働く人の人生を可視化し、会社が持続的に成長するために必要な人材を採用する。
モビリティ業界は今、「100年に1度の変革期」と言われているように、さまざまな変化が起きています。アイシンも、変化の波を加速させるべく、これまで社内になかった技術や経験を持っている人材の採用に力を入れています。
人材組織開発部には、100名近い社員が所属。それぞれが専門分野を持ち、互いに連携しながら、人・職場・事業環境づくりを進めています。
その中で私が担当するのは、近年事業の柱として注力している電動化、知能化領域で活躍してもらうエンジニアのキャリア採用です。採用のための企画立案から選考プロセスのフォロー、内定者とのやりとりまで一貫して担当しています。
既存のやり方にとらわれず、アイシンの魅力を積極的に求職者に伝えること。その施策が継続的に行われていくための風土を作っていくこと。その上で、アイシンが持続的に成長し続けるために必要な人材を採用することをめざしています。
直近で力を入れているのは「ダイレクトリクルーティング」です。単に「スカウト活動をする」ということではなく、採用の難易度が高まる中でいかに会社側から積極的にアプローチするために、人事と部門が一体になって取り組んでいける風土を作りたいと考えています。
また、アイシンという会社でどんな人が働いているのか、その人たちはどのような経緯でこの会社に入り、どんな想いを抱きながら活躍しているのか──これまであまり見えていなかった、働く人の内面を可視化していく取り組みもはじめました。これまでの会社概要や職務内容が中心だった発信から社員個人のやりがいや価値観を伝えられるインタビューを拡充しています。
アイシンの社員数は34,000人。さまざまなバックグラウンドを持つ人材がいますし、私のようにキャリア入社した社員も多くいます。それぞれの人生に焦点をあて、良かったことも大変だったことも含めてロールモデルとして示していくことも私のミッションだと考えています。
当事者として採用にかかわりたい。人材紹介会社での経験から芽生えた想い。
私のキャリアのスタートは、愛知県に本社を置く印刷会社の営業職でした。主に自動車関連の企業向けに、ITソリューションや印刷物の営業を担当していました。2年ほど勤めた後、より自分自身の介在価値を感じる仕事に挑戦したいと考えて人材紹介会社への転職を決意。採用に関わるようになった、最初の転機でした。
東海地方の大手製造業を担当し始めた当初は、かなり苦戦しました。候補者は集まりやすい一方で、企業側が求める要求は高く、なかなか決定にいたらない。企業が求める人材を見つけても引く手あまたで振り向いてもらえない。いかにして企業の魅力を伝えるか、いかにしてクライアントとの関係を構築し情報を得るか、試行錯誤の日々でした。
それでも、愚直に取り組むことでしだいに成果が出始めると、人材紹介という仕事のおもしろさにのめり込んでいきました。
候補者についても企業についても自分が誰よりも理解し、入社が決まった際には企業と候補者の双方と喜びを分かち合える。お客さまのオフィスや工場に顔を出した際に、自分が紹介した人が笑顔で働いている姿を目にした時などは、やっぱりうれしかったですね。
その後、さらに経験値を高めたいと考え、自ら志願して中小製造業のマーケットを担当。中にはキャリア採用の実績がない企業もある中で、工場長や海外拠点長などハイクラス領域の採用支援も経験することができました。
これまで以上に経営層に近い方たちから会社の課題、人の課題を聞くうちに、「専門家として外からサポートするよりも、自分自身が当事者として採用にかかわっていきたい」という気持ちが芽生えてきました。当時はチームリーダーを任されており、さらに実績を積んで次はマネージャーに、というタイミング。今後のキャリアを考える時期だったこともあり、新たなステージに挑戦することを決めました。
長期的な視点で求職者のキャリアを考え、関係を築いていくことが重要。
自分が当事者としてかかわっていくのであれば、自動車業界と決めていました。──社会人になった時から関わっている企業が多く、自分を成長させてくれた業界で、仕事に真摯に向き合う人が多い魅力的な業界だと感じていたからです。
その中でも「入社するならアイシングループが良いな」とは考えていました。優秀な方が多くいることに加えて、誰かが困っていれば周囲が助けあう、そんな印象を持っていました。それは入社した後もギャップはありませんでした。
2018年に、人事採用担当としてアイシン・インフォテックス株式会社に入社。それほど規模の大きくない企業だったので、未経験ながら採用や教育、評価など幅広く業務を担当することに。人材紹介会社時代の経験を活かせる部分も多くありましたが、外から見る採用と中から見る採用は異なる部分も多くありました。
これまでは「採用決定」がゴールでしたが、自社の採用となると、関係を築くことが必要です。そのためには、いろいろな部署の人とコミュニケーションを密にとり、自分自身が「その会社の人」になることが重要だと感じました。
さらに、求職者の現在のスキルだけを見るのではなく、今後どういう可能性を秘めているのか、会社としてどういったキャリアを示せるのか、長期的な目線で考えていく必要があります。経営陣とそういった目線で議論ができたことは、今につながる土台になっていますし、新卒採用や新人教育も経験したことで、これからキャリアを歩み始める人たちに寄り添っていく難しさややりがいを感じることもできました。
その後、経営統合に伴い2023年にアイシンに転籍。より専門性を磨きたいと考えていた私にとって、大きな転機でした。業界全体で変革していく時代に、アイシン自体も変化していかなければいけない、優秀なエンジニアをたくさん採用していかなければいけないという中で、採用手法にも変革を求められる状況は、私にとってチャンスだと捉えていました。
目の前に起こる課題を一つひとつ解決し、多様な人材が活躍できる会社を作る。
採用は、「人と人との出会いを創出する仕事」です。出会いによって新たな気づきや成長の機会を得られることもあれば、会社や候補者の新たな世界を広げるきっかけとなることもある。それが、この仕事の一番の魅力です。
だからこそ、誠実な対応が必要だと感じています。良いことも悪いことも、その人に合うことも合わないことも、ストレートに伝えること。何人採用できたという数を追うだけではなく、一人ひとりに向き合いながら仕事をすることが大切だと感じます。
これからは、採用という仕事を軸に、いろいろな課題に向き合っていくキャリアを歩みたいと考えています。業界全体も会社も変化していく中で、さらに多様な人材が仲間になっていけば、制度や手当などを含めたさまざまな課題が生まれていくはずです。一人ひとりに向き合いながら、その課題を一つひとつ解決していく。その手応えがやりがいにつながると思っています。
今までの延長線上に正解がない時代に私たちが求めているのは、チャレンジ精神を持っている人や挑戦することにおもしろさを感じてくれる人。アイシンには、めざしたい未来や解決したい課題に向けて協力することを惜しまない仲間がたくさんいます。もし私がその出会いに立ち会うことができたのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
