「メンバーが生き生きと働ける環境を」採用と育成の両輪を担う課長の仕事観
私は現在、管理本部HRM部(Human Resource Management部、いわゆる人事部門)の人材開発課で課長を務めています。この部署は、採用全般と全社教育という、社員のキャリアに深く関わる二つの大きな役割を担っています。採用チームには7名、教育チームには5名が在籍しており、合計12名のメンバーと一緒に日々の業務に取り組んでいます。
課長としての私の仕事は、一言で言えば「全体のマネジメント」です。メンバーがそれぞれの力を最大限に発揮し、生き生きと働ける環境を整えていくことが、自分に与えられた最も大切な役割だと思っています。とはいえ、チームの人数が限られている分、面接などの実務に自ら携わる場面も多く、現場感覚を持ちながら仕事ができているのは、この環境ならではの面白さだと感じています。
環境づくりという点で、私が特に意識しているのは「自己効力感」と「心理的安全性」の二つです。自己効力感とは「自分はできる」という感覚、心理的安全性とは「失敗や意見を恐れずに発言できる」安心感のことです。この二つがチームに根付いていれば、メンバーは自分の頭で考え、主体的に動けるようになると信じています。だからこそ、まずはメンバー自身に「やりたいことは何か」を考えてもらい、どんどん提案してもらうようにしています。上から指示するのではなく、メンバーの自主性を引き出すことが、私のマネジメントの基本的なスタンスです。
また、悩んでいそうなメンバーがいれば、どんなに忙しくても必ず声をかけて話を聞くようにしています。これは私自身の経験から来ているものです。私がまだ一担当者として働いていた頃、当時の上司がいつも丁寧にフォローしてくれていたことが、今でも心に残っています。その上司のように自分がうまくできているかどうかは正直わかりませんが(笑)、あのときに感じた「ちゃんと見てもらえている」という安心感は、今の自分の仕事の原点になっています。
仕事をする上で大事にしているモットーはもう一つあります。それは「発言に責任を持つこと」です。採用や教育という仕事は、社内のメンバーはもちろん、社外の応募者や研修講師など、実にさまざまな方と関わります。だからこそ、自分の言葉や約束に責任を持つことは、この仕事において当然の姿勢だと思っています。
採用と教育の両方に携わるこの仕事の醍醐味は、入社したばかりの新入社員から、長年会社を支えてきたベテランの社員まで、あらゆる年次の方と関わりながら、その成長を一緒に喜び合えることです。人の成長に伴走できる、それがこの仕事を続ける上での大きなやりがいになっています。
「人の助けになりたい」という想いが導いた、社会学から人事へのキャリア
大学では社会学部社会学科に在籍し、社会心理学や女性学を中心に学んでいました。夜間の大学に通っていたため、昼間の時間はほぼアルバイトに費やしていました。仕送りもなかったので、複数の職種を掛け持ちしながら生計を立てていたんです。今思えば、さまざまな仕事を経験したことで「お金はどこで稼いでも同じ」ということを身をもって感じました。だからこそ、自分がどんな環境で、どんなことをして働きたいのかを真剣に考えるきっかけになったと思っています。
学業やアルバイトと並行して、新入生歓迎実行委員会という学内の活動にも力を入れていました。書記という役職ではありましたが、実際の活動の中心は新入生と先輩方を引き合わせるためのレクリエーションや交流の場を企画することでした。自分が卒業するとき、後輩から泣きながら「Sさんが一年のころからフォローしてくれたから、自分がここに居られてる」と言ってもらえたことがあって、それは今でも鮮明に記憶に残っています。誰かの居場所づくりに自分が関われたという実感は、この先のキャリアを考えるうえでも大きな原点になりました。
就職活動では、その経験から漠然と「人の助けになる仕事がしたい」という軸を持っていました。具体的には派遣会社を志望していました。人材派遣は、働きたい人と人材を必要とする企業をつなぐ仕事で、まさに「人の助けになる」という自分の軸と重なっていたんだと思います。当時は人事の仕事を意識していたわけではありませんでしたが、今振り返ると、人に関わる仕事を選び続けてきた流れは自然なキャリアチェンジだったと感じています。
