2019年に新入社員として入社し、現在はエクスペリエンス部門でアカウントプランナーとして活躍する板倉 隆一。学生時代はバンドとゼミに打ち込んでいた板倉がどのようにしてインフォバーンと出会い、入社してどのような変化があったのか。その経緯や入社後の印象的な出来事、将来の展望を聞きました。
「USJとディズニーの違いは自由度です」
──板倉さんはどんな学生でした?
中学時代はバスケをやっていて、高校からバンドをはじめました。大学の2年生くらいまでは音楽にどっぷりハマっていましたね。練習するかライブするか、みたいな感じで。そんな音楽漬けな学生生活でしたが、親が厳しかったので中学・高校時代は無遅刻無欠席でした。根は真面目でしたね。
──バンドでは何担当だったんですか?
ずっとドラムをやっていました。とにかくバンド活動をやっていたんですが、大学2年の時にバンドが解散したんです。そこから今度は社会学を軸にしたゼミに入り浸る生活になりました。
──振り幅がありますね。バンドが解散した理由を聞いてもいいですか?
いいですよ。ボーカルがすごくイケメンなのもあって、ルックスをわりと買われていたんですよ。僕も髪が長いし、見た目のインパクトがあったんです。そしたらある日、レーベルの新人発掘担当者に「東京に来ないか?」と声をかけられて。
──それはすごい。
「ガチやん」って思いました。ガチになると、さすがに将来を考えるんですよね。ギターは医者になりたい、ボーカルは舞台俳優になりたい、もう1人のギターとベースはこのチャンスにかけてみたい、とそれぞれ考えていて。
で、僕はどうかというと、音楽に対して本気だったものの、人生をかけられるかと言うとそこまでは無理でした。メンバーの熱量がそろわなかったのと、ちょうどその時バンドとしての勢いがなくなってきたタイミングでもあって解散に至りました。
──想像以上にちゃんとした理由があって驚きました。今でもそのメンバーと連絡をとったりするんですか?
しますよ。ボーカルは舞台俳優になったんですよ。ギターはずっと音楽を続けているし、ベースも音楽を続けていたんですが、所属バンドが解散した後は名古屋の脱毛サロンで働いています。なんか……バンドすぎますね。
──すごくいい話ですね。
最近やった僕の結婚式にも来てくれました。
──じゃあバンドで演奏したんですか?
やらなかったです(笑)。ラウド系バンドだったので演奏したら大変なことになっちゃう。
──ラウドな『Butterfly』とかどうですか?
やらないです(笑)。
──バンド活動後はゼミ活動に没頭したんですよね。
はい。社会学を軸にしたゼミに入り浸る生活になりました。そのゼミはオープンキャンパスで高校生に向けた講演なんかもやっていて、活動的なゼミだったと思います。ゼミ室でずっと企画というかアイディエーションをやっていましたね。ホワイトボードにアイデアを書きながら発散して収束させてを繰り返して。それが大学3〜4年の時です。
──どんな発表をやったんですか?
東京ディズニーシーの入場者数がUSJの入場者数を下回った年があって、その理由を社会学の観点で分析して結果を発表しましたね。「USJとディズニーの違いは自由度です」みたいなことを言って。
──「自由度」?
USJは自分で楽しみ方をカスタマイズできるけど、ディズニーはある程度楽しみ方が固定されている、というニュアンスですね。ディズニーは“夢の国”っていう用意された世界観に入っていく必要があるけど、USJは「USJの中で自分たちをどう表現するか」という違いがある。
ユーザーに経験や体験を経済価値として提供しビジネスを行う「経験経済」という概念があるのですが、僕らはその手前にある「準備をしている状態」に注目しました。それを変革経済と呼んで、その観点でUSJとディズニーの違いについて考えて発表しましたね。正しいかどうかは置いておいて。
だから僕からすると、ゼミでやっていたことと今インフォバーンでやっていることって似ているんです。課題に対してみんなで仮説を立てて検証していく流れはこのゼミで身についたと思います。
「受かったな」と思ったマルーン5
──そんな板倉さんがインフォバーンを知ったきっかけは何でしょうか?
父がオタクなこともあって、僕もずっとオタク気質なコンテンツを好んでいました。いろいろなジャンルが好きなんですが、そのうちの1つにガジェットがあって、メディアジーン(インフォバーン関連会社)の『GIZMODO』を小さい時から読み続けていたんです。
今思い出したんですが、僕『Radio R-1』っていうブログをFC2でやっていたんですよ、中学の時に。
──いいタイトルですね。
社会人になったタイミングでそのブログを読み返してみたら、「すごくいいガジェットのサイトがある!」って書いていて、それがGIZMODOだったんですよ。そのくらいの時からずっと好きです。
就活をはじめた当初は広告代理店をメインで見ていたんですが、ふと「そういえばGIZMODOってどこが作っているんやろ?」って調べたらメディアジーンが出てきて、その流れでインフォバーンを知りました。それがきっかけですね。そこから調べ進めて、自分がやりたいことはインフォバーンの方が近いなと考え今に至ります。
──広告業界でどんなことをやりたかったんですか?
