資金証券部を支える司令塔としての市場企画課
資金証券部は、地銀トップクラスの規模である約三兆円の有価証券ポートフォリオを運用・管理し、当行の第二の収益の柱として、銀行全体の収益性向上に貢献しています。そのなかでも市場企画課は、資金証券部門の中枢として重要な役割を果たしています。主な業務は三つの柱から成り立っています。
1つめは、部門全体の運用方針の策定と損益管理の統括です。日々変動する市場環境に応じて迅速かつ的確な判断を下すことが求められるため、全体の舵取り役としての責任は非常に大きいと感じています。
2つめは、市場環境や金利動向の分析・予測です。経済情勢や金融政策の変化を常にウォッチし、将来のシナリオを想定することが、銀行の投資戦略に直結します。数字を追うだけでなく、その背後にある社会や世界の動きを読み取ることが不可欠です。
3つめが、私が主に担当する投資有価証券等の管理業務です。信用格付や大口与信管理、さらには当局対応など、高度な専門性が求められる分野であり、地道さと正確さが問われます。見落としや判断ミスが重大な影響を及ぼすため、常に緊張感を持って業務に臨んでいます。
チームの顔ぶれは、ベテランの先輩方や豊富な経験を持つパートタイマーまで幅広く、多様な知見が活かされています。相場急変時などには、互いにカバーし合いながら迅速に対応する連携の良さが光り、あらためて「組織で働くことの強さ」を実感する瞬間があります。
予期せぬ配属がもたらしたリーダーとしての挑戦
異動が決まった当初、正直に言えば希望していた配属ではありませんでした。しかもリーダーという立場での着任。未知の業務に加えて、チームを率いる責任への不安は大きなものでした。
まず経験したのは証券課での株式・特金運用。株式では企業分析を通じて経済の多様性を知り、特金運用では「理論通りには動かない市場」の現実に触れました。その後、市場企画課に異動し、現在の管理業務へ。視点は「自分の成長」から「組織をどう動かすか」へと変わり、リーダーとしての役割を実感するようになりました。
資産管理とチーム育成──二つのやりがい
私たちが管理する有価証券ポートフォリオは約三兆円。地方銀行でもトップクラスの規模です。日々変化する市場の中で、この膨大な資産を俯瞰して見ることができるのは、大きな緊張感と同時に、この仕事ならではの醍醐味でもあります。
もう一つのやりがいは、メンバーの成長を見守れることです。着任当初は数字の意味を理解するのにも苦労していたメンバーが、次第に変化の背景を読み取り、自分の言葉で意見を発信できるようになる。その姿を見たとき、「人の成長が組織を強くする」という実感が胸に響きました。また、その瞬間に立ち会えるのは、リーダーとして何より嬉しいことです。私にとってのやりがいは「仲間の成長を後押しすること」にあります。
デジタルで変える業務効率と次世代チームへの期待
管理業務の現場には、まだ人の手に頼る部分が数多く残っています。データの集計や報告資料の作成に膨大な時間を割いている現状は、改善の余地が大きいと感じています。AIやデジタルツールを積極的に活用することで、こうした作業を効率化し、メンバーがより価値の高い仕事に集中できる体制を整えたいと考えています。
単純な作業をシステムに任せれば、私たちは市場分析や投資判断といった、人間の知恵と経験が生きる領域に時間を使うことができます。それは個人の成長だけでなく、組織全体の競争力を高める取り組みにもつながるはずです。
これから仲間に加わってほしいのは、マーケットへの強い関心を持ち、数字に基づいて冷静に判断できる人。そして何より、チームで成果を出すために協働できる人です。変化の激しい市場に挑み続けるために、多様な視点と強い好奇心を持った人と一緒に、より強い組織を築いていきたいと思います。
