ソフトウェアQAを中心とした多様な領域への挑戦
私が所属している事業部では、ソフトウェアQAを中心としたテスト業務に取り組んでいます。主な業務内容は教育系のコンテンツチェックや公共システム・ECサイトにおける第三者検証 など、幅広い分野にわたります。最近では特に組み込み系の案件にも力を入れており、現在は2輪車の車載系案件を手がけるなど、新たな領域への拡大を図っています。
今期から本格的にはじまった、関西エリアでの大手メーカー中心とした組み込み案件の拡大戦略ですが、当初は組み込み開発の経験者採用に苦戦していました。しかし、採用人事と営業部との連携により、現在では多くの入社予定者が決まり、提案中の案件も増えており、滑り出しとしては順調です。
京都センターのマネージャーとしては、メンバーのマネジメントや、クライアントとの顧客折衝、稼働案件の状況把握・管理、売上管理を担当しています。単に数値を追いかけるだけでなく、「どうすれば売上を伸ばし、チーム全体を成長させられるか」という視点で日々アクションを考えることも重要な役割のひとつです。
メンバー育成にも力を入れております。京都センターは立ち上げから2年ほどの拠点ですが、立ち上げ当初はもともとアルバイトやゲームデバッグ部門出身のメンバーが多かった背景からQAの経験者は限られていました。そのため、立ち上げ当時から、テストの進め方や進捗管理の方法、顧客とのコミュニケーションの取り方などを、具体的な事例を交えながら教えるようにしています。たとえば、案件が思うように進まないときには、まずは状況を確認した上で、「こういったことを意識すればもっと作業が効率化できる」や「お客様にはこういう言い方をしたほうが円滑にやり取りできる」といったアドバイスを行い、実際の現場で役立ててもらうようにしています。
センターの雰囲気についても一言加えると、非常に明るく、活発なメンバーが多いのが特徴です。仕事に取り組むときはしっかり集中しますが、その一方で質問や相談が気軽にできる空気があり、ピリピリした緊張感はない環境です。
京都センターが立ち上がったのは、ちょうど2年半前のことでした。当時、会社全体としてソフトウェアの検証部隊が関西になく、大阪や京都といった関西圏の重要性を考えると、そこに拠点を作って売り上げを拡大していこうという話が持ち上がったのです。東京に次ぐ第2の都市圏である関西への進出は、自然な流れだったのかもしれません。
その当時、私は甲府で仕事をしていましたが、元々関西出身ということもあって、自分のキャリアの中でいずれは関西に戻って仕事をしたいと思っていました。そんな事情もあって、当時の上長から関西拠点立ち上げのマネージャーをやってくれないかと声をかけられたのです。正直、すごく不安でした。マネージャーとしての経験もなく、ゼロからの拠点立ち上げという大きな責任を背負うことになったからです。
関西拠点立ち上げという挑戦と成長への道のり
実際にスタートした当初は、全員がアルバイトのメンバーという体制でした。その中から素養のある人材を見極め、案件管理を任せたり、周囲のメンバーに指示を出してもらうような役割を与えて、注力して育成していきました。また、些細なことでもメンバーに対して作業を依頼して対応してもらった際や案件を対応していただいた後などは「ありがとう」と感謝を伝えるようにし、メンバーに対して自分が誤った指示をしてしまった際や不手際があった場合は必ず「申し訳ない」と謝罪をするようにしています。当たり前のことですが、上司である前に人として、部下にも誠実な対応を心がけるーこれが私のマネジメントの基本です。
1年、2年で30名、40名と拠点を拡大する計画のなかで、核となるメンバーを育てることは何よりも重要でした。中途採用も進めてはいたものの、なかなかスムーズにはいかない現実もあったため、内部昇格や登用をしていく動きや、そのための育成が何より重要でした。
また、若いメンバーが多い組織を率いるにあたって、私自身は、できるだけフランクに接し、時には友人のような感覚で話を聞くようにしています。背景には、学生時代に取り組んでいた吹奏楽部での経験があります。団体行動の中で後輩の面倒を見ることや教えることが自然に身についており、その延長線上に今のマネジメントスタイルがあるのかもしれません。堅苦しく「上司」として接するよりも、メンバーが安心して相談できる存在でありたい。そんな思いが、京都センターの文化や雰囲気にもつながっているのかなと感じています。
メンバーの成長を支え、共に歩むマネジメントスタイル
