相手と真摯に向き合う姿勢を培った学生時代
子どものころから好奇心旺盛だったという廣島。幼少期はいろいろな習い事を楽しんだと言います。
廣島 「興味を持ったことはとりあえずやってみようというタイプでした。習い事にはとくに積極的で、バレエとかバイオリンとか。ほかにも体操をやったり、スイミングをしたり。学習塾に通っていた時期もありました」
中学校では、演劇部に所属。プレーヤーとしても、まとめ役としても活躍しました。
廣島 「このころになると、周囲から『リーダーシップがあるね』と言われることが増えて、演劇部では部長も務めていました。生徒会にも参加するなど、まとめ役を任されることが何かと多かったように思います」
大学では経済学を専攻し、医療経済のゼミに入った廣島。参加してまもなく、洗礼を受けることに。
廣島 「ゼミに入って間もないころ、他校の学生も参加して研究発表大会が行われて。当時はまだ具体的な研究テーマも決まっていなくて、分析方法などもよくわからない。『なんとなくこんな感じかな』くらいだったんです。
ところが、先輩たちが想像以上に高いレベルの研究をやっていて。しかも、研究発表に対して、他の参加者からバシバシ質問や意見が飛んでくるんです。自分たちの甘さを大いに反省し、その後は皆で集まって勉強会を開くようになりました。ゼミに対する姿勢だけでなく、何事も丁寧に勉強することの大切さを学んだことで、考え方が大きく転換し、自覚が芽生えるきっかけになったと思います」
大学では学業と並行して、合唱にも注力していた廣島。ここでも、その後の人生に影響を与える出来事がありました。
廣島 「初めは『歌うのって楽しいな』という気持ちで参加していたんですが、2年生のときに全国大会に出場したことがきっかけで、取り組み方が一変しました。
合唱団では3年生が、いわゆる幹部学年。つまり、次の年には、私たちが後輩たちをこの場に連れてこないといけないことに気づいたんです。初めて責任感が生まれた瞬間でした」
その後、本腰を入れて練習するようになった廣島。指導する上で大切にしていたのは、一対一で向き合う時間でした。
廣島 「先輩と後輩が一対一で練習する伝統が合唱団にあるんですが、誰よりもやったと自負できるくらい、長い時間を練習に費やしました。全体練習だと、なんとなく終わってしまいがちですが、一対一になると、相手の声がよく聞こえますし、どんな想いで歌っているのかもわかる。
一緒に練習したことで、後輩の声がどんどん変わっていったこと、上達を目の前で感じられたことなど、普通に接しているだけでは知りえないことが伝わってくるのが嬉しくて。このとき感じたことが、今の仕事にもつながっているのかもしれません」
社員一人ひとりが企業理念を体現。互いをフォローし合う企業風土の中で成長
合唱団で、とことん後輩と向き合ってきた廣島。目に見える形で成果を実感したいという想いから、就活時は有形商材を取り扱う企業を中心に見ていたと振り返ります。
廣島 「初めのころは、メーカーに的を絞っていました。中でも、川上系というんでしょうか、原料を取り扱うメーカーに興味があって。扱い方次第で、いろいろなものに形を変え、いろいろなことの役に立つところがおもしろそうだと考えていたんです」
やがて、親会社である旭化成との出会いを経て、旭化成アミダス(以下、アミダス)の存在を知った廣島。その社風に強く惹かれたことが、入社の決め手となりました。
廣島 「学生の話にもすごくきちんと耳を傾けてくれたり、ていねいにいろんなことを教えてくれたり。採用の過程でいろいろな方とお話するうちに、アミダスの雰囲気がとても気に入りました。
入社した今も、当時の社風に対する印象は変わっていません。アミダスの企業理念に、“最善を尽くし、最高のパートナーへ。”というのがあるんですが、それを体現している人がすごく多いと実感しています。就活時に感じた社内の雰囲気の良さは、そうやって実際に働いている一人ひとりが、活動方針を意識することで作り出されていると感じています」
入社後、希望していた営業部に配属された廣島。2022年10月現在は、人材ソリューション事業部 東京第一支店に所属し、派遣スタッフの就業状況や、派遣先企業の求人支援を行っています。
廣島 「最大の顧客である旭化成の事業本部ごとに担当が分かれ、そこで働く派遣スタッフのフォローをしたり、人手が不足している状況があれば、ヒアリングを実施して人選を進めたり。また、それ以外の企業のお客様も担当しています」
入社前は、営業職に対して孤軍奮闘するイメージを抱いていたという廣島。良い意味で期待が裏切られたと話します。
