「一度きりの人生、もっと挑戦したい」想いが導いたキャリア転換
─現在の業務内容と、そこに至るまでのキャリアについて教えてください。
リクルートスタッフィングでPDとして、複数のプロジェクトに参画し、人事や経理など幅広い領域に携わり、短期間でさまざまな業務を経験しています。
キャリアのスタートは市役所です。子ども・保育分野や企画関連の業務に携わり、約10年間働いてきました。もともと市役所を選んだ理由としては、まず、多様な立場の方と関わることのできる環境であること。そしてそんな環境下で自身の人としての厚みをより広げていきたいと考えたからです。実際に働く中でも、住民の皆さまや企業、議員の方々など、さまざまな立場の方と関わる機会が多く、複雑なコミュニケーションを取りながら物事を進める経験を積むことができました。
市役所ならではの確実で丁寧なプロセスやルールの重要性を理解する一方で、社会のスピード感の中で「もっとこうしたい」と思ったアイデアを迅速に形にしていく難しさや、歯がゆさを感じる場面もありました。
自分の考えやアイデアを形にする機会をさらに広げたいと感じるようになり、これまで培った経験を活かしながら、新たな環境でより幅広く挑戦をしてみたいと考えるようになりました。
現在は、社内・社外を問わず、日々多くの人と関わりながら、自分自身の成長を実感できており、これまでのキャリアの延長線上にありながらも、新しい挑戦ができていることに、日々ワクワクしています。
─数ある企業の中で、リクルートスタッフィングを選んだ決め手は何でしたか。
転職活動をする中で、私が大切にしていた軸は二つあります。
一つは「新しい体験やゼロベースで何かを創る経験ができること」、もう一つは「多様な人と関われる環境であるか」という点を重視していました。
いくつかの企業を検討する中で、最終的にリクルートスタッフィングを選んだ理由は、“人”と“風土”に強く惹かれたからです。talentbookや採用サイトの動画を通じて社員の方々のストーリーを見ていく中で、多様なバックグラウンドを持つ方々が活躍していて、それぞれがまさに自分らしさを発揮しながら輝いていると感じました。そして、良いと思ったことは立場に関係なく受け入れてもらえる前向きな文化にも魅力を感じました。
私にとって「人との関わりの中で、自分らしく価値を生み出していきたい」という思いは、人生を通じたテーマでもあります。その軸とリクルートスタッフィングの環境がまさに一致していると感じ、「この場所であれば、より自身の人生を豊かにしながら、輝くことができる」と確信し、入社を決めました。
踏み込みたいのに踏み込めない——役割の狭間で揺れた最初の経験
─入社後、どのような壁にぶつかりましたか?
入社後、PDとして初めて立ち上げプロジェクトに参加した際、私は大きな壁にぶつかりました。
当時のミッションは、業務を短期間でBPOに移管し、いち早く安定した運用を実現させることでした。実際に立ち上げ自体は大きな問題なく進み、クライアントから感謝の言葉をいただくこともありました。
その一方で、心のどこかに小さな違和感を感じていました。
クライアントとの会話や表情から、「本当に満足してもらえているのだろうか」「まだ言葉として現れていない課題があるのではないか」と感じていたのです。しかし、その違和感の正体をつかむことは容易でなく、どう向き合えばよいのか悩んでいました。
さらに悩ましかったのが、PDとしての立ち位置です。プロジェクトにはSV(スーパーバイザー)が存在し、自分がどこまで前に出てよいのか判断に迷っていました。踏み込みすぎれば役割を越えてしまうのではないか、関係性を崩してしまうのではないか。そう考えるあまり、必要以上に自分の行動を抑えてしまっていたと思います。
マニュアル通りに進めればよい仕事ではなく、プロジェクトごとに正解が異なる環境の中で、「自分は何を期待されているのか」が見えない。手応えはあるのに確信が持てない──その感覚こそが、当時の私にとって最も大きな壁でした。
壁の先にあったのは、自分の強み——人と向き合うことで価値を生み出せるという確信
─壁はどのように乗り越えられたのでしょうか
立ち上げプロジェクトで感じていた違和感や、PDとしての立ち位置への迷いは、一人で抱え込んでいても答えが出ないものでした。
そこで私は、周囲のPDの先輩や上長に積極的に相談するようになりました。自分が感じている違和感や不安を率直に言葉にすることで、少しずつ考えが整理されていったように思います。