ゼミでやっていたことが僕としてはすごく楽しかったので、その延長線上にある仕事をしたいと思っていました。学生なので解像度は低かったんですけど、きっと広告業界に入ると楽しめるんじゃないかと。先ほどお話ししたようなUSJとディズニーの違いみたいな、そういう正解のないものを考える仕事がやりたかった。
──なるほど。インフォバーンに入社して印象的な出来事ってありますか?
今ちょっと思い出したのですが、かなりの激務をこなしていた先輩社員と内定式ではじめて会った時に、睡眠不足でつらそうな顔をされながら「インフォバーンいいよ〜」って言われたんですよね(笑)。さすがに説得力がなかったんですが、代理店だからそういうのも覚悟していたというか、若干泥水をすすりたい気持ちもあったので。
インフォバーンって不思議な会社で、すごくストイックに働く時もあれば、そうじゃなくワイワイやっている時もあるじゃないですか。そのあたりがカオスでおもしろいですよね。それが会社のよさでもあると感じます。でもさすがに今は昭和の働き方というか、何日も徹夜して働くような環境はないですけど。
──すすりたい人、珍しいですね。
バンドですすり続けてきていたんで。むしろそっちの方が楽なんですよね。自分にスキルや経験がない状態で変に頭を使ってやるよりも、まずは量をこなす方が大切な気がしていて。
就活をやっている時っていろんな就活本とか読むじゃないですか。そうすると自分の強みとか、社会で何を成し遂げたいかとか、そんなことを問われるのですが、正直わからないんですよ。バンドを本気でやってきたこととか、ゼミでの活動は強みではありつつも、社会で通用するかと言われたら違うんだろうなとは思っていました。だったら「なんでもやります」っていうスタンスの方が僕には向いているんです。
──板倉さんの強みですね。インフォバーンの選考が進んでいく中で、とくに印象的だったことって何かありますか?
筆記試験が変な試験だったのは覚えています。ぷくぷくの丸い赤ちゃんの画像があって「ニックネームをつけてください」って問題があったんですよね。僕、「マルーン5」って書いたのを覚えています。
──さすがの回答だ。
書いた時「受かったな」って思いました。自信ありましたね。
──(笑)。
あとは最終面接がすごく記憶に残っています。こばへん(インフォバーン代表取締役会長・小林 弘人)が写真が好きだと事前に聞いていて、僕も写真が好きなので自分が撮った写真を持って行ったんですよ。そしたらもう友達みたいに話しかけてくれて。後からこばへんにそのことを聞いたら「友達になれるかどうか」を見るために面接に臨んでいる、と話してくれて、すごくいいなと思いました。
もう1つ面接関連で記憶に残っていることがあって、「僕には夢があります」みたいな話をパターンとして作っていたんですよ。「僕には夢があって、だから御社に入りたいんです」みたいな。そうすると大体「夢って何ですか?」って聞かれるので、そこから話を広げるパターンで面接は全部やっていたんです。うまくいくので。だからインフォバーンでも同じパターンでひとしきりバーッて話したら、話し終えた後にある面接官に「それって作戦?」って言われたんです。
──それはすごい(笑)。
「はい作戦です」って言って終わったのを覚えています。それ以来その面接官のことは尊敬しています。
──すごい話ですねえ。質問もすごいし、「作戦です」って答える板倉さんもすごい。
別の面接官が「なんてこと聞くの~?」ってツッコミを入れてくれて、そこでひと笑いおきてアットホームな空気になったのもよかったですね。「今、何をしている時が幸せですか?」みたいなフランクな質問もありながらも、志望動機などの普通の質問もあって、そこのバランスがすごく心地よかったんです。
ホチキスからはじまる師弟関係
──最初にどんな仕事をしたか覚えていますか?
先輩である大浦さんにずっとくっついて業務を覚えていきました。まずはとにかく議事録ですね。当時週1でクライアントのところに行っていたので、資料の印刷もたくさんやっていました。あまりにも印刷をやるので、じゃあ印刷をこだわってやろうと思い、印刷についてかなり勉強しました。
印刷って意外と奥が深くて、サイズや折り方、自動ホチキスとか要素がいろいろあるんです。だから「これ、いけるな」って思ったんですよね。そこから印刷のやり方を研究して、研究結果は所属するチームの定例会議でまとめて発表しました。大浦さんからも褒めてもらいましたね。「印刷すらもハックするのいいね」って。
──いい話ですね。
この時のことはすごく覚えています。これ実はもう少し手前の話があって、まだ配属が決まる前に大浦さんに「ちょ」って呼び止められて、5部くらいのホチキス留めをお願いされたんですよね。それが大浦さんとのファーストコンタクトなんですよ。
正直「これぐらい自分でやれや!」って思ったんですが(笑)。大浦さんは覚えていないらしい。
──ホチキスからはじまった関係だったんですね。今はどんな仕事をやっているんですか?
