まさに宝探し - 物理探査との出会い、そして大きなスケールを求めて
大学では理学部地球惑星科学科を専攻し、特に地球物理学を学びました。この分野を選んだきっかけは、目に見えない地面の中を探る物理探査技術に出会ったことでした。まるで宝探しのようなワクワク感があって、自然と好奇心が湧いてきました。地下という未知の世界を可視化し、そこに眠る資源を見つけ出す。そのプロセスに、ロマンと純粋な面白さを覚えました。
大学では学業はもちろん、部活動にも励みました。主将を務めた少林寺拳法部では、日々の練習の中で体力面だけでなく精神力も鍛えました。部員のモチベーションを上げ、部活動全体を活性化させるために様々な工夫を重ねた経験は、今振り返っても貴重なものです。リーダーとしてチームを引っ張る難しさと、それを乗り越えた時の達成感を学生時代に味わえたことは、大きな財産になっています。
就職活動を始めるにあたって、私が軸としていたのは「スケールが大きい仕事」そして「夢を感じられる仕事」でした。自分の力でどこまでできるのか試したい、大きなことができるようになりたい、そして何より面白みを感じて前のめりになれる仕事を選びたいという思いがありました。大学で専攻していた内容との親和性があり、研究室の先輩がエネルギー業界に就職していたこともあって、自然とこの業界に目が向くようになりました。
入社前は固いイメージを持っていましたが、実際に採用プロセスを経て接した社員の方々はみなさん温かく、そして何より、この会社が技術を重要視しており、技術者として経験を積み成長できる環境があると感じたことが、入社の決め手となりました。自分が学んできたことを活かしながら、社会的に意義のある大きな仕事に挑戦できる。そう確信して、この会社への入社を決めました。
充実した研修と、自由な社風との出会い
入社後は、半年以上を新入社員研修期間として過ごしました。この期間は、石油技術を基礎からじっくりと学ぶことができる、とても充実した時間でした。印象的だったのは、オフィスにこもりきりにならない研修スタイルです。自社が国内で行っている掘削現場や操業現場に足を運んだり、地質調査として山へ行き露頭を観察したりと、まさに現場を肌で感じることができました。座学で学んだ知識が、実際の現場でどのように活かされているのかを体感できたことは、その後の仕事の基盤となっています。
研修期間を終えて最初の配属となった部署では、OJT主体で学びを深めていきました。主に上司や先輩の仕事を手伝いながら、基本的な技術評価方法を習得しました。資源量評価の方法やプロスペクト(有望な地下構造)抽出のための着眼点など、実務に直結するスキルを学ぶことができました。特に短期間で専門ソフトの使い方を習得して独力でデータ解析ができるようになったことは、大きな成長だったと感じています。先輩方が惜しみなく知識を共有してくださる環境に、とても感謝しています。
入社後に感じたギャップは、意外と自由な社風だったということです。エネルギー資源開発という堅実なイメージのある業界でしたから、入社前はもっと堅苦しい雰囲気を想像していました。しかし実際には、自分のアイデアを発信しやすい環境があり、若手が挑戦しやすい風土がありました。この自由な雰囲気が、後に自分らしく仕事に取り組む上での大きな後押しとなっていきます。
海外駐在での奮闘と、グローバルな環境化での自身の変化
現在私はノルウェーに駐在し、グループ会社内の技術チームで働いています。私の役割は物理探査技術という専門性を生かしながら、自社が保有する鉱区や、周辺の有望なエリアの資源量評価やプロジェクト評価を行うこと。さらにデータマネジメントや、東京本社とのスムーズな業務遂行のための橋渡し役も担っています。
この仕事で最も印象に残っているのは、自分が技術評価を担当した案件で、他社とのスワップ契約が成立したことです。技術評価においては、データが示す事実を見抜き、様々な可能性を考えたうえで適切なアプローチを選ぶことが求められます。そして何より重要だったのは、一つのプロジェクトは独力では達成できないという認識でした。自分の評価結果とその論理を分かりやすく図示し、投資の意思決定のために的確な論点を示すことに努めています。その結果、チーム全体でより深い評価を作り出すことができ、契約成立という成果につながったのだと思います。
一方で、この仕事には常に苦労が伴います。油ガス田を評価するうえで過去の経験が生きることもありますが、案件ごとに毎回新たなチャレンジに直面し、うまくできない場面で悔しい思いをすることも多くあります。専門分野に限らず取り扱う領域が広いため、幅広い分野に慣れる必要があります。自分の専門である物理探査や地質に限らず、貯留層技術や掘削、施設、経済性評価、契約関連まで、石油ガスプロジェクトを進める上では多くの分野が関係します。ありがたいことにチームには各分野の専門家が揃っており、議論の中で自分の成長を感じることができる環境が常にあります。
学生時代と比べて最も成長したと感じるのは、思い通りにならない状況への対応力です。海外での勤務・生活をする中や、難易度が高いプロジェクトを経験する中で、この力が身についたと実感しています。特に印象深いのは、当社が新規事業参入するにあたり、会社としても初めての駐在先国であるノルウェーに赴任した当時の経験です。本業である技術業務はもちろん、現地での情報収集、生活基盤の立ち上げなど、文字通りゼロから始める経験は自分にとって大きなものでした。不慣れな環境で思い通りにならないことが当たり前の中、上手くいかないときにも少し冷静になって状況を俯瞰してみたり、粘り強く軌道修正を試みたりすることができるようになりました。今の自分を支える大きな成長だと感じています。
マネージャーへの目標──刺激に満ちた未来への挑戦
短期的な目標としては、引き続きノルウェー駐在で現地の経験を積んでいきたいと考えています。ノルウェーには優秀な技術者が多くいるので、彼らから日々学ぶことができる環境は本当に貴重です。オフィスではノルウェーだけではなく、イギリス、フランス、ドイツなど、様々な国出身の同僚と働いています。もともと人と接することが好きでしたが、この駐在を通じて新しい出会いが多くあり、さらに世界が広がったと感じています。
中長期的には、マネージャーとして周りの人が能力を発揮できるチームを作りたいと思っています。そう思うようになったきっかけは、プロジェクト推進には各分野の専門性が求められ、自分一人の力では進めることができないという実感からです。実際、過去のプロジェクトではチーム員が同じ方向を向いて進むときにチームとしての能力が発揮できることを感じてきました。だからこそ、自分もそういうチームを作りたいと強く思うようになりました。
エネルギーを取り巻く環境が変わりゆく中、将来予測が難しい状況で期間の長いプロジェクトの意思決定を行う必要があることが、この業界の大きな挑戦です。しかし、その分やりがいは大きいです。データ解析の結果から新しいアイデアや発想が生まれたときの高揚感も、それが大きなプロジェクトへとつながり、社会や人々の生活を支えるものになるかもしれないという可能性の広がりも、この業界で仕事をする醍醐味だと思います。
採用候補者の皆さんにお伝えしたいのは、この業界には「この人すごい」「この人のようになりたい」と思える方々が多くいて、その出会いが本当に魅力だということです。困難な状況でも、自然と集まって同じ方向を向いて知恵を出し合うことができる環境があります。既存の枠にとらわれず新しい視点を持てる人で、かつそのアイデアをとことん実装に向けて追及できる人は活躍できると思います。前向きな姿勢を保ち、あきらめないひたむきさを持つ人に、ぜひ加わっていただきたいです。
私自身、10年以上働いてきましたが、「物足りない」と感じたことはありません。それくらい刺激的で、わくわくして、自分に伸びしろを見いだせる業界です。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

