新システムでの事務フローを検討。わからないことでも積極的に「まずは調べる」
将来的な労働人口の減少など外部環境の変化や多様化する顧客ニーズに対応すべく、業務効率化をはじめとする改革を進める〈みずほ〉。従来の手法にこだわることなく、様々なチャレンジを続けています。
事務推進部の預為・融資業務チームの竹内も、その実践に力を注ぐ一人。現在は主に、2つの取り組みに携わっています。
「1つめは、みずほ信託銀行のローン明細を管理するシステムが古くなったので閉塞し、新システムに移行するプロジェクトに参画しています。事務側のメンバーとして、事務量や体制、移行時や移行後の事務フローの検討を重ねています。
既存のシステムで管理するローン商品の明細をどのシステムに移すかなどを考える際に、事務側の観点から適切と思われる移行先についての意見を出します。移行先が決まれば移行時期や方法、移行後の管理フローを固めていくという流れです。事務手続の審査や事務体制を検討するためにシステムの仕様を理解しておく必要があるので、システム会社との打ち合わせにも出席しています。
2つめは『事務グループ横断業務プロセス改革チーム』としての活動です。みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券の各組織の事務メンバーが集まり、〈みずほ〉の業務プロセスが世間の常識や潮流に照らし金融業界あるいは自社固有の文化となっていないか考え、“過剰”な手続を抜本的に見直せないかという観点で、メンバー自ら解決したい『骨太な課題』を考え、業務プロセス改革を進めています。
例えば銀行の書類に多い印鑑について、印鑑を押すことの目的や廃止可否、また定期預金の事務プロセスを一つひとつ掘り下げ、重複や過剰な手続の廃止による効率化などの検討をしています」
こうした業務に取り組む上で竹内が大切にしているのは「まずは自分で動いてみる」という姿勢です。
「私は入社してしばらく法人営業を担当していたこともあり、オペレーションをはじめとする事務についてはもともとよく知りませんでした。また、今の部署はほとんどの社員が銀行と信託銀行の兼務ですが、信託銀行での業務経験者や信託銀行固有の事務に詳しい人はそれほど多くありません。なので『わからない』から始まることがよくあり、まずは自分で調べてみるという積極的な動きを心がけています。
その上で、今後は自分が調べてわかった信託銀行の事務知見、銀行との共通点や違いなどを部署の知見にできるように少しでも貢献できればと思っています。一から調べるのは時間や手間がかかります。働き手が減りつつある日本の現状を踏まえ、業務プロセスの検討による効率化だけでなく、こういったところでもグループ全体での業務効率化につなげていきたいです」
銀行と信託銀行の事務手続の違いに疑問を感じ、業務改革プロジェクトに参画
2009年に入社し、みずほ銀行の支店で法人営業としてキャリアをスタートさせた竹内。その4年後にみずほ信託銀行に異動したことが、視野を大きく広げるきっかけになったと言います。
「同じ〈みずほ〉でも、みずほ銀行とみずほ信託銀行ではお客さまのターゲットやアプローチの仕方をはじめ、違うことが多いと学びました。当時の仕事の積み重ねで私は成長できたと思っていますし、その多様な経験が現在関わっている業務プロセス改革にもいきています」
今、まさに竹内が新たに挑戦をしているのが、業務プロセス改革チームでの取り組み。チーム参画の経緯についてはこのように率直に語ります。
「実は、自分からこのプロジェクトに加わりたいと手を挙げたわけではなく、部長に勧められたのです。
私は日頃、みずほ銀行とみずほ信託銀行の兼務をする中で、双方の事務手続や組織体制等の違いによる部署内での業務の進め方に課題を感じ、それをよく職場で話していました。例えば、ローンだと商品も所管部もシステムも異なるので、やりとりをする部署や帳票・オペレーションなども異なります。一般融資の分野でも、関連システムや商品・サービスの取扱いの違いなどから手続が異なる部分があります。
そのため手続の制改定を検討するとなると、現状の手続の差異が何か、差異の背景も踏まえてそれぞれどのような対応をすべきか、を整理したうえで銀行・信託銀行それぞれの具体的な検討をするのですが、私にとっては相応に工数がかかるものでした。少し掘り下げて現状把握をするつもりが、当初の想定より課題や対応事項が膨らんでしまい、対応に追われたこともあります。
私の話を聞いていた部長からある日、『どうしたら解決できるのか、考えてみなよ』と言われました。今回のチーム参画も、みずほ銀行とみずほ信託銀行だけではなく『みずほフィナンシャルグループ全体を見渡しながら改善をめざしていこう』という意図で、声をかけてくれたのだと思います」
改革チームの一員となった竹内ですが、事務手続の変更などは一筋縄ではいきません。
「もちろん、私たちのチームの判断だけで勝手に進めていいものではありません。検討事項の業務に精通しているわけではないので、まずは現状把握からです。所管部や事務グループの担当、お客さまと日常的にやりとりしている部署や各リスク所管部、上司の意見も聞くなどして検討し、変更できる部分は変え、変更すべきでなければ変えないという判断になります。
正直なところ、システム閉塞の業務もありますし、そのほかの通常業務もある中での新しい挑戦は簡単ではありません。なかなか時間がさけないこともあり、少しでも協力・貢献できるように取り組んでいます。
