グローバルな視点で、東テクの海外事業を支える
私が所属しているのは、関係会社管理部・海外管理グループです。主な業務は、本社側のバックオフィスとして、海外現地法人の管理面の支援を行うことです。具体的には、インドネシア、ベトナム、シンガポールにある現地法人のサポートを担当しています。
東テクの海外事業は、2015年のインドネシア現地法人設立を皮切りに、2021年にはベトナムのハノイ、2022年にはシンガポールと、着実に拡大を続けています。この急速な海外展開に伴い、私たち海外管理グループの役割も重要性を増しています。
私たちの主要な業務は、現地法人の経理面での財務諸表の確認や、販売管理・会計システムの新規導入時のフォローなど、多岐にわたります。また、本社と海外現地法人の間に立って、出向者ルールや国際税務の整備・申告業務などにも取り組んでいます。
現在、海外管理グループには4名のメンバーが在籍しています。主には、経理・営業部門の出身ですが、それぞれが異なるバックグラウンドを持っています。私自身は、主に人事・総務に関する事項の海外および日本側の窓口を担当しています。
チームの特徴は、メンバー全員が「良い意味で個性的」だということです。海外での経験や海外スタッフとのコミュニケーションが多いため、日本的な常識にとらわれず、常に明るく前向きな雰囲気で業務に取り組んでいます。
特に大切にしているのは、海外現地スタッフとのコミュニケーションです。国によって文化や習慣、考え方が異なるため、こちらの考えを一方的に押し付けることは避けています。必ず相手の視点に立ち、なぜそのような状況になったのかを理解するよう心がけています。
プライム上場企業として、内部統制の整備や不正防止体制の構築は重要な課題です。そのため、各現地法人の規程整備にも注力しています。言語の壁はありますが、時にはAIなども活用しながら、現地の状況を理解し、現地スタッフと協力して取り組んでいます。
このような取り組みを通じて、私たち自身も成長し、東テクの海外事業の更なる拡大につなげていきたいと考えています。グローバルな視点を持ちながら、各国の特性を理解し、柔軟に対応できる体制づくりを目指しています。
海外事業の新たな挑戦〜信頼関係を築くことから始まった道のり〜
私が東テクに入社したのは、海外事業が本格的に拡大を始めたタイミングでした。前職で海外現地法人に関わる業務を経験していたこともあり、これからの東テクの海外展開に自分の経験を活かせるのではないかと、大きな期待とワクワク感を抱いて入社を決めました。
振り返ってみると、ベトナム現地法人の設立やシンガポールの会社の買収など、海外事業の拡大に伴って発足した海外管理部署での業務は、私にとって大きなチャレンジの連続でした。特に印象に残っているのは、M&A後の海外子会社との初年度連結決算処理です。この取り組みは、後に社内表彰制度で金賞をいただくことができました。
連結統合プロセスは一見すると難しそうに思えますが、海外管理グループでは「人間同士のコミュニケーション」を最も重視して取り組みました。例えば、経費精算の受付窓口対応から、プリンターの修理まで、どんな些細なことでも率先して一緒に取り組むようにしました。このような姿勢が、現地スタッフとの信頼関係構築につながり、私たちからのお願いも快く受け入れてもらえる関係性を築くことができたと感じています。
また、会計や監査の専門用語が飛び交う業務では、現地入りする前に言語のおさらいを入念に行いました。時にはオーバーリアクションをしたり、ジョークを交えたりしながら、コミュニケーションの円滑化を図りました。文化や会計制度の違いから生じる誤解を避けるため、依頼をする際には必ず背景を説明し、それがどのような結果につながるのかまで丁寧に伝えるように心がけました。
現地での販売管理システムの導入では、苦労も多くありました。特に、収益認識基準については、システムの仕様を若干修正する必要があり、現地システム会社との度重なる打ち合わせが必要でした。英語でのコミュニケーションは、お互いが第二外国語での会話となるため、一度で意思疎通ができないことも多々ありました。そんな時は、紙に書きながら説明するなど、工夫を重ねて乗り越えてきました。
時には予定通りに進まないこともありました。あるとき、システムの仕様変更について「対応可能」との返答をもらっていたにもかかわらず、期日になっても改修が終わらず、最終的に「できません」という結果になってしまったこともありました。このような経験を通じて、文化の違いによる仕事の進め方の違いも実感として理解できるようになりました。