試行錯誤の中で、クライアントとのコミュニケーションそのものを変えていきました。それまでは移管や運用の話が中心で、「求められたことを確実に実行すること」に意識が向いていました。
しかし、プロジェクトを進める中で、クライアントの反応や表情を見ていると、「本当に求められていることは別にあるのではないか」と感じるようになったのです。
そこで私は、打ち合わせの時間だけでコミュニケーションを終わらせないよう行動を改めました。出社した際には積極的にクライアントに声をかけ、業務の話だけでなく趣味や最近の出来事などについても会話するようにしたのです。相手がどんなことに関心を持ち、どのようなことに課題を感じているのかを知ろうとする中で、自然と少しずつ本音を話していただけるようになりました。
そんな中、プロジェクトのキーマンだった部長の方から、「実はこんなことで困っていて…」「組織としてもっと業務改善にも取り組みたい」 「効率化のアイデアもあるけれど、BPOではそこまでやってもらえないと思っていた」
そんな言葉がぽろりと出てきたのです。
クライアントが真に求めているのは単なる業務移管だけでなく、その先の業務改善や組織変革への期待であること、そして、その実現はBPOでは難しいという固定概念から潜在化していた事実を知ることができました。
それから、業務の進捗確認等だけでなく、どうすればもっと組織としてより良くなるかというアイデアの発散的な対話も重ねるようになり、少しずつ関係性にも変化が生まれていきました。
そんな風に当時関わっていた部長の方から、「近藤さんと話していると仕事が楽しい」と言っていただいたことがあります。出社される際には、「近藤さんの出社日に合わせたい」と声をかけていただいたこともあり、自分の関わり方が信頼関係につながっていることを実感できました。
そうした経験を経たタイミングで、上長の吉野 祐城さんから「コミュニケーション力がこんちゃんの一番の強みだよ」と声をかけてもらいました。
それまで私は、自分に足りない部分ばかりに目を向けていましたが、このフィードバックを受けて、初めて「自分は強みを活かして仕事ができているのかもしれない」と気づくことができました。
─壁を乗り越えた先にある喜びや、どのような成長を感じましたか
壁を越えた先で感じた一番の喜びは、自分の関わり方がクライアントの満足や信頼につながっていると実感できたことです。
以前の私は「出過ぎてはいけない」と考えすぎていましたが、今は相手と向き合いながら、自ら考えて行動することの重要性を実感しています。PDとして、正解のない状況をどうデザインするか。その難しさと面白さを前向きに捉えられるようになったのは、大きな成長だと感じています。
壁にぶつかったからこそ、自分の強みを再認識でき、人と向き合うことの価値を、以前よりも深く実感できるようになりました。
「この人と働けてよかった」と思われる存在でありたい——そのために磨き続ける力
これまでの経験を通じて、私にとって仕事とは「人と関わることで価値を生み出すこと」だという想いが、より明確になりました。
立ち上げプロジェクトで壁にぶつかり、そこから周囲の力を借りながら乗り越えていく中で、自分の強みや役割のあり方にも気づくことができました。
だからこそ今は、その強みであるコミュニケーションをさらに磨きながら、関わる人の価値を引き出せる存在でありたいと考えています。
PDの仕事は、正解が決まっていない分、自分次第で価値の出し方が大きく変わる仕事だと感じています。単に業務を回すことだけでなく、クライアントや現場の方々の潜在的なニーズまでくみ取り、「一歩先」の価値を提供できるようになりたい。その積み重ねが、結果的に組織やプロジェクト全体の価値向上につながっていくと考えています。
また、これまで自分が周囲に支えられてきたように、今後は自分が誰かの支えになれる存在にもなっていきたいと思っています。困ったときには自然と相談が集まるような、信頼される人でありたいですし、自分の経験や学びを周囲に還元していくことに価値を感じています。
これからも、一つひとつのプロジェクト、そして一人ひとりの人に真摯に向き合いながら、「この人と一緒に仕事ができてよかった」と思ってもらえる経験、関係を増やしていきたい。
そして、自分自身もその中で多くの刺激を受けながら、常に成長を実感できる日々を送り続けていきたいと考えています。
