「人と人との繋がり」を軸に、要件定義からリリースまで一気通貫で担う仕事
私は現在、システム部システム開発グループに所属しています。私たちのグループのミッションは、他部署から依頼された案件の開発、既存システムの安定稼働、そしてお客様に安心してシステムを利用していただくためのセキュリティ対応です。銀行のシステム開発というと堅牢さや正確さが求められるイメージがあるかもしれませんが、その裏側では日々さまざまな部署と連携しながら、開発の品質を高めるための取り組みが続いています。
私は銀行員としてのキャリアがまだ浅いこともあり、比較的銀行業務色が薄い案件をメインに担当させてもらっています。既存の業務システムを刷新する国際勘定系システム更改プロジェクトや、本部組織改編案件、異なるシステム間をつなぐインターフェース開発のAPI案件などです。これらの案件では、要件定義から設計・開発・テスト・リリースまでを一気通貫で担当しています。一つの案件を最初から最後まで自分で責任を持って進められるのは、大変でもありますが、その分だけやりがいも大きいと感じています。
仕事をするうえで私が大切にしているのは、「人と人との繋がり」です。システム開発は自分一人で完結するものではなく、必ず多くの人が関わります。特に銀行のシステム開発では、そのシステムを実際に使う担当部署とのコミュニケーションが非常に重要です。積極的に対話を重ねることで、要件の漏れを防ぎ、より効果的な開発につながると考えています。技術的なスキルはもちろん大切ですが、それと同じくらい、いやそれ以上に、人との関係を丁寧に築いていくことが、良い仕事の土台になると思っています。
そうした取り組みの積み重ねを評価していただき、 今年の4月にはリードエンジニアからシニアエンジニアへと昇格することができました。キャリア採用者であっても成果を正当に評価してもらえる環境があることを、自分自身の経験として実感しています。
転勤続きの日々から気づいた、「千葉で長くキャリアを築く」という選択
前職では、IT企業のSEとして銀行の勘定系システム(銀行業務の中核を担う入出金・振込・口座管理などを処理するシステム)の開発に携わっていました。主に、老朽化した勘定系システムの更改プロジェクトに参加し、新機能の開発を担当することが多かったです。
キャリアの中でとくに印象に残っているのは、ネット銀行の更改案件です。それまでは詳細設計工程よりも後工程である実装やテストといった作業がメインでしたが、このプロジェクトで初めて要件定義や基本設計などの上流工程を経験させてもらいました。
お客様と直接やりとりしながら折衝を重ねる中で、「なぜこの仕様が必要なのか」「この機能の背景にある業務上の課題は何か」を意識してシステム開発を捉えるようになりました。それ以前は、与えられた仕様に沿って手を動かすことが中心でしたが、前職での経験を通じてシステム開発をより広い視野で考えられるようになったと感じています。
一方で、前職は転勤が多い職場でもありました。さまざまな場所でプロジェクトに携わり、貴重な経験を積ませてもらったことは確かです。ただ、30代になったタイミングで、ふと立ち止まって考えると「一つの地域・環境に腰を据えて、生活基盤を安定させながら長期的にキャリアを築いていきたい」という気持ちが、だんだんと強くなっていきました。
転職活動に踏み切ることへの不安は、それほど大きくはありませんでした。私はCOBOLという主に金融機関などのレガシーシステムで使われるプログラミング言語を扱えるスキルを持っています。レガシーになりつつあるとはいえ一定の需要がある技術ですので、「転職できないかもしれない」という心配よりも、「自分に合った環境を選ぼう」という前向きな気持ちで活動できていたと思います。
転職活動前から千葉市に住んでいたこともあり、千葉市で長く働ける企業であることは大前提でした。複数の候補がある中で京葉銀行を選んだのは、まず一つの地域に根差して長期的に働ける環境という点が魅力だったからです。そして何より大きな決め手になったのは、採用面接でご担当いただいた方の人柄がとても良く、「この会社で働きたい」という気持ちが素直に湧いてきたこと。また、私が転職活動をしていた当時、京葉銀行はちょうど次世代勘定系システム開発の真っただ中にいました。これまで培ってきた勘定系システム開発の経験を活かして貢献できる場所だと確信できたことが、最終的な入社の決断につながりました。
