約65名の金融システム組織を束ねる「当たり前を支える」という使命
私が所属するユニットは、主に金融機関向けのシステム開発・保守を担当しています。担当領域は幅広く、確定拠出年金(加入者が自ら運用方法を選択して資産形成を行う年金制度 )、アンチマネーロンダリング(不正な資金の流通を防止するための管理・監視の仕組み)、住宅ローン、マイナンバー関連など、金融サービスの中核を担うシステムが対象です。制度改正やサービス改善への対応、そして日々の保守運用を通じて、お客様の業務を継続的に支えることが私たちの仕事です。
私たちのミッションは、金融サービスを支えるシステムを安心・安全に提供し続けることです。金融業界では、システムが正しく動いて当たり前という前提があります。だからこそ、その「当たり前」を支え続けることが、私たちにとってもっとも重要な役割だと考えています。安定した運用を維持しながら、業務やシステムの改善を絶えず続けることで、お客様にとっての価値を高め続けること。それが私たちのチームに課せられた大切な使命です。
私自身はユニットマネージャとして、組織運営と人材育成を担っています。案件の進捗・品質・収支の管理はもちろん、メンバー一人ひとりが力を発揮できる環境づくりを特に大切にしています。また、生成AIをはじめとする新しい技術を積極的に取り入れながら、チーム全体の生産性向上や働き方の改善にも取り組んでいます。
組織の規模は約65名で、金融業務に精通したベテランから、新技術に積極的に挑戦する若手まで、多様なメンバーが活躍しています。確定拠出年金やアンチマネーロンダリング、住宅ローンなど、さまざまな金融業務領域ごとに専門性を持ったメンバーが配置されており、リーダー層とメンバー層でそれぞれ役割を担いながら、チームとして課題解決に当たっています。
チームの雰囲気としては、困ったことがあれば気軽に相談できる空気が根づいています。役職に関係なく意見を出し合える環境を大切にしており、社員と協力会社の区別なく、同じチームの一員として動いています。現状維持にとどまらず、より良いサービスや働き方を目指して改善を続けているところも、このチームならではの特長だと感じています。
保守立上げからユニットマネージャへ。変わらぬ想い
私が金融機関向けのシステムに携わるようになったのは、お客様から基幹系システムの保守業務を他社から当社へ移管したいというご相談をいただいたことがきっかけでした。基幹系システムとは、企業の業務を支える中核となるシステムのことです。その引継ぎプロジェクトのメンバーとして参画し、業務内容やシステムの仕組みを理解しながら、保守体制の立ち上げに取り組みました。
プロジェクトに加わった当初は、確定拠出年金システムに関わる業務知識とシステム知識の両方を身につけることに必死でした。「一日でも早く戦力になりたい」という思いで、毎日仕事に向き合っていたことを今でも鮮明に覚えています。
その後、経験を積む中でチームリーダーやプロジェクトマネージャという役割を経て、現在はユニットマネージャとして組織運営全般を担うようになりました。しかし、役割が変わるたびに、求められる視点を切り替えることに苦労しました。メンバーの頃は自分の担当業務に集中していればよかったのですが、現場のリーダーになるとチーム全体を、さらにユニットマネージャになると組織全体を見渡しながら判断する必要があります。
自分で手を動かして解決するのではなく、周りを巻き込みながら成果につなげることの難しさを、身をもって感じました。
こうした壁を乗り越えるために意識したのは、まず現場の状況をしっかり把握することでした。メンバーやリーダーとのコミュニケーションを増やし、問題が大きくなってからではなく、気になることがあれば早めに相談・共有してもらえる環境づくりに力を入れてきました。その経験を通じて学んだのは、一人で抱え込むのではなく、チームで課題を解決することの大切さです。この考え方は今でも、組織運営の根幹に据えています。
役割は変わりましたが、お客様の業務を支えたいという思いは、プロジェクトに参画した当時から一切変わっていません。その思いが、どんな壁にぶつかっても前進し続ける原動力になってきたと感じています。
「答えを教えない」マネジメントで育む、メンバーの自律と組織の成長
