「Taker」から「Giver」へ。参加者からLSCW運営インターンへの一歩
現在、私は東京都立大学 経済経営学部の3年生として学びながら、LinkedIn Student Career Week(LSCW)2026 Autumnの企画・運営インターンに取り組んでいます。
LSCWは、企業と学生、そして学生同士が立場や所属を越えて交流できるキャリアイベントです。企業や仕事について知るだけでなく、さまざまな人との出会いを通じて、自分の価値観や将来の選択肢を広げられることが大きな魅力だと感じています。
私の主な担当業務は、学生団体や個人へのイベントの案内・集客活動と、オンラインセッションやオフラインイベントでのトークセミナーの企画・進行です。
特にオフラインイベントでは、「StudyInネイティブ英会話」でおなじみの株式会社ブルードの清家さんとアンジーさんをお迎えするトークセミナーを担当しています。企画担当者として、参加者にとってどのような内容が魅力的なのか、限られた時間の中で何を届けたいのかを考えながら、企画から当日の進行準備まで取り組んでいます。
そもそも、私がLinkedInを知ったのは、大学1年生の時でした。知人から「LinkedInって知ってる? 絶対持っておいた方がいいよ!」と勧められ、アカウントを作ったのが最初のきっかけです。
ただ、当時はLinkedInをどのように活用すればよいのかわからず、プロフィールも十分に完成させないまま、しばらく時間が過ぎていました。
そんな私にとって転機となったのが、2025年春に参加したLSCWです。
それまでキャリアイベントといえば、企業の説明を聞き、仕事について学ぶ少しお堅い雰囲気を想像していました。しかし、実際のLSCWは、まるで文化祭のような明るく活気のある雰囲気。企業の方々やさまざまな学生と気軽に交流でき、キャリアについて真剣に考えながらも、純粋にイベントとして楽しめる空間が広がっていました。
そのとき、「こんなイベントを、いつか自分でもつくってみたい」と思ったことを覚えています。
そして、今回、インターンシップという形での参加を最終的に後押ししたのは、「Taker(受け取る側)からGiver(与える側)へ」という思いでした。
私はLinkedInを通じてイベントの情報を得たり、ボランティアの機会をいただいたりと、これまで多くのものを受け取ってきました。しかし、自分が誰かに機会を届けたり、何かを還元したりするという経験は、ほとんどできていなかったように思います。
だからこそ、今度は運営する側として関わり、自分が受け取ってきたような出会いや学びを、参加者の学生にお届けしたいと思いました。
今回のLSCWでの活動は、私にとって初めての長期インターンです。これまでアルバイトやボランティアの経験はありましたが、一つのプロジェクトに継続して関わり、企画から運営まで携わるのは初めてのことでした。
一方で、何かを企画したり、運営したりすることには以前から魅力を感じていました。高校時代には学校説明会の運営に携わり、大学生になってからは地元の同窓会で幹事を務めた経験もあります。
自分たちで考え、準備したことが形になり、参加した人たちに楽しんでもらえる。その過程に面白さややりがいを感じてきました。
そうした経験もあって、LSCWのインターンは、以前から好きだった企画・運営に、これまでとは異なる環境で挑戦できる貴重な機会だと感じました。
初めての長期インターン。出会いを通じて広がった視野と新たな学び
初めてLSCWに参加したとき、特に印象的だったのは、普段の大学生活では出会えないような、多様な人々との交流でした。
企業のセミナーやブースでは、仕事の内容や企業の考え方についてじっくり知ることができました。さらに、全国からさまざまな大学・学年・バックグラウンドを持つ学生が集まっていたことも印象に残っています。
「同じ世代なのに、こんな経験をしている人がいるんだ!」「そんな分野を学んでいるんだ!」
普段の大学生活では接点のない学生と話すたびに、自分の知らない世界がまだまだあることに気づかされました。
そんなLSCWの運営インターンに参加できることは楽しみでしたが、もちろん不安もありました。
一つは、初めての長期インターンで、自分がどこまで貢献できるのかということです。高校時代に学校説明会の運営に携わった経験はあったものの、今回は企業の方々をはじめ、多くの関係者と協力しながら進めるイベントです。これまでの経験をどこまで活かせるのか、不安がありました。
また、社会人の方々と一緒に企画を考え、仕事を進めることも初めてに近い経験でした。相手の立場や状況を踏まえた伝え方、適切な言葉遣いや相談の仕方など、これまで以上に意識すべきことが多いのではないかと感じていました。
