30歳を機にUターンし、ランスタッドへ
東京でIT系の営業職に就いていた小口は、30歳を機に地元の栃木県にUターン。転職のために登録した人材紹介サービス会社の一つが、ランスタッドの前身であるフジスタッフでした。
「その際に、登録を対応してくださった方から『当社で一緒に働きませんか』と声をかけられたのが入社のきっかけです。その方の対応が素晴らしくて『この会社で働きたい』と思ったのを今でも覚えています」
他のエージェントを経由し、4社から内定が出ていたという小口。しかし会社や派遣事業の将来性を見込み、フジスタッフへの転職を決意。コンサルタントとして、地元での新たな生活が始まりました。
「同じ営業職での採用だったので、業界は違っていてもあまり大きな苦労はありませんでした。それに、フジスタッフはもともと栃木県の宇都宮が発祥。栃木県の中ではすごくメジャーということもあり、アドバンテージがあったのは恵まれていたと感じます」
入社以来16年半。栃木県を中心とした4拠点での支店長経験は14年にも及びます。その間に、地元に根差した人材会社フジスタッフは、世界最大級の人材会社ランスタッドと統合。
これまで大きな失敗もなくやってこられたのは、グローバル企業になっても変わらない人の温かさやメンバーの支えのおかげだと小口は話します。
「フジスタッフのころは『人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい』がスローガン。人をすごく大切にする文化がありました。それを継承しつつ、いろいろな変化や新しい文化を取り入れていると感じます。
義理人情に厚い日系企業の良い部分とグローバル企業の良い部分がそれぞれ交わって、化学反応が起きている印象です」
理解ある環境と働きやすい制度に支えられて
シングルファーザーとして子育てしながら、長年重い責務を果たし続けている小口。その両立のためには、プライベートへの周囲の理解やサポートし合う企業文化が不可欠でした。
「部活の送迎がある、授業参加あるという日は、どうしても仕事を休まなくてはいけません。でも前々からスケジュールを調整していても、当日にトラブルが起きてすぐに対応しなくてはいけないことも。
そういう時はメンバーにすごく助けられました。娘が体調不良の時には、できる限り早く帰れるようにサポートしてもらえることもあります。本当に人に恵まれていました」
プライベートが大変な時も、支店長である自身の右腕となるメンバーたちが支えてくれていたと小口は言います。
「在宅勤務ができる制度も本当に助かります。栃木県では在宅勤務を取り入れている企業はあまりありません。
この制度ができたころ、私は高速道路を使って遠くの支社まで通勤していました。でも在宅勤務のおかげで、仕事の前に洗濯や掃除ができるようになりました」
これまで関わってきたメンバーが昇格し、責任あるポジションにつくケースも増えてきました。一緒に働くメンバーの成長を感じながら仕事ができることも、やりがいの一つとなっています。
「『人事異動で支店長になります』『課長になるんです』と連絡をもらえるのは嬉しい限りです。元部下が支店長になっているので、今は支店長同士としてちょっと話を聞いてもらうことも。私も負けないように頑張らなきゃいけないですね」
そんな小口は、自身の子育て経験と支店長という立場から、働き盛りの男性社員がもっと育児に積極的になれる制度の必要性を感じていました。子育てを応援する制度を会社が用意しなければ、男性の育休取得率は向上しないと考えているのです。
ランスタッドには、「もし自分がランスタッドのCEOだったら」をテーマにアイデアをプレゼンする「CEO for a Day」というコンテストがあります。優勝者はCEOと共に1日を過ごし、CEOの視点から経営やビジネスを直接学ぶ権利を得ることができます。
小口はこのコンテストに挑戦することにしました。
もし自分がCEOだったら?男性育休の取得を促進する!
「プレゼンには娘も動画で出場しました。企画の内容は、われわれの事業を支えているメンバーが育児休暇を取りやすくなるような応援プログラム。男性の育休取得率がもっと上がっていくように考えてプレゼンしました」
事業を支える主力としてバリバリと働くメンバーは、その多くが子どもを持つ30代。育休の制度はあっても、それを利用せずに働き続けているメンバーが多くいるのが実情です。
たとえ取得が推奨されていても、育休で収入が減るとなるとどうしても二の足を踏んでしまうという声もあります。
「もし、働き盛りの主力メンバーが育児休暇を取るとなったらすごく嬉しい反面、正直な感想として『その間、支店の運営をどうしよう』と思ってしまう。これは由々しき問題だとずっと思っていました」
子育てを応援するプログラムを会社として発足してもらいたい。それにより男性の育休取得率がより向上するように。そんな想いを込めたプレゼンは「小口にしかできない提案だ」と高く評価され優勝。
見事、CEOと共に「1日CEO」を体験することになりました。
「赤坂の本社に出社し、人材紹介を手掛けるプロフェッショナル事業部のミーティングに参加しました。私は派遣ビジネスの事業に長く携わっていますので、普段接する機会のない事業に少しでも関われたのは非常に有意義でした」
ビジネスの話を中心に、話題はCEOの家族や子どもとの関わり方などにも及びました。
「プレゼンに出場した私の娘ともオンラインの1on1で話してくれました。『何が大変だったのか』とか、『お父さんの良いところは』とか。もう1回やってみたいと思うくらい、本当に刺激的な1日でした」
1日CEO体験で生まれた向上心
その1日に大いに刺激を受け、小口の中には向上心が生まれたと言います。なんでもチャレンジしよう、いろいろなことに挑戦したい。そう思うようになりました。
「まずは資格取得支援制度を活用してキャリアコンサルタントの国家資格更新をしっかりやること。それからランスタッドの事業をもっともっと大きくして、地元・栃木の雇用創出に貢献していきたいです」
コロナ禍で大幅に縮小した求人数は、コロナ禍以前程度の水準にまで戻りつつあります。大手企業の工場や物流倉庫が多くある栃木県には、これからさらに需要が伸びていくポテンシャルがあると小口は考えています。
「成果を出すために常に考えているのは部下の育成。ランスタッドには、eラーニングで学べる環境としてUdemyが用意されています。それで強いチームを作るためのマネジメントに関する講座を視聴したり、CEOがお薦めしている書籍を読んだりして勉強しています」
ランスタッドには、この人と一緒に仕事をしていきたい、一緒にビジネスを拡大していきたいと思える人がそろっていると小口は感じています。
「合う/合わないは別として、この会社には『嫌いな人』がいないんですよね。それって素晴らしいことだと思います。新しいことにチャレンジしていく文化、チャレンジ精神を持っている人を応援する文化もあります」
自分が支店長として関わったメンバーには強い思い入れがある小口。時には退職して違う道に進むことになったり、社内公募制度を活用して異なる部署にチャレンジしたりするメンバーも。
これまで、そういったチャレンジをいくつも応援し、後押ししてきました。そして、子育てが一段落した今、小口自身もさらなる成長を見据えています。
「子育てが落ち着いてスケジューリングが楽になりましたし、Udemyで勉強したり土日に集中して資格更新の講習会を入れたりできるようになりました。在宅勤務も取り入れながら、すごく良い環境で仕事とプライベートのバランスが取れていると感じています。本当にありがたいことですね。
これから地位を上げていき、もっと大きな仕事を手掛け、もっとたくさんの方と仕事をしていきたいと思っています」
※ 記載内容は2024年4月時点のものです