『処理が終わった伝票には印鑑がたくさん押してあるけれど、これは本当に全部必要な印鑑なのか』『どの印鑑は必要で、どれをなくせるのか。なくすことでメリットはあるのか』など、グループ全体で業務効率化を図ること、それがお客さまへの価値提供に繋がっていくことが真の目的であり、そのために様々な策を練っているところです」
仕事と育児の両立で悩む日々。業務の属人化を避けるため、情報共有と対話を大切に
日々、未知の業務に接して様々な課題を抱える竹内。とくに新システムへの移行プロジェクトにおいては「わからないことが多い」と話します。
「閉塞するシステムは古いシステムで、例えば過去になされた変更履歴が反映されている仕様書が手元にないこともあり、『どんな場合にこう表示されるのかがわからない』というケースがしばしばあります。その都度開発部門や実際の計表などで確認した上で、移行システムの仕様を踏まえた影響確認と、その機能が本当に必要なのかどうかも含めて移行後の対応を検討します。困難に突き当たれば一つひとつを分解して理解し、そこから総合判断するようにしています。
また、自分のやり方に漏れがないかどうか、同僚や上司に確認しながら進めるようにしています」
メンバーとともに働く中で意識しているのは、「メンバーのマルチスキル化と情報共有、コミュニケーションを推進し、業務の属人化を避けること」だと語ります。
「プロジェクトのスケジュールはかなりタイトです。そんな中、例えば、私が子どもの体調不良などで急に出勤できなくなった場合でも業務が滞らないように、それぞれの業務の進捗具合やすべきことについて、複数人で共有するように心がけています。メンバーは業務経験や知識も異なるので、共有しあうことでスキルアップにもつながっていると思います。
そして、業務プロセス改革チームではメンバーの所属や経歴がバラバラなのですが、私自身、メンバーに対して心の壁を作らないようにしています。私の知らない世界を知っている人たちの意見を積極的に聞き、前向きに取り入れていけたらと思っています」
プライベートでは母として、小学生と未就学児に向き合っている竹内。仕事と育児の両立において「どちらも中途半端になってはいないか」と思い悩むことがあると言います。
「家庭では子どものために時間を割きたいと思う一方、職場では『この仕事もあの仕事もやりたい』と考えてしまいます。子どもの参観日やイベントなどが平日にあり、全てには参加できず大抵どれかは諦めようと決めるのですが、自分が行きたい気持ちはもちろん、子どもは自分がいないことをどう思うかということも気になります。
私は仕事と育児をうまく割りきって進めるのは難しいので、今はそれが私だと受け入れています。毎日絶対に何時までに帰らなければならない、ではなく、仕事を早く終えられる日は早く帰り、必要な場合は夫と調整して少し遅くまで仕事をするなど、その時その時でせめぎ合いながら日々やってみるという精神で進んでいくしかないと、最近は思っています。
なかなか調整がつかず、走り回ったり周囲に迷惑をかけたりすることもありますが、どちらもやりたい私をサポート・協力してくれる家族・職場の方には本当に感謝しています。
育児との両立の環境もスタイルも人ぞれぞれだと思うので、その人その人なりの、私は私なりのやれるところまでやって乗り切っていくしかないという気持ちです」
新たな挑戦で視野が広がり、自身の成長を実感。プロジェクト完遂に向けて決意
日々の業務に対して課題意識を持ち、機動力をいかして解決へと導いてきた竹内。「自分らしく働く」ということについて、このように想いを語ります。
「『動かないことには何も始まらない』という考え方が、働く上での私のスタイルです。わからないことに直面したらまずは調べてみて、得られたヒントや手がかりをもとに判断していく。知らない分野に関しては、その道に詳しい同僚に頼ることもあります。
そのように一歩一歩前進していく姿勢を、今後も大切にしていきたいと思っています」
竹内は、業務プロセス改革チームで活動する中で自らの成長を実感しつつ、プロジェクト完遂の日を思い描いて言葉に力を込めます。
「過去には、事務部門では融資やローンの分野の仕事に留まっていました。でも業務プロセス改革チームに参画したことで、預金や為替なども含め、より広い視野を持って物事を捉えられるようになったと思っています。定期預金のプロセスを見直すなど、自分の担当以外の新しい分野に触れる機会をいただき、勉強になることが多かったです。
ここで得た新たな視点で自分の担当業務を見たときに、もっとこうできるのではないか、こうしたほうがいいのではないかという気づきを得られました。
新システムへの移行プロジェクトも含め、取り組みはまだ道半ばです。やり始めたからには、周囲の人たちの意見や知識を貪欲に吸収しながら、しっかりと結論を導きだしたいと思っています。それが実現した頃には私自身、もっと成長できているのかもしれません。
私は、様々なことに興味があるので特定の業務にこだわって働きたいというタイプではなく、その時々でご縁をいただいた職場で仕事に邁進してきました。今後も、異なる組織や部署での経験を強みとしながら、様々な分野でチャレンジを続けていきたいです」
現在関わっているプロジェクトを終えた先には、どんな世界が待っているのか。竹内は新しい世界との出会いを心待ちにしながら、今任されている仕事に全力を傾けていきます。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
