに木造施工に興味を持ち幅広い視野を持った方に来ていただきたいですね。
一つの現場は、ある意味一つの会社のようなものです。 何より大切なのは、前向きでさまざまなチャレンジができる人、明るく楽しくやっていける人、変化を楽しめる人であることです。決まり切った固定観念にとらわれず、柔軟な考えができる人材を求めています。
採用候補者の皆さんには、「新しいことを一緒にやれる部署です。それを楽しんでチャレンジしたい人を募集します。新鮮なことを楽しめます」とお伝えしたいですね。私たちと一緒に、建設業界の未来を切り開いていける仲間をお待ちしています。