留学から帰国したばかりで、学業や就職活動との両立も考える必要がありましたが、それでも不安以上に楽しみな気持ちが大きかったです。
私はもともと、経験したことのないことに挑戦したり、異なる環境や価値観を持つ人と出会ったりすることが好きです。わからないことは周囲の方々から学びながら、まずは自分から行動してみようと考えていました。
実際に活動を始めてみると、良い意味で想像と違うことがありました。
それは、社員の方やメンターの皆さん、そしてイベントに出展してくださる企業の人事の方々との距離が、想像以上に近かったことです。
企画について悩んだときには、社員やメンターの皆さんが気軽に相談に乗ってくださいます。私たちの意見にも真剣に耳を傾け、一緒に考えてくださるので、経験が浅くても自分の考えを伝えやすい環境だと感じています。
お互いに気軽に意見を交わせる雰囲気がありながらも、一人ひとりがイベントの成功に向けて真剣に向き合う姿勢がある。その両立も、とても印象的でした。
また、プレイベントや企業訪問では、出展企業の人事の方々と直接お話しする機会がありました。
これまで企業の方と接する機会といえば、説明会などでお話を伺うことが中心でした。しかし今回は、イベントを一緒につくる立場として、より自然な形で交流することができました。
企業や仕事内容について伺うだけでなく、自分自身のキャリアについて相談したり、就職活動で感じている悩みを聞いていただいたりすることもありました。
企業と学生という立場を越えた交流を通じて、こうした出会いは単に企業を知るためだけでなく、自分自身の価値観や将来を見つめ直す機会にもなると気づきました。
インターンに参加する前は、イベントの企画・運営を経験することが主な目的でした。しかし実際には、それ以上に、人との出会いやつながりから学ぶことの多さを感じています。
時間をかけても、結果が出るとは限らない。運営の裏側で知った仕事の難しさ
参加者として楽しんでいた頃には、あまり意識していなかったことがあります。
それは、華やかなイベントの裏側には、多くの人の地道な努力や試行錯誤が積み重なっているということです。そして、行動量と成果は、必ずしも比例しないということでした。
中でも、一筋縄ではいかなかったのが集客活動です。
今回のLSCWは、多くの大学で大学祭と日程が重なっており、過去にご協力いただいた学生団体の多くが参加できない状況でした。そのため、新たな参加者へのアプローチを考える必要がありました。
私は、早い段階から集客活動を進め、反応を見ながら改善できる時間を確保したいと考え、学生団体への声かけに取り組みました。
しかし、時間をかけてメッセージを考え、さまざまな団体に声をかけても、必ずしも反応が得られるわけではありません。興味を持っていただけたとしても、実際の参加につながるとは限りませんでした。
最初は正直なところ、悔しさやもどかしさを感じました。自分なりに一生懸命取り組んでいるのに、思うような結果につながらなかったからです。
ただ、そこで立ち止まるのではなく、まずは自分のやり方を見直すことにしました。例えば、LinkedInでつながっていた方の中から、学生団体へのアプローチに詳しそうな方に自ら連絡し、アドバイスをいただきました。また、メンターや社員の皆さん、ほかのインターン生にも相談し、自分だけでは思いつかなかった視点を取り入れたアプローチ方法を試しました。
もちろん、工夫したからといって、すぐに目に見える成果が出たわけではありません。
それでも、単に努力を重ねるだけでなく、相手のニーズを理解し、努力の方向性を見直すことの大切さを学びました。また、周囲の知恵を借りながら取り組むことも、チームで成果を目指すうえでは重要だと感じています。
企画についても、異なる難しさがありました。
私はもともと、ゼロから新しいアイデアを生み出すことがあまり得意ではありません。一つのアイデアを考えるだけでも、かなりの時間がかかります。
しかし、ようやく思いついた企画も、会場や設備、予算、人員などの条件と照らし合わせると、実現が難しいとわかることがあります。企画書として提案する段階にすら至らないこともありました。
また、企画案を出せたとしても、どのような視点から捉え、どう伝えるかによって、その価値が十分に伝わらないこともあると感じました。
アイデアを思いつくことと、その価値を相手に伝え、実際に形にすることは、それぞれ別の難しさがあります。
だからこそ、さまざまな課題を乗り越え、一つの企画が実現に近づいていく過程には、面白さを感じます。
そして今回のインターンでは、人との出会いが実際の企画へとつながる、忘れられない経験もありました。