ユニットマネージャという立場になって、もっとも意識が変わったのは「自分が成果を出す」から「メンバーが活躍できる環境をつくる」へと、仕事への向き合い方がシフトしたことです。以前は目の前のプロジェクトをいかにうまく進めるかが自分の中心にありましたが、今は組織全体の成長を視野に入れながら仕事をしています。
メンバーの成長を支援するうえで、私が特に大切にしているのは「答えを教えない」ことです。困っているメンバーに対して、すぐに解答を渡してしまうのは簡単です。でもそれでは、その人が自分で考える力を身につける機会を奪ってしまうことになります。だからこそ、まず自分で考えてもらい、その思考の過程を一緒に整理するようなかかわり方を意識しています。一人ひとりの経験や成長段階に合わせて仕事を任せることも、その延長線上にある取り組みです。
以前は判断に迷うたびに相談してきていたメンバーが、ある時期から変わってきました。課題を自分なりに整理し、対応案をいくつか用意したうえで「こう考えているのですが、どう思いますか?」と相談してくるようになったのです。お客様との打ち合わせでも、主体的に提案や説明を行う場面が増えてきました。そういった姿を見ると、頼もしいと感じると同時に、こちらも背筋が伸びる思いがします。
チームとして相談しやすい雰囲気をつくることも、私の大切な役割のひとつです。相談が必要になってから初めて話すのではなく、普段から気軽に会話できる関係性があってこそ、小さな違和感や気づきを早めに共有できると思っています。報告を受ける際も、結論だけを聞くのではなく、その背景にある考えや判断の根拠を丁寧に聞くよう心掛けています。些細なことでも相談してよい、という雰囲気を日常的につくっていくことが、金融システムの保守・開発(金融機関の業務を支えるシステムを安定的に維持・改善し続けること)における小さなミスや見落としを防ぐことにもつながると考えています。
お客様からメンバーの名前を挙げて「あの方に担当してもらえて助かっています」と言っていただける瞬間があります。そういう言葉を受けたとき、自分のことを褒めてもらった以上の嬉しさを感じます。メンバーの成長がお客様への価値提供に直接つながっている、それを実感できる瞬間こそが、この仕事のいちばんのやりがいだと感じています。
「一歩踏み込んだ提案」で信頼されるパートナーへ。金融システムの未来を見据えて
これまで培ってきた金融分野の知見を活かしながら、新たな金融業務領域への対応にも挑戦していきたいと考えています。金融システムを取り巻く環境は常に変化しており、私たちも変化に柔軟に対応し続けることが求められています。その意味でも、生成AIなどの新しい技術を積極的に取り入れていくことは、これからの大きなテーマです。
具体的には、影響調査や設計書作成といった開発・保守業務への生成AI活用を想定しています。これによって業務の効率化や品質向上につなげていきたいですし、ベテランメンバーが長年かけて積み上げてきた知識やノウハウを組織全体で共有するためにも活用できると考えています。個人の経験に頼るだけでなく、チーム全体の生産性を高めていく取り組みを着実に進めていきたいです。
一方で、技術の進化がどれだけ進んでも、お客様との信頼関係を築くために大切なことは変わらないとも感じています。お客様との対話を丁寧に重ね、期待されていることや抱えている課題を正しく理解すること。そして、単に依頼されたことをこなすだけでなく、一歩踏み込んだ提案や改善を続けること。その姿勢こそが、信頼されるパートナーであり続けるための根幹だと思っています。
組織としても、メンバー同士が気軽に相談し合え、それぞれが成長を実感できる環境をつくっていきたいです。一人ひとりの専門性を活かしながらチームとして成果を出し、お客様から継続して信頼していただける組織を目指しています。私たちが担当しているシステムは、金融機関の業務を支える重要な社会インフラの一端を担っています。その責任の重さを忘れず、安定したシステム運営を通じて社会に貢献し続けることが、チームとしての使命だと感じています。
そんな私たちの仕事に興味を持ってくださった方には、ぜひ一緒に働きたいと思っています。金融システムを支える仕事に責任感を持ち、お客様のために誠実に取り組める方、自ら学ぶ姿勢を持ち、周囲と協力しながら前向きにチャレンジできる方であれば、きっと活躍できる環境があります。責任の大きな仕事だからこそ、お客様に価値を提供できたときの達成感は格別ですし、メンバーの成長を間近で実感できる機会も多くあります。仲間と協力しながら、ともに成長していける方をお待ちしています。
