ラクロスで培った国際性と人間力。「人」を軸にした就職活動の始まり
学生時代、私は体育会ラクロス部に所属し、個人として日本代表、チームとして日本一を目指して活動していました。ラクロス漬けの毎日の中で、特に印象に残っているのが大学2年生の時に行った米国遠征です。人生初の海外がラクロスの遠征になったのですが、外国人の体格やプレーでの衝撃、またラクロス外の部分でも初めて感じる異国の文化が非常に新鮮で、ラクロスプレイヤーとしても人としても大きく成長するきっかけになった経験でした。異国の地でプレーするという経験が、後の就職活動の軸にも大きく影響していくことになります。
もう一つ、学生時代に力を入れていたのがラクロスの大学対抗試合での学生委員としての活動です。当時まだなかったライブ中継を実現するべく、テレビ局やスポンサー、大学など様々な関係者を巻き込んで新しい取り組みを形にすることができました。この経験が、就職活動における大きな軸を形成するきっかけとなったのです。多くのステークホルダーと関わりながら、一つのプロジェクトを実現させていく過程で、私は人間力で勝負することの面白さとやりがいを強く実感しました。
就職活動では、言語や文化の異なる海外の地で働けるチャンスが多いことと、多くのステークホルダーと関わり人間力で勝負ができることを軸に企業を探していました。米国遠征で感じた異文化への興味と、学生委員として様々な人を巻き込んで成果を上げた経験、この2つが私の就職活動の軸を明確にしてくれたのです。
メタルワンは、多くの駐在先を持ち、自身の希望が叶う企業だと入社前からイメージしていました。実際に選考が進む中で、事業内容、当時の決算状況、駐在チャンス、人、給与面等々、総合的に他の内定先と天秤にかけて比較検討しました。最終面接では突然「10年後君はどこで何をしていると思う?」と聞かれ、逆算して行動計画を立てることと今を生きることの両立が大事で、こうなりたいという中長期の大きなイメージは持ちつつも先ずは目の前の仕事一つひとつに真摯に取り組んでいきたいと答えたことを今でも鮮明に覚えています。
最終的な入社の決め手は、人と直感でした。OB訪問や面接時の会話の感覚がフィットしているように感じられ、他の内々定先と比較した中でそこが最も差別化できた点だったのです。数字や条件だけでは測れない、人との相性や自分の直感を信じて、メタルワンへの入社を決めました。
第一希望の初期配属が実現。想像以上にフレキシブルな働き方に驚き
入社後の研修では、社会人としてのマナーや社内規程、各種検定や初期実務についての内容を受講しました。新卒として社会に出る準備を整えるための基礎的な内容でしたが、その後の実務に入る前の土台作りとして重要な時間だったと感じています。
その後、私が配属されたのは第1希望だった東京自動車鋼材課でした。弊社では内定者の段階で3つまで配属部署の希望を出すことができ、人事部とその初期配属希望や今後のキャリアについて話す機会が設けられています。自分の希望がしっかりと聞き入れられ、結果として希望通りの配属になったことは、入社直後の自分の不安を和らげてくれました。
配属後、最初に任されたのは国内の自動車メーカーさん及び自動車部品メーカーさん向けの鋼材トレーディング実務でした。自動車向け業務の基礎の部分で、日々の受発注や在庫管理、また月次の社内計上や請求書・見積書の発行、検収等の事務業務も1年目の最初の頃は一通り経験させて頂きました。地道な作業も多かったですが、トレーディングという仕事の土台を学ぶ上で欠かせないプロセスだったと思います。
入社から現在まで、私は一貫して同じ部署で国内の自動車メーカーさん向け鋼材トレーディングと、鋼材加工を行う事業投資先の主管部業務をしています。ただ、その中での役割は少しずつ変化してきました。入社1年目から3年目までは主にトレーディングの主担当者として動いてきましたが、4年目以降はそうしたトレーディング業務を行っている事業投資先の主管部担当者として、日々のフォローやトラブル・重要案件対応に注力するように変わっていきました。現場の実務から、より俯瞰的な立場での業務へとシフトしてきています。
入社後に感じたギャップは、毎日必ず出社するというイメージと、実際の働き方です。入社当時がコロナ禍だったということもあり、働き方、特に働く場所が想像以上に柔軟だと感じました。社内外の生のコミュニケーションを大切にすることもあり、今はある程度出社前提に回帰していますが、服装等の社内ルールはここ数年でかなり変わっており、会社としても世の中の潮流を汲んだ取り組みをしていると感じます。
「何でも屋」としてお客様と向き合う。課題解決の最前線で磨くデータ分析力と交渉力
現在私は、薄板事業部 国内自動車・電機・薄板BU 東京自動車鋼材課という部署に所属しています。私たちの部署のミッションでありポリシーは、全社的にも掲げている「課題解決力No.1」の商社であることです。鋼材だけでなくDXサービスの提供など、お客様が抱える課題を見つけ、一緒に解決していくことを主題としています。
具体的には、自動車メーカーさん向けの主担当、並びに自動車メーカーさん向けの実務を担っている事業投資先の主管部業務を行っています。自動車メーカーさんとは価格や運用に関する交渉や今後の新車取り組みに関する協議などを担い、また事業投資先におけるトレーディング業務のフォローと業務品質の改善、新規取引拡大のサポートをしています。私の役割としては交渉事などの重要案件の主担当と、日常ルーティンワークのフォロー、また新規案件の模索、業務品質改善サポート、つまりお客様と事業投資先に関する「何でも屋」的存在です。