廣島 「営業職で入った暁には、なんでもひとりでこなしながら、前のめりになってやっていく姿を想像して不安になっていました。ところが、フタを開けてみると、営業職同士、お互いのフォローがとにかく手厚いんです。
たとえば、対応が難しいと感じていると、すかさず先輩が『一緒にやってみようか』と声を掛けてフォローしてくれたり。協力し合いながら仕事を進めていくところがあって、とても助かっています」
ただ向き合うだけでは、不十分。相手の目線にどこまで立てるかが、今の課題
入社してちょうど1年を迎えた廣島。これまでにさまざまな経験を積み重ね、成長を続けてきました。
廣島 「『こんな人が足りていない』『こんな人に来てほしい』と事業部から要望をもらって、スキルや条件が見合う人をご紹介するというのが仕事の大まかな流れですが、今ではヒアリングから成約までを担当できるようになりました。
派遣スタッフにとって、仕事は生活の基盤となるもの。私の対応ひとつで生活の基盤に影響を与えてしまうことがあると考えると、おのずと責任感が湧いてきます。もちろん、派遣先に対しても、責任を持って最適な人材を紹介したいですね。『聞いていた話と違う』とならないよう、派遣スタッフと派遣先、双方のイメージのズレをできる限り少なくすることを意識して取り組んでいます」
ただじっくり向き合うだけでなく、相手の目線に立つことの大切さを痛感しているという廣島。
廣島 「合唱団以来、一対一でじっくり向き合うことは積極的にやってきましたが、それで相手に寄り添えているかどうかは、別の問題です。大事なのは、常に相手の身になって考え、行動すること。
仕事を始めたばかりのころは、相手の話を聞くので精一杯みたいなところがあったんです。最近は、『こんなことを言っていたけれど、本当は奥のほうにこんなことが隠れていたのかもしれない』、『本当はこういうことを言いたかったのかもしれない』と気づけるようにもなってきました。まだまだ力不足を感じていますが、寄り添う姿勢が少しずつ板についてきたかなと思っています」
話に耳を傾けることもさることながら、伝える力を磨いていくこともまた、相手に寄り添うには必要なこと。廣島は次のように続けます。
廣島 「たとえば、仕事内容について派遣先の言葉をそのまま派遣スタッフに伝えてしまうと、『なんだか難しそう』『イメージが湧きにくい』となってしまうことがあって。咀嚼した上で、自分の言葉でわかりやすく伝えるための研修を受けたり、人選担当者と相談したりしながら、正解のない課題に取り組んでいます」
業務に対するそんな真摯な姿勢が評価され、次のような声をもらったことも。
廣島 「実際に就業を開始したスタッフさんから、『すごく手厚くフォローしてくださいますね』と言ってもらったことがすごく嬉しくて。一つひとつの業務にまだ時間がかかっていますが、教わったことをていねいにやってきて良かったと思っています」
安心して相談される営業に。基礎を大事にしながら、傾聴力に磨きをかけたい
2022年4月で入社2年目を迎えた廣島。仕事をする上で、大切にしていることがあります。
廣島 「いつも心がけていることが、ふたつあります。ひとつは“基礎・基礎・基本”。まだまだできていないことのほうが多いとはいえ、先輩から『できてきたね』と言ってもらえることも少しずつ増えてきました。ことあるごとに基本に立ち返り、ていねいに取り組んできたからだと思っています。その姿勢は、今後も大切にしていきたいですね。
まだ一人でできないことも多いことから、直感的に行動するのではなく、なんでも確認してから行動するようにしています。たとえば、Aに対してただBと答えるのでなく、『こうした理由でBだった』あるいは、『Cという選択肢もありうる』という具合に、付加価値を示せるように努めています。
ふたつめは、傾聴するという姿勢です。相手の視線に立って、相手の気持ちに共感しながら話を聞ける力を身につけ、派遣スタッフから安心して相談してもらえるようになれたらなと思います」
そんな廣島の今の目標は、自分ができることをひとつでも増やしていくこと。それが相手の目線に立ち、寄り添うことにつながると信じているからです。
廣島 「まずは、早く一人前になること。そのためには、目の前にあることに大切に取り組んでいきたいです。ていねいな仕事をひとつ、またひとつと重ねていけば、おのずと自分ができる仕事の範囲が広がっていくのかなと思っています」
自身の経験の浅さを受け止め、未熟ゆえに対応に時間がかかっていることを認めた上で、「そのぶん、一つひとつのことに、誰よりもていねいに対応していきたい」と話す廣島。相手に寄り添うことを何より大切にする彼女が、アミダスの企業理念を誰よりも体現する存在になる日は、そう遠くないはずです。