どきどきしながら見守った本番稼働。板挟みの苦境を乗り越えた入社後の歩み
入行後にまず配属されたのは、移行推進チームでした。ちょうど次世代システムへの更改※が進んでいる時期で、私はそのシステム移行全体を取りまとめる、いわばプロジェクトの頭脳ともいえるチームに加わることになりました。
※次世代勘定系システムの稼働開始について: https://www.keiyobank.co.jp/news/2025/20250106jisedaikanjoukei.pdf
移行作業に向けた整理を進める中で、各チームの意見を集め、調整していく役割を担うことがありました。しかし、あちらを立てればこちらが立たないといった状況が続き、新たな課題が次々と浮かび上がることもありました。複数の立場の間で板挟みになりながら、それでも前に進まなければならない——そんな苦しい時期が続きました。
そのような状況の中で私が意識したのは、一つひとつの課題から逃げずに向き合い続けることでした。リーダーシップを発揮しながら、丁寧に課題を解決していくことで、少しずつ前進することができました。この経験を通じて、複雑な利害関係の中でも粘り強く調整し続ける力が身についたと感じています。
その後、私が携わったのが一定期間取引のない未利用口座からの手数料徴求案件です。長期間使われていない口座に対して手数料を徴収・解約するという処理のうち、システムが自動的に一括処理を行うセンター処理の設計を担当しました。
設計を進めるにあたっては、銀行の勘定系システムに関わる処理であるため、細部まで正確に仕様を詰めることが求められました。前職で培った銀行勘定系オンラインの開発経験が、プログラムの調査や設計の場面で大いに役立ちました。これまでのキャリアが直接つながっている実感があり、自信を持って取り組むことができました。
そして今年、いよいよ本番環境での処理が初めて実施される日を迎えました。自分が設計した処理が実際に動き出す瞬間、正直どきどきしながら画面を見守っていました。不良もなく稼働が完了したと確認できたとき、大きな安堵感とともに、純粋な達成感がじわりと込み上げてきました。
この経験は、入行後に積み上げてきた努力が形になった瞬間として、今でも鮮明に記憶に残っています。これからも一つひとつ実績を積み重ねていきたいという気持ちが、この経験によってさらに強くなりました。
「京葉銀行という大きなフィールド」で挑戦し続けるために
短期的な目標としては、これまで携わってきた勘定系システム以外の案件にも挑戦してみたいと思っています。具体的には、クラウドやセキュリティに関わる案件です。そのための第一歩として、AWS SAPというAmazonWebServicesの高度な設計・運用スキルを問う上位資格を取得しました。セキュリティについては、これからしっかりと勉強を重ねていくつもりです。
京葉銀行では資格取得の支援を行っており、入行後も継続的に学び続けたい方にとっては、非常にモチベーションが高まる環境だと感じています。実際に私自身も、この環境があったからこそ積極的に資格取得に取り組めていると思っています。
中長期的には、所属するチームをリードしていける人材になることが目標です。チームをリードするためには、単に案件をこなしてスキルを磨くだけでは足りないと感じています。現時点では、判断を下すための業務知識とマネジメント能力がまだ十分ではないと自覚しています。コミュニケーション力や調整力もさらに高めていかなければならない。そうした課題を一つひとつ乗り越えていくことが、今の私にとっての成長の道筋だと捉え、前向きに一歩ずつ取り組んでいきます。
最後に、転職を検討している方へ伝えたいことがあります。京葉銀行のシステム部で活躍するために大切だと私が考えるのは、「専門性」「適応力」「調整力」の3つです。前職で培ったスキルをそのまま活かせる現場があること、新しい環境に柔軟に適応できること、そして他のチームやグループと積極的に連携できること。この3つが揃っている方には、きっと大きなやりがいを感じていただける環境だと思います。これまでの経験を京葉銀行という大きなフィールドで活かしたいと考えている方は、ぜひ一歩踏み出していただけたらと思います。

