論理と実践を重んじる、資金証券部証券課の文化
資金証券部証券課は、当行の投資有価証券に関わる幅広い業務を担う部署です。投資案件の組成から債券・株式などの売買関連まで手がけ、債券・投資信託・株式の3つのグループに分かれて運用を行っています。私たちの使命は明確で、安定した収益を銀行にもたらすこと。その責任の重さを日々実感しています。
私は株式運用を担当し、銘柄選定から売買まで一連の業務を任されています。銘柄を選ぶ際は、企業の業績推移などの定量的データを分析するのはもちろん、業界動向や事業戦略といった定性的な要素も見逃せません。数字の裏に隠れた企業の真の価値を見極めることこそ、この仕事の醍醐味であり難しさです。
証券課は課長1名、リーダー4名、担当者5名という小規模ながらも精鋭のチームです。早朝から米国株式市場をチェックし、証券会社のレポートのチェックやセミナー等へ積極的に参加するなど、常に知識と情報をアップデートする姿勢が根付いています。論理的な思考と学ぶ意欲にあふれるメンバーに囲まれているからこそ、分析力と判断力が磨かれています。
支店からマーケット部門へ──未知の世界での挑戦
配属前、私は支店で2年間の業務を経験しました。資金証券部は銀行に古くからある部署ですが、私にとっては未知の世界。学生時代に株式投資を学ぶゼミに所属していたことから関心はありましたが、実際に業務に携わるのは大きな挑戦でした。
資金証券部への配属は、自分自身のチャレンジが実を結んだのだと考えています。きっかけは、当行の長期計画「Vision2030」における新事業創出の取り組みの一環として実施された「アントレプレナーコンテスト」でした。全行員を対象に、頭取の前で新しい事業アイデアを発表するというもので、私は学生時代からの目標であった株式運用に携わるチャンスをつかむために参加しました。
提案したのは、当行独自の投資信託を組成・運用する運用会社の設立案です。事業計画の策定から収益モデルの構築、組成する投資信託の運用シミュレーションまで具体的に作り込み、実現性のあるプランとして発表しました。結果は全行2位。この挑戦が評価され、資金証券部への配属につながったのだと思っています。
とはいえ、配属当初は戸惑いの連続でした。支店業務とはまったく異なる環境で、経済指標や金融政策など聞き慣れない専門用語が飛び交い、会話についていくのがやっと。わからないことは本やインターネットで調べ、それでも解決できないことは上司や先輩に質問しながら、少しずつ理解を深めていきました。新しい知識を吸収する日々は大変でしたが、その分、自分が成長していることを実感できました。
知らないことを知る瞬間が、成長の原動力に
まだ若手である私は、チームをまとめる役割にはありません。その分、日々の業務を通じて基礎から応用まで幅広く学び、スキルを磨くことに集中しています。
私がやりがいを感じるのは、「知らないことを知る瞬間」です。財務データや企業のビジネスモデルや強みを理解していくなかで新しい発見があると、知識が広がり、自分の成長を実感できます。そして、それを売買判断で活かし、自分の調べた内容や考えていたことなどが実際に企業の業績や株価に反映されたときには大きな達成感を得られます。
株式運用に携わったことが自分に与えた最も大きな変化は、あらゆることに興味を持つようになったことです。調味料メーカーの分析では、スーパーで自社製品と競合品を手に取り、成分や価格を比較しました。数字だけではわからない違いを感じ取ることで、分析に深みが出ました。小売企業を分析した際には実際に店舗を訪問し、立地や陳列、接客サービスを観察。現場で得た情報は、財務諸表には表れない重要な気づきとなりました。
こうした経験を通じて、仕事と生活の境界を越えて学びを広げるようになりました。株式分析は、日常を「学びの場」に変えてくれる仕事だと感じています。
資本市場を通じた社会貢献と、未来のチーム像
これからの目標として、まずは当行の収益に貢献することを第一に考えています。地方銀行のマーケット部門が求められるのは、安定した利益の確保と将来に向けた含み益の醸成であると考えています。今後も企業分析などの積み上げを行い、当行の株式ポートフォリオの収益性を高めることができればと思っています。また、株式運用は資本市場を通じて社会全体に貢献できる意義深い仕事でもあります。健全な投資判断を行うことで、経済の持続的な発展にも寄与できるのです。
組織として理想なのは、知識や気づきを惜しみなく共有できるチームです。マーケット業務は情報が命。メンバー同士が互いに知見を提供し合うことで、分析の幅が広がり、成果につながります。私自身も、今後は学んだことを後輩に還元できる存在になりたいと考えています。
そして一緒に働きたいのは、幅広い分野に好奇心を持てる人です。政治、経済、社会情勢など、マーケットはさまざまな要素が絡み合って動いています。だからこそ、有価証券運用への関心に加えて、多角的な視点を持つ人が求められます。そんな仲間と共に、さらに強いチームを築いていきたいと思っています。