特に印象に残っている成功体験があります。それは、鋼材保管料、モデル生産終了後に発生した余剰鋼材の処理に関する案件です。これまでの取引経緯や取引形態の中で、発生コストの負担整理が十分になされていない部分がありましたが、在庫発生の経緯や実際に生じたコストを丁寧に分析し、関係者間の責任分担を明確化することで、お客様の理解を得ながら適切な費用負担の整理を実現することができました。この際に工夫したのは、先方のご担当者だけでなく、その上司の方までを意識した資料作成と説明を行ったことです。先方のご担当者が社内で説明・承認を得やすいよう、判断に必要なデータや論拠を整理し、相手の立場に立った資料作成を心掛けました。その結果、関係者の理解を得ながら円滑に合意形成を進めることができました。
一方で、苦労したこともあります。同じ自動車メーカーさん向けの仕事と言えど、メーカーさんによって規模や文化、系列の部品メーカーさんが異なる為、お互いの当たり前が通じ合わない、共通言語だと考えていたことがそうではない、といったギャップに苦労しました。そこにアジャストしていく部分とこちら側から理解をお願いしていく部分との棲み分けやその実行に苦労しました。ただ、この失敗や苦労を乗り越える過程で、重要なことを学べたと感じています。お客様との認識相違があった時に、今の時代我々が伝えたいことをデータや資料に落とし込んでメールやWEBでの打ち合わせで伝えることも簡単ですが、そんな時代だからこそ直接会い、熱量を以て自分の口から説明することに価値があると実感しました。結局は人と人との関わりで出来ているビジネスなので、そうしたコミュニケーションの重要性を再確認しました。
学生時代と比べ、自分が成長したと感じる点は、世の中の様々な情報に対するアンテナが非常に高くなった点です。自身が接している鉄鋼業界、自動車業界は国際情勢と紐づく事が多い為、自分事として注視したり、全く別の業界の情報も横展開できないかどうか知識収集の機会として捉えたりするようになりました。あとは、やはり数字を見ることが多いので、データ分析力、資料作成能力は身についたと思います。
短期的には事業投資先の成長を追求。中期的には新興国で挑戦したい
今後は、まず短期的な目標として、自身が担当している国内事業投資先がより良い会社になるようにサポートしたいと思っています。具体的には、既存取引の収益力強化に向けた取引先との協議・提案、品質・効率改善のためのDX活用、そして自動車関連に限らない新規ビジネスの開拓で、永続的に稼ぐことのできる力強い事業ポートフォリオの形成に寄与したいと考えています。事業投資先の成長を支援し、収益基盤を強化していくことは、メタルワンの事業戦略においても重要な役割ですし、そこに自分が貢献できることに大きなやりがいを感じています。
中期的には、海外で働きたいという目標があります。日本国内におけるトレーディングや事業投資先主管業務で培った経験を海外の地で活かしたいですし、日本国内ビジネスでは質にフォーカスして取り組んできました。次は量の部分の経験ができるよう、需要が伸びる新興国に駐在したいと考えています。質と量、両方の経験を積むことで、より幅広い視野を持ったビジネスパーソンになれると思っています。
こうした目標を実現するために必要なのは、少し抽象的ですが、考えることをやめないこと、行動することを怠らないことだと思います。凡事徹底です。シンプルな言葉ですが、これが基本であり、最も重要なことだと実感しています。
一方で、社会人スポーツとしてのラクロスについても、明確な目標があります。先ずは来年2027年に日本で開催されるWorld Championships、つまり世界選手権、W杯に日本代表として参加し、史上初のメダルを獲得することです。前回2023年に自身が出場した際には5位だったので、もう一つ上に行き、新しい景色が見たいと思っています。世界のトップ選手と戦い、これまで日本が到達したことのない領域に踏み込むことは、私の大きなモチベーションになっています。
そのために現在、様々な取り組みをしています。どうしても社会人になると練習の量という点では下がってしまいがちなのですが、世界の上位国である米国やカナダではプロリーグがある中で、その量という点でも一定程度補う必要があります。そのため、平日の朝に大学の練習に行ったり、夜はジムでトレーニングしたりなど工夫しています。質の観点では専属のトレーナーに体のつくり方や使い方を見てもらい、食事の面から気を付けています。
仕事とラクロスの両立において工夫しているのは、とにかく時間の使い方と物事の優先順位をつけるようにしていることです。どれだけ時間を上手に使っても時間は足りないので、プライベートも含めて優先順位をつけざるを得ません。そのためにも定期的に振り返りと目標設定の見直しをしています。限られた時間の中で最大の成果を出すために、何に集中すべきかを常に考えるようにしています。
最後に、メタルワンへの就職を検討中の皆さんに向けてメッセージを送るとしたら、「自分次第で上司を巻き込みながらキャリアを築くことができる環境がここにはある」と伝えたいです。ハングリー精神を持って、現状に満足せず、周りと比べず、高い目標設定をする姿勢があれば、この会社で大きく成長できると思います。メタルワンに限った話ではないと思いますが、今求められているのは、同業に限らず広くアンテナを張って情報収集したり、現状に疑問を抱いて柔軟な発想をしたりすることです。そのためには、ハングリーさが根源にあることが重要だと思います。そのマインドがあれば、最初の段階でスキルは必要ないと思います。
メタルワンは鉄鋼総合商社として鉄を買い、鉄を売ることを基本の生業とする商社ですが、目まぐるしく環境やトレンドが変わる昨今、お客様が何に困っていてどう一緒に解決できるかを第一に、実取引に紐づいたDX事業の展開等、モノ売りだけでなくコト売りにも挑戦したりするなど、固定概念に囚われない業態変革を目指しています。こうした顧客課題に寄り添った企業風土の中で、ハングリー精神を持った方々と是非一緒に仕事がしたいです。
