開発初期から品質を築く──問題の未然防止を実現するシステム設計の実践
私は福島県いわき市の出身で、地元に戻って働きたいという思いがあったため、就職活動ではいわき地区での企業を中心に探していました。大学では3D CADの操作や図面作成などを学んでいたため、これらのスキルを活かせる職場を探していたところアルパイン技研(現・アルプスアルパイン)を知り、2008年に入社しました。
入社当時は、意匠設計グループに配属されカーナビのデザインを担当し、ブランドビジネス向けの設計を行っていました。10年近く意匠設計グループで従事していましたが、2021年にディスプレイ設計部へ異動となり、ディスプレイ製品のシステム設計におけるプロセスの構築および、設計現場への定着活動を行っています。
私の業務は、設計プロセスの初期段階でお客様のご要求・ご要望をしっかりと整理し、抜け漏れがないように機構部門・ソフトウェア部門・回路部門といった関係部門へ設計要件として落とし込むことです。
たとえば「お客様の要求項目一つひとつに対しどの部署が責任を持つのか」「お客様の期待に応えられる設計になっているか」などを確認しながら、正しい設計ができるような仕組みを整えています。これらの仕組みを構築することで、品質問題の未然防止と異常費の削減につながり、会社の業績に貢献できると考えています。
現在は、ディスプレイのスライド機構(キネマ)や画面表示に応じてカバーの位置を変える機能のシステム設計などを担当しており、ユースケースやロバスト性を考慮したシステム設計に取り組んでいます。
また、LCDサプライヤとの設計レビューの仕組みを構築し、合同でレビューも行っています。システム設計の場合、機構・ソフトウェア・回路などの他部門の知識も必要になってくるため、意匠設計を担当していたときよりさらに視野を広げ、一緒に業務をしている方たちの知見・協力をいただきながら業務を行っています。
「任せてください」の姿勢が信頼を生む
自分1人でできる仕事には限界があると思っています。だからこそチームで信頼し合い、協力して進めていくことが大切です。
信頼関係を築くため、私が日頃から意識していることが3つあります。
1つめは、相手への思いやりを忘れないこと。仕事を依頼する際には、相手が理解しやすいように段取りを考えたり、相手の理解度を見ながら丁寧に説明するよう心がけています。
2つめは、依頼された仕事を断らないことです。昔先輩から「できないと結論を出すのは簡単。どうすればできるかまずは考えよう」と言われた言葉を今でも大切にしています。どんな依頼でも「私に任せてください」という姿勢で仕事に取り組むようにしています。その言葉をくれたのは、入社時に教育をしてくれた前部署の先輩であり、現在の上長です。
3つめは、できるだけ早くレスポンスをすること。メールやチャットの連絡には早く返信し、自分のところで仕事の流れを止めないように意識しています。
チームを支えながら育児との両立に励む日々
2022年から係長としてチームをまとめる立場となり、後輩との関わりにも意識して取り組んでいます。現在はメンターとして新人教育にも携わっており、デイリーミーティングを実施しています。たわいもない世間話を交えながら話しやすい雰囲気づくりを心がけ、業務内容やその日の作業予定の確認を行っています。
また、先輩が忙しそうにしているからといって遠慮する必要はないと伝え、わからないことがあればいつでも気軽に声をかけてほしいという姿勢を大切にしています。
私には双子の子どもがいます。育児は大変な面もありますが、テレワークやフレックスタイム制度を活用しながら、業務との両立を図っています。
私の性格上、育児や家事を日常生活のルーティンに組み込むことで、無理なく取り組めることに気づきました。そのため、朝の着替えや保育園の準備、寝かしつけなどは私の担当としてしっかりと分担し、積極的に関わるようにしています。
また、趣味の時間もきちんと確保することで、息抜きをしながらバランスよく日々を過ごしています。
エンドユーザーに選ばれる製品をめざして
現在の業務は、1年近くかけてプロセスを整えていく長丁場です。開発現場で実証しながら改善を重ねていく大変さがありますが、その分やりがいは大きいです。
開発現場から離れて机上の空論を語るのではなく、常に現場に寄り添った視点を持つよう心がけています。
機構に関する知識はある程度持っていますが、回路やソフトウェアについてはまだまだ勉強中だからこそ他部署の方々から多くの知見を得られることも、この業務の魅力の1つだと感じています。
係長という立場になり、自分たちのチームや組織がどのように会社へ貢献できるのかを意識するようになりました。めざすのはお客様が「やっぱりアルプスアルパインの製品がいい」と思ってくださること。
そのためにも「こういう製品欲しかった!」と思っていただけるものをつくり、トラブルを未然に防ぐ。──そんな役割をこれからも自分らしく担っていきたいと思います。
※ 記載内容は2025年2月時点のものです