現職への転職は2020年、コロナ禍のさなかのことでした。前職が業界大手に買収され、組織が解体されたタイミングで、そのまま所属し続けることへの不安を感じ、転職を決意しました。転職活動中はさまざまな会社の面接に臨みましたが、この会社の面接はほかとは明らかに違いました。どこかで一緒に仕事をしたことがあるんじゃないかと思うくらい会話が盛り上がりましたし、仕事に対する考え方や方向性も自分とよく合っていると感じました。面接でお会いした方々が全員いい人で、「この人たちと一緒に働きたい」と自然に思えたことが、入社を決めた一番の理由です。
「切っても切れない関係」を生む、ワンストップ提案力と誠実さの積み重ね
当社の魅力として、まず真っ先に思い浮かぶのは「人」のことです。これまでさまざまな部署の方々と関わってきましたが、どの部署にも気持ちのいい人たちが多いという印象があります。
特に印象に残っているのは、管理職の方々から「自分たちの仕事は、部下が気持ちよく働ける環境を作ることだ」という言葉を聞いたことです。驚いたのは、これが一人の上司の言葉ではなかったという点です。部署をまたいで複数の管理職の方から同じような考えを聞いたとき、これは個人の資質ではなく、会社全体に根づいた文化なのだと感じました。社員が安心して力を発揮できる環境が、意識的に整えられているのだと思います。
もう一つ、規模感の魅力も外せません。当社はいわゆる大企業でも中小企業でもない、ちょうどいい規模感を持っています。ある程度の規模があるからこそ、大きな案件を受けられる。一方で大きすぎないからこそ、状況に応じて柔軟に動ける「小回りの利く」対応ができます。この絶妙なバランスが、顧客との関係づくりにも大きく影響していると感じています。
当社の強みという点では、システム開発をワンストップで提案できる体制が挙げられます。ワンストップとは、システムの企画・開発から運用・保守まで、一連のサービスを一社でまとめて提供できることを指します。顧客にとっては、複数のベンダーに分けて依頼する手間や、会社をまたいだ情報連携のリスクを省けるというメリットがあります。
この強みを支えているのが、社内の技術力と知識の高さです。実際に顧客から表彰されたという話を耳にしたこともありますし、20〜30年という長期にわたって取引を続けている顧客が多いという事実が、その信頼を何より物語っていると思います。
なぜそれほど長い信頼関係を築けてきたのか。私はその理由を、「歴代の担当者が誠実に仕事をこなしてきたから」だと思っています。システムのライフサイクル全体に関わり続けることで、当社には顧客のビジネスに関する深いノウハウが蓄積されていきます。そうして積み重なった知識と信頼が、ビジネスパートナーとして「切っても切れない関係」をつくり上げていくのだと感じています。
「面接はお見合い」。自ら動ける人と、一緒に変革期を歩みたい
今、私たちの会社は変革期を迎えています。そんな時代に一緒に働きたいのは、自ら考えて行動できる人です。
実際に評価が高い社員や急成長している社員を見ていると、共通点があります。それは、常に自発的に動いているということです。「次のプロジェクトに必要な資格を取ろう」「今のトレンドの技術について勉強会に参加しよう」「マネジメントを学ぶために上長に教えてもらおう」——そういった行動を、誰かに言われる前に自分で起こせる人たちが、実際に大きな成果を上げています。会社から与えられるものを待つのではなく、自分の成長に必要なことを自ら取りに行ける姿勢。それが、変革期を一緒に乗り越えていける人だと思っています。
面接では、そういった皆さんの「その人らしさ」を知りたいと思っています。学生時代やこれまでのキャリアの中で、どのような思いを持って、どんな工夫をして、どんな結果になったのか。そういった部分に、その人の個性は必ず出てくるものです。成功したエピソードだけでなく、失敗したけれどそこから何を学んだのか、というような話もぜひ聞かせてください。むしろ、そういったエピソードの方がその人の本質が見えてくることも多いです。
よく「面接はお見合いだ」と言われますが、私はその表現がとても的を射ていると思っています。一方的に会社が候補者を評価する場ではなく、お互いを知り合う場です。私たちも、皆さんとお会いすることが毎回本当に楽しみです。だからこそ、応募いただく皆さんにも、面接を楽しむ気持ちで臨んでいただきたいのです。緊張しすぎず、自分の言葉で、自分のことを話してもらえれば嬉しいです。
応募を迷っている方には、まずは気軽に応募してみてほしいと伝えたいです。説明会などを通じて私たちの会社を知っていただく中で、意外なご縁がつながることもあります。「合うかどうかわからないから」と躊躇している方こそ、まずは一歩踏み出してみてください。皆さんとお会いできることを、楽しみにしています。
