間に立って、案件を前に進めるのが自分の仕事です
現在は、DWS(Digital Workplace Solutions)Delivery統括本部で、Custom Fulfillment Service(省略:CFS)のIntake Project Managerを担当しています。レノボはPCなどのデバイスメーカーとして知られていますが、実際にはデバイス導入から運用までを支えるプロフェッショナルサービスも提供しています。その中でPMOの役割は、複数の関係者が関わるプロジェクトを整理し、円滑に進行させることです。CFSは、PCの納品時点でアプリケーションのインストールやドメイン参加などを完了させた状態で提供するサービスです。企業のお客様がすぐに業務で利用できる状態でデバイスを受け取れるよう、導入工程を支援しています。私の主な役割は、CFSが関わる案件について スコープ、運用、コストの観点から全体を整理し、案件が滞りなく進むよう調整することです。営業、プロジェクトマネージャー、サービスデリバリーマネージャー、ソリューションアーキテクト、CFSの現場チーム、物流ベンダーなど、多くの関係者と連携しながら、複数の案件を同時並行で対応しています。具体的には、新規案件や既存案件において次のような点を整理します。CFSとしてどこまで対応するのか、各工程の責任範囲はどこか、そして現場で実行可能な内容になっているかです。
スコープや前提条件が曖昧なまま案件が進まないよう、早い段階で課題を洗い出し、必要に応じて調整や見直しを行います。また、キッティングや配送、回収、修理、在庫保管など、CFSに関わる一連の運用フローを案件ごとに整理・設計することも重要な業務です。生産キャパシティ、リードタイム、配送方法、回収条件などを現実的なオペレーションとして落とし込み、PMや営業が判断しやすい形で情報を整理します。
プロジェクト進行中に発生するイレギュラー対応や調整も日常業務の一部です。複数の案件を横断的に見ながら関係部署と連携し、問題が大きくなる前に整理・解消することを常に意識しています。さらに、CFSのコストや収益性の観点からのチェックも重要な役割です。作業内容と費用のバランスが適切でない案件については内容を見直し、必要に応じて社内調整を行っています。 こうした業務を通じて私は、「全体を俯瞰する」「関係者を巻き込む」「実行に落とし込む」という3つの軸で、CFS業務を支える役割を担っています。
SaaSのその先へ —— ハードウェア・サービス領域への拡張
前職ではSaaS業界でプロジェクトマネージャーをしていて、Salesforce導入やマーケティングオートメーションツールの導入など、企業のデジタルマーケティング基盤づくりに関わっていました。当時はグローバル体制で、多くのエンジニアがIndiaにいて、日本のお客様と海外チームの間に立ちながら案件を進めていました。要件整理や進行管理、調整を重ねる中で、グローバルプロジェクトの進め方をかなり学べたと思います。
プロジェクトを重ねる中で、SaaSだけでなく、デバイスやネットワーク、運用サービスを含めたより広い視点でITサービスを支えたいと考えるようになりました。特に、ハードウェア導入では製造・物流・キッティング・運用など多くの要素が関わるため、より複合的なプロジェクトマネジメントに挑戦できる点に魅力を感じました。
その中で、デバイスメーカーとしての強みを持ちながら、グローバルにサービスビジネスを展開し、ハードウェアとサービスを組み合わせたソリューションを提供するレノボに大きな魅力を感じました。
最初は戸惑いばかり。でも現場で少しずつ習得
入社当初は、ハードウェアやITインフラに関する知識が十分にあったわけではありませんでした。ネットワークやサーバーについても、業務を通じて一つずつ学んできたという感覚です。わからないことが多かったからこそ、自分で調べたり周囲に聞いたりしながら前に進める力は大きく伸びたと感じています。
印象に残っているのは、ARデバイスの開発プロジェクトです。途中でさまざまな課題に直面しましたが、お客様と対立するのではなく、同じ目線に立って一緒に整理していくことを意識しました。その結果、最終的に「レノボに任せてよかった」と言っていただけたことは、強く印象に残っています。
もう一つ印象的だったのは、群馬のサービスセンターでの経験です。役員の見学時に現場案内を担当し、以前から感じていた設備面の課題を説明したところ、結果として数千万円規模の設備投資の検討につながりました。現場で感じていることを整理して伝えることの重要性を実感した出来事でした。
前職でのグローバルプロジェクト経験も、現在の業務に活きています。海外チームとのコミュニケーションや調整の進め方など、当時の経験が今の仕事の土台になっています。
また、多くの関係者が関わる中で、それぞれの立場を理解しながら物事を考える視点も身につきました。対立ではなく協力関係を築きながら課題を解決していく姿勢は、今の仕事でも大切にしています。
現場とグローバルをつなぎ、カスタムフルフィルメントサービスの価値を高める
今後挑戦していきたいテーマの一つは、Custom Fulfillment Serviceのさらなる強化です。現在は案件を着実に進めることが中心ですが、設備や体制、ワークフローも含めて、より提供しやすいサービスへと進化させていきたいと考えています。 レノボの強みは、日本にとどまらず、サービスをグローバルに展開できる点にあります。日本で導入した内容を他の国でも同じ品質で提供できることは、お客様にとって大きな価値です。実際に、多国籍企業のお客様からもそうしたニーズを多くいただいています。 今後は、グローバル案件への関与をさらに広げるとともに、業務プロセスの見直しによる効率化や、より提供しやすいサービス設計にも踏み込み、仕組みそのものを強化していきたいと考えています。
そして将来的には、お客様や社内の関係者から「安川に相談すれば問題解決してくれる」と信頼される存在を目指していきたいと考えています。相手の立場に立って考えることは、これからも変わらず大事にしていきたいと思っています。