チームの成長と向き合い、深まる仕事のやりがい
海外子会社の増加に伴い、私たちの部署でも少しずつメンバーが増えてきています。それと同時に、業務の内容も高度化が進んでいます。当初は非連結の子会社の管理が中心でしたが、連結決算に含まれる会社が増えてきたことで、より厳密な会計基準のもとで数字や制度を設計していく必要が出てきました。
また、海外業務の拡大により、国際税務への対応も重要な課題となっています。各国で制度が異なるため、現地の専門家と協力しながら慎重に対応を進めていく必要があります。現地側の会計処理を深く理解した上で、日本側の制度会計にどのようにアジャストしていくかを考えることも重要な業務となっています。
このような業務を通じて、メンバー一人一人の知識や経験が着実に蓄積されていっているのを実感します。以前は時間がかかっていた課題に対しても、スムーズに対応できるようになってきており、そのような場面でチームの成長を強く感じます。
海外管理グループのマネジメントとして特に意識しているのは、メンバーそれぞれの強みを活かしながら、同じ方向に進んでいけるよう導くことです。また、業務経験だけでなく、外部のセミナーを受講する機会を設けるなど、知識の向上にも力を入れています。セミナーで学んだ内容はグループ内で共有し、チーム全体の専門性を高めることを目指しています。
日々の業務で最も大切にしているのは、コミュニケーションです。部内のメンバーに対しても、現地法人のスタッフに対しても、勝手な思い込みをせず、まずは声をかけることを心がけています。特に海外の現地スタッフとは、文化も習慣も言語も異なるため、意思疎通には工夫が必要です。
例えば、複雑な内容を伝える際には、口頭やメールだけでなく、直接の打ち合わせの機会を設け、紙に書きながら説明するなどの工夫をしています。時には同じ内容を違う言い方で何度も説明することもあります。確かに根気のいる作業ではありますが、そのような丁寧なコミュニケーションを重ねた結果、共通の理解が得られ、業務改善につながった時には大きなやりがいを感じます。
このように、日々の業務を通じてメンバーや組織が成長し、また海外スタッフとの信頼関係も深まっていくことが、私たちの部署での仕事の醍醐味だと感じています。
目指すは、世界から頼られるチーム
私たちのチームが次に目指しているのは、海外事業全体を戦略的に管理・支援できる体制の構築です。中期経営計画でも海外事業の拡大が掲げられており、その実現に向けた重要な一歩になると考えています。特に、海外企業の買収を進める際には、海外拠点を通じて一元的に対応することで、より効率的な運営が可能になります。
ただし、そこに至るまでには、まだまだ取り組むべき課題があります。その一つが、既存の現地法人に対するガバナンスの強化です。現在、シンガポールの現地法人については年1回、インドネシアとベトナムについては2年に1回の内部監査室による往査を実施しています。私たちのグループも同行して現地の状況を把握し、必要なフォローを行っています。
このようなガバナンス強化の取り組みは、単なる管理強化ではありません。現地法人の透明性を高めることで、投資家や取引先、消費者の皆様に安心感を提供し、市場全体の信頼性と健全性の向上にも貢献できると考えています。それは同時に、会社が新規M&Aなど海外事業の拡大を安心して進められる土台となります。
目指す組織の姿として、私たちは「本社からも海外からも頼りにされる存在」になることを掲げています。チームメンバーはそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、経験も長所も様々です。この多様性を活かし、一人ひとりが活躍の機会を得られる組織を作っていきたいと考えています。
今後、私たちのチームには、海外現地法人とのコミュニケーションがますます重要になってきます。そのため、相手を尊重し、前向きで明るく、柔軟な姿勢を持った人材との出会いを心待ちにしています。異なる文化や考え方を持つ人々と協力しながら、グローバルな成長を実現していく。それが私たちの描く未来像です。
まずは既存の現地法人との信頼関係をさらに深め、一つひとつの経験を大切に積み重ねていきます。それが、将来の海外統括会社設立という目標への一歩になると信じています。メンバー全員で様々な経験を積み、会社としての機能を着実に高めていく。その過程で直面する課題も、私たちの成長の糧として前向きに捉えていきたいと思います。