マネージャーとして最も嬉しい瞬間は、メンバーが自立して判断し、お客様にしっかり対応している姿を目にすることです。入社当初は何でも私に相談してから動いていたメンバーが、経験を積むなかで「こうすべきだ」と自分の考えで案件を進めているのを見ると、本当に成長してくれたなと感じます。その姿を横で見ていると、頼もしさと同時に少し誇らしい気持ちにもなります。
さらに嬉しいのは、お客様から直接いただく感謝の言葉です。「○○さんにお願いしてよかった」「とても丁寧に対応いただいています」といった評価を耳にすると、マネージャーとして大きなやりがいを感じます。そうした外からのポジティブなコメントは必ず本人に伝えるようにしています。自分の働きがきちんと評価され、感謝されていると実感できれば、それが次のモチベーションや成長意欲につながると考えているからです。
チームをまとめる上で心がけているのは、できる限り直接会話することです。私は京都センターには毎日出社するようにしております。週に一度でも「案件の進捗はどうか」「困っていることはないか」と声をかけるようにしています。チャットやオンライン会議が増えた時代だからこそ、顔を合わせて話すことを大切にしています。特に京都センターではリモートメンバーも多い一方で現場で働くスタッフもいるので、少しの機会でも意識的に声をかけるようにしています。
また、アサインにおいてはメンバー一人ひとりのキャリア成長を意識しています。将来リーダーを目指す人であれば案件管理や顧客対応を経験してもらい、技術を磨きたい人であればテスト設計など専門性を深める案件を担当してもらう。お客様と直接会話しながら、一人称で仕事を進められる力を身につけてもらうことを大切にしています。
事業部連携で切り拓く未来と成長への想い
今後挑戦したいこととしては、まず組み込み系でのQA領域拡大に力を入れていきたいと考えています。京都センターの大きな特徴は、ゲームエンターテイメント事業部(GE部)との関係性が非常に強いことです。この強みを活かし、QAソリューション事業部とGE部が互いの専門性を掛け合わせることで、これまで以上に幅広い領域に対応できる体制を築いていきたいと考えています。たとえば、QAソリューション事業部では本体や機器に組み込まれたソフトウェアの検証を担当し、ゲーム部分のテストはGE部にバトンタッチする、といった連携。また、GE部のゲームデバッグ領域の知見やノウハウをQA側に共有していただき、QA側としてはソフトウェアの検証における知見やノウハウをGE部に共有する、といった相互作用を積極的に仕掛けていきたい。こうした事業部間の連携は、両方の事業を持つポールトゥウィンだからこそできる強みであり、京都センターがその先駆けとなれると確信しています。
理想の組織像としては、現在30人規模の拠点を50人、100人へと拡大し、関西エリアにおける売上基盤をさらに強化していきたいと思っています。ただ単に人数を増やすのではなく、一人ひとりが「自分の役割やミッションは何か」を理解し、お客様にどう貢献できるかを常に考えながら動ける組織を目指しています。メンバーにはまず「お客様の課題をどう汲み取り、どんな付加価値を提供できるか」を意識してほしい。与えられた業務をこなすだけでなく、自分なりに工夫や改善提案を行い、プラスアルファを提供できる人材が集まれば、結果として組織全体の成長につながっていくと考えています。また、年功序列に縛られるのではなく、若いメンバーでも積極的に活躍できる環境を整えたい。これはメンバー自身のキャリア形成にとっても重要であり、市場価値を高める経験につながると信じています。
新しくジョインしてほしい人材については、何よりも「興味や好奇心を持ち、自ら動けること」を大切にしています。検証の仕事は、不具合や改善点を見つけるプロセスそのものが探究心に支えられています。「ここを試したらどうなるだろう?」「この操作をすると別の挙動が出るのでは?」といった小さな疑問や発見が、不具合の洗い出しはもちろん、さらにその先のお客様へのテストフェーズ以外での品質改善のご提案にもつながるためです。さらに、IT業界は常に新しい技術や仕組みが生まれ続ける世界です。だからこそ、自分から学び、調べ、試そうとする姿勢が欠かせません。知識や経験の有無よりも、新しいことを吸収し、前向きに挑戦できる人であれば、この環境で大きく成長できると思います。そんな仲間と一緒に、京都センターをより魅力的な拠点にしていきたいと考えています。