きっかけは、オーストラリア大使館で開催されたTim Tamの新商品ローンチイベントです。そこで偶然お見かけしたのが、株式会社ブルードの清家雄也さんとアンジーさんでした。
実は私は、高校生の頃から、お二人が出演されている「StudyInネイティブ英会話」の動画を拝見していました。特に、清家さんは、以前からLinkedInでも拝見していた方だったので、実際にお見かけしたときは驚きました。
同時に、グローバル志向の学生が多く集まるLSCWと、お二人の活動は親和性が高いと感じました。
以前から動画で拝見していた方に突然お声がけするのは勇気が必要でしたが、せっかくの機会を逃したくないと思い、一緒に参加していたインターン生2人と、恐る恐るお声がけしました。
そこからご縁がつながり、最終的にはLSCWのトークセミナーに登壇していただけることになりました。
高校生の頃から動画を見ていた方と、今度は自分が運営に携わるイベントでご一緒できるなんて、当時は想像もしていませんでした。
LinkedInで知った方とリアルの場で偶然出会い、自ら一歩踏み出したことで、その出会いが新しい企画へとつながっていった。
人とのつながりは、ただ知り合いが増えることではなく、思いがけない可能性を生み出すものなのだと実感しました。
集客や企画の難しさを実感した一方で、こうした出会いが生まれることこそ、LSCWの大きな魅力だと感じています。
出会いは、次の挑戦への入り口になる。LSCWで見つけた自分らしいキャリア
今回のインターンを通じて、LSCWの魅力を改めて考えるようになりました。
私が一番魅力に感じているのは、立場や所属を越えた出会いが生まれ、その出会いが新しい可能性につながっていくことです。
企業の人事の方とカジュアルにお話しできたり、普段の大学生活ではなかなか接点のない学生と交流できたりすることは、LSCWならではの特徴です。特に、同じ学生でも、学んでいることやこれまでの経験、将来に対する考え方は本当にさまざまです。そうした人たちと出会うことで、自分の中になかった価値観や選択肢に気づくことができます。
また、LinkedInという共通のプラットフォームがあることで、イベントでの出会いがその場限りで終わらないことも大きな魅力です。私自身、以前LSCWに参加したことをきっかけにLinkedInを積極的に使い始め、そこで生まれたつながりが今回のインターン参加へとつながりました。
運営に携わってみて初めて、こうした出会いの場をつくることが決して簡単ではないとわかりました。集客や企画など、表からは見えない地道な取り組みがあってこそ、参加者が自然に交流し、新しい発見を得られる場が生まれます。だからこそ、今は以前にも増して、LSCWという場に価値を感じています。
今後は、こうした経験を活かしながら、より多くの人や社会に価値を届けられる仕事に挑戦したいと考えています。
私が仕事を通じて大切にしたいのは、自分の関わりが、誰かの日常や人生の大切な場面に少しでも良い影響を与えられることです。そのためにも、まずはさまざまな人や価値観に触れながら、社会に価値が届けられるまでの過程を学び、自分自身の視野や専門性を広げていきたいと思っています。
そして将来的には、人事の仕事にも携わりたいと考えています。今回のLSCWでさまざまな企業の人事の方とお話しする中で、人事は採用だけでなく、人材育成や組織づくりを通じて企業の経営を支える仕事でもあると知り、その奥深さに魅力を感じました。
だからこそ、まずは自分自身が現場で経験を積み、仕事のやりがいや難しさ、そこで働く人たちの思いを理解したいです。そして将来は、一人ひとりの強みや可能性を引き出し、個人の成長が組織の成長にもつながるような環境づくりに携わりたいと考えています。
最後に、LSCWに少しでも興味がある方には、ぜひ一度踏み出してみてほしいです。就職活動を本格的に始めている人や将来の目標が明確な人に限らず、まだやりたいことがわからない人や、何か新しいことを始めたいと思っている人にこそ、足を運んでみてほしいと思っています。
インターンについても、経験がないことを理由に挑戦を諦めないでほしいです。私も最初から特別なスキルや知識があったわけではありません。それでも、挑戦したからこそ出会えた人や、気づけた自分の強み・課題がありました。将来の目標が明確になってから行動するのではなく、行動することで初めて見えてくる選択肢もあると思っています。
私にとってLSCWがそうだったように、皆さんにとっても、ここでの出会いや経験が新しい可能性を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
いつか皆さんともLSCWやLinkedInを通じてお会いできることを楽しみにしています。