今はアカウントプランナーというプロジェクト全体を仕切る役割をやらせてもらっています。配属前から「大浦さんと一緒のアカウントプランナーになりたいです」と希望を出して、想定よりも速いペースでその役割を担わせてもらっているのでありがたいです。
提案をやったりとか、見積もりを作ったりとか、考える仕事の比重が大きくなってきています。ゼミでやっていた頃に近い状態になってきた感覚がありますね。入社後はWebディレクターとしてずっと手を動かしていたのが、動かす対象が手から頭に移ってきたことは自分的には嬉しいポイントですね。今の仕事はそんな感じですね。
──仕事の責任も増していると思うのですが、そこにネガティブな感情はあまりないですか?
全然ネガティブじゃないですね。上に大浦さんとハムさん(インフォバーン執行役員 エクスペリエンス部門 部門長・羽村 悠己)がいて、「僕がミスったとしても2人がなんとかしてくれる」と思っているので。もちろん責任は大きいしプレッシャーもかかりますが、そこでつらいと思ったことはないですね。
──強いですねえ。仕事で「うわ、これつらい!」って思ったことはないんですか?
あるプロジェクトでキャッチコピーを考える仕事があって、そういうのは好きなのですごくテンションが上がって夢中でやっていたんですよ。そしたら他の案件に手が回らなくなって苦しみました。自分で自分の首を絞めてしまって非常につらかったです。とはいえ、大浦さんが守ってくれていたのもあってなんとかなりました。
──本当にいい関係ですね。インフォバーンのアカウントプランナーとしてのやりがいってどんなところにありますか?
僕は今まで自分のアウトプットに対して「これすごく最高!完成品!」と思ったことがなくて、ライブとかも「ここ惜しかったよな」と一生後悔するタイプの人間なんです。
でもアカウントプランナーの仕事だと、たとえば提案して受注すると明確に「OK」が出る瞬間があるじゃないですか。自分の中ではあんまり満足していないけど、そういう風に客観的な評価をもらえると達成感を得ることができます。
将来は会社を立ち上げたい
──今後「こういう仕事をやりたい」みたいなものはありますか?
自分が責任者として新規クライアントの案件を仕切った経験がないので、そこをやってみたいですね。僕個人としては、入社の時からずっと言っていますけど、会社を立ち上げたいと思っています。あんまり会社のインタビューで言うのも適切ではないかもしれませんが、ずっと思っています。
──すてきじゃないですか。
そういう意味で言うと、面接でその話をしたのに内定を出してくれたことに感謝しています。会社を立ち上げたいと社内のいろんな人に話しているけど、みんな「いいじゃん」みたいな反応なんですよね。大浦さんとかも「どんなことがしたいの?」って食いついてきてくれるんで、すごく嬉しいです。
──会社を立ち上げたい理由を聞いてもいいですか?
雇われたくないんですよ、正直に言うと。これはずっとなんですけど、自由になりたい欲がすごく強くて。結局“中二病”みたいな話になってきますけど、とにかく自由にやりたいんです。自由になりたい欲が強いので、とにかく自分を縛るものを全部解除していって、好きなことの割合を増やしていきたい。その考えを突き詰めると、じゃあ自分で会社を作るしかないよねって感じですかね。
どこかに入っていると、その組織のトップに対して、確実に文句は尽きないじゃないですか。その組織がどうこうじゃなく、「できるならこうしたい」っていうのがいっぱい出てくると思うんですよ。そういうのを全部なくしたい。起業の理由としてよくある「社会貢献したい」とは少し違う動機だと思います。
──なるほど。今話を聞きながら板倉さんのように「会社を立ち上げたい」と思っている学生はインフォバーンでの仕事を楽しめる気がしました。
絶対そうだと思います。インフォバーンは裁量権が“レベチ”ですよね。「とりあえずやってみようか」と予算が億を超えるプロジェクトのプランニングを任されたことがあって、結果ボコボコにされてしまったんですが、裁量が大きすぎるだろって思いました。ああいう仕事を振ってもらえるのはありがたいですね。
──確かにインフォバーンには「とりあえずやってもらおう」という精神があるかもしれません。最後に学生に向けてひと言お願いできますか?
まずは調べた方がいい、ですね。今の時代、調べれば大体わかるので。まずは調べるのが大切。気になった企業は本気で調べる。たくさんの企業があるのでそれをやるのは大変なのですが、人生の大切なタイミングでもあるので頑張ってほしいと思います。調べて、調べて、調べて、その上で直感を駆使する、ぐらいがちょうどいいと思います。
──説明会で採用担当者を質問攻めにするのもいいですよね。
ですです。企業側が失礼だなと思うことがあっても、それがだめなら縁がないってことで。自分が納得するまで調べることが大切ですね。
──インフォバーンの説明会でもドシドシ質問お待ちしております。板倉さん、ありがとうございました!
ありがとうございました!
※ 記載内容は2023年3月時点のものです
